9 / 32
9 マルティナ
しおりを挟む
密使を待ち伏せした日から一ヶ月が過ぎる。
その間、ロストック軍の動きはなかった。
わたしの身の回りについても変化はない。
フリッツが行なっている調査についても進展はないようだった。
こう何もない時は、わたしが転生者だということを忘れてしまう。
はじめからこの世界に生まれて、育ってきたような錯覚にとらわれる事がある。
今は小説のストーリーだとどの辺りなのだろうか。
小説はもちろん主役のマルティナ視点だから、イルゼから見た流れだととってもわかりづらい。
この小説のストーリーはわたしの行動で変えられると思ってたんだけど、まだ確証はない。
エアハルト様と婚約したあたりはやったと思ってたけど、あっさりと婚約破棄されちゃったし。
ストーリーが改変されそうになると、強引に元に戻そうとする力が働いてるのなら、わたしの処刑ルートもまだ健在ってこと?
でもわたしは王家を裏切らないし、どっちかっていうと裏切ってるのはマルティナの父親のほうだ。
これも小説のほうでは語られていなかった事実。
マルティナの父、ヴォルフスブルク公は戦いで多くの血が流れるのを悲しんでいた人物だった。
社交界で人気があり、慕われているマルティナにも協力してもらって不戦派の思想を広げようとしていたんだ。
それが実は私利私欲の為にロストックに情報流したり、軍を呼び込んだり、エアハルト様にデタラメ吹き込んだり。
まあ歴史とかでも勝者が善人で敗者が悪人扱いされたりするもんね。実際はそうじゃなくても。
ある日、またアンスバッハ城に一通の手紙が届く。
前回の婚約破棄の件もあるから嫌な感じがしたけど、今度は王家からの公式なもの。
当主のお父様は休まれているので、わたしが代わりに執事から受け取る。
手紙の内容を自室で読み、わたしはそれを引き破りそうになった。
「イルゼ様?」
侍女のヘレナが心配そうに声をかけてくる。
大丈夫、わたしは冷静だ。
「招待状。舞踏会の。どんな神経してるんだ」
婚約破棄されたばかりの侯爵令嬢に舞踏会の招待状送るなんて。
エアハルト様にも失礼に当たるんじゃないだろうか。
あの方だってわたしとの婚約破棄は苦渋の決断だったはず……ってのはこっちの妄想だけど。
「失礼にも程がありますね。当然断るのでしょう?」
ヘレナも憤慨している。もちろんそうするつもりだ。
断る理由は病だとかなんとか適当に返事しておけばいい。
ヘレナに紙と筆記用具を用意させ、わたしは机に向かった。
そこでふと考える。
この前の密使を取り逃がした事だ。
フリッツはヴォルフスブルク領で調査を続行しているが、あれ以来相手も用心深くなっているのか、なかなか尻尾をつかめないでいる。
だけどザールラントの王都や王宮内ならどうだろう。
その舞踏会にはヴォルフスブルク公も参加するだろう。
なにか情報を得るチャンスがあるんじゃないだろうか。
わたしは立ち上がり、フリッツと相談してくる、と部屋を出た。
「危険ですね。僕は賛成できません」
フリッツに舞踏会のことを話したら、いきなりこう言われた。
「でも、接触するのには絶好の機会だ。こんなの滅多にないぞ」
「接触してどうなされるのです? いきなり裏切り者だ、と取り押さえるのですか? こちらはまだ何も物的証拠を得ていないのですよ」
「それはそうだけど。じっとしていられない。あの傷の男にも会えるかもしれないし」
額に傷のあった密使の男。
あれほどの腕ならヴォルフスブルク公の護衛を務めていても不思議じゃない。
「こちらがあの男に襲撃される可能性もあるのですよ。危険すぎます」
「それならそれで今度こそ傷の男を捕らえるチャンスじゃないか。あの男さえ捕まえられたら、ヴォルフスブルク公の裏切りも証明できる」
「……僕はそれでも反対です」
「だったら、勝手にひとりで参加するまでだ。わたしひとりで調べてみせる」
ここまで言うと、フリッツは諦めたように首を振る。
「頑固な方だ。一度言い出したら絶対に引かない」
「お前だって頑固だろ。人のことばっかり言うもんじゃない」
「ならば、この前のように護衛を多めに付けます。それが条件です」
「それは構わないが。舞踏会場までは入れないからあまり意味ないと思うけど」
「意地悪な言い方をしますね。こっちは心配してるのに」
「お前はいちいち心配しすぎなんだ。わたしはもう子供じゃないんだぞ。とにかく当日の準備だけはしておけ」
口論にはなったが、舞踏会の参加はこれで決まった。
✳ ✳ ✳
そして当日。
舞踏会用のドレスに身を包み、わたしは馬車に揺られ舞踏会場へ。
御者のフリッツと護衛の兵たちは外で待機だ。
舞踏会場へ入る前に、振り返る。
フリッツのヤツ、まだ心配そうな顔してるのかなーなんて。
でもフリッツの姿はもう見当たらなかった。
馬車は他の兵士が代わりに移動させている。
特に気にもせず舞踏会場へ。
中はすでに多くの貴族の令嬢や子息の姿。
ヴォルフスブルク公を探す。
一階のダンスホールにはいなさそうだった。
いるなら二階。それも王族や諸侯が談笑しているような場所にいるだろう。
二階に上がり、一通り探した。位の高そうな貴族たちは見かけるが、肝心のヴォルフスブルク公は見当たらない。
別室の食事をする場所にもいなかった。
今回の舞踏会には来ていないのか?
だとしたらわたしが参加した意味がなくなる。
とりあえず一階に降りて様子を見ることにした。
うう、さっきまではヴォルフスブルク公を探すのに夢中で気にならなかったけど、みんながジロジロわたしを見ている。
婚約破棄された事も、その理由も知ってるからだ。
戦ばっかりして愛想つかされた悪役令嬢。
わたしに話しかける人なんていないし、もちろんダンスに誘う男の人なんかもいない。
なんだか惨めな気分になってきた。あと少し待って、ヴォルフスブルク公が現れなかったらもう帰ろう。
そう思った時だった。
「良かったら僕と踊ってもらえませんか、アンスバッハ侯爵令嬢」
突然後ろから声をかけられる。
もしかしたらエアハルト様?
振り返ると、そこにはどこかで見たような男性がお辞儀をしていた。
よくよく顔を見てみれば……フリッツだ!
小綺麗な燕尾服に髪型もいつもと違うので一瞬分からなかった。
「お、お前、なんで中にいるんだ」
「イルゼ様ひとりでは心配だからですよ。そのままでは不自然ですよ、さあ」
フリッツはわたしの手を取り、ダンスホールの中央へ。
ちょうど新しい曲が流れ始めた。
まだ軽く混乱しているわたしを相手に、フリッツは腰に手を回してくる。
「バ、バカ。どこ触ってる。やめろ、ぶん殴るぞ」
「踊らないと怪しく思われますよ。僕に任せてください」
わけが分からない。
変装までしてこんな所に侵入して。
貴族でもないのがバレたらどうするつもりだ。
そんなわたしの心配をよそに、フリッツはわたしをリードしながらステップを踏む。
わたしも違和感なくそれに合わせられた。
不思議……前にエアハルト様と踊った時よりスムーズに踊れてる。
周りのみんなも見とれてるみたいだ。
わたしはよく分かんないけど、フリッツのヤツ、格好いいのかな?
ターンのあとに後ろから抱きかかえられるような格好になって、わたしは一気に顔が熱くなる。
「ちょちょ、ちょっと休憩。ちょっと離れといて」
わたしは強引に離れて壁際に逃げる。
絶対顔が赤くなってる。こんなの見られたらあとでからかわれる。
フリッツのほうはどこか違う方向を見ていた。険しい表情をしている。
わたしが急に離れたから怒ってんのかな。
ちょっと気になって戻ろうとしたら、フリッツのほうが早足でこっちに来てぼそりと告げた。
「この前の傷の男を見かけました。変装していますが、間違いありません。今から追います」
「えっ、どこに」
「イルゼ様はここに残っておいてください」
そう言ってフリッツは舞踏会場の出口へ。
どうする。わたしも追うか。でも傷の男がいたならヴォルフスブルク公もいるはず。そちらを見つけるべきか。
考えてる間に、また後ろから声をかけられた。今度は女性の声だ。
振り返る。目に飛び込んできたのはピンクゴールドの髪に真っ赤なドレス。
小柄で可愛らしい顔立ちの美少女。ヴォルフスブルク侯爵令嬢のマルティナだ。
「ご機嫌麗しゅう。アンスバッハ侯爵令嬢」
ドレスの裾を持ち上げて挨拶してくる。
突然意外な人物に声をかけられて驚いたが、わたしも同じように挨拶を返した。
「……ご機嫌麗しゅう。ヴォルフスブルク侯爵令嬢」
その間、ロストック軍の動きはなかった。
わたしの身の回りについても変化はない。
フリッツが行なっている調査についても進展はないようだった。
こう何もない時は、わたしが転生者だということを忘れてしまう。
はじめからこの世界に生まれて、育ってきたような錯覚にとらわれる事がある。
今は小説のストーリーだとどの辺りなのだろうか。
小説はもちろん主役のマルティナ視点だから、イルゼから見た流れだととってもわかりづらい。
この小説のストーリーはわたしの行動で変えられると思ってたんだけど、まだ確証はない。
エアハルト様と婚約したあたりはやったと思ってたけど、あっさりと婚約破棄されちゃったし。
ストーリーが改変されそうになると、強引に元に戻そうとする力が働いてるのなら、わたしの処刑ルートもまだ健在ってこと?
でもわたしは王家を裏切らないし、どっちかっていうと裏切ってるのはマルティナの父親のほうだ。
これも小説のほうでは語られていなかった事実。
マルティナの父、ヴォルフスブルク公は戦いで多くの血が流れるのを悲しんでいた人物だった。
社交界で人気があり、慕われているマルティナにも協力してもらって不戦派の思想を広げようとしていたんだ。
それが実は私利私欲の為にロストックに情報流したり、軍を呼び込んだり、エアハルト様にデタラメ吹き込んだり。
まあ歴史とかでも勝者が善人で敗者が悪人扱いされたりするもんね。実際はそうじゃなくても。
ある日、またアンスバッハ城に一通の手紙が届く。
前回の婚約破棄の件もあるから嫌な感じがしたけど、今度は王家からの公式なもの。
当主のお父様は休まれているので、わたしが代わりに執事から受け取る。
手紙の内容を自室で読み、わたしはそれを引き破りそうになった。
「イルゼ様?」
侍女のヘレナが心配そうに声をかけてくる。
大丈夫、わたしは冷静だ。
「招待状。舞踏会の。どんな神経してるんだ」
婚約破棄されたばかりの侯爵令嬢に舞踏会の招待状送るなんて。
エアハルト様にも失礼に当たるんじゃないだろうか。
あの方だってわたしとの婚約破棄は苦渋の決断だったはず……ってのはこっちの妄想だけど。
「失礼にも程がありますね。当然断るのでしょう?」
ヘレナも憤慨している。もちろんそうするつもりだ。
断る理由は病だとかなんとか適当に返事しておけばいい。
ヘレナに紙と筆記用具を用意させ、わたしは机に向かった。
そこでふと考える。
この前の密使を取り逃がした事だ。
フリッツはヴォルフスブルク領で調査を続行しているが、あれ以来相手も用心深くなっているのか、なかなか尻尾をつかめないでいる。
だけどザールラントの王都や王宮内ならどうだろう。
その舞踏会にはヴォルフスブルク公も参加するだろう。
なにか情報を得るチャンスがあるんじゃないだろうか。
わたしは立ち上がり、フリッツと相談してくる、と部屋を出た。
「危険ですね。僕は賛成できません」
フリッツに舞踏会のことを話したら、いきなりこう言われた。
「でも、接触するのには絶好の機会だ。こんなの滅多にないぞ」
「接触してどうなされるのです? いきなり裏切り者だ、と取り押さえるのですか? こちらはまだ何も物的証拠を得ていないのですよ」
「それはそうだけど。じっとしていられない。あの傷の男にも会えるかもしれないし」
額に傷のあった密使の男。
あれほどの腕ならヴォルフスブルク公の護衛を務めていても不思議じゃない。
「こちらがあの男に襲撃される可能性もあるのですよ。危険すぎます」
「それならそれで今度こそ傷の男を捕らえるチャンスじゃないか。あの男さえ捕まえられたら、ヴォルフスブルク公の裏切りも証明できる」
「……僕はそれでも反対です」
「だったら、勝手にひとりで参加するまでだ。わたしひとりで調べてみせる」
ここまで言うと、フリッツは諦めたように首を振る。
「頑固な方だ。一度言い出したら絶対に引かない」
「お前だって頑固だろ。人のことばっかり言うもんじゃない」
「ならば、この前のように護衛を多めに付けます。それが条件です」
「それは構わないが。舞踏会場までは入れないからあまり意味ないと思うけど」
「意地悪な言い方をしますね。こっちは心配してるのに」
「お前はいちいち心配しすぎなんだ。わたしはもう子供じゃないんだぞ。とにかく当日の準備だけはしておけ」
口論にはなったが、舞踏会の参加はこれで決まった。
✳ ✳ ✳
そして当日。
舞踏会用のドレスに身を包み、わたしは馬車に揺られ舞踏会場へ。
御者のフリッツと護衛の兵たちは外で待機だ。
舞踏会場へ入る前に、振り返る。
フリッツのヤツ、まだ心配そうな顔してるのかなーなんて。
でもフリッツの姿はもう見当たらなかった。
馬車は他の兵士が代わりに移動させている。
特に気にもせず舞踏会場へ。
中はすでに多くの貴族の令嬢や子息の姿。
ヴォルフスブルク公を探す。
一階のダンスホールにはいなさそうだった。
いるなら二階。それも王族や諸侯が談笑しているような場所にいるだろう。
二階に上がり、一通り探した。位の高そうな貴族たちは見かけるが、肝心のヴォルフスブルク公は見当たらない。
別室の食事をする場所にもいなかった。
今回の舞踏会には来ていないのか?
だとしたらわたしが参加した意味がなくなる。
とりあえず一階に降りて様子を見ることにした。
うう、さっきまではヴォルフスブルク公を探すのに夢中で気にならなかったけど、みんながジロジロわたしを見ている。
婚約破棄された事も、その理由も知ってるからだ。
戦ばっかりして愛想つかされた悪役令嬢。
わたしに話しかける人なんていないし、もちろんダンスに誘う男の人なんかもいない。
なんだか惨めな気分になってきた。あと少し待って、ヴォルフスブルク公が現れなかったらもう帰ろう。
そう思った時だった。
「良かったら僕と踊ってもらえませんか、アンスバッハ侯爵令嬢」
突然後ろから声をかけられる。
もしかしたらエアハルト様?
振り返ると、そこにはどこかで見たような男性がお辞儀をしていた。
よくよく顔を見てみれば……フリッツだ!
小綺麗な燕尾服に髪型もいつもと違うので一瞬分からなかった。
「お、お前、なんで中にいるんだ」
「イルゼ様ひとりでは心配だからですよ。そのままでは不自然ですよ、さあ」
フリッツはわたしの手を取り、ダンスホールの中央へ。
ちょうど新しい曲が流れ始めた。
まだ軽く混乱しているわたしを相手に、フリッツは腰に手を回してくる。
「バ、バカ。どこ触ってる。やめろ、ぶん殴るぞ」
「踊らないと怪しく思われますよ。僕に任せてください」
わけが分からない。
変装までしてこんな所に侵入して。
貴族でもないのがバレたらどうするつもりだ。
そんなわたしの心配をよそに、フリッツはわたしをリードしながらステップを踏む。
わたしも違和感なくそれに合わせられた。
不思議……前にエアハルト様と踊った時よりスムーズに踊れてる。
周りのみんなも見とれてるみたいだ。
わたしはよく分かんないけど、フリッツのヤツ、格好いいのかな?
ターンのあとに後ろから抱きかかえられるような格好になって、わたしは一気に顔が熱くなる。
「ちょちょ、ちょっと休憩。ちょっと離れといて」
わたしは強引に離れて壁際に逃げる。
絶対顔が赤くなってる。こんなの見られたらあとでからかわれる。
フリッツのほうはどこか違う方向を見ていた。険しい表情をしている。
わたしが急に離れたから怒ってんのかな。
ちょっと気になって戻ろうとしたら、フリッツのほうが早足でこっちに来てぼそりと告げた。
「この前の傷の男を見かけました。変装していますが、間違いありません。今から追います」
「えっ、どこに」
「イルゼ様はここに残っておいてください」
そう言ってフリッツは舞踏会場の出口へ。
どうする。わたしも追うか。でも傷の男がいたならヴォルフスブルク公もいるはず。そちらを見つけるべきか。
考えてる間に、また後ろから声をかけられた。今度は女性の声だ。
振り返る。目に飛び込んできたのはピンクゴールドの髪に真っ赤なドレス。
小柄で可愛らしい顔立ちの美少女。ヴォルフスブルク侯爵令嬢のマルティナだ。
「ご機嫌麗しゅう。アンスバッハ侯爵令嬢」
ドレスの裾を持ち上げて挨拶してくる。
突然意外な人物に声をかけられて驚いたが、わたしも同じように挨拶を返した。
「……ご機嫌麗しゅう。ヴォルフスブルク侯爵令嬢」
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
異世界で王城生活~陛下の隣で~
遥
恋愛
女子大生の友梨香はキャンピングカーで一人旅の途中にトラックと衝突して、谷底へ転落し死亡した。けれど、気が付けば異世界に車ごと飛ばされ王城に落ちていた。神様の計らいでキャンピングカーの内部は電気も食料も永久に賄えるられる事になった。
グランティア王国の人達は異世界人の友梨香を客人として迎え入れてくれて。なぜか保護者となった国陛下シリウスはやたらと構ってくる。一度死んだ命だもん、これからは楽しく生きさせて頂きます!
※キャンピングカー、魔石効果などなどご都合主義です。
※のんびり更新。他サイトにも投稿しております。
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
婚約破棄寸前の悪役令嬢に転生したはずなのに!?
もふきゅな
恋愛
現代日本の普通一般人だった主人公は、突然異世界の豪華なベッドで目を覚ます。鏡に映るのは見たこともない美しい少女、アリシア・フォン・ルーベンス。悪役令嬢として知られるアリシアは、王子レオンハルトとの婚約破棄寸前にあるという。彼女は、王子の恋人に嫌がらせをしたとされていた。
王子との初対面で冷たく婚約破棄を告げられるが、美咲はアリシアとして無実を訴える。彼女の誠実な態度に次第に心を開くレオンハルト
悪役令嬢としてのレッテルを払拭し、彼と共に幸せな日々を歩もうと試みるアリシア。
【完結】「聖女として召喚された女子高生、イケメン王子に散々利用されて捨てられる。傷心の彼女を拾ってくれたのは心優しい木こりでした」
まほりろ
恋愛
聖女として召喚された女子高生は、王子との結婚を餌に修行と瘴気の浄化作業に青春の全てを捧げる。
だが瘴気の浄化作業が終わると王子は彼女をあっさりと捨て、若い女に乗
り換えた。
「この世界じゃ十九歳を過ぎて独り身の女は行き遅れなんだよ!」
聖女は「青春返せーー!」と叫ぶがあとの祭り……。
そんな彼女を哀れんだ神が彼女を元の世界に戻したのだが……。
「神様登場遅すぎ! 余計なことしないでよ!」
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※他サイトにも投稿しています。
※カクヨム版やpixiv版とは多少ラストが違います。
※小説家になろう版にラスト部分を加筆した物です。
※二章に王子と自称神様へのざまぁがあります。
※二章はアルファポリス先行投稿です!
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※小説家になろうにて、2022/12/14、異世界転生/転移・恋愛・日間ランキング2位まで上がりました! ありがとうございます!
※感想で続編を望む声を頂いたので、続編の投稿を始めました!2022/12/17
※アルファポリス、12/15総合98位、12/15恋愛65位、12/13女性向けホット36位まで上がりました。ありがとうございました。
生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~
こひな
恋愛
市川みのり 31歳。
成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。
彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。
貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。
※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる