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14話 犠牲――The victim
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そして。
またたく間に空が黒くなったかと思うと、雷光がほとばしった。
ビシャアアン!、と轟音が響き渡り、地面が鳴動する。
(……Be struck by lightning!)
意味は、『雷に撃たれよ』、だ。
「よし!」
ぶすぶすと黒い煙を立ち上らせ、三体の【デス】が一気に、空気に溶けるように消えていく。
わたしは少しだけ息を荒くしながら、ゆっくりと本を閉じた。
(で、できた……! わたしでもやっぱり、この本があれば使えるんだ……!)
雷鳴を呼ぶ魔法。四元素を操るわけではないから一級魔法ではないけれど、高い威力で、【デス】を倒すのにうってつけだ。
……わたしにだって、【デス】を倒せるんだ。
「雷かよ……!」
「信じられないな……これが聖人の血筋か!」
信じられないのはわたしも同じだ。魔法を使うのはまだ少し怖いし、不安でもある。
けど、四の五の言ってる場合じゃない。
ひるんだらそこで終わりなのだ。
……不意に、ドオン! と大きな音がして、向こうの方で赤い炎がちらついた。
森の中心あたりだろうか。ここから、そう遠くない場所。
火を生み出すのは一級魔法。騎士団長が第二部隊とともに王都にいる今、わたし以外に火を使えるのは隊長さんだけだ。
「隊長だ、あそこにいる! しかもおそらく交戦中だ」
「今すぐに合流するぞ!」
指揮を執っていたランスロットさんの代わりに、部隊の中ではベテランらしい人が声を上げる。
部隊の一人が地面に投げ出されてしまったランスロットさんの体をかつぐと、彼が乗っていた馬にまたがり、そして彼も馬にのせた。
第一部隊がいっせいに前進を始める。
「カンナ嬢、しっかりつかまってろよ!」
「はい!」
……今のランスロットさんは【呪い】をかけられた状態ではあるけど、もともとは『耐性』を持っている人だ。
ふつうの人なら連れて行くより、その場に置いていった方がリスクも少ないけど、彼の場合はもし【デス】に遭遇したら、残りの魔力を吸い尽くされて死んでしまう恐れがある。
それを防ぐためにも、ここは一緒に連れて行く方がいいだろう。
「待て、止まれ!」
「!」
先導していた騎士たちが突然馬を止め、後ろにいたわたしたちも急停止する。
何があったのかのぞこうとして、見えたものにわたしは絶句した。
……まるで、黒い塊のようにも見える、あれは。
「大群、じゃねえか……!」
「十……二十はいるぞ!」
大小さまざまな【デス】が、わたしたちの行く手をはばむように、目の前でたたずんでいる。
たしかにこの先に隊長さんがいるはずなのに、こんな大群を相手にすることはとてもできないから、進めない。
「仕方ないな。一度撤退して、遠回りして隊長の下へ、」
隊の一番後ろにいた騎士さんがそう言いかけて……唐突にそこで言葉を止めた。
彼の横顔が、目に見えて青くなっている。
そして今度は、何があったのか、と考える暇もなかった。
「ウソ、だろ……!」
誰かがつぶやいた声が、わたしたち全員の心を代弁していた。
そう、わたしたちはもう、撤退することすら許されない。
前には、二十以上の【デス】。
……そして、後ろにも……三十を越える数の【デス】。
(完全に、はさまれちゃった……!)
絶体絶命とは、まさにこのことだ。
前にも後ろにも、【デス】の大群。
ここで判断を誤れば、全員がここで【呪い】を受けるか殺されるかで、全滅になる可能性もある。
そして隊長さん。戦っているところを見る限り、彼は大群には遭遇していないようだけど……いくら騎士団随一の魔法の腕をしてるからって、いつ大群に襲われるかわからない状況で、一人で対応するのには危険すぎる。
「戻れないなら……攻めの一手だ! 進むしかないだろ!」
「あ……アル!」
「カンナ、倒そうと思わなくてもいい、火で道を作ってくれ!」
「わ、わかりました!」
本を開き、火の魔法のページを探す。見つけたらすぐに魔方陣に手を当て、わたしは呪文を唱えた。
「前の人、全員横にどいてください! 我誓う、【至高の記憶(ハイエスト・メモリー)】――ジェネレート・フレイム!」
赤々とした火が、本から噴き出す。
火炎放射器から発射されたみたいにまっすぐ進んでいく炎が、目の前の【デス】たちをけん制するようにごう! と燃え広がった。
火にひるんだように、かたまっていた【デス】たちが、道を開けるように少しだけ分散する。
「よし!」
さけんで、アルベルト殿下が右手を光らせる。魔法を発動する気だ。
「……グロウ・イヴィ!」
その途端、そこらの木に巻き付いていた蔦が一気に伸びて、【デス】に次々と巻き付いていく。
これで【デス】たちは、蔦に巻き付かれて身動きが取れなくなった。
「蔦が成長した!」
「こんな魔法、見たことないぞ⁉ どうして……!」
「……カンナ! もう一度、火だ!」
動揺する騎士たちの声をかき消すように、殿下が大きく声を上げる。
なるほど……そういうことか、とわたしはもう一度魔方陣を光らせた。
「我誓う、【至高の記憶(ハイエスト・メモリー)】――ジェネレート・フレイム!」
再び放たれた炎が、十体以上の【デス】に勢いよく襲いかかった。
蔦のせいで動けない【デス】が、炎によって一気に燃えつくされる。
「やった!」
「いや……まだだ! カンナっ、うしろだ‼」
「え⁉」
……振り向くと、すぐ背後まで迫ってきている一体の【デス】がいた。
目を光らせて、うなるように、思わず息を呑む。
(ウソでしょ⁉)
うしろにいた大群が、もうすぐそこまで追いついてきているのだ。
驚いて目を見開くと同時に、背筋を悪寒が走り抜けたかと思うと、後ろの【デス】は黒いかたまりとなって、わたしと同じ馬に乗っていてくれていた騎士におおいかぶさる。
「うわああああ!」
恐怖にひきつった声が上がり、彼はそのまま【呪い】のせいで意識を失って、馬から落ちてしまう。
馬上に残されたのは、わたし一人。
(どうしよう、わたし……馬になんて乗れないのに!)
……再び、後方で悲鳴が上がり、どさりと人が馬から落ちる音がした。
動揺した空気が、一気に舞台全体に広がる。
ふくらんだ不安が、爆発しそうになっている。
「やばい、どうするんだ……⁉ もうこれ以上、気絶した奴を前線に連れてなんかいけないぞ!」
「くそ、どうすればいいんだよ⁉ このままじゃ本当に全滅するぞ……!」
「っ、落ち着いてください! これならまだ大丈夫です、早く隊長に合流しましょう! そうすればなんとかなります!」
さっきは冷静さを欠いて暴走しそうになっていたアルベルト殿下が、今度は逆にみんなをなだめる側に回っている。
いや、殿下も冷静でいられてるってわけじゃないから……、それだけ第一部隊全体が、パニックに陥りかけているということだ。
「とにかく剣を抜いて、【デス】を追い払いつつ、馬を走らせましょう! 足を止めずにいることが一番大事です!」
「あ、アル……、」
「【呪い】をかけられた騎士たちは、いったんここに置いておくしかない! これ以上、気絶者をかかえて行動すれば、いたずらに犠牲者を増やすだけ、」
「ちがう、アル! 前を見ろ!」
「……え?」
部隊の一人が、悲痛な叫び声を上げる。
振り向いていた殿下が、再び前を向いて……大きく息を呑んだのが分かった。
……今にも、覆いかぶさりそうに広がったもや。
それがすでに、彼の目の前までに迫っていて。
「あ……アルベルト殿下っっ‼」
殿下は、この国を継ぐ第一王子なのに。
何があっても、【呪い】をかけられて、眠り続けるなんてことが、あってはならないのに。
(約束したんだ……わたしが守るって!)
だけど間に合わない。本を開くのも、呪文を唱えるのも。
もうだめだ、と思わず目をつぶった、
――――その瞬間だった。
「ジェネレート・ブレイム」
わたしが魔法で生み出した火より、数倍大きな炎が、殿下を襲おうとしていた【デス】を横から焼き尽くした。
またたく間に空が黒くなったかと思うと、雷光がほとばしった。
ビシャアアン!、と轟音が響き渡り、地面が鳴動する。
(……Be struck by lightning!)
意味は、『雷に撃たれよ』、だ。
「よし!」
ぶすぶすと黒い煙を立ち上らせ、三体の【デス】が一気に、空気に溶けるように消えていく。
わたしは少しだけ息を荒くしながら、ゆっくりと本を閉じた。
(で、できた……! わたしでもやっぱり、この本があれば使えるんだ……!)
雷鳴を呼ぶ魔法。四元素を操るわけではないから一級魔法ではないけれど、高い威力で、【デス】を倒すのにうってつけだ。
……わたしにだって、【デス】を倒せるんだ。
「雷かよ……!」
「信じられないな……これが聖人の血筋か!」
信じられないのはわたしも同じだ。魔法を使うのはまだ少し怖いし、不安でもある。
けど、四の五の言ってる場合じゃない。
ひるんだらそこで終わりなのだ。
……不意に、ドオン! と大きな音がして、向こうの方で赤い炎がちらついた。
森の中心あたりだろうか。ここから、そう遠くない場所。
火を生み出すのは一級魔法。騎士団長が第二部隊とともに王都にいる今、わたし以外に火を使えるのは隊長さんだけだ。
「隊長だ、あそこにいる! しかもおそらく交戦中だ」
「今すぐに合流するぞ!」
指揮を執っていたランスロットさんの代わりに、部隊の中ではベテランらしい人が声を上げる。
部隊の一人が地面に投げ出されてしまったランスロットさんの体をかつぐと、彼が乗っていた馬にまたがり、そして彼も馬にのせた。
第一部隊がいっせいに前進を始める。
「カンナ嬢、しっかりつかまってろよ!」
「はい!」
……今のランスロットさんは【呪い】をかけられた状態ではあるけど、もともとは『耐性』を持っている人だ。
ふつうの人なら連れて行くより、その場に置いていった方がリスクも少ないけど、彼の場合はもし【デス】に遭遇したら、残りの魔力を吸い尽くされて死んでしまう恐れがある。
それを防ぐためにも、ここは一緒に連れて行く方がいいだろう。
「待て、止まれ!」
「!」
先導していた騎士たちが突然馬を止め、後ろにいたわたしたちも急停止する。
何があったのかのぞこうとして、見えたものにわたしは絶句した。
……まるで、黒い塊のようにも見える、あれは。
「大群、じゃねえか……!」
「十……二十はいるぞ!」
大小さまざまな【デス】が、わたしたちの行く手をはばむように、目の前でたたずんでいる。
たしかにこの先に隊長さんがいるはずなのに、こんな大群を相手にすることはとてもできないから、進めない。
「仕方ないな。一度撤退して、遠回りして隊長の下へ、」
隊の一番後ろにいた騎士さんがそう言いかけて……唐突にそこで言葉を止めた。
彼の横顔が、目に見えて青くなっている。
そして今度は、何があったのか、と考える暇もなかった。
「ウソ、だろ……!」
誰かがつぶやいた声が、わたしたち全員の心を代弁していた。
そう、わたしたちはもう、撤退することすら許されない。
前には、二十以上の【デス】。
……そして、後ろにも……三十を越える数の【デス】。
(完全に、はさまれちゃった……!)
絶体絶命とは、まさにこのことだ。
前にも後ろにも、【デス】の大群。
ここで判断を誤れば、全員がここで【呪い】を受けるか殺されるかで、全滅になる可能性もある。
そして隊長さん。戦っているところを見る限り、彼は大群には遭遇していないようだけど……いくら騎士団随一の魔法の腕をしてるからって、いつ大群に襲われるかわからない状況で、一人で対応するのには危険すぎる。
「戻れないなら……攻めの一手だ! 進むしかないだろ!」
「あ……アル!」
「カンナ、倒そうと思わなくてもいい、火で道を作ってくれ!」
「わ、わかりました!」
本を開き、火の魔法のページを探す。見つけたらすぐに魔方陣に手を当て、わたしは呪文を唱えた。
「前の人、全員横にどいてください! 我誓う、【至高の記憶(ハイエスト・メモリー)】――ジェネレート・フレイム!」
赤々とした火が、本から噴き出す。
火炎放射器から発射されたみたいにまっすぐ進んでいく炎が、目の前の【デス】たちをけん制するようにごう! と燃え広がった。
火にひるんだように、かたまっていた【デス】たちが、道を開けるように少しだけ分散する。
「よし!」
さけんで、アルベルト殿下が右手を光らせる。魔法を発動する気だ。
「……グロウ・イヴィ!」
その途端、そこらの木に巻き付いていた蔦が一気に伸びて、【デス】に次々と巻き付いていく。
これで【デス】たちは、蔦に巻き付かれて身動きが取れなくなった。
「蔦が成長した!」
「こんな魔法、見たことないぞ⁉ どうして……!」
「……カンナ! もう一度、火だ!」
動揺する騎士たちの声をかき消すように、殿下が大きく声を上げる。
なるほど……そういうことか、とわたしはもう一度魔方陣を光らせた。
「我誓う、【至高の記憶(ハイエスト・メモリー)】――ジェネレート・フレイム!」
再び放たれた炎が、十体以上の【デス】に勢いよく襲いかかった。
蔦のせいで動けない【デス】が、炎によって一気に燃えつくされる。
「やった!」
「いや……まだだ! カンナっ、うしろだ‼」
「え⁉」
……振り向くと、すぐ背後まで迫ってきている一体の【デス】がいた。
目を光らせて、うなるように、思わず息を呑む。
(ウソでしょ⁉)
うしろにいた大群が、もうすぐそこまで追いついてきているのだ。
驚いて目を見開くと同時に、背筋を悪寒が走り抜けたかと思うと、後ろの【デス】は黒いかたまりとなって、わたしと同じ馬に乗っていてくれていた騎士におおいかぶさる。
「うわああああ!」
恐怖にひきつった声が上がり、彼はそのまま【呪い】のせいで意識を失って、馬から落ちてしまう。
馬上に残されたのは、わたし一人。
(どうしよう、わたし……馬になんて乗れないのに!)
……再び、後方で悲鳴が上がり、どさりと人が馬から落ちる音がした。
動揺した空気が、一気に舞台全体に広がる。
ふくらんだ不安が、爆発しそうになっている。
「やばい、どうするんだ……⁉ もうこれ以上、気絶した奴を前線に連れてなんかいけないぞ!」
「くそ、どうすればいいんだよ⁉ このままじゃ本当に全滅するぞ……!」
「っ、落ち着いてください! これならまだ大丈夫です、早く隊長に合流しましょう! そうすればなんとかなります!」
さっきは冷静さを欠いて暴走しそうになっていたアルベルト殿下が、今度は逆にみんなをなだめる側に回っている。
いや、殿下も冷静でいられてるってわけじゃないから……、それだけ第一部隊全体が、パニックに陥りかけているということだ。
「とにかく剣を抜いて、【デス】を追い払いつつ、馬を走らせましょう! 足を止めずにいることが一番大事です!」
「あ、アル……、」
「【呪い】をかけられた騎士たちは、いったんここに置いておくしかない! これ以上、気絶者をかかえて行動すれば、いたずらに犠牲者を増やすだけ、」
「ちがう、アル! 前を見ろ!」
「……え?」
部隊の一人が、悲痛な叫び声を上げる。
振り向いていた殿下が、再び前を向いて……大きく息を呑んだのが分かった。
……今にも、覆いかぶさりそうに広がったもや。
それがすでに、彼の目の前までに迫っていて。
「あ……アルベルト殿下っっ‼」
殿下は、この国を継ぐ第一王子なのに。
何があっても、【呪い】をかけられて、眠り続けるなんてことが、あってはならないのに。
(約束したんだ……わたしが守るって!)
だけど間に合わない。本を開くのも、呪文を唱えるのも。
もうだめだ、と思わず目をつぶった、
――――その瞬間だった。
「ジェネレート・ブレイム」
わたしが魔法で生み出した火より、数倍大きな炎が、殿下を襲おうとしていた【デス】を横から焼き尽くした。
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