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親子関係に亀裂✴︎
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洸の車の後部座席に乗って、グッタリしていた。
ラジオが流れていた。
なんて言っているかなんて、全然耳に入ってこない。
「紬、ごめんな。あと10分くらいでウチ着くから。」
交差点の赤信号で洸は、話す。
紬はまともに話せない。
「あと、俺、さっき、店長と紬たちが話してるのを、聞こえちゃってたんだよ。盗み聞きしてるみたいで申し訳ないんだけどさ。体調、大丈夫?」
運転しながら、バックミラーを見て言う。
「あ…。そうですか…。全然、大丈夫ではないんですけどね。」
半ば、テンション低めにこたえる。
「何か、リアルタイムで、陸斗が自分のことみたいでさ。ちょっとめっちゃ驚いているんだよね。」
「え…。」
「美嘉と一緒に住む理由…。」
「嘘!? まさか。洸さんも?」
横にしていた体を起こした。
「ハハハ…。もう参っちゃうよね。これだから雪村姉妹の家族にかかっては、色々あるなぁっておばあちゃんとかおじいちゃんに言われそうだよな。」
「俺らの場合はさっき以上に勘当もんだったからマジ半端ないよ。美嘉の家は厳しいっちゃ厳しいし、俺なんてクズだとか平気に言われるし、大卒でなんで就職してないんだって…だから急遽、店長に頼んで社員ってことにしてもらって美嘉の両親に納得させたのよ。専門に通うのは店長からの指示だって言ったら、急に態度変えてさ。とりあえず、事なきを得たのよ。それ考えたら、陸斗たちは可愛いもんよ。優しいじゃん、店長。2人のためにあえて嫌われ役になったって言ってたし。あ!これは本人に言ってはダメなやつだね。」
「え!?そうなの?」
「ごめん、聞かなかったことにしてよ?」
「うん。」
洸はバックして、駐車場に車を停めた。
「ほら、ここだから。美嘉も紬のこと喜んでたよ。久しぶりに会えるから嬉しいって。」
後部座席のドアを開けて、外に誘導した。
「あ、ありがとうございます。」
「他にも色々話すことあるだろうけど、その前に美嘉と話してやって。あいつも最近、友達減ってるからストレス半端ないのよ。」
「わかった。」
アパートのドアを開けて、中に入ると荷物がゴタゴタしていた。引っ越してきてまもないらしく、片付けが終わってないらしい。
「ただいまー。」
「紬!!」
洸の言葉さえも無視して、紬を見て、すぐにギューと美嘉は紬をハグした。
「久しぶりー。会いたかったよ。もう、すごい話したいこと山ほどあるのに、ラインも全然返信忘れられてたから、寂しかったよ~。元気だった??」
食欲がない少し頬がげっそりした状態の紬は元気はないアピールをする。そういう美嘉は、洸の言ってた通り、紬よりもお腹大きい状態だった。
妊娠してどれくらい経つだろう。
「ライン返事かえせてなくてごめん。いつも公式アカウントに埋もれて、返したつもりでいてさ、忘れてたりもするの。美嘉も元気だった?洸さんから聞いてたけど、お腹にいるの?赤ちゃん。」
「あー、そういうときもあるよね。まぁ、東京にいるし滅多に会えないだろうなって思ってたから帰って来てくれてすごい嬉しいよ。会えて良かった。そうなの。今、妊娠8か月なんだ。あと2ヶ月で生まれる予定だよぉ。男の子かもしれないって病院で言われたよ。楽しみだよぉ。」
妊娠しているのに、スタイルは良い。本当に赤ちゃんの部分しかお腹が大きくなっていない。手足は白く細かった。羨ましいスタイルだった。
「部屋、散らかっててごめんね。とりあえず、そのソファ座って。今飲み物準備するから。」
洸は荷物を椅子の上に乗せると冷蔵庫をのぞいて飲み物を出そうとしていた。
「あ、洸、おかえりー。帰ってきてから何も言ってなかった。ごめんごめん。」
「はいはい。ただいま。いいよ、紬ちゃんと話したいんでしょ。気にしないで話しなよ。」
「うん。ごめんなさい。」
美嘉はそういうと、紬の横に座った。
「元気そうで本当よかった。やっぱ、東京で過ごしてるからか雰囲気が都会になっている気がする。服装とかメイクとか、全然違うね。可愛い紬!」
美嘉は会話できる人がいて、すごく嬉しそうだった。ここ数ヶ月は、専門学校にも通わずにお家で過ごしている時間が長かった。
会話するのはほぼ洸だけだったため、女子との会話に飢えていた。
「え、そう?ありがとう。」
「陸斗先輩と向こうで同棲しているんでしょ?どう?生活。慣れてきた?もう、東京で過ごしてから、2年経つよね。」
「うん。まぁ……。」
その同棲生活もこれから続けられるか怪しいところ。何とも言えない。
「ん?紬、何かあったの?」
「実は、私もお腹に…いてさ。今、そのことでお父さんと喧嘩中で…。」
美嘉は驚いて、少し間ができた。
「そ、そうなんだ。今まさにってことなんだね。あ、だから、家に来たんだね。それは私にとっては嬉しいけど。今、どれくらい?」
「妊娠3ヶ月だよ。つわりがひどくて、今も少し口の中ムカムカするし、食欲ない。」
「確かにその時期ってつわりがすごいひどい時だよね。そんなときに実家に帰ってきたの?ゆっくり休んでればいいのに。陸斗先輩何考えてるんだか、紬のこと本当に考えてるのかな。」
「うん。考えてくれてると思うんだ。多分。今、こっちこないと1人で東京で過ごすことになるから、陸斗、ほぼ日中は大学の講義とバイトづくしだから。」
洸は、冷蔵庫に作っておいた冷たいルイボスティーと氷を透明なガラスコップに入れて、コースターと一緒にテーブルに乗せた。
「はい。お茶どーぞ。」
「あ、いただきます。」
台所の方から機械音メロディが流れた。
「何か音するね。」
「あー、今、ご飯が炊けたところ。予約してて…。」
遠くにいるはずなのに、鼻は敏感になっているようだ。ご飯の炊ける匂いで吐き気をもよおす。
「うぅ…。ごめんなさい。トイレ借りていいですか。」
「あ、そっちのドアがトイレだから。」
洸は、トイレの方へ案内する。
紬は持っていたハンカチを口におさえて、慌てて、トイレに駆け込んだ。
「紬、大丈夫? ご飯の匂いが受け付けないのかな。私は幾分、落ち着いてきて普通に食べられるようになっているけど…。」
「大変そうだな。美嘉も同じ時期はひどかったもんな。いろいろ外出しながら…。てか、同じルート辿っているじゃん。人のこと言えないっしょ。つわりひどくても出かけてたし。」
「あ、そうだった。でも、頑張って耐えたんだよ。きつかったけど。」
「はいはい。頑張った頑張った。」
そういう話をトイレの中で聞きながら、しばらくはトイレと友達になっていた。気持ちが落ち着かなくて、全然外に出られない。
30分以上経って…。
「おーい。大丈夫? 紬ちゃん、ベッドで横になったら?洗面器用意するから。」
「すいません…。」
トイレのドアを開けると、自分の体と格闘して疲れたか、ふっと体の力が抜けて、床に倒れた。
脱水により、体に力が入らなくなった。ろくに水分も取れていないようだった。
「紬!? 大丈夫? 大変だ。病院に連れて行かないと…洸、陸斗先輩に電話した方、良いって。」
「あぁ、でも待って、一応、声かけてから。紬ちゃん、陸斗に電話してもいいの?それとも実家?どうすればいい?」
うつ伏せ状態で目をつぶったまま、どうにか答える。
「…ほへぇ~、私の保険証、陸斗のバックに入っているから。陸斗に電話…してもらっても…。もう、体に力入らない。」
「とりあえず、水分補給しないと!!」
美嘉は紬を仰向けに寝かせて、ストローでスポーツドリンクを飲ませてあげた。
洸は、陸斗に状況報告の電話して、すぐに来てもらうよう、アパートの地図を送信した。
「今、こっち来るって。紬ちゃん、ソファに横になってな。」
美嘉と洸は紬に両肩を貸して、紬の体を動かした。
「ごめんなさい。ありがとう。ぅぅ…。」
それでも吐き気は止まらず、用意してもらった洗面器によだれを出した。
食べてなかったため、何も出てこない。よだれだけだった。
「陸斗先輩が来るまでゆっくり休んでて。タオル、体にかけとくから。」
具合悪すぎて、もう、何も言えなかった。
美嘉と洸は紬の横に座って、静かに介抱してあげた。
うちわで仰いだり、ストローを出して、時々ペットボトルを持ってくれた。
2人の優しさに涙が出るくらいだった。
ラジオが流れていた。
なんて言っているかなんて、全然耳に入ってこない。
「紬、ごめんな。あと10分くらいでウチ着くから。」
交差点の赤信号で洸は、話す。
紬はまともに話せない。
「あと、俺、さっき、店長と紬たちが話してるのを、聞こえちゃってたんだよ。盗み聞きしてるみたいで申し訳ないんだけどさ。体調、大丈夫?」
運転しながら、バックミラーを見て言う。
「あ…。そうですか…。全然、大丈夫ではないんですけどね。」
半ば、テンション低めにこたえる。
「何か、リアルタイムで、陸斗が自分のことみたいでさ。ちょっとめっちゃ驚いているんだよね。」
「え…。」
「美嘉と一緒に住む理由…。」
「嘘!? まさか。洸さんも?」
横にしていた体を起こした。
「ハハハ…。もう参っちゃうよね。これだから雪村姉妹の家族にかかっては、色々あるなぁっておばあちゃんとかおじいちゃんに言われそうだよな。」
「俺らの場合はさっき以上に勘当もんだったからマジ半端ないよ。美嘉の家は厳しいっちゃ厳しいし、俺なんてクズだとか平気に言われるし、大卒でなんで就職してないんだって…だから急遽、店長に頼んで社員ってことにしてもらって美嘉の両親に納得させたのよ。専門に通うのは店長からの指示だって言ったら、急に態度変えてさ。とりあえず、事なきを得たのよ。それ考えたら、陸斗たちは可愛いもんよ。優しいじゃん、店長。2人のためにあえて嫌われ役になったって言ってたし。あ!これは本人に言ってはダメなやつだね。」
「え!?そうなの?」
「ごめん、聞かなかったことにしてよ?」
「うん。」
洸はバックして、駐車場に車を停めた。
「ほら、ここだから。美嘉も紬のこと喜んでたよ。久しぶりに会えるから嬉しいって。」
後部座席のドアを開けて、外に誘導した。
「あ、ありがとうございます。」
「他にも色々話すことあるだろうけど、その前に美嘉と話してやって。あいつも最近、友達減ってるからストレス半端ないのよ。」
「わかった。」
アパートのドアを開けて、中に入ると荷物がゴタゴタしていた。引っ越してきてまもないらしく、片付けが終わってないらしい。
「ただいまー。」
「紬!!」
洸の言葉さえも無視して、紬を見て、すぐにギューと美嘉は紬をハグした。
「久しぶりー。会いたかったよ。もう、すごい話したいこと山ほどあるのに、ラインも全然返信忘れられてたから、寂しかったよ~。元気だった??」
食欲がない少し頬がげっそりした状態の紬は元気はないアピールをする。そういう美嘉は、洸の言ってた通り、紬よりもお腹大きい状態だった。
妊娠してどれくらい経つだろう。
「ライン返事かえせてなくてごめん。いつも公式アカウントに埋もれて、返したつもりでいてさ、忘れてたりもするの。美嘉も元気だった?洸さんから聞いてたけど、お腹にいるの?赤ちゃん。」
「あー、そういうときもあるよね。まぁ、東京にいるし滅多に会えないだろうなって思ってたから帰って来てくれてすごい嬉しいよ。会えて良かった。そうなの。今、妊娠8か月なんだ。あと2ヶ月で生まれる予定だよぉ。男の子かもしれないって病院で言われたよ。楽しみだよぉ。」
妊娠しているのに、スタイルは良い。本当に赤ちゃんの部分しかお腹が大きくなっていない。手足は白く細かった。羨ましいスタイルだった。
「部屋、散らかっててごめんね。とりあえず、そのソファ座って。今飲み物準備するから。」
洸は荷物を椅子の上に乗せると冷蔵庫をのぞいて飲み物を出そうとしていた。
「あ、洸、おかえりー。帰ってきてから何も言ってなかった。ごめんごめん。」
「はいはい。ただいま。いいよ、紬ちゃんと話したいんでしょ。気にしないで話しなよ。」
「うん。ごめんなさい。」
美嘉はそういうと、紬の横に座った。
「元気そうで本当よかった。やっぱ、東京で過ごしてるからか雰囲気が都会になっている気がする。服装とかメイクとか、全然違うね。可愛い紬!」
美嘉は会話できる人がいて、すごく嬉しそうだった。ここ数ヶ月は、専門学校にも通わずにお家で過ごしている時間が長かった。
会話するのはほぼ洸だけだったため、女子との会話に飢えていた。
「え、そう?ありがとう。」
「陸斗先輩と向こうで同棲しているんでしょ?どう?生活。慣れてきた?もう、東京で過ごしてから、2年経つよね。」
「うん。まぁ……。」
その同棲生活もこれから続けられるか怪しいところ。何とも言えない。
「ん?紬、何かあったの?」
「実は、私もお腹に…いてさ。今、そのことでお父さんと喧嘩中で…。」
美嘉は驚いて、少し間ができた。
「そ、そうなんだ。今まさにってことなんだね。あ、だから、家に来たんだね。それは私にとっては嬉しいけど。今、どれくらい?」
「妊娠3ヶ月だよ。つわりがひどくて、今も少し口の中ムカムカするし、食欲ない。」
「確かにその時期ってつわりがすごいひどい時だよね。そんなときに実家に帰ってきたの?ゆっくり休んでればいいのに。陸斗先輩何考えてるんだか、紬のこと本当に考えてるのかな。」
「うん。考えてくれてると思うんだ。多分。今、こっちこないと1人で東京で過ごすことになるから、陸斗、ほぼ日中は大学の講義とバイトづくしだから。」
洸は、冷蔵庫に作っておいた冷たいルイボスティーと氷を透明なガラスコップに入れて、コースターと一緒にテーブルに乗せた。
「はい。お茶どーぞ。」
「あ、いただきます。」
台所の方から機械音メロディが流れた。
「何か音するね。」
「あー、今、ご飯が炊けたところ。予約してて…。」
遠くにいるはずなのに、鼻は敏感になっているようだ。ご飯の炊ける匂いで吐き気をもよおす。
「うぅ…。ごめんなさい。トイレ借りていいですか。」
「あ、そっちのドアがトイレだから。」
洸は、トイレの方へ案内する。
紬は持っていたハンカチを口におさえて、慌てて、トイレに駆け込んだ。
「紬、大丈夫? ご飯の匂いが受け付けないのかな。私は幾分、落ち着いてきて普通に食べられるようになっているけど…。」
「大変そうだな。美嘉も同じ時期はひどかったもんな。いろいろ外出しながら…。てか、同じルート辿っているじゃん。人のこと言えないっしょ。つわりひどくても出かけてたし。」
「あ、そうだった。でも、頑張って耐えたんだよ。きつかったけど。」
「はいはい。頑張った頑張った。」
そういう話をトイレの中で聞きながら、しばらくはトイレと友達になっていた。気持ちが落ち着かなくて、全然外に出られない。
30分以上経って…。
「おーい。大丈夫? 紬ちゃん、ベッドで横になったら?洗面器用意するから。」
「すいません…。」
トイレのドアを開けると、自分の体と格闘して疲れたか、ふっと体の力が抜けて、床に倒れた。
脱水により、体に力が入らなくなった。ろくに水分も取れていないようだった。
「紬!? 大丈夫? 大変だ。病院に連れて行かないと…洸、陸斗先輩に電話した方、良いって。」
「あぁ、でも待って、一応、声かけてから。紬ちゃん、陸斗に電話してもいいの?それとも実家?どうすればいい?」
うつ伏せ状態で目をつぶったまま、どうにか答える。
「…ほへぇ~、私の保険証、陸斗のバックに入っているから。陸斗に電話…してもらっても…。もう、体に力入らない。」
「とりあえず、水分補給しないと!!」
美嘉は紬を仰向けに寝かせて、ストローでスポーツドリンクを飲ませてあげた。
洸は、陸斗に状況報告の電話して、すぐに来てもらうよう、アパートの地図を送信した。
「今、こっち来るって。紬ちゃん、ソファに横になってな。」
美嘉と洸は紬に両肩を貸して、紬の体を動かした。
「ごめんなさい。ありがとう。ぅぅ…。」
それでも吐き気は止まらず、用意してもらった洗面器によだれを出した。
食べてなかったため、何も出てこない。よだれだけだった。
「陸斗先輩が来るまでゆっくり休んでて。タオル、体にかけとくから。」
具合悪すぎて、もう、何も言えなかった。
美嘉と洸は紬の横に座って、静かに介抱してあげた。
うちわで仰いだり、ストローを出して、時々ペットボトルを持ってくれた。
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