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逃亡編
割っただけ
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シズは目が覚める。制服に着替えて下におりる。
「静、おはよう」
母が台所に立っている。
「お味噌汁飲む?インスタントだけど」
「飲む。長ネギがいい」
「残念、最後の長ネギお父さんが食べていったわ」
「えー、じゃあ、ワカメ」
「はいはい」
ちゃぶ台の上には目玉焼きとウインナーが二本のったお皿。それにきゅうりの浅漬け。昨日の晩御飯の残りの煮物が大皿に入っている。煮物を箸でさぐり鶏肉を食べる。
「はい味噌汁。こら、片膝立てない」
母は味噌汁をちゃぶ台に置くと立てていた片膝を叩いた。
「うるせーな」
悪態をつきながら味噌汁を飲む。
「何その口の利き方! それにあんたまた喧嘩したでしょう! いい加減にしなさいよ」
「いいじゃねぇかよ、別に」
「ほらまた口の利き方! あんたは本当に女の子なのかねぇ。生まれた時にあんたの股にアレが付いてたし。あんた、取れたあれ実は隠し持ってるんじゃないでしょうね」
「朝から気持ち悪い事言うなよ! それに生まれた時のその話何回話せば気がすむんだよ。五百回は聞いたぞ」
「あ、そっか」
母は手を叩く。
「お母さんはちゃんと男の子を生んだのよ」
「まだ言うのかよ」
「そうよ。あなたは私の子じゃないのよ」
「は? 」
「私は静を産んでないのよ。私、静のお母さんじゃないわ」
シズは目が覚めた。起き上がる。部屋を見渡せばトランクが二つあるだけ。中は金と金になるものだ。ちゃぶ台はない。ベッドに座ったまま窓を開ける窓の外はとっくに朝で人々が賑わう声が部屋に入り込んで来る。
「かあさんの夢見るならもっと楽しいもん見せろよ……」
呟いた苦情はどこにも届かなかった。
(十月二十四日)
部屋に届けてくれていた荷物は布団だけだった。ここに来た日に必要最低限の日用品は買ったが、シズはご飯をすべて外で済ませた。誰もいない部屋でご飯を食べるのがひどく恐ろしかった。人に紛れていたくて今日も顔を洗うと部屋を出て街を歩いた。
【ここは火の海になった。そして炭の平地になった。しかし人の強さと優しさで街が戻った。平和の強さの証明としてこの塔を建てる】
そう説明された看板の横に銀のシンプルな三角の塔がそびえたっていた。てっぺんには四角の飾りが付いている。平和の象徴という奴だ。この塔のあるこの広場は「再興の広場」というそうだ。そこから離れ目的もなく歩く。倒れなそうなぐらい花を積んだ自転車とすれ違う。花売りだ。シズはアイスクリームの屋台で足を止める。
「いらっしゃい。何にする? 」
ジャモン並みにお腹が出た男がにこやかに笑う。
「じゃあ、オレンジで」
「他三つは? 」
「三つ? 」
「お客さん、もしかしてパズートの人じゃないね?」
「え、あ、はい」
「パズートの人はアイスが大好きでね。最低四つは食べるんだ」
シズはガラスケースの中を覗く。そこには四角いブロック状に固められたアイスが味ごとに積み重ねられていた。一つでも十分大きい。
「じゃあレモンと苺。あと……バニラで」
「あいよ。チョコチップトッピングするかい」
「じゃあ、お願いします」
アイスクリーム屋は四角い紙の入れ物にアイスを積み重ね、大きなスプーンをさした。シズはそれを食べながらまた街を歩く。今日は何をすればいいのだろう。これから毎日どうやって生きていけばいいのだろう。生きるってこんなに途方もなかったっけ。シズは知らない街を見知ったふりをして歩いた。
「ルー! 」
最初、シズはまったく気がつかなかった。「ミメ・ルー」という名前さえ忘れていた。正面からトムソンが手を振って、もう一度シズをを「ルー」と呼んだ。それではっとして手を振り返した。
「お、アイスいいな」
「うまいよ」
「まあここの名物だからな」
トムソンの足を見る。
「もう普通に歩いて大丈夫なのか? 」
「全治三日だった。思ったよりたいしたことなかったよ」
シズがここに来てもう一週間は過ぎていた。早いのか遅いのかよく分からない。そんな事を考えているとトムソンのお腹が鳴った。シズが時計塔の時間を見ればまだ正午は早かった。
「昨日の夜飲みに出かけてから帰ってないんだ。朝飯も食べてねぇ」
「駄目人間だな」
「お前だって毎日なにやってんだよ」
人の事を言えない立場だった。溶けかかったアイスクリームを流し込む。
「お昼奢る」
「え! マジで! 酒も飲んでいい? 」
トムソンは遠慮がなかった。
「少しだけなら」
「ラッキー。行こうぜ、行こうぜ」
誰かとご飯を食べる。シズはそれだけで少し気が軽くなった。ちょっと前まで一人でご飯食べるのなんて全然平気だったのに。なんか日に日に自分が暗く沈んでいっている。凄く嫌だ。嫌なのに沈んでいくのを止められない。
トムソンに連れてこられたのは大衆的な居酒屋だった。
「昼間から居酒屋とかやってるんだな」
「オードに人間は酒が好きだからな」
トムソンは酒を頼む。私は普通にお茶にした。ご飯はトムソンが勝手に色々店員に頼む。奢りと言っても遠慮ないなこいつ。少し経つと刺身盛りが来た。
「うまいな」
「ちょっといい奴頼んだ」
無言でトムソンを見たがどこ吹く風で酒を呑んだ。
「アンさんは元気か? 」
「元気じゃねぇよ。病気だぜ」
「それもそうだけど」
「まあ、生きてるよ。もう痛みを和らげる薬しか飲んでねぇ」
トムソンは目を伏せて酒を舐める。
「あと半年もつかどうかだと」
「……そうなのか」
「まあ、長生きしたさ。幸せだったかどうかは知らねぇがな」
店員が串にさした肉を持ってきた。焼き鳥みたいな物だった。シズは一本とって齧る。
「もう秋なのにまだ暑いなー」
隣のテーブルに男の客が二人いた。なんとなく耳を傾けた。そうだもう秋なのだ。もう十月も終わる。それなのに盛夏並の暑さだ。
「なに、急に寒くなるさ。すぐに冬さ」
「それは身体が追い付けないな。はは」
「俺は冬はあまり好きじゃないね」
「寒いもんな」
「インデッセに比べら寒いうちに入らないだろう。だから奴らが来る」
「奴らって、ああ。遊び人か」
男は鼻を鳴らした。
「俺はああいう奴らは嫌いだね。自由とか平和とかほざいてフラフラしてる奴らは。こっちは死ぬほど暑いの踏ん張って土地を耕し、作物を育ててるんだ」
「違いねぇ」
もう一人の男も頷く。
「何が『遊び人』なんてそれらしい名前付けて貰っても、ただの風来坊じゃねぇか。ろくに働かず、ゾロゾロと勝手な時ばっか来やがって。邪魔ったらありゃしねぇ。目障りだよまったく」
その時トムソンの手からグラスが床に落ちた。グラスは弾けて割れる。男達はこっちを見る。店員が駆け寄ってきた。
「すまねぇ。手が滑った。弁償するよ。この人が」
トムソンがシズを差す。シズは怒らなかった。
「しますよ」
「静、おはよう」
母が台所に立っている。
「お味噌汁飲む?インスタントだけど」
「飲む。長ネギがいい」
「残念、最後の長ネギお父さんが食べていったわ」
「えー、じゃあ、ワカメ」
「はいはい」
ちゃぶ台の上には目玉焼きとウインナーが二本のったお皿。それにきゅうりの浅漬け。昨日の晩御飯の残りの煮物が大皿に入っている。煮物を箸でさぐり鶏肉を食べる。
「はい味噌汁。こら、片膝立てない」
母は味噌汁をちゃぶ台に置くと立てていた片膝を叩いた。
「うるせーな」
悪態をつきながら味噌汁を飲む。
「何その口の利き方! それにあんたまた喧嘩したでしょう! いい加減にしなさいよ」
「いいじゃねぇかよ、別に」
「ほらまた口の利き方! あんたは本当に女の子なのかねぇ。生まれた時にあんたの股にアレが付いてたし。あんた、取れたあれ実は隠し持ってるんじゃないでしょうね」
「朝から気持ち悪い事言うなよ! それに生まれた時のその話何回話せば気がすむんだよ。五百回は聞いたぞ」
「あ、そっか」
母は手を叩く。
「お母さんはちゃんと男の子を生んだのよ」
「まだ言うのかよ」
「そうよ。あなたは私の子じゃないのよ」
「は? 」
「私は静を産んでないのよ。私、静のお母さんじゃないわ」
シズは目が覚めた。起き上がる。部屋を見渡せばトランクが二つあるだけ。中は金と金になるものだ。ちゃぶ台はない。ベッドに座ったまま窓を開ける窓の外はとっくに朝で人々が賑わう声が部屋に入り込んで来る。
「かあさんの夢見るならもっと楽しいもん見せろよ……」
呟いた苦情はどこにも届かなかった。
(十月二十四日)
部屋に届けてくれていた荷物は布団だけだった。ここに来た日に必要最低限の日用品は買ったが、シズはご飯をすべて外で済ませた。誰もいない部屋でご飯を食べるのがひどく恐ろしかった。人に紛れていたくて今日も顔を洗うと部屋を出て街を歩いた。
【ここは火の海になった。そして炭の平地になった。しかし人の強さと優しさで街が戻った。平和の強さの証明としてこの塔を建てる】
そう説明された看板の横に銀のシンプルな三角の塔がそびえたっていた。てっぺんには四角の飾りが付いている。平和の象徴という奴だ。この塔のあるこの広場は「再興の広場」というそうだ。そこから離れ目的もなく歩く。倒れなそうなぐらい花を積んだ自転車とすれ違う。花売りだ。シズはアイスクリームの屋台で足を止める。
「いらっしゃい。何にする? 」
ジャモン並みにお腹が出た男がにこやかに笑う。
「じゃあ、オレンジで」
「他三つは? 」
「三つ? 」
「お客さん、もしかしてパズートの人じゃないね?」
「え、あ、はい」
「パズートの人はアイスが大好きでね。最低四つは食べるんだ」
シズはガラスケースの中を覗く。そこには四角いブロック状に固められたアイスが味ごとに積み重ねられていた。一つでも十分大きい。
「じゃあレモンと苺。あと……バニラで」
「あいよ。チョコチップトッピングするかい」
「じゃあ、お願いします」
アイスクリーム屋は四角い紙の入れ物にアイスを積み重ね、大きなスプーンをさした。シズはそれを食べながらまた街を歩く。今日は何をすればいいのだろう。これから毎日どうやって生きていけばいいのだろう。生きるってこんなに途方もなかったっけ。シズは知らない街を見知ったふりをして歩いた。
「ルー! 」
最初、シズはまったく気がつかなかった。「ミメ・ルー」という名前さえ忘れていた。正面からトムソンが手を振って、もう一度シズをを「ルー」と呼んだ。それではっとして手を振り返した。
「お、アイスいいな」
「うまいよ」
「まあここの名物だからな」
トムソンの足を見る。
「もう普通に歩いて大丈夫なのか? 」
「全治三日だった。思ったよりたいしたことなかったよ」
シズがここに来てもう一週間は過ぎていた。早いのか遅いのかよく分からない。そんな事を考えているとトムソンのお腹が鳴った。シズが時計塔の時間を見ればまだ正午は早かった。
「昨日の夜飲みに出かけてから帰ってないんだ。朝飯も食べてねぇ」
「駄目人間だな」
「お前だって毎日なにやってんだよ」
人の事を言えない立場だった。溶けかかったアイスクリームを流し込む。
「お昼奢る」
「え! マジで! 酒も飲んでいい? 」
トムソンは遠慮がなかった。
「少しだけなら」
「ラッキー。行こうぜ、行こうぜ」
誰かとご飯を食べる。シズはそれだけで少し気が軽くなった。ちょっと前まで一人でご飯食べるのなんて全然平気だったのに。なんか日に日に自分が暗く沈んでいっている。凄く嫌だ。嫌なのに沈んでいくのを止められない。
トムソンに連れてこられたのは大衆的な居酒屋だった。
「昼間から居酒屋とかやってるんだな」
「オードに人間は酒が好きだからな」
トムソンは酒を頼む。私は普通にお茶にした。ご飯はトムソンが勝手に色々店員に頼む。奢りと言っても遠慮ないなこいつ。少し経つと刺身盛りが来た。
「うまいな」
「ちょっといい奴頼んだ」
無言でトムソンを見たがどこ吹く風で酒を呑んだ。
「アンさんは元気か? 」
「元気じゃねぇよ。病気だぜ」
「それもそうだけど」
「まあ、生きてるよ。もう痛みを和らげる薬しか飲んでねぇ」
トムソンは目を伏せて酒を舐める。
「あと半年もつかどうかだと」
「……そうなのか」
「まあ、長生きしたさ。幸せだったかどうかは知らねぇがな」
店員が串にさした肉を持ってきた。焼き鳥みたいな物だった。シズは一本とって齧る。
「もう秋なのにまだ暑いなー」
隣のテーブルに男の客が二人いた。なんとなく耳を傾けた。そうだもう秋なのだ。もう十月も終わる。それなのに盛夏並の暑さだ。
「なに、急に寒くなるさ。すぐに冬さ」
「それは身体が追い付けないな。はは」
「俺は冬はあまり好きじゃないね」
「寒いもんな」
「インデッセに比べら寒いうちに入らないだろう。だから奴らが来る」
「奴らって、ああ。遊び人か」
男は鼻を鳴らした。
「俺はああいう奴らは嫌いだね。自由とか平和とかほざいてフラフラしてる奴らは。こっちは死ぬほど暑いの踏ん張って土地を耕し、作物を育ててるんだ」
「違いねぇ」
もう一人の男も頷く。
「何が『遊び人』なんてそれらしい名前付けて貰っても、ただの風来坊じゃねぇか。ろくに働かず、ゾロゾロと勝手な時ばっか来やがって。邪魔ったらありゃしねぇ。目障りだよまったく」
その時トムソンの手からグラスが床に落ちた。グラスは弾けて割れる。男達はこっちを見る。店員が駆け寄ってきた。
「すまねぇ。手が滑った。弁償するよ。この人が」
トムソンがシズを差す。シズは怒らなかった。
「しますよ」
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