5 / 51
第5話 ホラーが好きな友紀奈と一緒に
しおりを挟む
お化け屋敷の2回目を咲夜と友紀奈は、隣同士、ドキドキしながら入っていった。
さすがに2回目となるとどこで何があるかわかってしまうため、怖さは半減する。
怖いのがすごく好きな友紀奈は、咲夜にしっかりとしがみついて泣きそうなくらいに怖がっていた。咲夜は心配して大丈夫と声をかけた。
「怖いの好きなだけど、めっちゃ怖がりだから」
「そ、そうなんだ。いいよ。しっかりつかんでて。案内するから」
「え、うそ。咲夜ちゃん。頼もしいね。嬉しい」
まさかのエスコートとなるとは思わなかった。この役割って悠がやった方がよかったんじゃないかと思う。まるで宝塚の男役に配役されたよう。定番のこんにゃくトラップに見事にひっかかる友紀奈は、びっくりするくらいの悲鳴をあげて、咲夜を置いて、出口に行ってしまった。
「え、ちょっと待って。私、1人にしないでー」
さすがに2回目といえど、1人になるのは怖かった。取り残された咲夜は慌てて、出口に移動した。
「ごめんね、本当にごめんね。怖いの好きって言ってたけど、実際に体験するのは無理だったわ。聴くのならいいのかも」
「友紀奈って面白いね」
「え、そうかな。ミステリーとかホラーとかの本読むのはいいんだけどなぁ。驚かすとかはちょっと苦手かも」
「こんにゃくだったのは気づいてた?」
「うそ、あれ、こんにゃくなの? スライムだと思っていた。こんにゃく踏んだんだね」
「ま、楽しめたからいいかな。みんな、確か、体育館でライブ終わった後、手品ショーやるって言ってたから見に行ってると思うよ。あ、でも、手品ってびっくりするよね。大丈夫?」
咲夜は、スマホのラインを確認して、悠と翼がどこにいるか確認した。
「それくらいなら、大丈夫だよ。怖くないもん。でも、咲夜が一緒にいてくれたから、なんとかなったよ。ありがとう」
「ううん。大丈夫。私も2回目でも楽しめたから。んじゃ、行こうか。体育館。手品ってイリュージョンをやるのかな。楽しみだな」
「そうだね。トランプのマジックなのかボックスに剣さすのかな。気になるね」
2人は手品の内容を想像しながら、隣同士、体育館に向かった。いつの間にか、呼び捨てで呼び合う仲の良さになっていた。
さすがに2回目となるとどこで何があるかわかってしまうため、怖さは半減する。
怖いのがすごく好きな友紀奈は、咲夜にしっかりとしがみついて泣きそうなくらいに怖がっていた。咲夜は心配して大丈夫と声をかけた。
「怖いの好きなだけど、めっちゃ怖がりだから」
「そ、そうなんだ。いいよ。しっかりつかんでて。案内するから」
「え、うそ。咲夜ちゃん。頼もしいね。嬉しい」
まさかのエスコートとなるとは思わなかった。この役割って悠がやった方がよかったんじゃないかと思う。まるで宝塚の男役に配役されたよう。定番のこんにゃくトラップに見事にひっかかる友紀奈は、びっくりするくらいの悲鳴をあげて、咲夜を置いて、出口に行ってしまった。
「え、ちょっと待って。私、1人にしないでー」
さすがに2回目といえど、1人になるのは怖かった。取り残された咲夜は慌てて、出口に移動した。
「ごめんね、本当にごめんね。怖いの好きって言ってたけど、実際に体験するのは無理だったわ。聴くのならいいのかも」
「友紀奈って面白いね」
「え、そうかな。ミステリーとかホラーとかの本読むのはいいんだけどなぁ。驚かすとかはちょっと苦手かも」
「こんにゃくだったのは気づいてた?」
「うそ、あれ、こんにゃくなの? スライムだと思っていた。こんにゃく踏んだんだね」
「ま、楽しめたからいいかな。みんな、確か、体育館でライブ終わった後、手品ショーやるって言ってたから見に行ってると思うよ。あ、でも、手品ってびっくりするよね。大丈夫?」
咲夜は、スマホのラインを確認して、悠と翼がどこにいるか確認した。
「それくらいなら、大丈夫だよ。怖くないもん。でも、咲夜が一緒にいてくれたから、なんとかなったよ。ありがとう」
「ううん。大丈夫。私も2回目でも楽しめたから。んじゃ、行こうか。体育館。手品ってイリュージョンをやるのかな。楽しみだな」
「そうだね。トランプのマジックなのかボックスに剣さすのかな。気になるね」
2人は手品の内容を想像しながら、隣同士、体育館に向かった。いつの間にか、呼び捨てで呼び合う仲の良さになっていた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
両隣から喘ぎ声が聞こえてくるので僕らもヤろうということになった
ヘロディア
恋愛
妻と一緒に寝る主人公だったが、変な声を耳にして、目が覚めてしまう。
その声は、隣の家から薄い壁を伝って聞こえてくる喘ぎ声だった。
欲情が刺激された主人公は…
文バレ!②
宇野片み緒
青春
文芸に関するワードを叫びながらバレーをする、
謎の新球技「文芸バレーボール」──
2113年3月、その全国大会が始まった!
全64校が出場する、2日間開催のトーナメント戦。
唄唄い高校は何者なのか? 万葉高校は?
聖コトバ学院や歌仙高校は全国でどう戦うのか?
大会1日目を丁寧に収録した豪華な中巻。
皆の意外な一面が見られるお泊り回も必見!
小題「★」は幕間のまんがコーナーです。
文/絵/デザイン他:宇野片み緒
※2018年に出した紙本(絶版)の電子版です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる