ワールド星戦記

第1章 ハルカの初戦闘と強襲作戦

第2話「戦闘の行方と約束」

(キンッ！ドカーーーン)

とてつもない光とともに突然、爆発が起きる

「う～痛い、吹き飛ばされたみたいね。あっ、そんな事よりあいつは・・・」

謎の光と爆発が収まった後、ハルカはそう言葉にし、辺りを見回した。するとそこにはｰｰ

「あっ、えっ、倒れてる。」

ハルカはゼロを見つけたが、そのゼロは倒れていた

「勝ったの？」

ハルカは倒れてるゼロを見つつ、戸惑っていた

「ハルカさん、君の勝ちだ」

すると、研究所の中から所長の声がした後、所長とリゼッタが現れた

「よくやったわ、ハルカさん」

リゼッタは笑顔でハルカに言った

「い、いえ、そんな」

ハルカは未だ、戸惑っている

「自信を持ちたまえ、ハルカさん君が勝ったのだから」

所長も笑顔でそう答える

「は、はい」

ハルカは少し落ち着き、返事をする

「さて、こいつを警察に引き渡すとするか」

所長はそう言葉にすると、スマホを持ち電話をかけた。すると数十分後に1台のパトカーがやって来て黒炎団の一人ゼロは逮捕された

「お疲れ様ハルカさん、今日はこのままリゼッタに家に送ってもらいゆっくり休んでくれ」

所長はそう言うと研究所へと戻るのだった

「じゃあ、行きましょうか」

リゼッタはそう言葉にした後、研究所の近くの駐車場へと向かう為歩きだした

「あっ、はい」

ハルカもリゼッタの言葉に返事をし、歩きだす

(一方とある場所にて)

「研究所に襲撃に行ったゼロが倒され逮捕されただと！？」

1人の男が怒鳴る

「はい、それとゼロを倒したのは能力者だそうです。しかも女の・・・」

怒鳴る男とは別の男が、そう報告をする

「はぁ！？倒されたゼロにも驚いたのに、そのゼロを倒した奴が女だと！？」

別の男が報告する中、怒鳴っている男は驚きを隠せない。それもそのはず、だって同じ能力者とは言えゼロを倒した相手は、女だって言うのだから。

「ゼロを倒したその女は、一体どんな能力を持っていやがる・・・」

怒鳴っていた男は、ゼロを倒したその女と、その女の能力のことを考えつつ、頭に手をおき深く溜め息をつくのだった

(ハルカ視点)

「着いたわよハルカさん、今日は本当にお疲れ様」

リゼッタそう言うと、ハルカの自宅前に車を止める

「送ってもらい、ありがとうございます」

ハルカは車の扉を開けつつ、そうリゼッタに感謝する

「あれっ、お姉ちゃん今帰って来たの？」

ハルカが車を降りた直後、ハルカに声をかけたのは妹のアリアだった

「そうよ」

ハルカは声をかけてきた妹のアリアに、返事をする

「ねぇお姉ちゃん、今日学校休んで何処に行ってたの？」

アリアは真剣な顔になり、ハルカに質問をする

「えっと、ド、ドライブよ」

ハルカは少し焦りつつ、アリアの質問に答える

「嘘だねお姉ちゃん、だってお姉ちゃんが嘘ついてる時、必ず焦って答えるから。今のお姉ちゃんが嘘ついてるってすぐにわかる。本当のこと言ってよお姉ちゃん、私に隠し事なんかしないで!!」

アリアは、ハルカに本気で怒る

「・・・」

怒るアリアに、ハルカは何も答えない

「こうなったら、話すしかないわよハルカさん」

何も答えないハルカに、リゼッタは車の窓を開けてそう問いかける

「いいのですか？話しても・・・」

リゼッタの問いかけに、ハルカ少し戸惑いつつ答える

「大丈夫、所長には私から話しておくから。それじゃあ、私は行くわね。また明日迎えに来るわ」

リゼッタはそう言い残し、車を動かしてハルカの家を後にするのだった

「と、とりあえず家に入って、私の部屋で話そうか」

戸惑いつつハルカはそう言葉にして、家の中へと歩きだした

「うん・・・」

妹のアリアもハルカに返事をし、家の中へと入るのだった

(星川家、ハルカの部屋)

「まぁ、何処か座って」

ハルカは妹のアリアに優しくそう言葉する

「うん。」

アリアは返事をした後、ハルカのベッドに座る

「っで、何を聞きたいの？」

ハルカも同じくベッドに座る

「今日、何処に行ってたの？」

ハルカの問いかけに、アリアはハルカに質問をする

「とある研究所よ、さっき私を送ってくれた女の人いたでしょ？あの人は、そこの研究員よ」

ハルカはアリアの質問に、素直に答える

「何で、お姉ちゃんが研究所に何て行ってたの？学校を休んでまで行ったんだからちゃんと理由があるよね？」

アリアは少し冷静になり、ハルカにそう問いかける

「昨日の朝のニュースで映っていた研究所、アリアも見たでしょう？あそこの研究所に行っていたのよ」

ハルカは素直に答える

「うん、私も見たよ。でも何でお姉ちゃんが、その研究所に行ってたの？そこが一番知りたい」

素直に答えるハルカに、アリアは一番知りたいことをハルカに聞く

「その研究所で能力剤って薬が盗まれたらしくてね、その能力剤を盗んだ人達が、能力剤を飲んで力を得たらしくその力で、この世界を支配するって言ってきたの。それを止める為に私が呼ばれたのよ」

ハルカは昨日からあった出来事をアリアに話す

「何でお姉ちゃんが呼ばれたの？お姉ちゃんは能力何て持ってないのに。まさかお姉ちゃんもその薬を飲んで・・・」

アリアは再び気になったことを、ハルカに聞く。何故何の力もない私の姉が研究所に呼ばれたのかが、今一番アリアとって気になることだった

「そのことなんだけどね？アリア、能力を持ってるのよ、私」

アリアが一番知りたかったことを、ハルカは話し始める

「やっぱり、お姉ちゃんもその薬を飲んだんじゃあ・・・」

ハルカの答えに、アリアは少し泣きそう顔になりながら答える

「それは違うわ！私は能力剤何か飲んでいない。私の力はね、生まれつきに持ってた力なの。今までアリアには黙っていたけれど」

泣きそうになるアリアの顔を、ハルカはまっすぐ見てアリアに違うと断言する

「本当なの？」

未だに泣きそうな顔のアリアは、ハルカの顔を見て質問をする

「本当よ、証拠を見せてあげる。」

ハルカはそう言うと、アリアに右手を見せる。そしてハルカは右手に力を入れた。するとハルカの右手が黄色く光出す

「えっ、お姉ちゃんの右手が光ってる」

能力を見たアリアは、かなり驚いている様子だ

「これで、信じてくれるかしら？」

そう言うとハルカは、右手の力を抜いて能力を解除する

「うん、信じるよ」

アリアは頷きながら答える

「他に聞きたいことは？」

ハルカはアリアに問いかける

「その能力剤を盗んだ人達と、お姉ちゃんが戦うってこと？」

アリアは心配そうな顔で、ハルカに聞く

「そうよ。まぁ今日もう既に、その能力剤を盗んだグループの一人が研究所に襲撃に来たからそいつと戦ったのだけどね」

ハルカは、襲撃のことも素直に話した

「えっ、お姉ちゃん大丈夫だったの？」

アリア心配そうな様子で、ハルカに聞く

「大丈夫だから今、ここにいるんでしょう？全く、アリアは心配性なんだから」

ハルカそう言うと、アリアの頭を撫でる

「心配だよ、だってお姉ちゃんが怪我とかしたり、突然何処かに居なくなったらいやだもん」

アリアはそう言うと少し泣き出してしまう

「全く、泣かないの、私は大丈夫だから！」

泣いているアリアの頭を撫で続けるハルカは、そう言葉にする

「本当、本当に大丈夫なの？お姉ちゃん、居なくなったりしない？」

泣きながらアリアは、ハルカに問いかける

「大丈夫、大丈夫。私は、アリアを置いて何処にも行ったりしないよ」

ハルカは優しく、アリアに声をかける

「約束だよ、約束だからね！」

アリアはそう言うと、泣き止んだ

「うん、約束よ」

2人で約束をした後、この日はゆっくりと休むのだった。