フォース=エセラー『ゾラ』

とんでけ

文字の大きさ
上 下
11 / 31

王女の願い

しおりを挟む
口王女の願い




キャスト
人間    カール=ザルツバーグ
エルフ   ソフィア=ゴールドバーク
ドワーフ  アラゴー=マブ=ライルデン





この国と、プリンセス=アシュリーに関する、記事と話のスクラップを
集めていた所



書類を集めてくるエルフ。
書類を整理している。
興信所からも、情報あったよ。
よし、出来た!

書類の内容はこうだ。



ミシュトランとダデムは、100年もの間、戦線が膠着して動かない状態だ。
経済を尊重するミシュトランに対し、兵器信奉をやめないダデム。
落ちた都市を守るのは、軍備だと、主張するダデム。
隣国が物々しいのに、嫌気のさすミシュトラン。
ミシュトランの経済の柱である、自動車産業で、ダデムを封鎖する。
血気盛んな冒険者を集める、ダデム。
緊張状態に。
ワット王の時代。
ワット王は消息不明に。
次期王にルクスがつく。
ルクスの時代は、ミシュトランから、オウゲスト=マローリ男爵の次女、
オウゲスト=ダリアをマクシミリアン=リケス侯爵の嫁にもらう。
生まれた子が、マクシミリアン=アシュリー=コーデリア
亡き、ワット王の2対の剣。火の伯爵ハルバトスと、氷の侯爵マクシミリアン。
ルクス王は、マクシミリアンの子、アシュリーを養女にもらう。
ミシュトランは、代わりに、ルーカス=アンガスター伯爵の子爵を、ルクス王に取り立てる。
ルクス王は、第二皇子継承者を、ハルバトスにしていたが、ミシュトランからの、話もあり、養子縁組での弟、テイルゴットに第二皇子継承権をうつした。
また、ミシュトランのサブシティをダデムに建てることを申請する。
ミシュトランからやってきた、子爵。ユーハン=フリーベリは、ダデムで、第3位皇位継承者になり、シティを治める。
よって、関係は有効的に。
アシュリー=コーデリアは、ドゲッテのルート=ルード公、ハルバトス兄弟を内偵するため、次期皇位継承者、テイルゴットと交際していた。
交際が深まるにつれ、亡きドゲッテ公の思惑がわからなくなる、アシュリー。

ルクス王の考えは、簡単である。
ミシュトランの押す、テイルゴットと結婚をせよとのこと。
ある日、お忍びのデート。
暴漢に襲われそうになる。アシュリーとテイルゴット。
テイルゴットは、倒れた暴漢を、やめなさいと言うアシュリーの言葉を振り切り、殺してしまう。
恐怖する、アシュリー。

父王、ルクスに、初めて反抗するアシュリー。
テイルゴットとの婚姻はなかったことにしてくれと。
驚愕のルクス。
部屋で泣き濡れる、アシュリー。
外にでる。

アシュリーは密かに、エスオゴの自称第3皇位継承者レトと交際していた。
レトに、父王ルクスに、結婚は嫌だと言ったと言う。
レトはちょっと待ってくれと言われ、イライラするアシュリー。
ハルバトスの声に別れる、アシュリーとレト。
泣きぬれるアシュリー。


父王ルクスに謝る、アシュリー。
テイルゴットとの結婚を承諾する。






それにしても、よくやるわい。
この分量の書類を、ひとりでか?

テイルゴットと結婚!?
そうね。私はちょっとレトって男が気になるけどね。
わしゃー、宮廷関係の話なんぞ、どうでも良いんじゃ
それより、うっかりカマかけたトロコが心配じゃ。

王城へ行ってみよう。
アシュリー姫からの招待状があるわ

たしかに。当日の招待状ですね。
現在、厳重警備中で、舞踏会当日まで、だれも通すなと言うことです。
それを~なんとか~
姫に合わせてくれるだけでも。
第二皇女は現在、面会はできないと言うことになっております。
そんな~
今日の所は、お引き取りを。

舞踏会当日まで、待つしかないわね。
そんなに、待っていたら、学生が殺されてしまうんでわないかと
グヌヌッ
ポンと手を叩くエルフ。
んっどうした?
なにか、名案でも?
伝書鳩

!!
なるほど、その手があったか、
プリンセス=アシュリー宛てに、伝書鳩を飛ばし、バルコニーから入れたら。
うん
やってみる価値はあると思う。
何もしないよりマシだよね。
Not  ゼロね。
ハハハ

早速、伝書鳩を用意する冒険者たち。
手紙も用意する。
伝書鳩の足に、手紙をくくるエルフ。

こっちの方角でいい?
たぶん、合っていることを願います。
それって、共通語?
まあ、いいじゃないか

頷く冒険者。

それっ!

バタバタバタッ

伝書鳩は空高く飛んで行く。
予想した方向より、左にそれて飛んで行く。

ありゃ!
ありゃりゃりゃ。
いかん、そっちに行っては!
だめだ‥

もう一通やる?
ちょっと待ってみよう。
それもそうね。






その頃庭先。
○○王女が、花に水をやっている。

クルックー、クル、クルッ。

あれ? なにかしら?

鳩を捕まえる、王女。
この足の所?

手紙ね。

プリンセス=アシュリー宛てだわ。

読んでみよう。
えーと、なになに。

下手くそな字で、文字がかいてある。

先日会った、冒険者ですじゃ。
エルフの友達のドワーフです。
舞踏会の招待、ありがとうございます。
プリンセス=アシュリー様。
わしの、手違いで、トロコと言う学生が
捕まってしまいました。
手違いというと。
衛士になりたいと言う学生で、うっかり
試験問題を言ってしまったのですじゃ。
早めの釈放の方、宜しくお願い申し上げます


クスッ、下手な字ね。
悪い人じゃ、なさそう。


わたしも、冒険者さんに興味があるわ。
アシュリーはたしか今、軟禁されているんだったわよね。
行って、聞いてみよう。
冒険者さんには、姫に内緒で、会ってみよう。


手紙を書く、ファナ=ドミニツゥア王女。




待ちくたびれたの~
もう、帰るか
あれっ?
ちょっと待って!

東の空から、伝書鳩が帰ってくる。

バタバタバサッ

クルックー、クックルー。

あっ手紙だ。
ヤッホーい!
やったね。

早速、手紙をあけてみる冒険者。
なになに?
ふぅーむ

日時は、明日。
正午。
ユト牧場の前のセント=ヨハネス教会。
トロコをつれて待ってます。
エドガー=ファナ=ドミニツゥア。

やった!
ほっとしたぞい!
でも、あれっこの文末エドガー=ファナ=ドミニツゥアになってるぞ!
!!
!!

テロップ「プリンセス=ファナは王女」
「王位継承権があるプリンセス」

聞いたことがあるぞ。
エドガー=ルクス王の実子。
間違いなく、王女だ。
間違って飛んで言った鳩を、王女が捕まえたとすると。
あちゃーー。
しかたないね
そうじゃな。
皇女が王女になっちゃった。
!?
こんな時に、ギャグを。
でも、トロコは釈放してくれそうだし。
OK!
行ってみよう!



翌日。
牧場を抜け、橋を渡ると、見覚えのある、白いチャーチが見えてくる。
10頭の白馬にまたがった騎士たちが見えてくる。
白騎士隊に連れられて、王女。
王女の背は低く、まるで、少女のようにみえる。

話は聞いたわ
プリンセス=アシュリーは、あいにく外出の許可がおりず、かわりに私がきたわ。

エドガー=ファナ=ドミニツゥア王女、ご機嫌麗しゅう。

型にはまった挨拶はいいわ
ファナでいいわ。
目を閉じる、ファナ王女。
相当な、レベルね。
わしは、29
俺は、19
私は32
?!
そんなに、あったの?

歴戦の冒険者と見込んで、単刀直入に言うわ。
私の話を聞いてください。
今度、プリンセス=アシュリーと、ルートルード=テイルゴットの結婚が正式に決まりました。
舞踏会で、正式に婚姻発表されます。
それを、破談させて欲しいのです。

?!
なるほど。
クール。

わたしは、見てわかるように、体が幼い。遅く生まれた、第4王女です。
しかし、感は優れています。

私の母、レメディオス女王は、亡き、ルクスの兄、ワットの意思を強く思っていました。
アシュリーにテイルゴットと結婚して、父侯爵、リケスの片腕になって欲しいと言うのです。

父王、ルクスはテイルゴットを雄の毛があってよいと言われます。
私たちで、次々に、生まれた子供は、女性型で、王位継承はしているものの、実際に王位継承権までは与えていないのです。

それは、命があぶないからじゃろ。

ルクス王には、進言しなかったが、テイルゴットにはリカント反応があり、
世継ぎが生まれたら、殺されるかもしれないと、心の内で思うのです。


ふぅーむ。一山ありだな。
難しい問題になったな。
同感です。


舞踏会まで、15日。まだ、時間はあるわ。
了解しました、姫。
!!

ファナ「あと、ハルバトスの爵位を一段階あげると言う話もでているのです」
それは、いいんじゃないかな。

クスリと笑う王女。

もし、破談になったら、成功報酬は支払います。

それを、聞きたかったんじゃ。
笑う二人。

それでは。トロコ。

トロコがひきだされる。

怖かったじゃろ、学生。

うわーん、冒険者さ~ん。

よかった。よかった。
ひとまず。一件落着ね。

とりあえず、飯にしよう。
飯が終わったら、ゆっくり休んで。
どっか行きたい所があるか?

キョトンと、学生。

家に帰る前に、宝石店へ、行ってみたいです。



わかったわ。




翌日

ダタ宝石店

宝石棚に半身をもたげだすトロコ。

僕は、田舎の村長の娘と結婚の約束をしていた。
将来ためたお金で、村に、小さな遊園地をつくりたい。
もう、それもダメになっちゃった~。

涙を流す、トロコ。

こんなに高い~~。

ドワーフ「東方で読んだ文献じゃ」
「一句」
「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり」
エルフ「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を表す」ね。

そっと、トロコの肩に手をやるドワーフ。

うわ~~ん



To  Be  Continued.








しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

鍵の王~才能を奪うスキルを持って生まれた僕は才能を与える王族の王子だったので、裏から国を支配しようと思います~

真心糸
ファンタジー
【あらすじ】  ジュナリュシア・キーブレスは、キーブレス王国の第十七王子として生を受けた。  キーブレス王国は、スキル至上主義を掲げており、高ランクのスキルを持つ者が権力を持ち、低ランクの者はゴミのように虐げられる国だった。そして、ジュナの一族であるキーブレス王家は、魔法などのスキルを他人に授与することができる特殊能力者の一族で、ジュナも同様の能力が発現することが期待された。  しかし、スキル鑑定式の日、ジュナが鑑定士に言い渡された能力は《スキル無し》。これと同じ日に第五王女ピアーチェスに言い渡された能力は《Eランクのギフトキー》。  つまり、スキル至上主義のキーブレス王国では、死刑宣告にも等しい鑑定結果であった。他の王子たちは、Cランク以上のギフトキーを所持していることもあり、ジュナとピアーチェスはひどい差別を受けることになる。  お互いに近い境遇ということもあり、身を寄せ合うようになる2人。すぐに仲良くなった2人だったが、ある日、別の兄弟から命を狙われる事件が起き、窮地に立たされたジュナは、隠された能力《他人からスキルを奪う能力》が覚醒する。  この事件をきっかけに、ジュナは考えを改めた。この国で自分と姉が生きていくには、クズな王族たちからスキルを奪って裏から国を支配するしかない、と。  これは、スキル至上主義の王国で、自分たちが生き延びるために闇組織を結成し、裏から王国を支配していく物語。 【他サイトでの掲載状況】 本作は、カクヨム様、小説家になろう様、ノベルアップ+様でも掲載しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

今、婚約発表した2人は聞かせたいことがある!

白雪なこ
恋愛
短編「今、婚約破棄宣言した2人に聞きたいことがある!」に出てきた王弟ジーリアス・エンゲレスの婚約発表の話です。 彼から大事な話があるそうなので、聞いてあげてください。

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません

ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは 私に似た待望の男児だった。 なのに認められず、 不貞の濡れ衣を着せられ、 追い出されてしまった。 実家からも勘当され 息子と2人で生きていくことにした。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ * 4万文字未満 * 完結保証付き * 少し大人表現あり

処理中です...