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第41話
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今流行りのメンズファッションが置いているお店でごまかすように物色する颯人がいた。
星矢は落ち着いて見ることができず、キャップ帽を試しにかぶってみてはすぐに戻した。
「ねぇ、颯人。」
「星矢、星矢はスカジャンって
着たことあんの?」
突然持ってきた星のマークの白と黒のスカジャンを颯人はすすめてきた。リバイバルというのか昔流行ったものがまた流行り出してるらしい。
星矢は、何となく受け入れがたくて後退した。
「うーん、ちょっとそれは…。」
「いいから、試しに着てみろって。
ダメだったらやめていいから。」
急にノリノリのテンションで話す颯人に星矢は何も言えなくなり、店員さんにもすすめられて
試着室に入って着てみた。星矢の場合、服を買うのはほぼネットで済ましているため、試着室の使い方をわからなかった。アパレルショップの試着室はなぜか着替えたら、店員に見せるという場面がある。星矢はそのことを知らずに着たらすぐに脱いで出てきてしまった。
「え?! 星矢、着て出てきてよ。」
颯人がツッコミを入れる。
店員さんは苦笑い。
「え?うそ。そういうものなの?
僕の中で納得したからいいと思って…。
見せないといけないんだね。」
「一緒に着てるんだから見せろよ。」
「わかったよ。」
カーテンを閉めて、
もう一度着ているジャケットを脱いで
スカジャンを着てみた。
ドキドキしながら、カーテンを開ける。
「お?いいじゃん。似合うんじゃね?
あれ、でもサイズちょっとブカブカ…
すいませんこれより小さいのありますか?」
「少々お待ちください。
確認してまいります。」
女性店員さんは、颯人に言われた通り、ワンサイズ小さめのものを取りに行った。
「ちょっと待ってな。」
「あ、うん。これ脱いでてもいいよね。」
「ああ。いいぞ。」
星矢は試着室で大きめサイズの
スカジャンを脱いだ。
「お待たせしました。
残り1点でしたが、 Mサイズを
ご用意できましたよ。」
「あーありがとうございます。
ほら、星矢、新しいの。」
カーテンの脇を手を伸ばしてハンガーごと渡す颯人。星矢はさっき着ていたスカジャンを颯人に渡した。交換したのだ。
「あ、ありがとう。」
星矢はもう一度着てみた。
さっきよりもしっくり来る。
ピッタリだった。
「着終わったけど。」
「おう、いいじゃね?ねぇ。坂本さん。」
名札を見てすぐ名前を覚えたのか
店員さんに声をかける颯人だ。
「そうですね。着丈もちょうど良いかと
思いますよ。そのままそちらに合う
パンツやシャツもいかがでしょうか。」
「ぱ、ぱ、パンツ?!
僕はその、大丈夫ですよぉ。」
「おい、何勘違いしてんだよ。
ジーンズのことをパンツって言うんだよ。
そしたら、お願いしてもいいですか。
多分、女子みたいに
ウエスト細いと思うのでメンズの中でも
1番細いので。」
「……あーそうなんだ。」
星矢は恥ずかしくなって、顔を赤くした。
店員の坂本は、急いで星矢に合うような服を選びに行った。
颯人は何故かご機嫌だった。
「え、ちょっと待って。
なんで、僕のウエストのサイズわかるのさ。
言ったことないよ?」
「……触ればわかるだろ。大体。」
颯人は、星矢のウエストあたりを両手でつかんでみる。うひゃっとびっくりさせた。
「何、びっくりしてんのさ。」
「だって、くすぐったいから。」
「…へぇ~。」
颯人は何とも言えない顔をした。
「俺よりもだいぶ細いし。
レディースものでもありかもな。」
「そんなに?」
「メンズサイズって結構大きいよ?
もやしくんには無理やね。」
「……。」
星矢は、何だか褒められているんだか貶されているんだかわからない複雑な表情した。
店員の坂本は、顧客からお願いされることが少なかったため、腕まくりをして、必死で服を集めていた。
颯人は歯をにかっとさせて鼻歌を歌っていた。
星矢は落ち着いて見ることができず、キャップ帽を試しにかぶってみてはすぐに戻した。
「ねぇ、颯人。」
「星矢、星矢はスカジャンって
着たことあんの?」
突然持ってきた星のマークの白と黒のスカジャンを颯人はすすめてきた。リバイバルというのか昔流行ったものがまた流行り出してるらしい。
星矢は、何となく受け入れがたくて後退した。
「うーん、ちょっとそれは…。」
「いいから、試しに着てみろって。
ダメだったらやめていいから。」
急にノリノリのテンションで話す颯人に星矢は何も言えなくなり、店員さんにもすすめられて
試着室に入って着てみた。星矢の場合、服を買うのはほぼネットで済ましているため、試着室の使い方をわからなかった。アパレルショップの試着室はなぜか着替えたら、店員に見せるという場面がある。星矢はそのことを知らずに着たらすぐに脱いで出てきてしまった。
「え?! 星矢、着て出てきてよ。」
颯人がツッコミを入れる。
店員さんは苦笑い。
「え?うそ。そういうものなの?
僕の中で納得したからいいと思って…。
見せないといけないんだね。」
「一緒に着てるんだから見せろよ。」
「わかったよ。」
カーテンを閉めて、
もう一度着ているジャケットを脱いで
スカジャンを着てみた。
ドキドキしながら、カーテンを開ける。
「お?いいじゃん。似合うんじゃね?
あれ、でもサイズちょっとブカブカ…
すいませんこれより小さいのありますか?」
「少々お待ちください。
確認してまいります。」
女性店員さんは、颯人に言われた通り、ワンサイズ小さめのものを取りに行った。
「ちょっと待ってな。」
「あ、うん。これ脱いでてもいいよね。」
「ああ。いいぞ。」
星矢は試着室で大きめサイズの
スカジャンを脱いだ。
「お待たせしました。
残り1点でしたが、 Mサイズを
ご用意できましたよ。」
「あーありがとうございます。
ほら、星矢、新しいの。」
カーテンの脇を手を伸ばしてハンガーごと渡す颯人。星矢はさっき着ていたスカジャンを颯人に渡した。交換したのだ。
「あ、ありがとう。」
星矢はもう一度着てみた。
さっきよりもしっくり来る。
ピッタリだった。
「着終わったけど。」
「おう、いいじゃね?ねぇ。坂本さん。」
名札を見てすぐ名前を覚えたのか
店員さんに声をかける颯人だ。
「そうですね。着丈もちょうど良いかと
思いますよ。そのままそちらに合う
パンツやシャツもいかがでしょうか。」
「ぱ、ぱ、パンツ?!
僕はその、大丈夫ですよぉ。」
「おい、何勘違いしてんだよ。
ジーンズのことをパンツって言うんだよ。
そしたら、お願いしてもいいですか。
多分、女子みたいに
ウエスト細いと思うのでメンズの中でも
1番細いので。」
「……あーそうなんだ。」
星矢は恥ずかしくなって、顔を赤くした。
店員の坂本は、急いで星矢に合うような服を選びに行った。
颯人は何故かご機嫌だった。
「え、ちょっと待って。
なんで、僕のウエストのサイズわかるのさ。
言ったことないよ?」
「……触ればわかるだろ。大体。」
颯人は、星矢のウエストあたりを両手でつかんでみる。うひゃっとびっくりさせた。
「何、びっくりしてんのさ。」
「だって、くすぐったいから。」
「…へぇ~。」
颯人は何とも言えない顔をした。
「俺よりもだいぶ細いし。
レディースものでもありかもな。」
「そんなに?」
「メンズサイズって結構大きいよ?
もやしくんには無理やね。」
「……。」
星矢は、何だか褒められているんだか貶されているんだかわからない複雑な表情した。
店員の坂本は、顧客からお願いされることが少なかったため、腕まくりをして、必死で服を集めていた。
颯人は歯をにかっとさせて鼻歌を歌っていた。
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