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城人編
九十七期生の悲劇(事件)
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山籠もり研修の一日目。結果一日しかなかった。午前中、午後とも勉強。夕方になって食事の準備をした。ルバとミトスは一日目の食事係だった。担当のクレオ教官に従って作った。メニューはスープと焼いた豚肉とパンだった。ミトスが肉を焼いて、ルバがパンを焼く。クレオ教官がスープを作った。スープをついだのはクレオ教官だった。当番を頑張ったという理由に、ルバとミトスに飴をくれた。包み紙のない飴だったからすぐに食べた。それから夕食を食べて自由時間。ルバはミトスとカードゲームをしていた。そしたらキイロクラス担当の教官の声が外から聞こえた。
「そこにいるのは誰だ? 」
その声でルバとミトスは窓の外を見た。途端、何も聞こえなくなった。数秒経って笑い声が聞こえた。ルバとミトスは顔を見合わせて窓を開けた。
「ドロマイト教官? 」
ルバは闇に向かって呼んだ。すると足に何かあたった。下を見れば人間の手だった。ドロマイト教官の手だった。
「ドロマイト教官! 」
ルバは倒れたドロマイト教官を抱きかかえた。脈をとったが即死だった。胸から血が出ていた。
「ルバ危ない! 」
ミトスが叫ぶと石を投げた。それが男に当たった。暗くて、ルバは最初はよく分からなかったがすぐに二人いることが分かった。頭から首まで布で隠していてかろうじて目元だけは見せていた。二人とも手に短剣を持っていた。
「ルバ、トイサキレウ教官呼んでこよう」
ミトスが言った。
「あれ? これがトイサキレウじゃないのか? 」
一人が言った。
「違うみてぇだぞ。間違えた」
もう一人がそう言ってルバを指さした。
「オレンジ頭。これもう一人の方じゃないか? 」
「そうだな。お前と同じオレンジ頭だ」
一人が短剣を構える。トイサキレウ教官とルバを狙っている。それで出てくる人物は一人だった。
「アルガーの差し金か、てめぇら」
「それは、内緒だねぇ」
男は短剣を振りかざしてきた。ルバはドロマイト教官を抱えていたから反応が遅れた。するとミトスが前に出てきてルバをかばった。
「ミトス! 」
ルバが叫ぶのと同時に影がさした。その影は、ルバとミトスを覆った。その影をミトスが抱きしめた。
「いってぇな、大丈夫か? お前ら? 」
トイサキレウ教官だった。
「教官! 」
「教官、血が」
ミトスの手が血で濡れていた。
「ああ、カッコ悪い。もっとスマートに助けたかったが、ぎりぎりだった」
トイサキレウ教官はミトスの肩を使って立ち上がった。そして二人の男と向き合う。
「お前ら、金で雇われた山賊か? 」
「兄貴、こいつがトイサキレウだ」
「そうだな。間違いねぇ」
二人はトイサキレウ教官とまともな会話をしなかった。そして腰から警棒を出すとルバらに叫んだ。
「他の奴らに逃げるように言え! 早く! 」
「けど、教官は」
トイサキレウ教官の足元には血の水溜りが出来ていた。
「ヨンキョクなめんじゃねぇぞ。早く他の奴らを逃がせ! 」
ミトスが俺の腕を掴んで走り出した。
「ミトス! 」
「とにかく皆を麓へ逃がすんだ。君を狙われている。早く逃げるんだ」
ルバらは建物の中に入ると、談話室に行った。そこに皆集まっていた。自由時間なのに皆同じ所にいたんだ。
「山賊が来た! ドロマイト教官がやられた。今トイサキレウ教官が闘っている今のうちに麓に降りよう! 」
ミトスが逃げるように促せば、一部ざわめいた。アルガー塾生以外だった。スフェンが立ち上がると落ち着いてと言った。
「大丈夫。俺達は殺されない。今麓に降りるのは危ない。ここにいた方がいい」
「スフェンお前何言ってんだよ!ドロマイト教官は殺されたんだぞ!トイサキレウ教官だって、重傷なのに闘っている! 命がけで俺らの事守っているんだぞ! 」
「守る? それは間違っているよ」
「どういう意味? カザン」
ミトスが尋ねた。
「だって死ぬのは二人だけだ。三人になったみたいだけどな。ドロマイト教官も運がない」
「やっぱりアルガーの命令か! 」
「アルガー先生を呼び捨てにするな! 」
スフェンは凄い形相で叫んだ。
「お前らはアルガー先生が素晴らしい世界を創ろうとしているのを邪魔しているんだ! 邪魔なんだ! 邪魔はいらない! 邪魔は消えなければならない! 」
「カザンが言う邪魔っていうのは、トイサキレウ教官とルバの事か? 」
「そうだよ、スイド」
「狂ってる」
ルバは吐き捨てた。
「危ないのはお前だけだ、ルバ」
「そうか」
ミトスは周りを見渡した。
「俺とルバは麓に行く。他に誰か行く人は? 」
アルガー塾生達は鼻で笑った。それ以外の人間は顔をそらした。それが答えだった。
「そう。じゃあ二人で降りようルバ」
ミトスがルバの腕をひいて談話室を出ようとした時、スフェンが膝を床に付いた。そして喉に手をあてると苦しそうに呻いた。
「スフェン! どうした! 」
周りがスフェンに群がる。そしてその群れからも苦しみもがく奴らが次々に現れた。
「そうよ。麓に下りられるのはスイド君とソー君だけ。君達は下りられない」
クレオ教官が腕を組んで立っていた。
「残念ね。アルガーの指示なんかなくてもトイサキレウは死んだのに」
「クレオ、教官……?」
スフェンが苦しい声でクレオ教官を呼んだ。
「反乱分子はいらないの。悪い芽は早めに殺すって言うでしょう? だからちょっとスープに特製のスパイスを入れたのよ、カザン君」
「ス、パイス? 」
「口にして一時間後に息の根が止まるの」
クレオ教官に表情はなかった。談話室中にうめき声が響いた。
「けど、スープなら俺らも飲んだ」
それなのにルバとミトスは全然苦しくならなかった。
「飴か」
ミトスが呟いた。一瞬何か分からなかった。けどすぐに夕食前にクレオ教官がくれた飴の事だと分かった。
「あれが解毒剤だったんですね」
「さすがスイド君。君達二人は国のために働いて貰います」
「え? 」
「助けて……」
スフェン達が助けを求め出した。
「助けて、教官」
「アルガー先生! 先生! 」
「死にたくないよ」
ルバは思わずクレオ教官に詰め寄った。
「教官、殺すことないじゃないですか! 今から解毒剤を」
「もう、間に合わない」
何人か息絶え始めた。すると、ルバはズボンの裾を引っ張られた。スフェンだった。
「ルバ、ルバ。俺らは間違っていない。いないぞ……。ルバ」
そして裾からスフェンの手が離れた。ルバは息絶えたスフェンをただ茫然と見下ろすしかなかった。
「彼らはもう元には戻らなかった。このまま生かすことは出来ない」
ルバはクレオ教官を睨んだ。
「こいつらは! こいつらは悪くないじゃないですか! 悪いのはアルガーで、こいつらは……」
「そうね悪くないわね。けど、悪くなってからじゃ遅いの」
「それならアルガー塾生以外を殺すことはなかったんじゃないですか?あとトイサキレウ教官達も」
「そうよ。けどここから『作る』のが一番いいと思ったから」
「作る? 」
ルバは眉間に皺を寄せた。
「ええ。幽霊を」
「そこにいるのは誰だ? 」
その声でルバとミトスは窓の外を見た。途端、何も聞こえなくなった。数秒経って笑い声が聞こえた。ルバとミトスは顔を見合わせて窓を開けた。
「ドロマイト教官? 」
ルバは闇に向かって呼んだ。すると足に何かあたった。下を見れば人間の手だった。ドロマイト教官の手だった。
「ドロマイト教官! 」
ルバは倒れたドロマイト教官を抱きかかえた。脈をとったが即死だった。胸から血が出ていた。
「ルバ危ない! 」
ミトスが叫ぶと石を投げた。それが男に当たった。暗くて、ルバは最初はよく分からなかったがすぐに二人いることが分かった。頭から首まで布で隠していてかろうじて目元だけは見せていた。二人とも手に短剣を持っていた。
「ルバ、トイサキレウ教官呼んでこよう」
ミトスが言った。
「あれ? これがトイサキレウじゃないのか? 」
一人が言った。
「違うみてぇだぞ。間違えた」
もう一人がそう言ってルバを指さした。
「オレンジ頭。これもう一人の方じゃないか? 」
「そうだな。お前と同じオレンジ頭だ」
一人が短剣を構える。トイサキレウ教官とルバを狙っている。それで出てくる人物は一人だった。
「アルガーの差し金か、てめぇら」
「それは、内緒だねぇ」
男は短剣を振りかざしてきた。ルバはドロマイト教官を抱えていたから反応が遅れた。するとミトスが前に出てきてルバをかばった。
「ミトス! 」
ルバが叫ぶのと同時に影がさした。その影は、ルバとミトスを覆った。その影をミトスが抱きしめた。
「いってぇな、大丈夫か? お前ら? 」
トイサキレウ教官だった。
「教官! 」
「教官、血が」
ミトスの手が血で濡れていた。
「ああ、カッコ悪い。もっとスマートに助けたかったが、ぎりぎりだった」
トイサキレウ教官はミトスの肩を使って立ち上がった。そして二人の男と向き合う。
「お前ら、金で雇われた山賊か? 」
「兄貴、こいつがトイサキレウだ」
「そうだな。間違いねぇ」
二人はトイサキレウ教官とまともな会話をしなかった。そして腰から警棒を出すとルバらに叫んだ。
「他の奴らに逃げるように言え! 早く! 」
「けど、教官は」
トイサキレウ教官の足元には血の水溜りが出来ていた。
「ヨンキョクなめんじゃねぇぞ。早く他の奴らを逃がせ! 」
ミトスが俺の腕を掴んで走り出した。
「ミトス! 」
「とにかく皆を麓へ逃がすんだ。君を狙われている。早く逃げるんだ」
ルバらは建物の中に入ると、談話室に行った。そこに皆集まっていた。自由時間なのに皆同じ所にいたんだ。
「山賊が来た! ドロマイト教官がやられた。今トイサキレウ教官が闘っている今のうちに麓に降りよう! 」
ミトスが逃げるように促せば、一部ざわめいた。アルガー塾生以外だった。スフェンが立ち上がると落ち着いてと言った。
「大丈夫。俺達は殺されない。今麓に降りるのは危ない。ここにいた方がいい」
「スフェンお前何言ってんだよ!ドロマイト教官は殺されたんだぞ!トイサキレウ教官だって、重傷なのに闘っている! 命がけで俺らの事守っているんだぞ! 」
「守る? それは間違っているよ」
「どういう意味? カザン」
ミトスが尋ねた。
「だって死ぬのは二人だけだ。三人になったみたいだけどな。ドロマイト教官も運がない」
「やっぱりアルガーの命令か! 」
「アルガー先生を呼び捨てにするな! 」
スフェンは凄い形相で叫んだ。
「お前らはアルガー先生が素晴らしい世界を創ろうとしているのを邪魔しているんだ! 邪魔なんだ! 邪魔はいらない! 邪魔は消えなければならない! 」
「カザンが言う邪魔っていうのは、トイサキレウ教官とルバの事か? 」
「そうだよ、スイド」
「狂ってる」
ルバは吐き捨てた。
「危ないのはお前だけだ、ルバ」
「そうか」
ミトスは周りを見渡した。
「俺とルバは麓に行く。他に誰か行く人は? 」
アルガー塾生達は鼻で笑った。それ以外の人間は顔をそらした。それが答えだった。
「そう。じゃあ二人で降りようルバ」
ミトスがルバの腕をひいて談話室を出ようとした時、スフェンが膝を床に付いた。そして喉に手をあてると苦しそうに呻いた。
「スフェン! どうした! 」
周りがスフェンに群がる。そしてその群れからも苦しみもがく奴らが次々に現れた。
「そうよ。麓に下りられるのはスイド君とソー君だけ。君達は下りられない」
クレオ教官が腕を組んで立っていた。
「残念ね。アルガーの指示なんかなくてもトイサキレウは死んだのに」
「クレオ、教官……?」
スフェンが苦しい声でクレオ教官を呼んだ。
「反乱分子はいらないの。悪い芽は早めに殺すって言うでしょう? だからちょっとスープに特製のスパイスを入れたのよ、カザン君」
「ス、パイス? 」
「口にして一時間後に息の根が止まるの」
クレオ教官に表情はなかった。談話室中にうめき声が響いた。
「けど、スープなら俺らも飲んだ」
それなのにルバとミトスは全然苦しくならなかった。
「飴か」
ミトスが呟いた。一瞬何か分からなかった。けどすぐに夕食前にクレオ教官がくれた飴の事だと分かった。
「あれが解毒剤だったんですね」
「さすがスイド君。君達二人は国のために働いて貰います」
「え? 」
「助けて……」
スフェン達が助けを求め出した。
「助けて、教官」
「アルガー先生! 先生! 」
「死にたくないよ」
ルバは思わずクレオ教官に詰め寄った。
「教官、殺すことないじゃないですか! 今から解毒剤を」
「もう、間に合わない」
何人か息絶え始めた。すると、ルバはズボンの裾を引っ張られた。スフェンだった。
「ルバ、ルバ。俺らは間違っていない。いないぞ……。ルバ」
そして裾からスフェンの手が離れた。ルバは息絶えたスフェンをただ茫然と見下ろすしかなかった。
「彼らはもう元には戻らなかった。このまま生かすことは出来ない」
ルバはクレオ教官を睨んだ。
「こいつらは! こいつらは悪くないじゃないですか! 悪いのはアルガーで、こいつらは……」
「そうね悪くないわね。けど、悪くなってからじゃ遅いの」
「それならアルガー塾生以外を殺すことはなかったんじゃないですか?あとトイサキレウ教官達も」
「そうよ。けどここから『作る』のが一番いいと思ったから」
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