フォース=エセラー『ゾラ』

とんでけ

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森の探索者

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口森の探索者

テロップ「神秘の森の最果てに、星のしるしが眠るという」

  太陽の光りもまばらな、薄暗い森のなか、進む冒険者一行。
  密林の中は、生物の姿はみせないが、鳴き声は多く聞こえる。
  クックリで、雑草をなぎ払いながら進む冒険者一行。
  時折、何者かに、見られている不快な、不安感がする。
擬音「キキッキキッ」
「ギーギギーー」
ドワーフ「うーん、こんな所に、ロケットがあるのかの?」
  持っている地図を、がぶり見る、人間。
人間「しょうがないだろ、地図の通りに進んでいるんだから」
擬音「バサササッ」
極彩色の鳥「ヤパベル。ドゲッテ。ヤパベル。ドゲッテ」
人間「うわっ!!」
  極彩色の巨大なオウムが、頭の横を通り抜ける。
  静寂の密林。
人間「なんだ、オウムか‥」


人間「それにしても、鬱蒼としてきたな」
  ジャングル。葉をかき分けながら進む一行。
ドワーフ「わわっ!なんじゃこりゃ」
  アックスについた糸を、必死に取るドワーフ。
エルフ「蜘蛛の巣」
ドワーフ「わしゃ、クモとムカデは、大嫌いなんじゃー」
  クモが、エルフの手の上にのっている。
  ドワーフにクモを投げる、エルフ。
エルフ「ほれっ」
ドワーフ「うおぁ~ー! 怒髪怒天、我、君に‥」
  あぶくを吹く、ドワーフ。
  舌をチロっと出すエルフ。
  笑う人間。
  

  空の割れ目。
  開けるジャングル、青い空。
人間「うおぉーーと」  
  エルフに片腕を捕まえられる、人間。
  足元に崖が広がっている。
エルフ「危なかったわね」
人間「ありがとう。アレっ?!」
  指を指す人間。
人間「ロケットじゃ‥」
  崖下の平地の真ん中辺りに、突き刺さったロケットが。
エルフ「ホント」
  ドワーフ、望遠鏡を出す。
ドワーフ「どれどれ」
 「!!」
ドワーフ「一体、二体、‥ぐぬぅー」
エルフ「ホントだ」
人間「どうしたの?」
ドワーフ「この間のダンジョンより、多くのオークが‥」
エルフ「プッ!」
人間「笑い事じゃない。大変だな」
 「でも、行かなきゃ」
エルフ「そうだね」

  慎重に崖を降りる、冒険者たち。
  ドワーフがちょっとすべる。
ドワーフ「うおとと」
  低地まで降りる冒険者たち。
  葉をかき分けながら進む。
  重なりあう、葉の隙間から、光る目。
極彩色の鳥「ヤパベル。ドゲッテ。ヤパベル。ドゲッテ」
  密林の間の空を見上げる、エルフ。
  進む一行。
  突然、動きを止めるエルフ。
ドワーフ「どうしたんじゃ?」
  弦を引く、エルフ。
エルフ「だれ!?」
人間「?!」
  緊張が走る。
  動く茂み。
  薄い白のローブをまとった人間が出てくる。
ドワーフ「!!」
エルフ「古代人ね」
人間「!?」
 「君はだれだ!?」
  両手をあげる、光人。
光人「僕の名前は、ライカ」
人間「俺の名前はカール。カール=ザルツバーグ」
人間、ライカ「ロケット」
人間「!」
 「ロケットの跡へ、連れていってあげるよ」
 「僕は、1000年の昔から、ここに住んでいる」
  弓を下ろすエルフ。
ライカ「君たちで、66人目の使者だ」
  頷くライカ。
  頷く、冒険者たち。
  
  葉茂みから見える、ロケットの跡。
  オークがたくさん、トロールも数体、ロケットの跡にいる。
  出ていく、ライカ。
  礼をする、オークたち。トロールも直立不動になる。
ライカ「こちらに」
  出ていく、冒険者たち。
オーク「ブギャーーア、ブギャーー。オオーー、オオーーク」
  エリアがへこみ、突き刺さった格好で巨大なロケットは、だいぶ壊れている。
  近く、冒険者たち。
人間「材質は何なんだろう?」
  手招きする、ライカ。
  カードをタッチすると、入り口のシャッターが開く。
  明かりのつく、室内。
  入り口のドアから入る冒険者。
  上下、逆になった空間。
  部屋と階段がある。
  上の階、地下へと進む、一行。
  3階、降りると、硬く閉ざされたハッチがある。
  光人、横のパネルに、手を合わせる。
  開くハッチ。
  4階に降りる。
  コントロールルームに光りがともり始める。
  モニタに3Dヘッドがあらわれる。
3Dヘッド「ようこそ。僕はブレイン」
人間「!」
  ガクガクする人間。
  笑う、ライカ。
ライカ「これは、この船の、中央計算装置。兼、AI」
人間「チュウ、ケン、エイ?!」
ブレイン「フフフ、ゆっくりしていきたまえ」
  腰を下ろすドワーフ。
ドワーフ「ゆっくりしていくぞぃ」
ドワーフ心の声「ハテナ、どうゆう、仕組みかのい‥?」
ライカ「冒険者諸君は、星のしるしを探して来たとのこと」
ブレイン「フフフ、for get yours」
ドワーフ「フォーゲ、ユアー?」
エルフ「当たれば、私たちのものね」
ブレイン「フフフ」
「では、質問に入ろう。一生冒険者を続けるつもりかい?」
ドワーフ「いや、わしは、一稼ぎしたら、実家へ帰るつもりじゃ」
人間「俺も、結婚して、家、買いたい」
エルフ「わたしは‥」
ブレイン「パターンB6」
 「ゴブリンの話でいこう」
 「are you ready?」
エルフ「Yes!」
ドワーフ、人間「!?」
ライカ「これから、ブレインが問題を出す」
 「答えていくだけで良いよ」
ドワーフ、人間「OK」



テロップ
==

キリスト教の聖書にある項目。
怒りを抑える心を持つことができたら、家が持てると。

心、柔和なものは、家を持ち、子孫が繁栄すると。

口反  猛き狂うものは、家がなく、子孫もとだえる。(英雄)


==

  ブレインを前に、真剣な表情の冒険者たち。
ブレイン「フフフ、想像しながら、答えたまえ」
 「それでは」
 「クエスチョンNo.1 目のまえにゴブリンがいます。倒しますか?」
ドワーフ「倒す」
人間「倒す」
エルフ「倒さない」

ブレイン「OK. 倒さないと答えた方」
 「クエスチョンNo.2 次の選択肢から、選びなさい」
 「1生き物だからですか?」
 「2家族がいるからですか?」
 「3知恵があるからですか?」
 「4愛しているからですか?」
エルフ「1」
 「ゴブリンの子供は嫌いじゃないけど」
人間「えっ?!」
ドワーフ「わしは、いけすかん」
 「4はないじゃろ」
ブレイン「ハイ、次、1と答えた方」
 「クエスチョンNo.3 人に危害を与えてもですか?」
エルフ「NO」
擬音「ビーーーー」
ライカ「データが出ました、あとは、あなたたちは、ゴブリンが好きか嫌いか、コンピューターに入力してください」
 「ライクなら、Like  嫌いなら、Dislike」
ドワーフ「こ、これは、どうやるんじゃい?」
  やさしく、冒険者に教える、ライカ。
  入力する3人。
  データを見る光人。ちょっとずっこける。
ライカ「わかりました」
 「それでは、各人。コンピューターの前に手をかざしてください」
擬音「ウィーーン」
  コンピュータから、カードが出てくる。

ドワーフ「うぉっと」
  ドワーフ。カードキー、1枚。
人間「OK」
  人間。カードキー、1枚。
エルフ「まあまあね」
  エルフ。カードキー2枚。
ドワーフ、人間「!?」
  カードを手にする冒険者たち。
  綺麗なカードは、一瞬またたく。
  
  ブレイン、モニタ上で顔がグルっと一回転する。
ブレイン「満足いけたかな」
「最後に」
  ブレイン、ウインクする。
ブレイン「星のしるしを集めろ、星のしるしは、君の冒険の支えになってくれるはずだ」
擬音「ピーーー」
  シャットダウンし、モニタが消える。




ミッションクリア。
  2700Gの金塊と、ウォーハンマー、プレートメイル、ジュエル4個。星のしるし。4枚。

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