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第2部 消えた志求磨
48 交錯する思惑(ミリアム・エーベンハルト視点)
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宮殿内部……入り口からやや奥の広間でアルマとともに待機。
ここで敵を迎え撃つ。しかし……兵たちが不穏な動きを見せているのが気になる。
守備のためというより、遠巻きにわたくし達を監視している。
カネツキの手の者か。この宮殿内にわたくし達の味方はほとんどいないのかもしれない。
「アルマ……どうですか、あちらの生活は? 由佳さんとうまくやっていますか?」
自分でもなぜこんな時にこんな質問をしたのか分からない。アルマもキョトンとしている。
「……いえ、なんでもありません。敵に備えましょう、アルマ」
広間の扉のほうへ視線を移す。敵……ナギサ様が先鋒として外で敵を迎え撃つが、全ての敵を同時に相手するのは難しいだろう。
何人かはここに到達するはず。
クイクイと、アルマが袖を引っ張る。
「……あたしは大丈夫。みんな優しくていい人。ミリアムこそ……大丈夫? こっちでイヤな目にあってない?」
アルマの言葉に思わず笑みがこぼれた。
心配したつもりが、逆に心配されてしまった。
《覇王》黄武迅への裏切り。
宰相から降ろされただけで済む話ではない。
だけどあのナギサ様は許してくれた。償いをする機会を与えてくれた。今思えば、テンプルナイツ団長に任命したのもナギサ様の配慮なのかもしれない。
重臣たちの間でよく思われていないのは知っている。露骨に態度に現す者もいる。自分が宰相だった頃はへりくだっていた者たち。
そういう者たちとの軋轢を避けさせるために……。
「わたくしも平気ですよ、アルマ。ありがとう」
「ミリアム、少し変わった……なんか雰囲気が柔らかくなった」
「そ、そうですか? 意識はしていないのですが」
気恥ずかしくなってうつむく──と、入り口のほうから物音。
広間の扉が斜めに斬られて床に落ちている。来た──敵。ひとり。神主ふうの姿、紫の髪に赤のメッシュ。
《宝剣男子》《剣人一如》華叉丸。
刻印はない。《覇王》に仕えていた時に1度会ったことがある。願望者全書で能力も把握済みだ。
「華叉丸……人を剣に変化させ、意のままに操る能力の持ち主」
「そういうあなたは《神算司書》ミリアム・エーベンハルト。全ての願望者を知り、その能力をコピーできる……我の力も模倣できるか?」
「例外もあります。試してみますか」
お互いに距離を詰める。いや、アルマが間に割り込んだ。
「1人じゃない。他に誰かいる……出てきて」
スウッ、と華叉丸の左隣から現れたのは──眼帯に着流し姿の男と、頭には頭巾、口元を布で隠した男。《人斬り》伊能と《斉天大聖》楊永順。
「また隠形が見破られちまった。その娘にはかなわねーな」
伊能が頭をかきながら笑う。華叉丸がその肩をポンと叩く。
「伊能、奥へ着くまでに剣は残しておきたい。ここは任せたぞ」
「しかたねぇな。おい、楊……やるぞ」
楊は棒を振りかざし、無言でアルマへ打ちかかる。
アルマが二刀ダガーで迎撃。ふたりは広間を移動しながら攻防──。
華叉丸が走りだす。ここは行かせない──。
願望者全書を開き、あるページを引き破る。
本が消え、手には1本の鞭。ヒュッ、と振り、華叉丸の足に巻きつける。
しかし、伊能の居合い。鞭は瞬時に切られてしまった。
「伊能っ──」
新たにページを引き破る。現れたのは2丁拳銃。
華叉丸の背に向けて連続射撃。
これも伊能が仕込み杖の刃でギギギギンッ、と銃弾を弾いた。
アルマも華叉丸に追いすがろうとするが、楊の執拗な攻撃に手を焼いている。
「待ちなさいっ」
新たなページを開こうとして左肩に痛み。
天罪の塔で李秀雅に不意討ちを喰らったときの傷──。
華叉丸の姿はもう見えない。追うには、この伊能と楊を倒さねばならない。
「おいおい、マジになるなよ、ミリアム。久しぶりってのにとんだ挨拶だな」
伊能がへらへら笑いながら話しかけてくる。
この男……油断できない。このような顔をしながら簡単に人を殺すのを何度も見たことがある。
「伊能……あなたが今回の黒幕と見て間違いないようですね。一体、過去の亡霊のあなたが何を企んでいるのですか?」
「亡霊ねぇ。まあ、長いこと表舞台に立ってなかったからな。まあ、お前も知ってるだろ。俺の目的は今も昔も変わらずこの世界の安定さ」
「よくもぬけぬけと……わたくしもあなたにそそのかされ、ブクリエ領主の簒奪には手を貸しましたが。その後《覇王》がシエラ=イデアルを統一するまで争いが絶えなかったではないですか」
「《覇王》ね……。ヤツはイイ線いってたがな。だが政治的な統一じゃあダメなんだよ。圧倒的な力……葉桜溢忌はそれにうってつけだったが……あの勇者殿はふたりの女のせいで腑抜けちまったからな」
伊能が言うふたりの女──。
ひとりは《女神》シエラ=イデアル。葉桜溢忌に勇者として力を与え、魔王を倒すために共に戦った少女。
そしてもうひとりは……そう、この宮殿の地下で氷の封印の中で眠っている。
願望者であり、魔王でもある。《アイシクルフェンサー》イルネージュ・ソレルだ。
「彼女の……魔王の力を手に入れるつもりなのですね。愚かな。あれは溢忌様ですらどうにもできなかった。あなた方ごときに制御できる代物ではない」
肩の痛みをこらえ、ページを引き破る。
両手で構えるのは──槍。
《覇王》黄武迅の能力。槍はオリジナルの覇王の槍ではないが、それなりの威力はある。
「華叉丸を追うより、ここであなたを倒すことのほうが重要。そんな気がしてきました。伊能……覚悟なさい」
「そりゃあ買いかぶりだぜ、ミリアム。悪い気はしねぇがな──っとお!」
喋ってる途中で突然の抜刀。そんな見えすいた攻撃は通じない。
かわしつつ、伊能の胸に向けて一直線に槍を突き出した。
ここで敵を迎え撃つ。しかし……兵たちが不穏な動きを見せているのが気になる。
守備のためというより、遠巻きにわたくし達を監視している。
カネツキの手の者か。この宮殿内にわたくし達の味方はほとんどいないのかもしれない。
「アルマ……どうですか、あちらの生活は? 由佳さんとうまくやっていますか?」
自分でもなぜこんな時にこんな質問をしたのか分からない。アルマもキョトンとしている。
「……いえ、なんでもありません。敵に備えましょう、アルマ」
広間の扉のほうへ視線を移す。敵……ナギサ様が先鋒として外で敵を迎え撃つが、全ての敵を同時に相手するのは難しいだろう。
何人かはここに到達するはず。
クイクイと、アルマが袖を引っ張る。
「……あたしは大丈夫。みんな優しくていい人。ミリアムこそ……大丈夫? こっちでイヤな目にあってない?」
アルマの言葉に思わず笑みがこぼれた。
心配したつもりが、逆に心配されてしまった。
《覇王》黄武迅への裏切り。
宰相から降ろされただけで済む話ではない。
だけどあのナギサ様は許してくれた。償いをする機会を与えてくれた。今思えば、テンプルナイツ団長に任命したのもナギサ様の配慮なのかもしれない。
重臣たちの間でよく思われていないのは知っている。露骨に態度に現す者もいる。自分が宰相だった頃はへりくだっていた者たち。
そういう者たちとの軋轢を避けさせるために……。
「わたくしも平気ですよ、アルマ。ありがとう」
「ミリアム、少し変わった……なんか雰囲気が柔らかくなった」
「そ、そうですか? 意識はしていないのですが」
気恥ずかしくなってうつむく──と、入り口のほうから物音。
広間の扉が斜めに斬られて床に落ちている。来た──敵。ひとり。神主ふうの姿、紫の髪に赤のメッシュ。
《宝剣男子》《剣人一如》華叉丸。
刻印はない。《覇王》に仕えていた時に1度会ったことがある。願望者全書で能力も把握済みだ。
「華叉丸……人を剣に変化させ、意のままに操る能力の持ち主」
「そういうあなたは《神算司書》ミリアム・エーベンハルト。全ての願望者を知り、その能力をコピーできる……我の力も模倣できるか?」
「例外もあります。試してみますか」
お互いに距離を詰める。いや、アルマが間に割り込んだ。
「1人じゃない。他に誰かいる……出てきて」
スウッ、と華叉丸の左隣から現れたのは──眼帯に着流し姿の男と、頭には頭巾、口元を布で隠した男。《人斬り》伊能と《斉天大聖》楊永順。
「また隠形が見破られちまった。その娘にはかなわねーな」
伊能が頭をかきながら笑う。華叉丸がその肩をポンと叩く。
「伊能、奥へ着くまでに剣は残しておきたい。ここは任せたぞ」
「しかたねぇな。おい、楊……やるぞ」
楊は棒を振りかざし、無言でアルマへ打ちかかる。
アルマが二刀ダガーで迎撃。ふたりは広間を移動しながら攻防──。
華叉丸が走りだす。ここは行かせない──。
願望者全書を開き、あるページを引き破る。
本が消え、手には1本の鞭。ヒュッ、と振り、華叉丸の足に巻きつける。
しかし、伊能の居合い。鞭は瞬時に切られてしまった。
「伊能っ──」
新たにページを引き破る。現れたのは2丁拳銃。
華叉丸の背に向けて連続射撃。
これも伊能が仕込み杖の刃でギギギギンッ、と銃弾を弾いた。
アルマも華叉丸に追いすがろうとするが、楊の執拗な攻撃に手を焼いている。
「待ちなさいっ」
新たなページを開こうとして左肩に痛み。
天罪の塔で李秀雅に不意討ちを喰らったときの傷──。
華叉丸の姿はもう見えない。追うには、この伊能と楊を倒さねばならない。
「おいおい、マジになるなよ、ミリアム。久しぶりってのにとんだ挨拶だな」
伊能がへらへら笑いながら話しかけてくる。
この男……油断できない。このような顔をしながら簡単に人を殺すのを何度も見たことがある。
「伊能……あなたが今回の黒幕と見て間違いないようですね。一体、過去の亡霊のあなたが何を企んでいるのですか?」
「亡霊ねぇ。まあ、長いこと表舞台に立ってなかったからな。まあ、お前も知ってるだろ。俺の目的は今も昔も変わらずこの世界の安定さ」
「よくもぬけぬけと……わたくしもあなたにそそのかされ、ブクリエ領主の簒奪には手を貸しましたが。その後《覇王》がシエラ=イデアルを統一するまで争いが絶えなかったではないですか」
「《覇王》ね……。ヤツはイイ線いってたがな。だが政治的な統一じゃあダメなんだよ。圧倒的な力……葉桜溢忌はそれにうってつけだったが……あの勇者殿はふたりの女のせいで腑抜けちまったからな」
伊能が言うふたりの女──。
ひとりは《女神》シエラ=イデアル。葉桜溢忌に勇者として力を与え、魔王を倒すために共に戦った少女。
そしてもうひとりは……そう、この宮殿の地下で氷の封印の中で眠っている。
願望者であり、魔王でもある。《アイシクルフェンサー》イルネージュ・ソレルだ。
「彼女の……魔王の力を手に入れるつもりなのですね。愚かな。あれは溢忌様ですらどうにもできなかった。あなた方ごときに制御できる代物ではない」
肩の痛みをこらえ、ページを引き破る。
両手で構えるのは──槍。
《覇王》黄武迅の能力。槍はオリジナルの覇王の槍ではないが、それなりの威力はある。
「華叉丸を追うより、ここであなたを倒すことのほうが重要。そんな気がしてきました。伊能……覚悟なさい」
「そりゃあ買いかぶりだぜ、ミリアム。悪い気はしねぇがな──っとお!」
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