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第58話
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不満はない。
呼吸も落ち着いている。
部屋のストーブにも灯油は入っているし、
ポカポカ温かい。
最近買ってくれた
クリスマスプレゼントの
カピバラの足を入れるクッションが気に入ってる。
こうやって机に向かって宿題するのも、
あと少しで終わる。
冬休みの宿題は
思ったより少ない。
英和辞典を開きながら、英文を日本語訳に
してドリルを解いていた。
スマホスタンドに置いていた
スマホの画面が
待ち受け画面から切り替わった。
ライン電話だった。
音楽を聴いていたイヤホンで電話する。
「もしもし?」
『ごめん、今いい?』
「うん。英語の宿題してた。
ドリルの。」
『まじめだね。
珍しい。休みいっぱいあるのに…。』
「早めに終わらせて、自由になりたいの。」
『そういうことか。』
「それで?
なんの用事?」
『うん。
年明けたら、初詣行かないかなと
思ってた。』
「いいね。
合格祈願するの?」
『もちろん。
絵馬にも書こうかな。
やっぱ学問の神様って言ったら?』
「塩竃神社だよね。
私も高校受験の時行ったよ。
合格祈願大事!」
『雪菜は、祈願いいの?
専門学校行くんでしょう。』
「うん。
でも、大学と違って、
申し込みみたいなもんだから。
書類選考と面接はあるけど
よほどのことで落ちることはないって
先輩に聞いたから。
別に祈願するほどではないかな。」
『そしたらさ、
その後のことを祈ればよくない?
うまく行きますようにって。
願い事すればいいじゃん。』
「あー、そっか。
んじゃ、絵馬に書けばいいかな。
美容師になれますようにって。」
『そうそう。』
電話で話してる途中にドアのノックが鳴る。
「姉ちゃん!?
誰と話してるの?
ちょっと平澤先輩じゃないよね?!」
「げげ。徹平うるさいよ?!」
『なに、徹平くん?』
「そう。」
『あーゲームのことか?』
「姉ちゃん、早く電話やめてよ。
平澤先輩とゲームするんだから!!」
ドアの向こうで叫ぶ。
すると、横の隣の家の窓からも
何か聞こえてくる。
「そうだぞ!!
平澤先輩を独占は許さないぞ。」
雅俊が窓を開けて叫んでいる。
モテモテの凛汰郎のようだ。
あっちもこっちも誘いがある。
「凛汰郎くん。
今日はゲーム休もうよぉ。」
『えー、明日、出かけるから
やってもいいっしょ?』
「何それぇ。
ゲームと私でどっち好きなの?」
『どっちもぉ。』
「雪菜!!
早く平澤先輩をよこしなさい!!」
雅俊が叫ぶ。
「むむむ……。
明日は1日ずっと一緒だからね。」
『はいはい。わかりました。
徹平くんらに言っておいて
今ログインするからって。』
「はぁい。
雅俊、徹平~!
今、凛汰郎くんログインするって。」
「よっしゃー。
やってやるぞ。」
グーのポーズで、横の窓でいう雅俊。
「マジで。
今、部屋戻るから。
今日も1位になれっかも。」
徹平はジャンプして喜んでは
慌てて、自分の部屋に戻って
スマホを持ち、ヘッドホンを装着した。
彼女とゲームを天秤にかけるのは
間違っているのかと
もやもやする雪菜だった。
明日は悔しいから
凛汰郎を1日独占してやると
決意した。
呼吸も落ち着いている。
部屋のストーブにも灯油は入っているし、
ポカポカ温かい。
最近買ってくれた
クリスマスプレゼントの
カピバラの足を入れるクッションが気に入ってる。
こうやって机に向かって宿題するのも、
あと少しで終わる。
冬休みの宿題は
思ったより少ない。
英和辞典を開きながら、英文を日本語訳に
してドリルを解いていた。
スマホスタンドに置いていた
スマホの画面が
待ち受け画面から切り替わった。
ライン電話だった。
音楽を聴いていたイヤホンで電話する。
「もしもし?」
『ごめん、今いい?』
「うん。英語の宿題してた。
ドリルの。」
『まじめだね。
珍しい。休みいっぱいあるのに…。』
「早めに終わらせて、自由になりたいの。」
『そういうことか。』
「それで?
なんの用事?」
『うん。
年明けたら、初詣行かないかなと
思ってた。』
「いいね。
合格祈願するの?」
『もちろん。
絵馬にも書こうかな。
やっぱ学問の神様って言ったら?』
「塩竃神社だよね。
私も高校受験の時行ったよ。
合格祈願大事!」
『雪菜は、祈願いいの?
専門学校行くんでしょう。』
「うん。
でも、大学と違って、
申し込みみたいなもんだから。
書類選考と面接はあるけど
よほどのことで落ちることはないって
先輩に聞いたから。
別に祈願するほどではないかな。」
『そしたらさ、
その後のことを祈ればよくない?
うまく行きますようにって。
願い事すればいいじゃん。』
「あー、そっか。
んじゃ、絵馬に書けばいいかな。
美容師になれますようにって。」
『そうそう。』
電話で話してる途中にドアのノックが鳴る。
「姉ちゃん!?
誰と話してるの?
ちょっと平澤先輩じゃないよね?!」
「げげ。徹平うるさいよ?!」
『なに、徹平くん?』
「そう。」
『あーゲームのことか?』
「姉ちゃん、早く電話やめてよ。
平澤先輩とゲームするんだから!!」
ドアの向こうで叫ぶ。
すると、横の隣の家の窓からも
何か聞こえてくる。
「そうだぞ!!
平澤先輩を独占は許さないぞ。」
雅俊が窓を開けて叫んでいる。
モテモテの凛汰郎のようだ。
あっちもこっちも誘いがある。
「凛汰郎くん。
今日はゲーム休もうよぉ。」
『えー、明日、出かけるから
やってもいいっしょ?』
「何それぇ。
ゲームと私でどっち好きなの?」
『どっちもぉ。』
「雪菜!!
早く平澤先輩をよこしなさい!!」
雅俊が叫ぶ。
「むむむ……。
明日は1日ずっと一緒だからね。」
『はいはい。わかりました。
徹平くんらに言っておいて
今ログインするからって。』
「はぁい。
雅俊、徹平~!
今、凛汰郎くんログインするって。」
「よっしゃー。
やってやるぞ。」
グーのポーズで、横の窓でいう雅俊。
「マジで。
今、部屋戻るから。
今日も1位になれっかも。」
徹平はジャンプして喜んでは
慌てて、自分の部屋に戻って
スマホを持ち、ヘッドホンを装着した。
彼女とゲームを天秤にかけるのは
間違っているのかと
もやもやする雪菜だった。
明日は悔しいから
凛汰郎を1日独占してやると
決意した。
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