163 / 241
過去編
百年の恋、もしくは隠された希望
しおりを挟む
どちらにもいい顔はできない。そういうことを考える時点で、自国は弱いと認めているものだった。オードの建国パーティーがある日の夕方、スピネは走って鏡泉ある地下まで駆け下りてきた。ダイアスは人の気配に水面から顔を出した。息をきらしてやってきたスピネを見てダイアスは驚いた。
「お前、どうしたんだ? ひとりでこんな時間に来るなんて珍しいな」
スピネは黙ったままだった。そして膝から崩れ落ちた。
「悪い、騙されてしまった……」
「なんだ? 」
ダイアスは首を傾げる。
「妹をオードに向かわせた。ルリもだ」
「それなら聞いたぞ」
スピネは喉を震わせる。吐息が溢れる。
「……もう帰ってこない」
「は? 」
「オードに向かう途中の船で、死んだ」
「そういうこと、だ? 」
ダイアスの声が低く変わる。スピネは涙で顔を汚した。
「船が沈んだ。オードの企みだ。オードはお前の存在に嫉妬しって……。悪い俺のせいだ」
ダイアスは目をむき出しにする。白目には血管が浮いていた。ダイアスの血液は爆発しそうだった。
「オードのせいで、ラズは死んだ。ルリは死んだ。許してくれ、ダイアス」
スピネは顔を地面に擦りつけた。
「オードは、南だよな」
スピネが顔を上げる。ダイアスの瞳は赤く染まっていた。
「そうだが、」
ダイアスは鏡泉から飛び出すと、天井を壊し天へ突き抜けていった。スピネは落ちてくる瓦礫を避けて壁まで後退したそして穴が開いた天井を見上げる。ダイアスの姿はもうどこにも見えなかった。スピネは喉を震わす。乾いた声を漏らす。そして笑い声を上げた。額についた砂利を払い落す。
「こんな安い話を信じた。恋は盲目だな。かわいいカミサマだ」
ダイアスはルリに恋をしている。スピネはそれに気が付いていた。そしていつか利用できると考えていた。オードにベグテクタ。どちらを選んでも角が立つ。それならもうどちらも選ばないか、どちらも手に入れるしかない。ダイアスに襲わせた理由は、ベグテクタには結婚を突っぱねるにはこれしかなかったと言えばいい。ルリが考えたことにすればいい。死人に口なしだ。ベグテクタの王達は健気な王妃と思うだろう。オードにはベグテクタにけしかけられたように見せればいい。この世界情勢からすればそう思わせるのは簡単だ。もう板挟みの立場はごめんだ。
この劣等感を拭いきるほどのすべてを手に入れる。顔色を窺わせる立場になる。
「燃やし尽くしてこい、ダイアス。世界を造り変えるのろしだ……!」
オードに着いたルリ達は手厚くもてなされた。それでも気が緩むことはない。パーティーが始まっても、所作のひとつ、言葉のひとつ、すべてに神経をとがらせ体力をそいだ。
「ルリ様、少しご休憩を」
「そうね」
ルリは専用の休憩所まで行って、上等な椅子に腰かけた。
「上等な椅子ね。金箔で装飾されてる」
「さすがオードですね」
ジルがこっそりと言えばルリは少し気が緩み微笑んだ。フロアを見ると、ラズとオードの王子が躍っていた。お互いに緊張していてどこか微笑ましかった。
「オードの王子とても純粋で優しそうな殿方でしたね」
「そうね」
「すこし頼りないのが傷ですがな」
男の声が聞こえ、ルリ達は振り返る。そこにはオードの王、ネプチュナが立っていた。褐色の肌に、長身。腰までのストレートの銀髪を後ろにまとめている。目は鋭く、優美と気高さを併せ持っていた。ルリは立ち上がろうとした。
「そのままでよい。女性の休憩中にすまない。そなたと少し話したくてな。よいか」
「はい。こちらへ」
ルリは斜め前に置かれた椅子にネプチュナを勧めた。ルリと同じ上等な椅子だ。ネプチュナは座るとすぐに尋ねた。
「そなたはオードが憎いか? 」
あまりに唐突すぎて、ルリは言葉がでなかった。
「その反応は肯定か? 」
「いえ、そんな! 」
ルリは慌てて否定する。ネプチュナはおかしそうに喉を鳴らした。
「王族として恥ずかしいですが、その問いにどう答えてよいか、私にはわかりません」
ルリは正直に答えた。
「けど、オードは豊かで良い国だと思います」
「資源があるからな。資源がなければ見捨てられる。それをインデッセ王も分かっている」
否定するわけにもいかず、ルリは黙って話を聞いた。
「そなたはオードがこの世界で一番だと思うだろう? 」
傲慢な質問だった。
「一番を決めるのは難しいですが、オードがそれに限りなく近いとは思います」
「それは錯覚だ」
「え? 」
ネプチュナの言葉は思いがけなかった。
「我はオードがこの世で一番とは心底思っていないのだよ。我らは一番ぶっているだけだ。周りにそう思い込ませるほどに。これがオードの矛であり、盾だよ、ルリ王妃。けどまあ、資源が豊かだからできるワザとも言えるがな。インデッセは、元は移民の国。劣等感が強いだろう。その分、執念がある。それが怖い」
「怖い? 」
「そう、怖いから一番ぶって抑え込もうとしているんだよ。だから高い利子を付けた」
「それは失敗だったのでは? 」
ルリは反論した。ジルが後ろで緊張している。
「失敗だったかもしれない。けどしなければならない。世界の錘は必要だ。平等というのは騙し合いだ。我のやり方の方が分かりやすくて可視化しているだろう。疎むなら疎め。恨むなら恨め。あの神様は劣等感の塊が持っていてよいものではない。ベグテクタには悪いが、オードがアレを自由に使えぬような重りになるぞ」
傲慢な言い分だったが、筋は通っていた。国の長としてのプライドをこれみよがしに見せつけられた。
「疎むかもしれませんが、憎みはいたしません」
ルリは凛とした声で言った。
「美しい女王だ」
ネプチュナはそう褒めて立ち上がる。その時悲鳴が聞こえた。
「お前、どうしたんだ? ひとりでこんな時間に来るなんて珍しいな」
スピネは黙ったままだった。そして膝から崩れ落ちた。
「悪い、騙されてしまった……」
「なんだ? 」
ダイアスは首を傾げる。
「妹をオードに向かわせた。ルリもだ」
「それなら聞いたぞ」
スピネは喉を震わせる。吐息が溢れる。
「……もう帰ってこない」
「は? 」
「オードに向かう途中の船で、死んだ」
「そういうこと、だ? 」
ダイアスの声が低く変わる。スピネは涙で顔を汚した。
「船が沈んだ。オードの企みだ。オードはお前の存在に嫉妬しって……。悪い俺のせいだ」
ダイアスは目をむき出しにする。白目には血管が浮いていた。ダイアスの血液は爆発しそうだった。
「オードのせいで、ラズは死んだ。ルリは死んだ。許してくれ、ダイアス」
スピネは顔を地面に擦りつけた。
「オードは、南だよな」
スピネが顔を上げる。ダイアスの瞳は赤く染まっていた。
「そうだが、」
ダイアスは鏡泉から飛び出すと、天井を壊し天へ突き抜けていった。スピネは落ちてくる瓦礫を避けて壁まで後退したそして穴が開いた天井を見上げる。ダイアスの姿はもうどこにも見えなかった。スピネは喉を震わす。乾いた声を漏らす。そして笑い声を上げた。額についた砂利を払い落す。
「こんな安い話を信じた。恋は盲目だな。かわいいカミサマだ」
ダイアスはルリに恋をしている。スピネはそれに気が付いていた。そしていつか利用できると考えていた。オードにベグテクタ。どちらを選んでも角が立つ。それならもうどちらも選ばないか、どちらも手に入れるしかない。ダイアスに襲わせた理由は、ベグテクタには結婚を突っぱねるにはこれしかなかったと言えばいい。ルリが考えたことにすればいい。死人に口なしだ。ベグテクタの王達は健気な王妃と思うだろう。オードにはベグテクタにけしかけられたように見せればいい。この世界情勢からすればそう思わせるのは簡単だ。もう板挟みの立場はごめんだ。
この劣等感を拭いきるほどのすべてを手に入れる。顔色を窺わせる立場になる。
「燃やし尽くしてこい、ダイアス。世界を造り変えるのろしだ……!」
オードに着いたルリ達は手厚くもてなされた。それでも気が緩むことはない。パーティーが始まっても、所作のひとつ、言葉のひとつ、すべてに神経をとがらせ体力をそいだ。
「ルリ様、少しご休憩を」
「そうね」
ルリは専用の休憩所まで行って、上等な椅子に腰かけた。
「上等な椅子ね。金箔で装飾されてる」
「さすがオードですね」
ジルがこっそりと言えばルリは少し気が緩み微笑んだ。フロアを見ると、ラズとオードの王子が躍っていた。お互いに緊張していてどこか微笑ましかった。
「オードの王子とても純粋で優しそうな殿方でしたね」
「そうね」
「すこし頼りないのが傷ですがな」
男の声が聞こえ、ルリ達は振り返る。そこにはオードの王、ネプチュナが立っていた。褐色の肌に、長身。腰までのストレートの銀髪を後ろにまとめている。目は鋭く、優美と気高さを併せ持っていた。ルリは立ち上がろうとした。
「そのままでよい。女性の休憩中にすまない。そなたと少し話したくてな。よいか」
「はい。こちらへ」
ルリは斜め前に置かれた椅子にネプチュナを勧めた。ルリと同じ上等な椅子だ。ネプチュナは座るとすぐに尋ねた。
「そなたはオードが憎いか? 」
あまりに唐突すぎて、ルリは言葉がでなかった。
「その反応は肯定か? 」
「いえ、そんな! 」
ルリは慌てて否定する。ネプチュナはおかしそうに喉を鳴らした。
「王族として恥ずかしいですが、その問いにどう答えてよいか、私にはわかりません」
ルリは正直に答えた。
「けど、オードは豊かで良い国だと思います」
「資源があるからな。資源がなければ見捨てられる。それをインデッセ王も分かっている」
否定するわけにもいかず、ルリは黙って話を聞いた。
「そなたはオードがこの世界で一番だと思うだろう? 」
傲慢な質問だった。
「一番を決めるのは難しいですが、オードがそれに限りなく近いとは思います」
「それは錯覚だ」
「え? 」
ネプチュナの言葉は思いがけなかった。
「我はオードがこの世で一番とは心底思っていないのだよ。我らは一番ぶっているだけだ。周りにそう思い込ませるほどに。これがオードの矛であり、盾だよ、ルリ王妃。けどまあ、資源が豊かだからできるワザとも言えるがな。インデッセは、元は移民の国。劣等感が強いだろう。その分、執念がある。それが怖い」
「怖い? 」
「そう、怖いから一番ぶって抑え込もうとしているんだよ。だから高い利子を付けた」
「それは失敗だったのでは? 」
ルリは反論した。ジルが後ろで緊張している。
「失敗だったかもしれない。けどしなければならない。世界の錘は必要だ。平等というのは騙し合いだ。我のやり方の方が分かりやすくて可視化しているだろう。疎むなら疎め。恨むなら恨め。あの神様は劣等感の塊が持っていてよいものではない。ベグテクタには悪いが、オードがアレを自由に使えぬような重りになるぞ」
傲慢な言い分だったが、筋は通っていた。国の長としてのプライドをこれみよがしに見せつけられた。
「疎むかもしれませんが、憎みはいたしません」
ルリは凛とした声で言った。
「美しい女王だ」
ネプチュナはそう褒めて立ち上がる。その時悲鳴が聞こえた。
0
お気に入りに追加
40
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
手乗りドラゴンと行く異世界ゆるり旅 落ちこぼれ公爵令息ともふもふ竜の絆の物語
さとう
ファンタジー
旧題:手乗りドラゴンと行く追放公爵令息の冒険譚
〇書籍化決定しました!!
竜使い一族であるドラグネイズ公爵家に生まれたレクス。彼は生まれながらにして前世の記憶を持ち、両親や兄、妹にも隠して生きてきた。
十六歳になったある日、妹と共に『竜誕の儀』という一族の秘伝儀式を受け、天から『ドラゴン』を授かるのだが……レクスが授かったドラゴンは、真っ白でフワフワした手乗りサイズの小さなドラゴン。
特に何かできるわけでもない。ただ小さくて可愛いだけのドラゴン。一族の恥と言われ、レクスはついに実家から追放されてしまう。
レクスは少しだけ悲しんだが……偶然出会った『婚約破棄され実家を追放された少女』と気が合い、共に世界を旅することに。
手乗りドラゴンに前世で飼っていた犬と同じ『ムサシ』と名付け、二人と一匹で広い世界を冒険する!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる