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薬売り①
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安政四(一八五七)年 冬
さくらはちょっとした使いをするため、町に出ていた。
江戸の町は活気にあふれている。通りのあちこちで商人たちが自分の一押し商品の名を口ぐちに宣伝し、客の気を引こうとしている。
そんな中、少し先にある商家の店先で、やはり大声を張り上げている若者と、さくらは目があった。
「はいはい、そこのおにーちゃん、打ち身、挫きによく効く石田散薬だ。一つどうだい?」
さくらはあたりをきょろきょろと見回した。「おにーちゃん」と呼ばれるような者は周囲にはいなかった。
着替えるのが億劫で、稽古着に羽織をひっかけただけの状態で町に出てきていたので、さくらは遠目に見て男だと勘違いされてしまっていたようだった。
「申し訳ない。あいにく怪我も病気もしていないのです」さくらは近づいていって、会釈した。
「それに、私は女子です。こんな格好では間違われてもムリはありませんが…」
薬売りは目を丸くした。よく見ると、さくらより明らかに年下で、まだ少年、という言葉を使ってもよさそうだった。
「へぇ。なんだってそんな格好を?」
「稽古の合間にちょっとした使いに出るだけだったので、稽古着のまま町に出てきてしまったんです」さくらはお恥ずかしい、とはにかんだ。
「稽古?」
「ええ、父がこの近くで道場をやっているのです。それで私も稽古を」
「…女なのに、剣術なんかやるのか?」
さくらの顔が、少しだけ引きつった。
最近こう言われることもあまりなくなっていたので忘れていたが、さくらはまだ自分が女であることを心の奥底では気にしているのだと思わないわけにはいかなかった。
「ええ。時々は門人の指導もしています」さくらは作り笑いを顔に張り付けて、さらっと言ってのけた。ある程度自分は強いのだと主張したかった。顔の皮膚がぴくぴくと不自然に動くのが自分でもわかるようだった。
「それでどうするんだ?」
「それでとは?」
「女がそんなに剣術の稽古してどうすんだって聞いてるんだよ」
少年の態度や物言いに、さくらはだんだんと苛立ちを募らせていた。
なぜ初対面の少年にそんな言い方をされなければいけないのか、と。
「弟弟子と約束したんです。一緒に武士になるって」さくらはそれでも作り笑顔を保った。
少年はじっとさくらを見ると、ふんっと鼻で笑った。
「バカバカしい。なんで女がそんな自信満々に武士になるとかほざいてんだ」
「え?」
女子が武士になる、と言うことは世間一般の人に受け入れられないであろうことはわかっていたつもりだったが、実際にこのような言い方をされると、さくらの苛立ちは怒りへと変わった。
少年はさらに言葉を続けた。
「そもそもそんなナリで町歩いて、形から入ろうってのか。ますますバカだな。ほら、薬買う気がないなら帰った帰った。商売の邪魔だ」
さすがに、この一言でさくらはカチンときてしまった。
「うるさい!薬売りのくせに!」
売り言葉に買い言葉。
少年が薬売りである、ということしか情報がなかったこともあり、そこを突いて言い返すしかなかった。
それからさくらは少年には目もくれずに、その場を立ち去った。
「ふんっ、薬売りのくせに、か。大きなお世話だ。いい年して、現実見ろってんだ」足早に去っていくさくらの背中を見つめながら、少年がぽつりとつぶやいた。
さくらは試衛館に帰りながら、先ほどの出来事を思い出し、いらだっていた。
――初対面の薬売りに、何故あのようなことを言われねばならんのだ!…まあ、二度と会うこともないだろう。不幸中の幸いとはこのことだな。
深呼吸をして気持ちを落ち着けると、さくらは家路を急いだ。
この年、惣次郎は元服し、総司と改名していた。そして、試衛館の師範代となった。
総司の剣術の腕は「天才」と呼ぶにふさわしいことをもはや周囲の誰もが認めていた。
事実、勝太ならまだしも、さくらや源三郎は総司から一本取ることにすら苦労するようになり、逆に一本を取られてしまうこともたびたびあるくらいだった。
さくらは、自分が十六歳の頃は…などと考えるだけばかばかしくなってきて、大人の対応として事実を受け入れ、さらなる精進を、と思っていたところだった。
もちろん、さくらが弱いわけでは決してなかった。
さくらもこの頃天然理心流の免許を得ており、今までは周助の娘だからといってなんとなく門人に稽古をつけていたようなところがあったが、これで名実ともに門人に稽古をつけられる立場になっていた。
門人たちも「女なんかに教わりたくない」などと言っている場合ではなくなった。実際に、さくらは彼らよりも強かったからだ。
勝太も、さくらより一足早く免許を得、周助の同伴なしで日野に出稽古へ行くことを許されていた。
そしてある日、師範代となった総司を引き連れて、二人で日野に向かうこととなった。
総司は江戸に来て以来初めて日野に帰れることとなり、姉との再会を楽しみにしていた。
「それじゃ姉先生、源さん、行ってきます!」総司はうれしそうな顔を隠そうともしなかった。
「留守中、よろしくな」勝太がさくらに笑いかけた。
「言われずとも、ここは私の家だ」さくらもニッと笑い返した。
こうして、勝太と総司は日野へと旅立った。
「とは言ったものの、なぜ私が留守番なのだ」とふてくされるさくらをよそに、「懐かしいじゃないか、私とさくらの二人きりだ」と源三郎は笑って二人を見送った。
勝太と総司が日野の佐藤彦五郎邸に到着すると、勝太は玄関口に見知った青年を見つけ、声をかけた。
「トシ!帰ってきてたのか!」
「よお、勝っちゃん、久しぶりだな」歳三は勝太と目を合わせずに言った。
勝太はそんな歳三の態度を意に介さず、総司を紹介した。
「トシ、今内弟子として一緒に住んでる沖田総司だ」
「こんにちは」総司はぺこりとお辞儀した。
「おう」歳三はぶっきらぼうに返事をした。
歳三の態度が変わっていたことには、勝太も気付いた。
「なんか、ピリピリしてないか?」勝太が不思議そうに尋ねた。
「別に。俺はいつもこんな感じだよ。悪い勝っちゃん、俺薬の用意しないといけないから」
そう言って、歳三はそそくさと奥の部屋に引っ込んでしまった。
「あの人が歳三さんですか?若先生が仲良くなったっていう。怖そうな感じですけど」総司は去っていく歳三を見て勝太に尋ねた。
「うーん。しばらく会ってなかったしな。何かあったのかな」
それでも勝太は大して気に留めなかった。忙しくて疲れているのかもしれない、という程度に考えていた。
歳三はそれから少し出かけるといって、佐藤邸からいなくなり、その間に勝太と総司は稽古に励んだ。
夜は歳三の部屋に勝太、総司、歳三が川の字になって寝ることとなった。
「トシ、最近はどこで何してるんだ?」
「家伝の薬の行商だ。江戸から日野まで、方々を渡り歩いてる」
「そっか」
奉公はクビになったと、勝太はのぶから聞いていたので、そこについては突っ込まなかった。
「そしたらさ、せめて江戸にいる間はうちに来いよ!一緒に剣術稽古もできるし、町も近いからうちを拠点にして行商にも出られるぞ!」
「無理だよ……そういうわけにはいかない」歳三は低い声でそう言った。
「なんでだよ。お前、剣術の稽古やりたいんじゃないのか?」
歳三はその問いには答えず、勝太と総司に背を向け、さっさと寝てしまった。
さくらはちょっとした使いをするため、町に出ていた。
江戸の町は活気にあふれている。通りのあちこちで商人たちが自分の一押し商品の名を口ぐちに宣伝し、客の気を引こうとしている。
そんな中、少し先にある商家の店先で、やはり大声を張り上げている若者と、さくらは目があった。
「はいはい、そこのおにーちゃん、打ち身、挫きによく効く石田散薬だ。一つどうだい?」
さくらはあたりをきょろきょろと見回した。「おにーちゃん」と呼ばれるような者は周囲にはいなかった。
着替えるのが億劫で、稽古着に羽織をひっかけただけの状態で町に出てきていたので、さくらは遠目に見て男だと勘違いされてしまっていたようだった。
「申し訳ない。あいにく怪我も病気もしていないのです」さくらは近づいていって、会釈した。
「それに、私は女子です。こんな格好では間違われてもムリはありませんが…」
薬売りは目を丸くした。よく見ると、さくらより明らかに年下で、まだ少年、という言葉を使ってもよさそうだった。
「へぇ。なんだってそんな格好を?」
「稽古の合間にちょっとした使いに出るだけだったので、稽古着のまま町に出てきてしまったんです」さくらはお恥ずかしい、とはにかんだ。
「稽古?」
「ええ、父がこの近くで道場をやっているのです。それで私も稽古を」
「…女なのに、剣術なんかやるのか?」
さくらの顔が、少しだけ引きつった。
最近こう言われることもあまりなくなっていたので忘れていたが、さくらはまだ自分が女であることを心の奥底では気にしているのだと思わないわけにはいかなかった。
「ええ。時々は門人の指導もしています」さくらは作り笑いを顔に張り付けて、さらっと言ってのけた。ある程度自分は強いのだと主張したかった。顔の皮膚がぴくぴくと不自然に動くのが自分でもわかるようだった。
「それでどうするんだ?」
「それでとは?」
「女がそんなに剣術の稽古してどうすんだって聞いてるんだよ」
少年の態度や物言いに、さくらはだんだんと苛立ちを募らせていた。
なぜ初対面の少年にそんな言い方をされなければいけないのか、と。
「弟弟子と約束したんです。一緒に武士になるって」さくらはそれでも作り笑顔を保った。
少年はじっとさくらを見ると、ふんっと鼻で笑った。
「バカバカしい。なんで女がそんな自信満々に武士になるとかほざいてんだ」
「え?」
女子が武士になる、と言うことは世間一般の人に受け入れられないであろうことはわかっていたつもりだったが、実際にこのような言い方をされると、さくらの苛立ちは怒りへと変わった。
少年はさらに言葉を続けた。
「そもそもそんなナリで町歩いて、形から入ろうってのか。ますますバカだな。ほら、薬買う気がないなら帰った帰った。商売の邪魔だ」
さすがに、この一言でさくらはカチンときてしまった。
「うるさい!薬売りのくせに!」
売り言葉に買い言葉。
少年が薬売りである、ということしか情報がなかったこともあり、そこを突いて言い返すしかなかった。
それからさくらは少年には目もくれずに、その場を立ち去った。
「ふんっ、薬売りのくせに、か。大きなお世話だ。いい年して、現実見ろってんだ」足早に去っていくさくらの背中を見つめながら、少年がぽつりとつぶやいた。
さくらは試衛館に帰りながら、先ほどの出来事を思い出し、いらだっていた。
――初対面の薬売りに、何故あのようなことを言われねばならんのだ!…まあ、二度と会うこともないだろう。不幸中の幸いとはこのことだな。
深呼吸をして気持ちを落ち着けると、さくらは家路を急いだ。
この年、惣次郎は元服し、総司と改名していた。そして、試衛館の師範代となった。
総司の剣術の腕は「天才」と呼ぶにふさわしいことをもはや周囲の誰もが認めていた。
事実、勝太ならまだしも、さくらや源三郎は総司から一本取ることにすら苦労するようになり、逆に一本を取られてしまうこともたびたびあるくらいだった。
さくらは、自分が十六歳の頃は…などと考えるだけばかばかしくなってきて、大人の対応として事実を受け入れ、さらなる精進を、と思っていたところだった。
もちろん、さくらが弱いわけでは決してなかった。
さくらもこの頃天然理心流の免許を得ており、今までは周助の娘だからといってなんとなく門人に稽古をつけていたようなところがあったが、これで名実ともに門人に稽古をつけられる立場になっていた。
門人たちも「女なんかに教わりたくない」などと言っている場合ではなくなった。実際に、さくらは彼らよりも強かったからだ。
勝太も、さくらより一足早く免許を得、周助の同伴なしで日野に出稽古へ行くことを許されていた。
そしてある日、師範代となった総司を引き連れて、二人で日野に向かうこととなった。
総司は江戸に来て以来初めて日野に帰れることとなり、姉との再会を楽しみにしていた。
「それじゃ姉先生、源さん、行ってきます!」総司はうれしそうな顔を隠そうともしなかった。
「留守中、よろしくな」勝太がさくらに笑いかけた。
「言われずとも、ここは私の家だ」さくらもニッと笑い返した。
こうして、勝太と総司は日野へと旅立った。
「とは言ったものの、なぜ私が留守番なのだ」とふてくされるさくらをよそに、「懐かしいじゃないか、私とさくらの二人きりだ」と源三郎は笑って二人を見送った。
勝太と総司が日野の佐藤彦五郎邸に到着すると、勝太は玄関口に見知った青年を見つけ、声をかけた。
「トシ!帰ってきてたのか!」
「よお、勝っちゃん、久しぶりだな」歳三は勝太と目を合わせずに言った。
勝太はそんな歳三の態度を意に介さず、総司を紹介した。
「トシ、今内弟子として一緒に住んでる沖田総司だ」
「こんにちは」総司はぺこりとお辞儀した。
「おう」歳三はぶっきらぼうに返事をした。
歳三の態度が変わっていたことには、勝太も気付いた。
「なんか、ピリピリしてないか?」勝太が不思議そうに尋ねた。
「別に。俺はいつもこんな感じだよ。悪い勝っちゃん、俺薬の用意しないといけないから」
そう言って、歳三はそそくさと奥の部屋に引っ込んでしまった。
「あの人が歳三さんですか?若先生が仲良くなったっていう。怖そうな感じですけど」総司は去っていく歳三を見て勝太に尋ねた。
「うーん。しばらく会ってなかったしな。何かあったのかな」
それでも勝太は大して気に留めなかった。忙しくて疲れているのかもしれない、という程度に考えていた。
歳三はそれから少し出かけるといって、佐藤邸からいなくなり、その間に勝太と総司は稽古に励んだ。
夜は歳三の部屋に勝太、総司、歳三が川の字になって寝ることとなった。
「トシ、最近はどこで何してるんだ?」
「家伝の薬の行商だ。江戸から日野まで、方々を渡り歩いてる」
「そっか」
奉公はクビになったと、勝太はのぶから聞いていたので、そこについては突っ込まなかった。
「そしたらさ、せめて江戸にいる間はうちに来いよ!一緒に剣術稽古もできるし、町も近いからうちを拠点にして行商にも出られるぞ!」
「無理だよ……そういうわけにはいかない」歳三は低い声でそう言った。
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