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第1部 剣聖 羽鳴由佳
95 世界の異変
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間宮京一は立ち上がり、部屋の奥に向かって指をパチンと鳴らした。
扉が現れる。その先はまた通路なのか。
「俺がやれるのはここまでだ。一緒に戦うことはできない。すまないが」
「いや、十分だ。もう悪の組織に利用されるなよ、間宮京一」
御手洗剛志はそう言って優しく肩に手を置く。
あ、そうだ。カプセルの中身を確認しなければ。
御手洗剛志から受け取ったカプセルのスイッチを押す。
中から飛び出した影が大きくなり、それはひとりの少年の姿に。
パーカーに七分丈パンツ、スニーカー。
どこにでもいそうな世界名作劇場顔の男の子。
「志求磨か、良かった」
セプティミアとクレイグのチームに助け出されていたら、その場で殺し合いに発展してたかもしれない。
わたしが救出できて本当に良かった。
「ヒヒ、彼氏を助けられたから、お姉さま喜んでる」
黒由佳がからかうので、その頭をはたく。
志求磨は寝起きの顔で大きくアクビをしている。コイツはコイツで、やけにのんびりしてるな……。
だが、日之影宵子の姿を見るとのんきそうな顔がひきつり、後ずさる。
「あら、志求磨くん。オネーサンに抱きついてもいいんだよ? ナァデナァデしてあげよう」
宵子が両手を広げるが、志求磨は顔をブンブンと横に振り、わたしの後ろに隠れた。
この怯えよう……人質になっていたときにどんな目に遭ったのだろうか……。
「キミたち、何をしているんだ! 早くしないと敵の首領に逃げられてしまうぞっ!」
御手洗剛志が張り切って扉を開け、先に進む。
わたしたちはそれに続いた。
志求磨の手を引く。ぎゅっ、と握り返されて、わたしは大丈夫、だと思った。
わたしたちが力を合わせれば、きっと大丈夫。この先、たとえ相手がどんなヤツであろうと。きっと勝てる──。
さっきと同じく白く長い通路を抜ける。突き当たりには扉。
志求磨と顔を見合せ、頷く。ふたりで扉を開け、部屋の中へ──。
目の前に広がるのは何列も並んだ図書棚。
ここは……図書館なのだろうか。何千、何万もの本がありそうだ。
元の世界でわたしの街にある市立図書館とは段違いの広さ。
カツ、カツ、と奥からヒールの音。本棚の間から現れたのは、宮殿に入る前に一度会った《神算司書》ミリアムだ。
「由佳さん、あなたに話があります」
「……そんなヒマはない。戦う気がないなら次の扉を開けてそこをどけ」
「いいえ、聞いてもらいます。今、あなたはひとり。わたくしの話を聞かねば先へは進めず、仲間にも会えませんよ」
振り向く。バカな、一緒に部屋に入ったはずの仲間たちがいない。
「志求磨たちをどこへやった!」
柄に手をかけ、一歩踏み出す。ミリアムは首を横に振った。
「この宮殿に入ったときから……いえ、旧王都に入ったときから、すでにあの方の術中。いくら仲間を取り戻したところで、あの方の願望通りに事は動いているだけ」
「どういう意味だ」
「これをご覧なさい」
本棚のひとつがゴゴゴと動き、向きをかえる。
パッ、とテレビモニターのように、その一面が映像に切り替わった。
映っているのは──セプティミア、サイラス、クレイグ。それにナギサとビノッコだ。
わたしとは別ルートを進み、無事に仲間を助け出してくれたようだ。
今いる場所はなにやら闘技場のように見えるが……。
「彼らもあなたと同じように第一、第二の部屋を突破したようですね。そして第三の部屋……彼らは運が悪い。彼らの相手はカプセルは持ってないうえに、餓狼衆のなかでも特に危険な者たち」
ナギサたちと対峙しているのは四人。
いずれも仮面をつけている。あの楊とかいう猫耳美少年みたいに。
狐、おかめ、般若、そしてお祭りなんかで売られているアニメのヤツ……魔法少女なんたらとかいうヤツだ。
「あなたも仮面をつけた願望者と戦ったでしょう。その強さは知っているはず」
それは楊と戦ったのでよく分かっている。それより、モニターに映っていない志求磨たちが気にかかる。
「天塚志求磨たちが気になるのですね? 彼らは溢忌さまによってまた別の場所に飛ばされたようですね。そこで新たな餓狼衆と戦っているのかも」
「……助けに行く。早く扉を開けろっ」
「話を聞きなさいと言ったでしょう。宮殿の前で話した続きです。わたくしは《魔を統べる者》ですが超級魔物の制御は出来ない。そして、今までの超級魔物の復活……あれのすべてに関わっているわけではないのです」
「何が言いたいんだ。わたしに、今のこの状況になんの関係がある」
モニター内ではすでに戦いが始まっていた。
セプティミアの声の衝撃波が般若面にヒットし、サイラスの追撃のハルバートが突き出される。
セプティミアを横から襲おうとしたおかめ面にクレイグが銃弾を浴びせた。
魔法少女面。死神が持つようなデカイ大鎌でビノッコに斬りかかる。
ナギサの巨大斧が狐面に振り下ろされ、その地点が爆発したみたいに煙に覆われた。
「ああっ、見えない」
このモニターは映像のみで、音声は出ないようだ。
わたしは本棚モニターにへばりつき、バンバン叩いたりしてみる。
ミリアムはかまわず話をつづけた。
「魔物の活性化……古い文献にも度々そのような現象が記されています。しかし、それは一過性のものでいずれは沈静化しています。しかし、今回は違う。収まるどころかその現象は拡がり、速度を増しているのです」
「…………」
「……今は《青の魔女》カーラが抑えているようですが。この現象が進行し、行きつく先は無数の超級魔物の出現。つまり世界の崩壊、滅亡……」
「なんだって……」
わたしはモニターから離れてミリアムの顔を見る。とても冗談を言っているようには見えない。
「そして、それを救えるのは我が主、葉桜溢忌さまだけなのです」
扉が現れる。その先はまた通路なのか。
「俺がやれるのはここまでだ。一緒に戦うことはできない。すまないが」
「いや、十分だ。もう悪の組織に利用されるなよ、間宮京一」
御手洗剛志はそう言って優しく肩に手を置く。
あ、そうだ。カプセルの中身を確認しなければ。
御手洗剛志から受け取ったカプセルのスイッチを押す。
中から飛び出した影が大きくなり、それはひとりの少年の姿に。
パーカーに七分丈パンツ、スニーカー。
どこにでもいそうな世界名作劇場顔の男の子。
「志求磨か、良かった」
セプティミアとクレイグのチームに助け出されていたら、その場で殺し合いに発展してたかもしれない。
わたしが救出できて本当に良かった。
「ヒヒ、彼氏を助けられたから、お姉さま喜んでる」
黒由佳がからかうので、その頭をはたく。
志求磨は寝起きの顔で大きくアクビをしている。コイツはコイツで、やけにのんびりしてるな……。
だが、日之影宵子の姿を見るとのんきそうな顔がひきつり、後ずさる。
「あら、志求磨くん。オネーサンに抱きついてもいいんだよ? ナァデナァデしてあげよう」
宵子が両手を広げるが、志求磨は顔をブンブンと横に振り、わたしの後ろに隠れた。
この怯えよう……人質になっていたときにどんな目に遭ったのだろうか……。
「キミたち、何をしているんだ! 早くしないと敵の首領に逃げられてしまうぞっ!」
御手洗剛志が張り切って扉を開け、先に進む。
わたしたちはそれに続いた。
志求磨の手を引く。ぎゅっ、と握り返されて、わたしは大丈夫、だと思った。
わたしたちが力を合わせれば、きっと大丈夫。この先、たとえ相手がどんなヤツであろうと。きっと勝てる──。
さっきと同じく白く長い通路を抜ける。突き当たりには扉。
志求磨と顔を見合せ、頷く。ふたりで扉を開け、部屋の中へ──。
目の前に広がるのは何列も並んだ図書棚。
ここは……図書館なのだろうか。何千、何万もの本がありそうだ。
元の世界でわたしの街にある市立図書館とは段違いの広さ。
カツ、カツ、と奥からヒールの音。本棚の間から現れたのは、宮殿に入る前に一度会った《神算司書》ミリアムだ。
「由佳さん、あなたに話があります」
「……そんなヒマはない。戦う気がないなら次の扉を開けてそこをどけ」
「いいえ、聞いてもらいます。今、あなたはひとり。わたくしの話を聞かねば先へは進めず、仲間にも会えませんよ」
振り向く。バカな、一緒に部屋に入ったはずの仲間たちがいない。
「志求磨たちをどこへやった!」
柄に手をかけ、一歩踏み出す。ミリアムは首を横に振った。
「この宮殿に入ったときから……いえ、旧王都に入ったときから、すでにあの方の術中。いくら仲間を取り戻したところで、あの方の願望通りに事は動いているだけ」
「どういう意味だ」
「これをご覧なさい」
本棚のひとつがゴゴゴと動き、向きをかえる。
パッ、とテレビモニターのように、その一面が映像に切り替わった。
映っているのは──セプティミア、サイラス、クレイグ。それにナギサとビノッコだ。
わたしとは別ルートを進み、無事に仲間を助け出してくれたようだ。
今いる場所はなにやら闘技場のように見えるが……。
「彼らもあなたと同じように第一、第二の部屋を突破したようですね。そして第三の部屋……彼らは運が悪い。彼らの相手はカプセルは持ってないうえに、餓狼衆のなかでも特に危険な者たち」
ナギサたちと対峙しているのは四人。
いずれも仮面をつけている。あの楊とかいう猫耳美少年みたいに。
狐、おかめ、般若、そしてお祭りなんかで売られているアニメのヤツ……魔法少女なんたらとかいうヤツだ。
「あなたも仮面をつけた願望者と戦ったでしょう。その強さは知っているはず」
それは楊と戦ったのでよく分かっている。それより、モニターに映っていない志求磨たちが気にかかる。
「天塚志求磨たちが気になるのですね? 彼らは溢忌さまによってまた別の場所に飛ばされたようですね。そこで新たな餓狼衆と戦っているのかも」
「……助けに行く。早く扉を開けろっ」
「話を聞きなさいと言ったでしょう。宮殿の前で話した続きです。わたくしは《魔を統べる者》ですが超級魔物の制御は出来ない。そして、今までの超級魔物の復活……あれのすべてに関わっているわけではないのです」
「何が言いたいんだ。わたしに、今のこの状況になんの関係がある」
モニター内ではすでに戦いが始まっていた。
セプティミアの声の衝撃波が般若面にヒットし、サイラスの追撃のハルバートが突き出される。
セプティミアを横から襲おうとしたおかめ面にクレイグが銃弾を浴びせた。
魔法少女面。死神が持つようなデカイ大鎌でビノッコに斬りかかる。
ナギサの巨大斧が狐面に振り下ろされ、その地点が爆発したみたいに煙に覆われた。
「ああっ、見えない」
このモニターは映像のみで、音声は出ないようだ。
わたしは本棚モニターにへばりつき、バンバン叩いたりしてみる。
ミリアムはかまわず話をつづけた。
「魔物の活性化……古い文献にも度々そのような現象が記されています。しかし、それは一過性のものでいずれは沈静化しています。しかし、今回は違う。収まるどころかその現象は拡がり、速度を増しているのです」
「…………」
「……今は《青の魔女》カーラが抑えているようですが。この現象が進行し、行きつく先は無数の超級魔物の出現。つまり世界の崩壊、滅亡……」
「なんだって……」
わたしはモニターから離れてミリアムの顔を見る。とても冗談を言っているようには見えない。
「そして、それを救えるのは我が主、葉桜溢忌さまだけなのです」
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