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第2部 消えた志求磨
77 エピローグ(天塚志求磨視点)
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大きな湖に到着した。周りは緑の木々に囲まれている。
こっちの世界に来てから荒れ果てた大地と廃墟しか見てなかったから意外だ。なんでこの場所だけ……。
風も無いのに湖面がザザザと波打ち、湖の中央に真っ黒なくぼみができた。
そこからゆっくりと上昇して姿を現したのはひとりの女性。
俺の頭の中に刻印が打ち込まれる。
《白の母神》《生命の造物主》《血喰らいの蛇》アンネシウス・フロウ。
見た目は20代後半。真っ白な長い髪に細くしなやかに伸びる手足。
身体にまとっているのは薄い羽衣のようなものだけでほとんど裸に近い。
「志求磨君……ここまで来たらもう後戻りはできないわよ。もとより、わたしの力ではこの誅邏の国から戻すことはできないのだけど」
横にいるカーラが諦めたようにつぶやく。
さらにその足元にはひとりの少年が横たわっている。
猫耳の少年──楊永順だ。死んではいるが、腐敗が進まないようにカーラが魔法で固定している。
「あらぁ、うれしいわあ。《青の魔神》カーラが真っ先にわたしに会いに来てくれるなんて。思い出話にでも花を咲かせる? それとも、そこにいる坊やふたりを贄に差し出してくれるのかしら」
アンネシウスが空中で横になりながらクスクス笑う。
カーラは一歩前に出てから言った。
「……あなたに頼みがあってきたの。アンネシウス、あなたはシエラ=イデアルの創世で数多くの生命を誕生させた。その力でこの子を……楊を生き返らせてほしいの」
カーラの頼みにアンネシウスはこらえきれないようにアッハハハ、と空中で転げまわる。
「ハハハハハ! あのねぇ、うれしいって言ったのは、他の六創神より先にアンタをブッ殺せるって意味なのよ。長い記憶の喪失で寝ぼけてんのぉ? 裏切り者のクセにわたしに頼みごとなんて……!」
「……もし、わたしがあなた達の元へ戻ると言ったら?」
カーラの言葉にアンネシウスの笑いが止まる。
宙で寝そべったまま、くるくる回りながら考えるような仕草。
「ふう……ん。それはわたし達に協力して、こっちの世界とあっちの世界をひとつにするって意味?」
「……そう受け取ってもらって構わないわ。ただ、わたしの力はまだ完全じゃない。しばらく時間がかかるだろうけど」
これは……カーラの嘘だ。
カーラの目的は楊を生き返らせることと、もうひとつはシエラ=イデアルと誅邏の国を完全に分離すること。
今は《女神》シエラを通じて一時的にしろ世界が繋がってしまった。
楊を生き返らせたあとはシエラと協力してすぐに閉じなければならない。
剣になっていたときに伊能と楊の会話から聞いた。
《女神》シエラ=イデアルが世界を作り、はじめて召喚した願望者6人。
それがここにいる《青の魔神》カーラと《白の母神》アンネシウスを含む六創神だ。
なぜカーラが他のヤツらと決別し、大陸ごと封印したいきさつまでは知らないが……確実なのはコイツらをひとりでもあっちの世界に来させてはいけないということ。
だから俺はカーラと共にこの誅邏の国へ来た。
願望の世界シエラ=イデアルを守るために。
「時間がかかるのはまあ、しょうがないわね。シエラが入り口を作れるようだけど、わたし達はそこから出られないみたいだし。小物専用のドアなんかあってもねぇ。ホント使えないわ、アガスティアの小間使いの……なんだっけ。伊能? とかいうヤツ」
アンネシウスはススス、とこちらに浮いたまま近付いてきた。
「それじゃあ、同窓会といきましょうか。他の4人とも連絡を取るから。んっと、そこの坊やはどうするの?」
「この子は関係ないわ。偶然わたしに巻き込まれてここに来てしまっただけ。連れていくのはわたしだけにしなさい」
カーラが念話を送ってきた。
ここに残っていなさい、と。あとでまた迎えにくると言っている。
「それと……アンネシウス。他の4人に会う前に楊を生き返らせてほしいの。お願いできないかしら?」
カーラが片ヒザをつき、懇願するように見上げる。
アンネシウスは上機嫌でアハハと笑い、白い髪をかき上げた。
「あのカーラがひざまずいてわたしにお願い……フフ、気分がいいわね。まあそれなりの代償さえもらえれば簡単だけど」
アンネシウスが手の平を楊のほうへ向ける。
楊の身体がフワッ、と宙に浮いた。そしてアンネシウスの手が届く距離まで移動していく。
突然の轟音が鳴り響いた──湖の中央。さっきアンネシウスがいた場所にいきなりの落雷。
バチバチと青白い放電をまといながら現れたのは紫のローブに全身を包んだ老齢の男。
《紫の智神》《悠久の賢者》《死招きの老樹》アガスティア。
頭の中に刻印。新たな六創神の出現──。
隣のカーラが親指の爪をカリッ、と噛んだ。
アガスティアはしわがれた声でアンネシウスをたしなめる。
「勝手なマネをするな、アンネシウス。軽率に命を生み出したり消したりするなと言ったばかりだろう。それに──」
ここでアガスティアはカーラに目を向ける。
「この裏切り者の言葉を容易に信じるな。そこの遺体はまずワシが預かる。話はそれからだ」
枯れ木のようにふしくれだった手をかざすと、楊の遺体がギュッと縮小。消しゴムほどの大きさになり、アガスティアの手に収まった。
「あいかわらず用心深いこと……ま、アンタの勝手にすれば」
アンネシウスはあきれたように言い、そっぽを向く。
「では他の六創神のもとへと行くぞ。カーラ、おとなしくついてこい。妙なマネをすればこの少年は2度と甦らんぞ」
「……わかってるわ」
ウィッチハットのつばを押さえ、うつむくカーラ。
アガスティアは皺だらけの顔でニタリと笑い、指をパチンと鳴らす。
再び落雷──。至近距離だ。俺は湖を囲む森の中まで吹っ飛ばされた。
呻きながら身体を起こす。3人の姿は消えていた。どこかに瞬間移動したようだ。
「くそっ、カーラ……大丈夫なのか。本当にあんなバケモノたち相手に渡り合えるのか」
ふらつきながら森を出て湖のほとりで大の字に寝そべる。
空を眺めながら頭に浮かぶのは異世界シエラ=イデアルのことと、ひとりの少女のこと。
「ゴメン、由佳……。俺、またとんでもないことに首を突っ込んじゃったみたいだ。でもこれが最後だから。この件が済んだらちゃんと元の世界に戻るよ。だから待ってて……」
異世界の剣聖女子 第2部 消えた志求磨 完
こっちの世界に来てから荒れ果てた大地と廃墟しか見てなかったから意外だ。なんでこの場所だけ……。
風も無いのに湖面がザザザと波打ち、湖の中央に真っ黒なくぼみができた。
そこからゆっくりと上昇して姿を現したのはひとりの女性。
俺の頭の中に刻印が打ち込まれる。
《白の母神》《生命の造物主》《血喰らいの蛇》アンネシウス・フロウ。
見た目は20代後半。真っ白な長い髪に細くしなやかに伸びる手足。
身体にまとっているのは薄い羽衣のようなものだけでほとんど裸に近い。
「志求磨君……ここまで来たらもう後戻りはできないわよ。もとより、わたしの力ではこの誅邏の国から戻すことはできないのだけど」
横にいるカーラが諦めたようにつぶやく。
さらにその足元にはひとりの少年が横たわっている。
猫耳の少年──楊永順だ。死んではいるが、腐敗が進まないようにカーラが魔法で固定している。
「あらぁ、うれしいわあ。《青の魔神》カーラが真っ先にわたしに会いに来てくれるなんて。思い出話にでも花を咲かせる? それとも、そこにいる坊やふたりを贄に差し出してくれるのかしら」
アンネシウスが空中で横になりながらクスクス笑う。
カーラは一歩前に出てから言った。
「……あなたに頼みがあってきたの。アンネシウス、あなたはシエラ=イデアルの創世で数多くの生命を誕生させた。その力でこの子を……楊を生き返らせてほしいの」
カーラの頼みにアンネシウスはこらえきれないようにアッハハハ、と空中で転げまわる。
「ハハハハハ! あのねぇ、うれしいって言ったのは、他の六創神より先にアンタをブッ殺せるって意味なのよ。長い記憶の喪失で寝ぼけてんのぉ? 裏切り者のクセにわたしに頼みごとなんて……!」
「……もし、わたしがあなた達の元へ戻ると言ったら?」
カーラの言葉にアンネシウスの笑いが止まる。
宙で寝そべったまま、くるくる回りながら考えるような仕草。
「ふう……ん。それはわたし達に協力して、こっちの世界とあっちの世界をひとつにするって意味?」
「……そう受け取ってもらって構わないわ。ただ、わたしの力はまだ完全じゃない。しばらく時間がかかるだろうけど」
これは……カーラの嘘だ。
カーラの目的は楊を生き返らせることと、もうひとつはシエラ=イデアルと誅邏の国を完全に分離すること。
今は《女神》シエラを通じて一時的にしろ世界が繋がってしまった。
楊を生き返らせたあとはシエラと協力してすぐに閉じなければならない。
剣になっていたときに伊能と楊の会話から聞いた。
《女神》シエラ=イデアルが世界を作り、はじめて召喚した願望者6人。
それがここにいる《青の魔神》カーラと《白の母神》アンネシウスを含む六創神だ。
なぜカーラが他のヤツらと決別し、大陸ごと封印したいきさつまでは知らないが……確実なのはコイツらをひとりでもあっちの世界に来させてはいけないということ。
だから俺はカーラと共にこの誅邏の国へ来た。
願望の世界シエラ=イデアルを守るために。
「時間がかかるのはまあ、しょうがないわね。シエラが入り口を作れるようだけど、わたし達はそこから出られないみたいだし。小物専用のドアなんかあってもねぇ。ホント使えないわ、アガスティアの小間使いの……なんだっけ。伊能? とかいうヤツ」
アンネシウスはススス、とこちらに浮いたまま近付いてきた。
「それじゃあ、同窓会といきましょうか。他の4人とも連絡を取るから。んっと、そこの坊やはどうするの?」
「この子は関係ないわ。偶然わたしに巻き込まれてここに来てしまっただけ。連れていくのはわたしだけにしなさい」
カーラが念話を送ってきた。
ここに残っていなさい、と。あとでまた迎えにくると言っている。
「それと……アンネシウス。他の4人に会う前に楊を生き返らせてほしいの。お願いできないかしら?」
カーラが片ヒザをつき、懇願するように見上げる。
アンネシウスは上機嫌でアハハと笑い、白い髪をかき上げた。
「あのカーラがひざまずいてわたしにお願い……フフ、気分がいいわね。まあそれなりの代償さえもらえれば簡単だけど」
アンネシウスが手の平を楊のほうへ向ける。
楊の身体がフワッ、と宙に浮いた。そしてアンネシウスの手が届く距離まで移動していく。
突然の轟音が鳴り響いた──湖の中央。さっきアンネシウスがいた場所にいきなりの落雷。
バチバチと青白い放電をまといながら現れたのは紫のローブに全身を包んだ老齢の男。
《紫の智神》《悠久の賢者》《死招きの老樹》アガスティア。
頭の中に刻印。新たな六創神の出現──。
隣のカーラが親指の爪をカリッ、と噛んだ。
アガスティアはしわがれた声でアンネシウスをたしなめる。
「勝手なマネをするな、アンネシウス。軽率に命を生み出したり消したりするなと言ったばかりだろう。それに──」
ここでアガスティアはカーラに目を向ける。
「この裏切り者の言葉を容易に信じるな。そこの遺体はまずワシが預かる。話はそれからだ」
枯れ木のようにふしくれだった手をかざすと、楊の遺体がギュッと縮小。消しゴムほどの大きさになり、アガスティアの手に収まった。
「あいかわらず用心深いこと……ま、アンタの勝手にすれば」
アンネシウスはあきれたように言い、そっぽを向く。
「では他の六創神のもとへと行くぞ。カーラ、おとなしくついてこい。妙なマネをすればこの少年は2度と甦らんぞ」
「……わかってるわ」
ウィッチハットのつばを押さえ、うつむくカーラ。
アガスティアは皺だらけの顔でニタリと笑い、指をパチンと鳴らす。
再び落雷──。至近距離だ。俺は湖を囲む森の中まで吹っ飛ばされた。
呻きながら身体を起こす。3人の姿は消えていた。どこかに瞬間移動したようだ。
「くそっ、カーラ……大丈夫なのか。本当にあんなバケモノたち相手に渡り合えるのか」
ふらつきながら森を出て湖のほとりで大の字に寝そべる。
空を眺めながら頭に浮かぶのは異世界シエラ=イデアルのことと、ひとりの少女のこと。
「ゴメン、由佳……。俺、またとんでもないことに首を突っ込んじゃったみたいだ。でもこれが最後だから。この件が済んだらちゃんと元の世界に戻るよ。だから待ってて……」
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退会済ユーザのコメントです
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