43 / 51
43.誘拐 ②
しおりを挟む
誘拐犯はメヒティルトさんなんだろうなあ…まさか紋章つきの馬車からルドルフを誘拐するなんて思ってもいなかった。でもアルバートさんから聞いた彼女の執着具合から考えれば想定の範囲内だったかも。自分の考えの甘さが腹立たしい。
そう思いつつ、全速力で飛んでいるフォーちゃんの後を勢いよく馬で進む俺とオットー先生。それに負けないスピードで走り続けるノラ先生…まだまだ俺も訓練積まないといけないなとその姿を見て舌をまいた。
「前から学園の馬車の馬だけが来るぜ。どうする?」
と前を飛んでいたフォーちゃんが教えてくれた。
「よし、捕まえよう。詳しい話が聞けるかも。ストーーップ!止まれ!学園の馬だろおまえ!話が聞きたいんだ!」
俺の声が届いたらしく、ちょっとパニック気味だった馬車の馬は止まってくれた。
「私の言葉がわかるんですか?助かった。馬車が壊されて仮面の子が連れて行かれて!私独りになってしまいました。どうしたらいいのか」荒い息とともに馬は早口で言った。
「御者さんは?」
「襲われた時怪我をしてしまい動けません。この先の道端にいます。馬車も横倒しにされ壊されてます」
まずい状況だな…
「仮面の子、ルドルフは?どこへ連れて行かれた?」
「…えっと、この道沿いの少し先の森の中に連れて行かれた所までは見ました。そのあとは…」
見てないか…でも情報としては充分。
「オットー先生。この先で御者さんが怪我してるって。この馬に学園まで伝言持たせるから、その紙に先生が署名してくれないですか?」
「私が?」
「そう、俺の名前じゃ信用されないでしょ?」
俺はポケットからくしゃくしゃの紙を取り出して…よく見るとそれはルドルフが『メモとりなよ』とくれた紙だった。目の辺りがなんだか熱くなったがそれどころじゃない。頭を振った。ルドルフを早く助けなきゃ。
「南東の道、学園の御者負傷中。救助願う」
と書き先生に署名してもらう。それを制服のスカーフの中にくるみ、馬車の馬の首に巻いた。
「このまま学園まで急いで帰ってくれ。君なら道はわかるよね?頼んだよ」
馬車の馬は足早やに学園に向かって去って行った。俺が馬と話す姿を訝しげに見ていたオットー先生は何かいいたげだったが。
少し行くと、馬の言った通り御者さんが道端でうずくまっている。それを発見して
「本当に御者がいる…」オットー先生が呟いた。
『馬から聞きました』ってそりゃ信じられないよね。でもさっき署名をしてくれたのは俺個人に対する信頼なんだろうな。
「大丈夫ですか?怪我は?」
「…多分大丈夫です。足の骨を折ってしまったみたいで動けませんが…。それより仮面の子が、あの森の中に…早く助けて」
御者さんの顔色は青いが受け答えはしっかりしている。
「今救助を呼んでます。来るまで待ってて下さい」
御者さんの側に壊れた馬車が転がっていた。王家の紋章も土に塗れている。
「こんな事する人間がいるとは…」オットー先生は絶句していた。
貴族にとっては特にそうだろうなぁ…とにかく何か行き先の手がかりがないかと壊れた馬車に近づくと、
「何だ?この匂い…香水か?」
「何だリュ知らないのか?これ町の娘っこたちに大人気の『恋が叶うおまじない香水』の匂いだよ。俺も欲しいんだよなー」とフォーちゃん。
鳥に香水?要らないだろう?
「馬鹿だなー。マリアへのプレゼントに決まってるだろう?スッゴイ人気なんだぜこれ」
よく見ると馬車の内部にルドルフのカバンや粉々になった瓶がある。これが香水の瓶か…ん?
「この匂い追えるフォーちゃん?」
「いける。特徴的だからな」
これは多分ルドルフからの「この匂いについてきて」というメッセージだ。
「何故わかるの?」とノラ先生。
「几帳面なあいつが香水の瓶をカバンに入れないはずがない。なんなら割れないよう厳重に何かでくるんでいてもおかしくない。それなのにこれ見て」
転がっているルドルフのカバンは2つあるバックルのうち1つが開いたまま、そして香水は箱から外に出されていて粉々。
「ルドルフは襲われた時、わざと香水を自分にたっぷりつけたんじゃないかな。本当はカバンもきちんと閉めたかったし、瓶も箱に入れたかったんだろうけど、相手が早すぎてできなかったんだと思う」
「確かにルドルフ君ならそのくらいの頭は回りますから可能性は高いですね。しかし彼が香水とは珍しい…」
シャルロッテさんに流行り物買ってこいって言われてたからね。あの命令がこんな所で役に立つなんて…
俺たちは馬を降り、森の中へ向かった。
「なあーリュ。ここいらの動物にお前が集合かけて調べてもらった方が早くない?」
『ミンナアツマレ』か…それも一瞬考えたけど
「大声であいつらに気づかれると困る。このまま静かに匂いを追って行こう。後から来る人がわかるようにハンカチをちぎって、木に目印つけながらね。静かにな、フォーちゃん」
「わかってるって。賢いんだぜ俺は。あいつ助け出したらマリアに褒めてもらえるかな」
浮き足だってるな、間違いなく褒めてもらえると思うよ。ついでにあの香水も俺がお前に買ってやろう。
フォーちゃん、リュの2人?の後ろからオットー先生とノラ先生が辺りを警戒しながら移動している。
「ノラ先生、彼はあの鳥と何か話しているようなんですが、内容わかりますか?」
「わかりません~まあ彼の返答で大体こんな感じの話をしてるのかな?くらいですかね~」
「それは彼が動物と話せる前提ですよね?」
「ですね~。詳細はルドルフ君を無事救出してからじっくりと聞きましょ~」
匂いを辿って行くと急に開けた場所に出た。
「こんな山の中に?」フォーちゃんが驚いている。
山中に立派な石造りの家が建っていた。
木材に困らないこの山の中にわざわざ石造り。
「…まさかルドルフを捕まえておく為にこれを?」
〝あなたを絶対逃がさない〟
そんな声が聞こえた気がした。俺の背中を一筋冷や汗が垂れる。その建物から彼女の執着の強さがひしひしと感じられ薄ら寒い気持ちになった。
そう思いつつ、全速力で飛んでいるフォーちゃんの後を勢いよく馬で進む俺とオットー先生。それに負けないスピードで走り続けるノラ先生…まだまだ俺も訓練積まないといけないなとその姿を見て舌をまいた。
「前から学園の馬車の馬だけが来るぜ。どうする?」
と前を飛んでいたフォーちゃんが教えてくれた。
「よし、捕まえよう。詳しい話が聞けるかも。ストーーップ!止まれ!学園の馬だろおまえ!話が聞きたいんだ!」
俺の声が届いたらしく、ちょっとパニック気味だった馬車の馬は止まってくれた。
「私の言葉がわかるんですか?助かった。馬車が壊されて仮面の子が連れて行かれて!私独りになってしまいました。どうしたらいいのか」荒い息とともに馬は早口で言った。
「御者さんは?」
「襲われた時怪我をしてしまい動けません。この先の道端にいます。馬車も横倒しにされ壊されてます」
まずい状況だな…
「仮面の子、ルドルフは?どこへ連れて行かれた?」
「…えっと、この道沿いの少し先の森の中に連れて行かれた所までは見ました。そのあとは…」
見てないか…でも情報としては充分。
「オットー先生。この先で御者さんが怪我してるって。この馬に学園まで伝言持たせるから、その紙に先生が署名してくれないですか?」
「私が?」
「そう、俺の名前じゃ信用されないでしょ?」
俺はポケットからくしゃくしゃの紙を取り出して…よく見るとそれはルドルフが『メモとりなよ』とくれた紙だった。目の辺りがなんだか熱くなったがそれどころじゃない。頭を振った。ルドルフを早く助けなきゃ。
「南東の道、学園の御者負傷中。救助願う」
と書き先生に署名してもらう。それを制服のスカーフの中にくるみ、馬車の馬の首に巻いた。
「このまま学園まで急いで帰ってくれ。君なら道はわかるよね?頼んだよ」
馬車の馬は足早やに学園に向かって去って行った。俺が馬と話す姿を訝しげに見ていたオットー先生は何かいいたげだったが。
少し行くと、馬の言った通り御者さんが道端でうずくまっている。それを発見して
「本当に御者がいる…」オットー先生が呟いた。
『馬から聞きました』ってそりゃ信じられないよね。でもさっき署名をしてくれたのは俺個人に対する信頼なんだろうな。
「大丈夫ですか?怪我は?」
「…多分大丈夫です。足の骨を折ってしまったみたいで動けませんが…。それより仮面の子が、あの森の中に…早く助けて」
御者さんの顔色は青いが受け答えはしっかりしている。
「今救助を呼んでます。来るまで待ってて下さい」
御者さんの側に壊れた馬車が転がっていた。王家の紋章も土に塗れている。
「こんな事する人間がいるとは…」オットー先生は絶句していた。
貴族にとっては特にそうだろうなぁ…とにかく何か行き先の手がかりがないかと壊れた馬車に近づくと、
「何だ?この匂い…香水か?」
「何だリュ知らないのか?これ町の娘っこたちに大人気の『恋が叶うおまじない香水』の匂いだよ。俺も欲しいんだよなー」とフォーちゃん。
鳥に香水?要らないだろう?
「馬鹿だなー。マリアへのプレゼントに決まってるだろう?スッゴイ人気なんだぜこれ」
よく見ると馬車の内部にルドルフのカバンや粉々になった瓶がある。これが香水の瓶か…ん?
「この匂い追えるフォーちゃん?」
「いける。特徴的だからな」
これは多分ルドルフからの「この匂いについてきて」というメッセージだ。
「何故わかるの?」とノラ先生。
「几帳面なあいつが香水の瓶をカバンに入れないはずがない。なんなら割れないよう厳重に何かでくるんでいてもおかしくない。それなのにこれ見て」
転がっているルドルフのカバンは2つあるバックルのうち1つが開いたまま、そして香水は箱から外に出されていて粉々。
「ルドルフは襲われた時、わざと香水を自分にたっぷりつけたんじゃないかな。本当はカバンもきちんと閉めたかったし、瓶も箱に入れたかったんだろうけど、相手が早すぎてできなかったんだと思う」
「確かにルドルフ君ならそのくらいの頭は回りますから可能性は高いですね。しかし彼が香水とは珍しい…」
シャルロッテさんに流行り物買ってこいって言われてたからね。あの命令がこんな所で役に立つなんて…
俺たちは馬を降り、森の中へ向かった。
「なあーリュ。ここいらの動物にお前が集合かけて調べてもらった方が早くない?」
『ミンナアツマレ』か…それも一瞬考えたけど
「大声であいつらに気づかれると困る。このまま静かに匂いを追って行こう。後から来る人がわかるようにハンカチをちぎって、木に目印つけながらね。静かにな、フォーちゃん」
「わかってるって。賢いんだぜ俺は。あいつ助け出したらマリアに褒めてもらえるかな」
浮き足だってるな、間違いなく褒めてもらえると思うよ。ついでにあの香水も俺がお前に買ってやろう。
フォーちゃん、リュの2人?の後ろからオットー先生とノラ先生が辺りを警戒しながら移動している。
「ノラ先生、彼はあの鳥と何か話しているようなんですが、内容わかりますか?」
「わかりません~まあ彼の返答で大体こんな感じの話をしてるのかな?くらいですかね~」
「それは彼が動物と話せる前提ですよね?」
「ですね~。詳細はルドルフ君を無事救出してからじっくりと聞きましょ~」
匂いを辿って行くと急に開けた場所に出た。
「こんな山の中に?」フォーちゃんが驚いている。
山中に立派な石造りの家が建っていた。
木材に困らないこの山の中にわざわざ石造り。
「…まさかルドルフを捕まえておく為にこれを?」
〝あなたを絶対逃がさない〟
そんな声が聞こえた気がした。俺の背中を一筋冷や汗が垂れる。その建物から彼女の執着の強さがひしひしと感じられ薄ら寒い気持ちになった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
魔攻機装
野良ねこ
ファンタジー
「腕輪を寄越すのが嫌ならお前、俺のモノになれ」
前触れもなく現れたのは世界を混沌へと導く黒き魔攻機装。それに呼応するかのように国を追われた世界的大国であるリヒテンベルグ帝国第一皇子レーンは、ディザストロ破壊を目指す青年ルイスと共に世界を股にかけた逃避行へ旅立つこととなる。
素人同然のルイスは厄災を止めることができるのか。はたまたレーンは旅の果てにどこへ向かうというのか。
各地に散らばる運命の糸を絡め取りながら世界を巡る冒険譚はまだ、始まったばかり。
※BL要素はありません
悪役令嬢は始祖竜の母となる
葉柚
ファンタジー
にゃんこ大好きな私はいつの間にか乙女ゲームの世界に転生していたようです。
しかも、なんと悪役令嬢として転生してしまったようです。
どうせ転生するのであればモブがよかったです。
この乙女ゲームでは精霊の卵を育てる必要があるんですが・・・。
精霊の卵が孵ったら悪役令嬢役の私は死んでしまうではないですか。
だって、悪役令嬢が育てた卵からは邪竜が孵るんですよ・・・?
あれ?
そう言えば邪竜が孵ったら、世界の人口が1/3まで減るんでした。
邪竜が生まれてこないようにするにはどうしたらいいんでしょう!?
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
トーキング フォー ザ リンカーネーション パラレル
弍楊仲 二仙
ファンタジー
なろうで延々と書き綴った物語のような何かの転載。
たぶんジャンルは異世界(転移)もの。
向こうでは第一部完結済み。
続きを書くために内容を振り返りたかったのと
色々と雑だったので、章とか文章に修正いれて読みやすくしようかと思ってます。
一話だけオリジナル。あとはほぼ転載の予定でございます。
異世界に追放されました。二度目の人生は辺境貴族の長男です。
ファンタスティック小説家
ファンタジー
科学者・伊介天成(いかい てんせい)はある日、自分の勤める巨大企業『イセカイテック』が、転移装置開発プロジェクトの遅延を世間にたいして隠蔽していたことを知る。モルモットですら実験をしてないのに「有人転移成功!」とうそぶいていたのだ。急進的にすすむ異世界開発事業において、優位性を保つために、『イセカイテック』は計画を無理に進めようとしていた。たとえ、試験段階の転移装置にいきなり人間を乗せようとも──。
実験の無謀さを指摘した伊介天成は『イセカイテック』に邪魔者とみなされ、転移装置の実験という名目でこの世界から追放されてしまう。
無茶すぎる転移をさせられ死を覚悟する伊介天成。だが、次に目が覚めた時──彼は剣と魔法の異世界に転生していた。
辺境貴族アルドレア家の長男アーカムとして生まれかわった伊介天成は、異世界での二度目の人生をゼロからスタートさせる。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる