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第2部 消えた志求磨
76 もうひとつの世界
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診療所の扉を開け、まず目にしたのは──。
ミリアムとレオニード、クレイグの3人。まだベットの上に横たわっている。
意識は戻ってないようだが……大丈夫なのか。治療はうまくいったのだろうか。
「その3人なら無事だよ。わたしの天才的な治療のおかげだね……まあ、それ以前にカーラが繰り返し治癒魔法をかけてなかったらどうにもならなかったけど」
奥の部屋から出てきたのは《神医》日之影宵子だ。疲れた様子で椅子に座り、タバコをくわえる。
「そうか、良かった……あ、そのカーラさんは? 聞きたいことがあるんたけど」
「ん~、そのことならそっちの子に聞いたほうが早いね。わたし疲れたから奥で休んでくるわ」
日之影宵子はそう言ってタバコに火もつけずに引っ込んでいった。
どこか様子がおかしい……そういえば泣き腫らしたような目をしていた。
「おい、お前ら」
入り口付近から女の子の声。
振り返ると、椅子の上で足をプラプラさせている赤髪の少女。この子はまさか──。
「いい度胸だな。この《女神》シエラをガン無視して通り過ぎるなんて。本来ならションベンちびるほどの天罰を与えるところだが……まあ、今はカンベンしてやる。シエラの慈悲深さに感謝しろよ、ヒヨッコ願望者ども」
ピョンと椅子から降りてふんぞり返る。深淵で一度見たことがある……間違いなく、《女神》シエラ=イデアルだ。
「あ、あ~。なんかスンマセン。えっと、それでカーラさんは?」
やはりアトールから見た光は《女神》の復活によるものだった。しかし、これどう接したらいいんだ。
《女神》っていうけど……深淵では中学生ぐらいに見えたが、近くで見るとずっと幼い印象だ。それにこの言葉遣い。想像してたのと全然ちがう……。
「カーラか……。話せば長くなるけどなあ。どうしよっかな~。どうしても知りたい? ん?」
なんかもったいぶってる。ちょっとムカつくが、わたしは頷いた。
「仕方ないなー。どうしてもって言うんなら。それじゃあ、シエラが目覚めたところから……」
シエラが身振り手振りで説明しはじめた。
時折話が逸れたり、ヘンな歌やダンスをまじえながらだが……大まかなことはなんとか伝わった。
「楊が死んだって……まさか、本当に……」
「あの猫耳の少年だろ。カーラは自分のせいだって言うし、さっきの女医は取り乱して大泣きするし。大変だったんだぞ」
「それでカーラさんは、楊を救う方法があるかもしれないって、もうひとつの世界? に行ったのか」
いくら願望の叶う世界とはいえ、このシエラ=イデアルでは失われた命は戻らない。
そのもうひとつの世界ではそれが可能なのか。
ずっと以前の記憶を取り戻したカーラさんなら、その方法を知っているかもしれない。
「そうなんだよ。今ならまだ間に合うかもって。そのもうひとつの世界はシエラの中に封印されてんだけどね。伊能のアホが志求磨の剣で刺激したから、一時的に行き来できるようになったってわけ」
シエラが手を斜め上にかざすと、ピンク色のドアがヴンッ、と現れた。
どこからどう見てもどこ○もドアだが、今はそんなところでツッコんでる場合じゃない。
「シエラもずっと昔のこと思い出したよ。カーラと力を合わせて封印した世界……争いと憎しみ、混沌……アイツらとは話し合いでは解決しなかった。だからカーラはその大陸ごと分離させてシエラの中に封印したんだよ」
カーラさんは楊を生き返らせるためにそのもうひとつの世界へ行ったのだという。
そして繋がった世界を再び閉じるために。
「でも、どうして志求磨まで行っちゃったの? ここで待ってれば由佳に会えたのに」
アルマが質問。それが一番の疑問だ。
華叉丸が倒れ、志求磨は剣から人に戻れた。あとはわたしと共に元の世界へ帰るだけだ。それなのに──またアイツは行ってしまった。どうして。
「わっかんないなー。カーラがこのドアに飛び込んだと同時に突っ込んでったから。本来、シエラが許可したヤツじゃないと通れないはずなんだけど……ワケわかんない」
「ともかく……連れ戻さないといけない。カーラさんが一緒ならきっと無事だと思うし。わたしは行くぞ、そのもうひとつの世界に」
「……あたしも由佳について行く」
アルマが申し出るが、わたしは首を横に振った。
「いや……アルマはここに残ってて。そのもうひとつの世界ってのはここよりも危険な場所らしい。アルマは……アルマは無事でいて欲しいから。わたしの帰る場所を……待っている人を残しておきたいから」
「なんで……そんな事言うの? まるでもう戻ってこれないみたいなこと……」
アルマが涙ぐむ。でも本当にそう思ってるから。アルマはリアルではまだまだ小さな子供だ。わたしや志求磨の勝手でこれ以上、危険な目に遭わせたくない。
シエラが偉そうに頷きながら解説。
「ふむ、たしかに危険な場所だね。欲望と力に支配された世界。血で血を洗うような闘争が繰り広げられているまさに修羅の……いや、正式な名称は誅邏の国という」
なにィ、ちゅらの国だと……?
わたしの頭の中ではハーイーヤ、イーヤサーサというかけ声と三線の音色、ハイビスカスとシーサーの映像が出てきたが……。
「その世界の名前はとりあえず置いといて……おい、アンタも来るんだよ」
わたしは余裕こいてる《女神》シエラ=イデアルを指さす。
「はぁ? なんでシエラが? シエラはね、せっかく完全復活したんだから比較的安全なこっちの世界でのんびりしたいの。そんなスラム街の犯罪組織に乗り込むマッチョなヒーローみたいな真似したくない」
「少しはその【誅邏の国】に詳しいんだろ。案内してもらったほうが早く済むだろうから」
わたしは嫌がるシエラの手を取り、ドアを開けて飛び込む。ギャアアと叫ぶシエラ。
ドアはすぐに閉じ、ドンッ、とぶつかる音。アルマだろう。ゴメン……すぐに戻るから。今度こそ志求磨を連れ戻して。
わたしとシエラは真っ暗な空間を落ちていった。
ミリアムとレオニード、クレイグの3人。まだベットの上に横たわっている。
意識は戻ってないようだが……大丈夫なのか。治療はうまくいったのだろうか。
「その3人なら無事だよ。わたしの天才的な治療のおかげだね……まあ、それ以前にカーラが繰り返し治癒魔法をかけてなかったらどうにもならなかったけど」
奥の部屋から出てきたのは《神医》日之影宵子だ。疲れた様子で椅子に座り、タバコをくわえる。
「そうか、良かった……あ、そのカーラさんは? 聞きたいことがあるんたけど」
「ん~、そのことならそっちの子に聞いたほうが早いね。わたし疲れたから奥で休んでくるわ」
日之影宵子はそう言ってタバコに火もつけずに引っ込んでいった。
どこか様子がおかしい……そういえば泣き腫らしたような目をしていた。
「おい、お前ら」
入り口付近から女の子の声。
振り返ると、椅子の上で足をプラプラさせている赤髪の少女。この子はまさか──。
「いい度胸だな。この《女神》シエラをガン無視して通り過ぎるなんて。本来ならションベンちびるほどの天罰を与えるところだが……まあ、今はカンベンしてやる。シエラの慈悲深さに感謝しろよ、ヒヨッコ願望者ども」
ピョンと椅子から降りてふんぞり返る。深淵で一度見たことがある……間違いなく、《女神》シエラ=イデアルだ。
「あ、あ~。なんかスンマセン。えっと、それでカーラさんは?」
やはりアトールから見た光は《女神》の復活によるものだった。しかし、これどう接したらいいんだ。
《女神》っていうけど……深淵では中学生ぐらいに見えたが、近くで見るとずっと幼い印象だ。それにこの言葉遣い。想像してたのと全然ちがう……。
「カーラか……。話せば長くなるけどなあ。どうしよっかな~。どうしても知りたい? ん?」
なんかもったいぶってる。ちょっとムカつくが、わたしは頷いた。
「仕方ないなー。どうしてもって言うんなら。それじゃあ、シエラが目覚めたところから……」
シエラが身振り手振りで説明しはじめた。
時折話が逸れたり、ヘンな歌やダンスをまじえながらだが……大まかなことはなんとか伝わった。
「楊が死んだって……まさか、本当に……」
「あの猫耳の少年だろ。カーラは自分のせいだって言うし、さっきの女医は取り乱して大泣きするし。大変だったんだぞ」
「それでカーラさんは、楊を救う方法があるかもしれないって、もうひとつの世界? に行ったのか」
いくら願望の叶う世界とはいえ、このシエラ=イデアルでは失われた命は戻らない。
そのもうひとつの世界ではそれが可能なのか。
ずっと以前の記憶を取り戻したカーラさんなら、その方法を知っているかもしれない。
「そうなんだよ。今ならまだ間に合うかもって。そのもうひとつの世界はシエラの中に封印されてんだけどね。伊能のアホが志求磨の剣で刺激したから、一時的に行き来できるようになったってわけ」
シエラが手を斜め上にかざすと、ピンク色のドアがヴンッ、と現れた。
どこからどう見てもどこ○もドアだが、今はそんなところでツッコんでる場合じゃない。
「シエラもずっと昔のこと思い出したよ。カーラと力を合わせて封印した世界……争いと憎しみ、混沌……アイツらとは話し合いでは解決しなかった。だからカーラはその大陸ごと分離させてシエラの中に封印したんだよ」
カーラさんは楊を生き返らせるためにそのもうひとつの世界へ行ったのだという。
そして繋がった世界を再び閉じるために。
「でも、どうして志求磨まで行っちゃったの? ここで待ってれば由佳に会えたのに」
アルマが質問。それが一番の疑問だ。
華叉丸が倒れ、志求磨は剣から人に戻れた。あとはわたしと共に元の世界へ帰るだけだ。それなのに──またアイツは行ってしまった。どうして。
「わっかんないなー。カーラがこのドアに飛び込んだと同時に突っ込んでったから。本来、シエラが許可したヤツじゃないと通れないはずなんだけど……ワケわかんない」
「ともかく……連れ戻さないといけない。カーラさんが一緒ならきっと無事だと思うし。わたしは行くぞ、そのもうひとつの世界に」
「……あたしも由佳について行く」
アルマが申し出るが、わたしは首を横に振った。
「いや……アルマはここに残ってて。そのもうひとつの世界ってのはここよりも危険な場所らしい。アルマは……アルマは無事でいて欲しいから。わたしの帰る場所を……待っている人を残しておきたいから」
「なんで……そんな事言うの? まるでもう戻ってこれないみたいなこと……」
アルマが涙ぐむ。でも本当にそう思ってるから。アルマはリアルではまだまだ小さな子供だ。わたしや志求磨の勝手でこれ以上、危険な目に遭わせたくない。
シエラが偉そうに頷きながら解説。
「ふむ、たしかに危険な場所だね。欲望と力に支配された世界。血で血を洗うような闘争が繰り広げられているまさに修羅の……いや、正式な名称は誅邏の国という」
なにィ、ちゅらの国だと……?
わたしの頭の中ではハーイーヤ、イーヤサーサというかけ声と三線の音色、ハイビスカスとシーサーの映像が出てきたが……。
「その世界の名前はとりあえず置いといて……おい、アンタも来るんだよ」
わたしは余裕こいてる《女神》シエラ=イデアルを指さす。
「はぁ? なんでシエラが? シエラはね、せっかく完全復活したんだから比較的安全なこっちの世界でのんびりしたいの。そんなスラム街の犯罪組織に乗り込むマッチョなヒーローみたいな真似したくない」
「少しはその【誅邏の国】に詳しいんだろ。案内してもらったほうが早く済むだろうから」
わたしは嫌がるシエラの手を取り、ドアを開けて飛び込む。ギャアアと叫ぶシエラ。
ドアはすぐに閉じ、ドンッ、とぶつかる音。アルマだろう。ゴメン……すぐに戻るから。今度こそ志求磨を連れ戻して。
わたしとシエラは真っ暗な空間を落ちていった。
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