5 / 13
第5話
しおりを挟む
まばゆい光に包まれて、
また違う世界に飛ばされた。
だんだんこの仕組みがわかってきた。
俺は、冷静な対処をできるようになる。
とにかく、現状把握。
なるようになる。
目の前に起きているミッションを
こなしていく。
白い世界から、音が頭の中に送り出される。
バババババ……。
どうやら、ヘリコプターの
プロペラの音のようだ。
目を開けた瞬間。
鼻に違和感が沸く。
団子鼻の俺の鼻がワシのように高くなり、
目のホリも深くなっている。
手で自分の顔を確かめる。
全体的にホリが深く、濃い顔に。
あっさり醤油顔がソース顔に変わっていた。
髪の色も真っ黒から茶色の地毛に
なっている。
背中には大きなリュック。
同じような格好する人がもう3組ほど。
まさか。
これはスカイダイビングでも
するのだろうか。
大きなカメラを持った男性もいる。
映画の撮影か何かか。
思い出した、俺は俳優になっているんだ。
スタントなしに演じる⚪︎ム・クルーズだ!
無理無理無理。
俺にそんな大役与えるなって。
歴史変えちゃうって。
え?
待てよ、タイムスリップしてるのか。
脇役に今からチェンジできないかな。
そうこう言ってもいられないようで、
監督らしい人からゴーサインを出された。
勇気を振り絞って、
与えられたミッションをこなす。
ヘリコプターから
身を乗り出して飛び降りた。
これ、
パラシュート開かなかったら、
即死するやつ!
よくこんなこと人間はするよな。
落ちるってマジ怖い。
まだ、俺は生きたいらしい。
死にたくないって思ってる。
死にそうなくらいに
飛び降りているのに
怖いって
ビビってる。
パラシュート絶対開いてほしい。
そんな願いがずっと頭によぎる。
空中の演技をこなしては
案外楽しく空の世界を満喫した。
いざ、合図を送られて、
パラシュートを開く時、
何度も紐を引っ張るが、
なかなか開かない。
というか、こんな時にトイレに
行きたくなった。
スカイダイビング中にトイレって
マジやばい。
これ、漏らしてもいいの?
この際、もう大丈夫なのかな。
そんな変なことを考えながら、
必死で紐を引っ張るが、
パラシュートが開かない。
周りにいたスタッフも焦りを見せた。
俺、落ちて死ぬのか。
マジこれでは死にたくなかった。
あと、ギリギリの高さというところで
どうにかパラシュートが開いた。
開いたのはいいのだが、
細く綺麗に丸く開かなかった。
不運な事故で
少しだけスピードが落ちただけで
全身を強く地面に打ちつけて、
俺は、息絶えた。
もう、ぴくりとも動かない。
息もできない。
スカイダイビングは命懸けなんだと気づく。
外人であることは間違いなかったが、
主演俳優ではなく、
脇役であることがわかった。
なぜかそこでホッと安心した。
歴史変えちゃうじゃんという
よからぬことを考えている。
俺が守りたいのはそこか。
SFの映画の見過ぎか。
医者がタイプスリップする漫画を見過ぎか。
いや、これ、
タイムスリップじゃないかもしれないのに。
俺の意識はまた飛んだ。
真っ白い世界にリセットされた。
まだ生きていたいという気持ちが
あるらしい。
どうして
元々の現実世界にいるときは、
いつも死にたいと考えるのだろうか。
まだ謎が解けない。
また違う世界に飛ばされた。
だんだんこの仕組みがわかってきた。
俺は、冷静な対処をできるようになる。
とにかく、現状把握。
なるようになる。
目の前に起きているミッションを
こなしていく。
白い世界から、音が頭の中に送り出される。
バババババ……。
どうやら、ヘリコプターの
プロペラの音のようだ。
目を開けた瞬間。
鼻に違和感が沸く。
団子鼻の俺の鼻がワシのように高くなり、
目のホリも深くなっている。
手で自分の顔を確かめる。
全体的にホリが深く、濃い顔に。
あっさり醤油顔がソース顔に変わっていた。
髪の色も真っ黒から茶色の地毛に
なっている。
背中には大きなリュック。
同じような格好する人がもう3組ほど。
まさか。
これはスカイダイビングでも
するのだろうか。
大きなカメラを持った男性もいる。
映画の撮影か何かか。
思い出した、俺は俳優になっているんだ。
スタントなしに演じる⚪︎ム・クルーズだ!
無理無理無理。
俺にそんな大役与えるなって。
歴史変えちゃうって。
え?
待てよ、タイムスリップしてるのか。
脇役に今からチェンジできないかな。
そうこう言ってもいられないようで、
監督らしい人からゴーサインを出された。
勇気を振り絞って、
与えられたミッションをこなす。
ヘリコプターから
身を乗り出して飛び降りた。
これ、
パラシュート開かなかったら、
即死するやつ!
よくこんなこと人間はするよな。
落ちるってマジ怖い。
まだ、俺は生きたいらしい。
死にたくないって思ってる。
死にそうなくらいに
飛び降りているのに
怖いって
ビビってる。
パラシュート絶対開いてほしい。
そんな願いがずっと頭によぎる。
空中の演技をこなしては
案外楽しく空の世界を満喫した。
いざ、合図を送られて、
パラシュートを開く時、
何度も紐を引っ張るが、
なかなか開かない。
というか、こんな時にトイレに
行きたくなった。
スカイダイビング中にトイレって
マジやばい。
これ、漏らしてもいいの?
この際、もう大丈夫なのかな。
そんな変なことを考えながら、
必死で紐を引っ張るが、
パラシュートが開かない。
周りにいたスタッフも焦りを見せた。
俺、落ちて死ぬのか。
マジこれでは死にたくなかった。
あと、ギリギリの高さというところで
どうにかパラシュートが開いた。
開いたのはいいのだが、
細く綺麗に丸く開かなかった。
不運な事故で
少しだけスピードが落ちただけで
全身を強く地面に打ちつけて、
俺は、息絶えた。
もう、ぴくりとも動かない。
息もできない。
スカイダイビングは命懸けなんだと気づく。
外人であることは間違いなかったが、
主演俳優ではなく、
脇役であることがわかった。
なぜかそこでホッと安心した。
歴史変えちゃうじゃんという
よからぬことを考えている。
俺が守りたいのはそこか。
SFの映画の見過ぎか。
医者がタイプスリップする漫画を見過ぎか。
いや、これ、
タイムスリップじゃないかもしれないのに。
俺の意識はまた飛んだ。
真っ白い世界にリセットされた。
まだ生きていたいという気持ちが
あるらしい。
どうして
元々の現実世界にいるときは、
いつも死にたいと考えるのだろうか。
まだ謎が解けない。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
シチュボ(女性向け)
身喰らう白蛇
恋愛
自発さえしなければ好きに使用してください。
アドリブ、改変、なんでもOKです。
他人を害することだけはお止め下さい。
使用報告は無しで商用でも練習でもなんでもOKです。
Twitterやコメント欄等にリアクションあるとむせながら喜びます✌︎︎(´ °∀︎°`)✌︎︎ゲホゴホ
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
がんばれ宮廷楽師! ~ラヴェルさんの場合~
やみなべ
ファンタジー
シレジア国の宮廷楽師としての日々を過ごす元吟遊詩人のラヴェルさんよんじゅっさい。
若かりし頃は、頼りない、情けない、弱っちいと、ヒーローという言葉とは縁遠い人物であるも今はシレジア国のクレイル王から絶大な信頼を寄せる側近となっていた。
そんな頼り?となる彼に、王からある仕事を依頼された。
その時はまたいつもの戯れともいうべき悪い癖が出たのかと思って蓋を開けてみれば……
国どころか世界そのものが破滅になりかねないピンチを救えという、一介の宮廷楽師に依頼するようなものでなかった。
様々な理由で断る選択肢がなかったラヴェルさんは泣く泣くこの依頼を引き受ける事となる。
果たしてラヴェルさんは無事に依頼を遂行して世界を救う英雄となれるのか、はたまた……
※ このお話は『がんばれ吟遊詩人! ~ラヴェル君の場合~』と『いつかサクラの木の下で…… -乙女ゲームお花畑ヒロインざまぁ劇の裏側、ハッピーエンドに隠されたバッドエンドの物語-』とのクロスオーバー作品です。
時間軸としては『いつサク』の最終話から数日後で、エクレアの前世の知人が自分を題材にした本を出版した事を知り、抗議するため出向いた……っという経緯であり、『ラヴェル君』の本編から約20年経過。
向こうの本編にはないあるエピソードを経由されたパラレルの世界となってますが、世界観と登場人物は『ラヴェル君』の世界とほぼ同じなので、もし彼等の活躍をもっと知りたいならぜひとも本家も読んでやってくださいまし。
URL
http://blue.zero.jp/zbf34605/bard/bardf.html
ちなみにラヴェル君の作者曰く、このお話でのラヴェルさんとお兄ちゃんの扱いは全く問題ないとか……
(言い換えればラヴェル君は本家でもこんな扱われ方なのである……_(:3 」∠)_)
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる