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第2部 消えた志求磨
6 撤退戦
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「さて、この辺りでいいか」
ある程度走ったところで華叉丸は停止。
ローラーブレードはガシャガシャンと変形して剣へと戻り、華叉丸の背中へ吸い込まれるように消えた。
「おいっ、いつまで抱えてるつもりだ。降ろせっ!」
「おお、すまない。花のように美しく、綿毛のように軽かったもので……つい」
華叉丸は謝りながらわたしを丁寧に降ろす。
ふ、ふん。そんな事言って喜ばせようとしても無駄だ。
わたしがスレンダーな美少女だというのは周知の事実である。よって当たり前の事を当たり前に言われても……いかん、顔がにやけてくる。
「まずは改めて礼を申し上げる。我が軍の将兵の命を救って頂き、まことに……」
「いやいや、あれは本当にたまたまで……おかげでナギサと戦うハメになったし」
「由佳殿とナギサ公は以前、共に戦った仲だったな。あなたの武名は辺境のノレストにまで届いておる」
「まいったな、わたしは人を探しに来ただけなのに。ナギサに聞くヒマ無かったし、あの様子じゃもう無理か……」
「由佳殿、ここはひとまず我がもとに身を寄せられてはどうか? ナギサ公と敵対した以上、下手に動くのはまずい。人を探しておられるなら協力もしよう」
むむ……会ってまだ間もないのに、なんでこんなに親切なのだ。
まあ、わたしが美少女だから下心あっての事だとは思うが。
たしかに領主ほどの地位にある者の協力を得られれば、志求磨を探すのも楽になるかも。
わたしはその言葉に甘えることにした。
わたしが転移し、戦いに巻き込まれたのはノレストの国境付近。
華叉丸率いるノレスト軍は、反乱討伐を名目に攻め込んできたナギサ軍を迎え撃ったまでは良かったが、散々に打ち負かされたらしい。
「いやはや、猪のように突っ込んでくるだけかと思えば、用兵も巧みであった。さすがは《覇王》の御子息。うむ、今回は完敗だな」
「負けたにしては、ずいぶんと余裕があるじゃないか。このまま本拠地まで攻められたらマズイんじゃないのか?」
華叉丸は敗戦の将にしては悲壮感とか追いつめられた感じがしない。涼しげな笑顔で扇子を取り出すと、うしろの森をさしながら言った。
「この森は見ての通り視界が悪く、大勢では通れない。ここを抜けた先には険しい山々に囲まれた砦がある。そこまでたどり着ければ、なんとか持ちこたえる事が出来るだろう」
本当だろうか……。
なんか不安になってきた。これ、完全に負けちゃったらわたしも捕まって捕虜みたいになるんじゃないか。
そんで信○の野望みたいに登用されたり、逃がされたり、殺されたり……。
おお……ゲームとはいえ、気に入らない武将はかたっぱしから始末していたわたしにとっては恐怖だ。まさに因果応報……。
「む、話はここまでだ。追っ手がもう追いついてきたようだ。由佳殿、森へ入るぞ」
「ええっ、合流する仲間とかいないのか? さっきの楊とかさ。なんでアンタとわたしだけ……」
「言ってなかったか? 総大将である我自ら囮になって敵を引き付ける作戦なのだ。楊たちはすでに別ルートから砦へ向かった」
……完全に貧乏クジだ。たったふたりで追っ手の軍を引き受けるなんて。今からでもコイツから離れられないか。
「由佳殿、どこへ行こうとしている。ぼやぼやしていると捕まるぞ」
華叉丸は強引にわたしの手を引き、走りだした。
鬱蒼とした森の中へ。
なんだかセプティミアの幻魔の森を思い出した。
たしか志求磨と初めて会ったのはあの森だった。あの時はまだ志求磨の正体が親友の綾だと知らなくて──。
と、思い出にふけっている場合ではない。
ザザザザ、と敵兵が迫っているのが分かる。
ばっ、と前方の木の上から複数の人影。
しまった、いつの間にか回り込まれていたのか。
ヒュヒュヒュッ、と放たれた矢はわたしの頭上を通り過ぎ、うしろの敵兵達に突き刺さる。
「味方……なのか?」
「我が軍の伏兵だ。森に誘いこんだのも、このように一撃を与えるため。この後の砦の攻防も少しは楽になる」
なかなかやるな。とはいえ、あまりお互いに死傷者は出してほしくない。ひとまず逃げ延びたら、なんとかナギサを説得する方法を考えなければ。
「森の各所でナギサ軍に損害を与えているようだ。我が作戦は成功だな……むっ」
華叉丸が急に立ち止まり、わたしの手を離す。
木の下に数人の兵が倒れていた。これは……味方のノレスト兵だ。
「運がいい……いきなり敵の総大将と出会えるとはな」
木の陰からぬっ、と現れたのはボロい武道着に短髪。精悍な顔つきのこの男は──元五禍将兵の《拳聖》ショウだ。
「お前、なんでこんな所に……まさか追っ手のひとりなのか?」
葉桜溢忌との戦いのあと、ふらりと姿を消したと聞いていた。いつの間にかナギサに正式に仕えるようになったのだろうか。
「ナギサから頼まれてな……今回の反乱軍討伐戦だけ参加する。俺が用があるのはその男だ」
ビッ、と華叉丸に指をさすショウ。願望の力を高め、今にも襲いかかりそうだ。華叉丸も背中から幾筋もの光とともに剣を出現させた。
「待て、ショウ。この戦い自体おかしいと思わないのか。あのナギサが戦争を起こすなんて──」
「俺には関係ない。俺が興味あるのは強者との戦いのみ。その男──華叉丸とは一度戦ってみたかった」
ああ……そうだった。この格闘脳筋バカに話してもムダだった。
だったら──力ずくで止めてやる。《断ち斬る者》の力を使えば簡単だ。
集中。肚の底にある願望の欠片──黒由佳に呼びかける。出番だ、来いっ。
だが……変化しない。わたしはただの《剣聖》のままだ。もう一度呼びかけるが、反応がない。これはどういうわけだ。
「ジャマだっ! 気翔拳っ!」
ショウの気弾発射。避け切れず左肩に被弾。さらに背後の木にぶつかった。痛みでうずくまる。くそ、どうなってるんだ──黒由佳!
ある程度走ったところで華叉丸は停止。
ローラーブレードはガシャガシャンと変形して剣へと戻り、華叉丸の背中へ吸い込まれるように消えた。
「おいっ、いつまで抱えてるつもりだ。降ろせっ!」
「おお、すまない。花のように美しく、綿毛のように軽かったもので……つい」
華叉丸は謝りながらわたしを丁寧に降ろす。
ふ、ふん。そんな事言って喜ばせようとしても無駄だ。
わたしがスレンダーな美少女だというのは周知の事実である。よって当たり前の事を当たり前に言われても……いかん、顔がにやけてくる。
「まずは改めて礼を申し上げる。我が軍の将兵の命を救って頂き、まことに……」
「いやいや、あれは本当にたまたまで……おかげでナギサと戦うハメになったし」
「由佳殿とナギサ公は以前、共に戦った仲だったな。あなたの武名は辺境のノレストにまで届いておる」
「まいったな、わたしは人を探しに来ただけなのに。ナギサに聞くヒマ無かったし、あの様子じゃもう無理か……」
「由佳殿、ここはひとまず我がもとに身を寄せられてはどうか? ナギサ公と敵対した以上、下手に動くのはまずい。人を探しておられるなら協力もしよう」
むむ……会ってまだ間もないのに、なんでこんなに親切なのだ。
まあ、わたしが美少女だから下心あっての事だとは思うが。
たしかに領主ほどの地位にある者の協力を得られれば、志求磨を探すのも楽になるかも。
わたしはその言葉に甘えることにした。
わたしが転移し、戦いに巻き込まれたのはノレストの国境付近。
華叉丸率いるノレスト軍は、反乱討伐を名目に攻め込んできたナギサ軍を迎え撃ったまでは良かったが、散々に打ち負かされたらしい。
「いやはや、猪のように突っ込んでくるだけかと思えば、用兵も巧みであった。さすがは《覇王》の御子息。うむ、今回は完敗だな」
「負けたにしては、ずいぶんと余裕があるじゃないか。このまま本拠地まで攻められたらマズイんじゃないのか?」
華叉丸は敗戦の将にしては悲壮感とか追いつめられた感じがしない。涼しげな笑顔で扇子を取り出すと、うしろの森をさしながら言った。
「この森は見ての通り視界が悪く、大勢では通れない。ここを抜けた先には険しい山々に囲まれた砦がある。そこまでたどり着ければ、なんとか持ちこたえる事が出来るだろう」
本当だろうか……。
なんか不安になってきた。これ、完全に負けちゃったらわたしも捕まって捕虜みたいになるんじゃないか。
そんで信○の野望みたいに登用されたり、逃がされたり、殺されたり……。
おお……ゲームとはいえ、気に入らない武将はかたっぱしから始末していたわたしにとっては恐怖だ。まさに因果応報……。
「む、話はここまでだ。追っ手がもう追いついてきたようだ。由佳殿、森へ入るぞ」
「ええっ、合流する仲間とかいないのか? さっきの楊とかさ。なんでアンタとわたしだけ……」
「言ってなかったか? 総大将である我自ら囮になって敵を引き付ける作戦なのだ。楊たちはすでに別ルートから砦へ向かった」
……完全に貧乏クジだ。たったふたりで追っ手の軍を引き受けるなんて。今からでもコイツから離れられないか。
「由佳殿、どこへ行こうとしている。ぼやぼやしていると捕まるぞ」
華叉丸は強引にわたしの手を引き、走りだした。
鬱蒼とした森の中へ。
なんだかセプティミアの幻魔の森を思い出した。
たしか志求磨と初めて会ったのはあの森だった。あの時はまだ志求磨の正体が親友の綾だと知らなくて──。
と、思い出にふけっている場合ではない。
ザザザザ、と敵兵が迫っているのが分かる。
ばっ、と前方の木の上から複数の人影。
しまった、いつの間にか回り込まれていたのか。
ヒュヒュヒュッ、と放たれた矢はわたしの頭上を通り過ぎ、うしろの敵兵達に突き刺さる。
「味方……なのか?」
「我が軍の伏兵だ。森に誘いこんだのも、このように一撃を与えるため。この後の砦の攻防も少しは楽になる」
なかなかやるな。とはいえ、あまりお互いに死傷者は出してほしくない。ひとまず逃げ延びたら、なんとかナギサを説得する方法を考えなければ。
「森の各所でナギサ軍に損害を与えているようだ。我が作戦は成功だな……むっ」
華叉丸が急に立ち止まり、わたしの手を離す。
木の下に数人の兵が倒れていた。これは……味方のノレスト兵だ。
「運がいい……いきなり敵の総大将と出会えるとはな」
木の陰からぬっ、と現れたのはボロい武道着に短髪。精悍な顔つきのこの男は──元五禍将兵の《拳聖》ショウだ。
「お前、なんでこんな所に……まさか追っ手のひとりなのか?」
葉桜溢忌との戦いのあと、ふらりと姿を消したと聞いていた。いつの間にかナギサに正式に仕えるようになったのだろうか。
「ナギサから頼まれてな……今回の反乱軍討伐戦だけ参加する。俺が用があるのはその男だ」
ビッ、と華叉丸に指をさすショウ。願望の力を高め、今にも襲いかかりそうだ。華叉丸も背中から幾筋もの光とともに剣を出現させた。
「待て、ショウ。この戦い自体おかしいと思わないのか。あのナギサが戦争を起こすなんて──」
「俺には関係ない。俺が興味あるのは強者との戦いのみ。その男──華叉丸とは一度戦ってみたかった」
ああ……そうだった。この格闘脳筋バカに話してもムダだった。
だったら──力ずくで止めてやる。《断ち斬る者》の力を使えば簡単だ。
集中。肚の底にある願望の欠片──黒由佳に呼びかける。出番だ、来いっ。
だが……変化しない。わたしはただの《剣聖》のままだ。もう一度呼びかけるが、反応がない。これはどういうわけだ。
「ジャマだっ! 気翔拳っ!」
ショウの気弾発射。避け切れず左肩に被弾。さらに背後の木にぶつかった。痛みでうずくまる。くそ、どうなってるんだ──黒由佳!
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