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#004
宮之阪の作戦
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使用する手鏡については放課後に手分けして買いに行った。数にして三十枚。一人につき十枚の計算だ。あとはランダムに選んだ三十人の生徒のロッカーに夜の間に学校に忍び込んで仕込んでおき、次の日の朝に観察する、そういう手筈だ。
全校生徒は約千二百人だから、毎日したとしてひと月ちょっと。実際は二日から三日に一回のペースでやるつもりだから最低でもふた月はかかるだろうな。
だが、一人一人を調べていく当初のやり方よりはかかる時間が遥かに短い。確かに危険性は高まったが、やはり俺たちが高校を卒業するまでに校内のKを全員駆逐するにはこの方法が最善なのだろう。
俺たちは二十三時に学校前に集合した後、予定通り三十人のロッカーに手鏡を仕込んだ。もちろん、特定されにくいよう俺たち三人のロッカーにも手鏡を入れてな。あとは次の日の朝、早めに来てロッカーに入っている鏡を見た生徒の反応を観察するだけだ。
念の為、事前にJDさんにも連絡をしておいた。何かあってからでは遅いからな。
通話越しでもよく通る声でJDさんは言った。
『 凄く助かるけど、あんまり無茶しちゃダメだからね?これからも今回みたいに何か行動を起こす時は一応連絡してね。私も何か手伝えるかもしれないから』
正直、JDさんに電話するまではいよいよKと戦い始めることになって膝が産まれたての子鹿のように震えるほど不安だったが、今はバックに頼りになる組織がいると分かっているだけでチート能力を手に入れた異世界転生者のような気持ちになっている。ユウキや宮之阪が頼りになるとは言え、やはり俺ら三人はまだ高校生だからな。
こうして俺たちは約ふた月以上に渡って全校生徒と加えて教師陣の挙動を調べた。
約千二百人中、俺たちの匙加減ではあるが怪しい反応を見せたのはなんと百八人にものぼった。単純計算で十人に一人、約十パーセントだ。その中には当然、俺が見知った顔がいくつもあった。
同じ高校の一年生である俺の妹はと言うと、幸いにも違うようだった。
想像以上にこの学校はKの侵攻を許していたようだった。はたして、この日本には、この世界には一体何人くらいいるのだろうか。地球の人口がおよそ七十八億人だから、その十パーセントととして、おおよそ八億人弱か。日本の人口より遥かに多い数Kはいる計算になる。
今更ながら俺はとんでもないことに首を突っ込んじまっているのかもしれん。Kを完全に見分けられる方法でもあればいいのにな。
この結果をJDさんに電話で報告したところ、頼りになるお姉さんはユウキとよく似た声で『 まずいわね 』と言った。
『……先月私が調査した時は八十人もいなかったはずなのに、この一ヶ月でここまで一気に増えるなんて 』
JDさんの話によると、俺たちの高校にKが現れ始めたのは七年前らしい。つまり七年かけてじっくりと確実に増えていき八十人にまで達したというわけだ。
それがこのひと月で三十人も増えた。たったひと月でだ。俺たちが異変を感じる間もなく、気付かぬうちに。
『いよいよ仕掛けてきた、ということかしら。このペースでいけば下手すれば一年そこらでオセロのように全部ひっくり返っちゃうかもしれないわね 』
おそらくだけど、とJDさんは言った。
『学校の中にインポスターと手を組んでいる人間がいるんじゃないかな。教師の中に、もしくは生徒の中にね 』
それはありえないのでは?Kはその存在を人間に知られるのを嫌うと宮之阪から聞いていますが。
『でも、それは絶対じゃないのよ。インポスターの中にも上手く人間操る賢い個体がいるから 』
宮之阪の言っていた「Kにも個性がある」というやつか。宮之阪並みの天才がいても何らおかしくはない。だとすれば俺たちは先手を取られてしまっていることになるわけだが。
『 人間と組んでる可能性はかなり高いと見ていいと思う。だって、この地方でここまで加速的にインポスターが増えた学校って今あなたが通っている高校くらいだもん』
やはりと言うべきか、宮之阪もJDさんと同じようなことを述べた。
「Kと組んでいるのはおそらくだけど生徒じゃないかな。もし組んでいるのが先生の誰かだとしたら生徒より先にまず他の先生達をKに変えちゃうと思わない?先に頭を抑える方が確実だもん。私なら絶対にそうする」
「私もそう思うわ。ついでにKの方も生徒じゃないかしら?生徒と教師のツーショットなんて、分からないところを熱心に教師に聞きに行くような優等生がいないこの学校ではそれだけで怪しいもの」
どの口が言う。
しかしまぁ、実の所俺も賢しいKとその仲間である人間は生徒ではないかと思っていた。二人みたいな推理などは皆無だが、仮に俺がK側ならそうすると思ったからだ。木を隠すなら森の中、人を隠すのなら人の中っていう言葉があるくらいだ。教師に紛れ込むより、生徒に紛れ込む方が圧倒的にバレにくいだろうからな。
「……でも、それに気が付いたとして、これからどうするんだ?K狩りもいいが、先にそのK側の人間を調べるべきだと思うんだが」
カビだってその元を潰さねばまた増えちまうからな。
宮之阪は方向性に関してはユウキに任せているようで、俺の視線を追うようにしてユウキの方を見た。俺としては宮之阪、お前の意見も聞きたかったんだがな。
ユウキは「……そうね」と一拍置いて、
「……あなたが男なのに戦えない役立たずなのは知ってるけれど、宮之阪さんはどうかしら?少しくらいは戦える?」
「一応小さい頃に親に護身術くらいは教わったけど、多分そういうことじゃないよね」
「この男を軽く蹴り飛ばせるくらいは欲しいわね」
そんなことが出来るやつはお前くらいだ。
まぁ、案の定と言うべきか宮之阪はお嬢様的オーラを放つ外見通り戦えないらしかった。その質問を聞いてユウキはふむと頷くと、
「役割を分担しましょうか。戦えないとはいえ宮之阪は私より頭がいいようだからね」
ユウキの言った役割分担の内容はこうだ。
俺と宮之阪は組んでいるKと人間の調査をして、ユウキ自身は今まで通りK狩りに専念するというものだった。役割分担というか、頭脳派と肉体派に二分割しただけだった。
「……一人で大丈夫なのか?」
「そもそも今まで一人だったから」
「でも、どうしても一人で出来そうになかったら俺たちを頼ってくれよ。何も出来ないかもしれんが、手伝わないよりましだろうからな」
らしくもなく少ししおらしい声で言った。
「……あなたは最後までついてきてくれるのかしら」
もちろんそのつもりではあるのだが、ユウキの方はどことなく不安そうだった。お前の中ではそこまで足手まといなのかよ俺は。
全校生徒は約千二百人だから、毎日したとしてひと月ちょっと。実際は二日から三日に一回のペースでやるつもりだから最低でもふた月はかかるだろうな。
だが、一人一人を調べていく当初のやり方よりはかかる時間が遥かに短い。確かに危険性は高まったが、やはり俺たちが高校を卒業するまでに校内のKを全員駆逐するにはこの方法が最善なのだろう。
俺たちは二十三時に学校前に集合した後、予定通り三十人のロッカーに手鏡を仕込んだ。もちろん、特定されにくいよう俺たち三人のロッカーにも手鏡を入れてな。あとは次の日の朝、早めに来てロッカーに入っている鏡を見た生徒の反応を観察するだけだ。
念の為、事前にJDさんにも連絡をしておいた。何かあってからでは遅いからな。
通話越しでもよく通る声でJDさんは言った。
『 凄く助かるけど、あんまり無茶しちゃダメだからね?これからも今回みたいに何か行動を起こす時は一応連絡してね。私も何か手伝えるかもしれないから』
正直、JDさんに電話するまではいよいよKと戦い始めることになって膝が産まれたての子鹿のように震えるほど不安だったが、今はバックに頼りになる組織がいると分かっているだけでチート能力を手に入れた異世界転生者のような気持ちになっている。ユウキや宮之阪が頼りになるとは言え、やはり俺ら三人はまだ高校生だからな。
こうして俺たちは約ふた月以上に渡って全校生徒と加えて教師陣の挙動を調べた。
約千二百人中、俺たちの匙加減ではあるが怪しい反応を見せたのはなんと百八人にものぼった。単純計算で十人に一人、約十パーセントだ。その中には当然、俺が見知った顔がいくつもあった。
同じ高校の一年生である俺の妹はと言うと、幸いにも違うようだった。
想像以上にこの学校はKの侵攻を許していたようだった。はたして、この日本には、この世界には一体何人くらいいるのだろうか。地球の人口がおよそ七十八億人だから、その十パーセントととして、おおよそ八億人弱か。日本の人口より遥かに多い数Kはいる計算になる。
今更ながら俺はとんでもないことに首を突っ込んじまっているのかもしれん。Kを完全に見分けられる方法でもあればいいのにな。
この結果をJDさんに電話で報告したところ、頼りになるお姉さんはユウキとよく似た声で『 まずいわね 』と言った。
『……先月私が調査した時は八十人もいなかったはずなのに、この一ヶ月でここまで一気に増えるなんて 』
JDさんの話によると、俺たちの高校にKが現れ始めたのは七年前らしい。つまり七年かけてじっくりと確実に増えていき八十人にまで達したというわけだ。
それがこのひと月で三十人も増えた。たったひと月でだ。俺たちが異変を感じる間もなく、気付かぬうちに。
『いよいよ仕掛けてきた、ということかしら。このペースでいけば下手すれば一年そこらでオセロのように全部ひっくり返っちゃうかもしれないわね 』
おそらくだけど、とJDさんは言った。
『学校の中にインポスターと手を組んでいる人間がいるんじゃないかな。教師の中に、もしくは生徒の中にね 』
それはありえないのでは?Kはその存在を人間に知られるのを嫌うと宮之阪から聞いていますが。
『でも、それは絶対じゃないのよ。インポスターの中にも上手く人間操る賢い個体がいるから 』
宮之阪の言っていた「Kにも個性がある」というやつか。宮之阪並みの天才がいても何らおかしくはない。だとすれば俺たちは先手を取られてしまっていることになるわけだが。
『 人間と組んでる可能性はかなり高いと見ていいと思う。だって、この地方でここまで加速的にインポスターが増えた学校って今あなたが通っている高校くらいだもん』
やはりと言うべきか、宮之阪もJDさんと同じようなことを述べた。
「Kと組んでいるのはおそらくだけど生徒じゃないかな。もし組んでいるのが先生の誰かだとしたら生徒より先にまず他の先生達をKに変えちゃうと思わない?先に頭を抑える方が確実だもん。私なら絶対にそうする」
「私もそう思うわ。ついでにKの方も生徒じゃないかしら?生徒と教師のツーショットなんて、分からないところを熱心に教師に聞きに行くような優等生がいないこの学校ではそれだけで怪しいもの」
どの口が言う。
しかしまぁ、実の所俺も賢しいKとその仲間である人間は生徒ではないかと思っていた。二人みたいな推理などは皆無だが、仮に俺がK側ならそうすると思ったからだ。木を隠すなら森の中、人を隠すのなら人の中っていう言葉があるくらいだ。教師に紛れ込むより、生徒に紛れ込む方が圧倒的にバレにくいだろうからな。
「……でも、それに気が付いたとして、これからどうするんだ?K狩りもいいが、先にそのK側の人間を調べるべきだと思うんだが」
カビだってその元を潰さねばまた増えちまうからな。
宮之阪は方向性に関してはユウキに任せているようで、俺の視線を追うようにしてユウキの方を見た。俺としては宮之阪、お前の意見も聞きたかったんだがな。
ユウキは「……そうね」と一拍置いて、
「……あなたが男なのに戦えない役立たずなのは知ってるけれど、宮之阪さんはどうかしら?少しくらいは戦える?」
「一応小さい頃に親に護身術くらいは教わったけど、多分そういうことじゃないよね」
「この男を軽く蹴り飛ばせるくらいは欲しいわね」
そんなことが出来るやつはお前くらいだ。
まぁ、案の定と言うべきか宮之阪はお嬢様的オーラを放つ外見通り戦えないらしかった。その質問を聞いてユウキはふむと頷くと、
「役割を分担しましょうか。戦えないとはいえ宮之阪は私より頭がいいようだからね」
ユウキの言った役割分担の内容はこうだ。
俺と宮之阪は組んでいるKと人間の調査をして、ユウキ自身は今まで通りK狩りに専念するというものだった。役割分担というか、頭脳派と肉体派に二分割しただけだった。
「……一人で大丈夫なのか?」
「そもそも今まで一人だったから」
「でも、どうしても一人で出来そうになかったら俺たちを頼ってくれよ。何も出来ないかもしれんが、手伝わないよりましだろうからな」
らしくもなく少ししおらしい声で言った。
「……あなたは最後までついてきてくれるのかしら」
もちろんそのつもりではあるのだが、ユウキの方はどことなく不安そうだった。お前の中ではそこまで足手まといなのかよ俺は。
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