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第2部 消えた志求磨
4 戦場
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わたしはすぐに自分の姿を確認。
制服の上に袖口の広い長衣をまとい、腰には刀。髪も黒いロングストレート。おそらくは顔も超絶美少女へと変わっているだろう。
つまりは転移に成功し、《剣聖》になっている。アルマの姿が見えないのが気になるが……。
「新手の願望者だ! 気を付けろ!」
「能力を使う前に殺せっ!」
わたしを敵だと思ってるのか、物騒な事言ってるな……。あれこれ説明が通じる相手には見えない。
だが相手は多いとはいえ普通の人間。わたしは鞘の付いたままの刀で構える。
数人の槍の突進。跳躍しながらかわし、空中で刀を振るう。
カカカカンッ、と肩や首、頭を打つと兵士達は呻きながらバタバタと倒れる。
着地点では抜刀隊に囲まれる。
グアッ、と一斉に斬りつけてきたが──遅い。
ズドドドッ、と鞘付きの刀で突き飛ばす。
だいぶ手加減しているので命に関わるようなケガはさせていない。
後方からワアアア、と喚声。後詰めか。面倒──。
わたしは刀を腰に差し直し、居合いの構え。
「シッ!」
飛ぶ斬撃、太刀風。
ギュオオッ、と衝撃波が兵士達に向かっていくが、もちろん直接当てるつもりはない。
手前の地面に衝突。だがそれで十分だ。
前列の兵士が吹っ飛び、驚いた後ろの兵士もひっくり返る。
「ひ、退けっ!」
残る兵士達は退却していく。
それにしてもいきなり戦場に放り出されるなんて……ナギサは一体、なに考えているんだ。《召喚者》だからこの近くにいるはずだが……。
周りを見渡すと、先程の兵士達とは違う一団がこちらの様子をうかがっているのが見えた。
服装はボロボロだし、武器らしい武器も持っていない。手痛く攻撃を受けたあとの敗残兵っぽい。さっきの兵士達はこの敗残兵を追撃していたのか。
「お前は……《剣聖》? どうしてお前が僕達を助けるんだ」
30人ほどいる敗残兵の中から近づいて話しかけてきたのは──頭には頭巾。口元を布で隠している男。
こんなの知り合いにいたっけ?
わたしが首をかしげると、男は頭巾だけを外してみせる。ゆるふわの黒髪の上に猫耳がピコピコと動いている。
この男は……たしか餓狼衆のひとりで楊とかいうヤツだ。前はたしか猿の面を付けていたはず。というか喋れたのか、コイツ。
「いや、助けたっていうか、成りゆきっていうか……お前こそ、こんなところで何してんだ」
「僕はいま、ノレスト領に身を寄せているんだ。ノレストでは元餓狼衆の者でも受け入れてくれるから……」
「この争いはなんなんだ。葉桜溢忌はいなくなって世界は平和になったはずだ」
「……そう。僕もあの仮面で操られていたんだ。葉桜溢忌に。この戦いはノレスト領の反乱軍とナギサ軍との戦闘。ナギサの苛烈な弾圧に対抗して起こした戦争なんだ」
「弾圧って、あのナギサが? まさか……」
葉桜溢忌が倒れ、《覇王》の息子である事を公表し後継者として認められたナギサ。
各地の領主からそのまま王に、という声があったが、とりあえずは盟主という形におさまったと聞いていた。
切れ者のミリアムも付いているし、わたしも志求磨も安心していたのだが。
あら、ということは、さっきボコッた兵士達はナギサ軍だったのか……こいつはマズッたな。
「マズイ、また敵の増援だ。早くここから離れないと」
先ほどナギサ軍を撃退した後方から、300ぐらいの部隊が近づいて来ている。
楊が慌てて仲間の兵士達に呼びかけるが負傷している者が多く、到底逃げ切れそうない。
わたしはやれやれとナギサ軍のほうへ歩きだす。
「《剣聖》……いったい何を……」
「別にお前を助けるとか、そういわけじゃない。こんな戦いバカげている……わたしがナギサに直接会って、止めてやるんだ。だから早く逃げろ」
「……すまない」
楊は兵を率いて退いていく。
迫るナギサ軍は今度は無闇に突っ込んではこない。
ある程度近づくと進軍が止まる。軍勢はふたつに割れ、中央からズザザザ、と巨大な斧を引きずりながら現れたひとりの少女。
長い青の髪に赤いリボン。白く眩しいセーラー服。左腕にはゴツい手甲。
間違いない。《爆撃突貫娘》《召喚者》ナギサ・ライト。
少女の格好をしているが、実際は男の娘なのだが……。
「由佳っ! 久しぶりに会えるのを楽しみにしてたのに、なんでそいつらをかばうんだっ……!」
久しぶり……? 異世界から元の世界に戻って一週間しか経ってないのに。
やはり転移すると時間のズレが起きるのか。ここは最後の戦いからどれだけ経っているんだ。
いや、それよりもナギサの剣幕。
いまにもあのばかデカイ斧をぶん投げそうだ。
「何が理由かは知らないが、こんな争いはやめろ。あんなズタボロの兵士達を追い回すなんて、お前らしくない」
「……僕には盟主としての責務がある。反乱は絶対に許すわけにはいかない。由佳、お前をここに喚んだのも、僕に協力して欲しいからだ」
「……わたしは、こんな弱い者イジメみたいな戦いに参加できない。ナギサの頼みでも聞けない」
「そこを退くつもりはないんだな。だったら由佳……力ずくで僕に従ってもらうだけだっ!」
ナギサが巨大斧の先をこちらに向ける。もともと短気なヤツだったが、いきなりか──。
制服の上に袖口の広い長衣をまとい、腰には刀。髪も黒いロングストレート。おそらくは顔も超絶美少女へと変わっているだろう。
つまりは転移に成功し、《剣聖》になっている。アルマの姿が見えないのが気になるが……。
「新手の願望者だ! 気を付けろ!」
「能力を使う前に殺せっ!」
わたしを敵だと思ってるのか、物騒な事言ってるな……。あれこれ説明が通じる相手には見えない。
だが相手は多いとはいえ普通の人間。わたしは鞘の付いたままの刀で構える。
数人の槍の突進。跳躍しながらかわし、空中で刀を振るう。
カカカカンッ、と肩や首、頭を打つと兵士達は呻きながらバタバタと倒れる。
着地点では抜刀隊に囲まれる。
グアッ、と一斉に斬りつけてきたが──遅い。
ズドドドッ、と鞘付きの刀で突き飛ばす。
だいぶ手加減しているので命に関わるようなケガはさせていない。
後方からワアアア、と喚声。後詰めか。面倒──。
わたしは刀を腰に差し直し、居合いの構え。
「シッ!」
飛ぶ斬撃、太刀風。
ギュオオッ、と衝撃波が兵士達に向かっていくが、もちろん直接当てるつもりはない。
手前の地面に衝突。だがそれで十分だ。
前列の兵士が吹っ飛び、驚いた後ろの兵士もひっくり返る。
「ひ、退けっ!」
残る兵士達は退却していく。
それにしてもいきなり戦場に放り出されるなんて……ナギサは一体、なに考えているんだ。《召喚者》だからこの近くにいるはずだが……。
周りを見渡すと、先程の兵士達とは違う一団がこちらの様子をうかがっているのが見えた。
服装はボロボロだし、武器らしい武器も持っていない。手痛く攻撃を受けたあとの敗残兵っぽい。さっきの兵士達はこの敗残兵を追撃していたのか。
「お前は……《剣聖》? どうしてお前が僕達を助けるんだ」
30人ほどいる敗残兵の中から近づいて話しかけてきたのは──頭には頭巾。口元を布で隠している男。
こんなの知り合いにいたっけ?
わたしが首をかしげると、男は頭巾だけを外してみせる。ゆるふわの黒髪の上に猫耳がピコピコと動いている。
この男は……たしか餓狼衆のひとりで楊とかいうヤツだ。前はたしか猿の面を付けていたはず。というか喋れたのか、コイツ。
「いや、助けたっていうか、成りゆきっていうか……お前こそ、こんなところで何してんだ」
「僕はいま、ノレスト領に身を寄せているんだ。ノレストでは元餓狼衆の者でも受け入れてくれるから……」
「この争いはなんなんだ。葉桜溢忌はいなくなって世界は平和になったはずだ」
「……そう。僕もあの仮面で操られていたんだ。葉桜溢忌に。この戦いはノレスト領の反乱軍とナギサ軍との戦闘。ナギサの苛烈な弾圧に対抗して起こした戦争なんだ」
「弾圧って、あのナギサが? まさか……」
葉桜溢忌が倒れ、《覇王》の息子である事を公表し後継者として認められたナギサ。
各地の領主からそのまま王に、という声があったが、とりあえずは盟主という形におさまったと聞いていた。
切れ者のミリアムも付いているし、わたしも志求磨も安心していたのだが。
あら、ということは、さっきボコッた兵士達はナギサ軍だったのか……こいつはマズッたな。
「マズイ、また敵の増援だ。早くここから離れないと」
先ほどナギサ軍を撃退した後方から、300ぐらいの部隊が近づいて来ている。
楊が慌てて仲間の兵士達に呼びかけるが負傷している者が多く、到底逃げ切れそうない。
わたしはやれやれとナギサ軍のほうへ歩きだす。
「《剣聖》……いったい何を……」
「別にお前を助けるとか、そういわけじゃない。こんな戦いバカげている……わたしがナギサに直接会って、止めてやるんだ。だから早く逃げろ」
「……すまない」
楊は兵を率いて退いていく。
迫るナギサ軍は今度は無闇に突っ込んではこない。
ある程度近づくと進軍が止まる。軍勢はふたつに割れ、中央からズザザザ、と巨大な斧を引きずりながら現れたひとりの少女。
長い青の髪に赤いリボン。白く眩しいセーラー服。左腕にはゴツい手甲。
間違いない。《爆撃突貫娘》《召喚者》ナギサ・ライト。
少女の格好をしているが、実際は男の娘なのだが……。
「由佳っ! 久しぶりに会えるのを楽しみにしてたのに、なんでそいつらをかばうんだっ……!」
久しぶり……? 異世界から元の世界に戻って一週間しか経ってないのに。
やはり転移すると時間のズレが起きるのか。ここは最後の戦いからどれだけ経っているんだ。
いや、それよりもナギサの剣幕。
いまにもあのばかデカイ斧をぶん投げそうだ。
「何が理由かは知らないが、こんな争いはやめろ。あんなズタボロの兵士達を追い回すなんて、お前らしくない」
「……僕には盟主としての責務がある。反乱は絶対に許すわけにはいかない。由佳、お前をここに喚んだのも、僕に協力して欲しいからだ」
「……わたしは、こんな弱い者イジメみたいな戦いに参加できない。ナギサの頼みでも聞けない」
「そこを退くつもりはないんだな。だったら由佳……力ずくで僕に従ってもらうだけだっ!」
ナギサが巨大斧の先をこちらに向ける。もともと短気なヤツだったが、いきなりか──。
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