55 / 57
第55話 私たち、結婚します
しおりを挟む
ストメリナの魔石鉱山襲撃の一件から約一月後。
グレンダン公国からブルクハルト王国イルダフネ領には五百億ゴルドもの賠償金が支払われた。
これはイルダフネ領の約五年分の総収益に当たる。
また、公国は今後も坑道の補修を行い、技術協力も惜しまないという。
イルダフネ城塞の客室にて、公国の将軍クレマティスは深々と腰を折った。
「此度の件は誠に申し訳ありませんでした」
「あなたのせいではありませんよ、クレマティス将軍」
「いいえ、はじめから我々がストメリナ様を拘束しておけば、このようなことにはなりませんでした。私の不手際です」
沈痛な面持ちでクレマティスはそう言うが、サフタールはそれは難しいと考える。
ストメリナは大公の娘。魔石鉱山を襲うかもしれないという疑惑があるだけでは拘束はできなかっただろう。
記念式典に呼ばないのも難しい。魔石鉱山の発掘は二国の共同によるもので、ストメリナを招待しないなどありえない。
今回の襲撃は、起こるべくして起こってしまった。
「大公閣下はどうしておられますか?」
「今は私への引き継ぎを終え、エトムントのご自宅で過ごされています」
大公の話題が出ると、隣に座るアザレアから息を詰めるような音が聞こえた。
「……来月行われるお二人の婚礼の儀には、私が参列します。新たな、大公として」
「俺も参列するんで、よろしくお願いします」
クレマティスの隣にはディルクがいた。
「ありがとうございます、クレマティス将軍、ディルク殿。ディルク殿は帝国の代表者として参列されるのですか?」
ディルクは新たな大公クレマティスの臣下になると聞いていたサフタールは、念の為確認した。
ディルクは帝国の王子でもあるからだ。
サフタールが尋ねると、ディルクは隣に座るクレマティスに視線を送った。
クレマティスはディルクの顔を意味ありげに見つめながら、深く頷く。
何事かとサフタールが思ったその時だった。
向かいのソファに座る二人は、ほぼ同時に左手の甲をこちらへ向けた。スッと指を立てて。
「あっ……!?」
サフタールの隣に座るアザレアが声を上げた。
男達二人の左手の薬指には、同じ深緑色の宝石がついた同じデザインの指輪があったからだ。
「実は私達……結婚することになりまして」
「俺は大公妃になりますんで、帝国の代表者ではないですね」
クレマティスはほんのり頬を赤く染め、ディルクはほんの少し誇らしそうにそう言った。
(確かにクレマティス将軍は、記念式典の際に皆の前でディルク殿への愛を公にしたが……)
クレマティスとディルクの仲は、大公も認めていた。
公国は同性婚が可能な国だ。
……だからと言って、二人が結婚までするとは思わなかったが。
「おめでとうございます。とても素敵な指輪ですね」
「ありがとうございます、アザレア様。これ、俺がオーダーしたんですよ。クレマティス将軍に任せておくととんでもないことになりますからね」
「……ディルク様には世話を掛けます」
「はぁ、まったくですよ」
ディルクはため息まじりに軽口を叩くが、満更でもなさそうな顔をしている。
(この二人が本当に愛し合っているとは思えないが……)
記念式典の場で、クレマティスがあんなことを言ったのは、流れ的に言ってもアザレアを庇うためだろう。
だが、それでも。今のこの二人の間には何か絆のようなものができているのかもしれない。ストメリナと対峙する二人を目にしていたサフタールはそう思った。
◆
「やれやれ、案の定サフタール殿は微妙そうな顔をしていましたね……」
「仕方ありません、同性婚は一般的とは言えませんから」
「それだけじゃないと思いますけどね……」
イルダフネの城塞を後にする、ディルクとクレマティス。
祝福こそされたものの、サフタールの反応は微妙だった。
(まぁ、俺だって大公閣下から『クレマティス将軍と結婚しろ』と言われた時は驚いたからな……)
男との結婚。
それも相手は次期大公クレマティス。そして自分は大公妃になる。
ディルクは一応帝国の第八王子だが、身分の低い母親から生まれ、自国では虐げられていた。そんな自分がまさか異国の妃になるとは。
ディルクは、隣りに立つ美丈夫の顔を見上げる。
(クレマティス将軍……)
恵まれた血統に、戦神の彫像のように美しく勇ましい容姿。顔立ちこそ美麗だが、中身は岩のように堅物で、戦以外はポンコツなクレマティスのことを思う。
(本当は、女と結婚したかっただろうに)
ディルクから見れば、クレマティスは一般的な性嗜好を持つ男に思えた。それが大公の鶴の一声で男の自分と結婚することになってしまった。
しかしクレマティスは男と結婚することになっても、不平不満一つ漏らさなかった。
(すげぇな、将軍は……。俺が将軍だったら、ぜったい大公閣下に文句言ってたな)
ディルクは主にストメリナのせいで女性不信に陥っていた。女を好きになれる気がまるでしない。アザレアと結婚したいと思っていたのは、彼女と自分の母親を重ね、助け出したいと思ったからだ。アザレアのことが本気で好きだったわけではない。
では男ならば好きになれるのかと自身に問うても、答えは出ない。
ディルクは生きるために身を削りすぎて、自分の嗜好が分からなくなっているのだ。
ただ一つ、言えることがある。
自分よりも、確実にクレマティスの方が大事だ。
彼を幸せにしたいと思う。
視線に気がついたクレマティスが、柔らかく微笑みながらこちらを見下ろす。
「ディルク様、疲れましたか? よろしければお運びしますが」
ほら、と軍服に包まれた太い腕を広げるクレマティスに、ディルクは渋い顔をする。
「……将軍、いい加減子ども扱いはやめてくださいよ」
(二十八歳の将軍からみれば、二十歳の俺なんかガキにしか見えないんだろうけど……。過保護すぎるだろ)
元々クレマティスは過保護なところがあったが、二週間前に結婚が決まってから更に過保護に拍車が掛かったような気がする。
「申し訳ありません、ディルク様。子ども扱いをしているつもりはないのですが、あなたを見ているとどうしてもこう……何かしてあげたくなるのです」
「俺が可愛くて仕方がないと?」
ディルクはからかうつもりで言ったのだが。
「……そうです」
クレマティスは視線を斜め下に落とすと、ディルクの問いを肯定した。
今度はディルクが赤面する。
「は、はぁ!? 何認めちゃってんの!?」
「も、申し訳ありません! でも、あなたが可愛いのです」
「…………」
いきなりの溺愛宣言に、ディルクは顔から火を吹く思いがした。
「お、俺もあんたのことがかっこいいと思ってますよ……」
「ディルク様……」
「でも、子ども扱いはほどほどにしてくださいよ。恥ずかしいんだから!」
「分かりました。己を律します」
(己を律しないといけないのか……)
クレマティスほどの軍人になると、相手を守りたいという気持ちを、逆に抑えないといけないのかもしれない。
(これから、この人のことをもっと理解していかないとな……俺は妻になるのだから)
グレンダン公国からブルクハルト王国イルダフネ領には五百億ゴルドもの賠償金が支払われた。
これはイルダフネ領の約五年分の総収益に当たる。
また、公国は今後も坑道の補修を行い、技術協力も惜しまないという。
イルダフネ城塞の客室にて、公国の将軍クレマティスは深々と腰を折った。
「此度の件は誠に申し訳ありませんでした」
「あなたのせいではありませんよ、クレマティス将軍」
「いいえ、はじめから我々がストメリナ様を拘束しておけば、このようなことにはなりませんでした。私の不手際です」
沈痛な面持ちでクレマティスはそう言うが、サフタールはそれは難しいと考える。
ストメリナは大公の娘。魔石鉱山を襲うかもしれないという疑惑があるだけでは拘束はできなかっただろう。
記念式典に呼ばないのも難しい。魔石鉱山の発掘は二国の共同によるもので、ストメリナを招待しないなどありえない。
今回の襲撃は、起こるべくして起こってしまった。
「大公閣下はどうしておられますか?」
「今は私への引き継ぎを終え、エトムントのご自宅で過ごされています」
大公の話題が出ると、隣に座るアザレアから息を詰めるような音が聞こえた。
「……来月行われるお二人の婚礼の儀には、私が参列します。新たな、大公として」
「俺も参列するんで、よろしくお願いします」
クレマティスの隣にはディルクがいた。
「ありがとうございます、クレマティス将軍、ディルク殿。ディルク殿は帝国の代表者として参列されるのですか?」
ディルクは新たな大公クレマティスの臣下になると聞いていたサフタールは、念の為確認した。
ディルクは帝国の王子でもあるからだ。
サフタールが尋ねると、ディルクは隣に座るクレマティスに視線を送った。
クレマティスはディルクの顔を意味ありげに見つめながら、深く頷く。
何事かとサフタールが思ったその時だった。
向かいのソファに座る二人は、ほぼ同時に左手の甲をこちらへ向けた。スッと指を立てて。
「あっ……!?」
サフタールの隣に座るアザレアが声を上げた。
男達二人の左手の薬指には、同じ深緑色の宝石がついた同じデザインの指輪があったからだ。
「実は私達……結婚することになりまして」
「俺は大公妃になりますんで、帝国の代表者ではないですね」
クレマティスはほんのり頬を赤く染め、ディルクはほんの少し誇らしそうにそう言った。
(確かにクレマティス将軍は、記念式典の際に皆の前でディルク殿への愛を公にしたが……)
クレマティスとディルクの仲は、大公も認めていた。
公国は同性婚が可能な国だ。
……だからと言って、二人が結婚までするとは思わなかったが。
「おめでとうございます。とても素敵な指輪ですね」
「ありがとうございます、アザレア様。これ、俺がオーダーしたんですよ。クレマティス将軍に任せておくととんでもないことになりますからね」
「……ディルク様には世話を掛けます」
「はぁ、まったくですよ」
ディルクはため息まじりに軽口を叩くが、満更でもなさそうな顔をしている。
(この二人が本当に愛し合っているとは思えないが……)
記念式典の場で、クレマティスがあんなことを言ったのは、流れ的に言ってもアザレアを庇うためだろう。
だが、それでも。今のこの二人の間には何か絆のようなものができているのかもしれない。ストメリナと対峙する二人を目にしていたサフタールはそう思った。
◆
「やれやれ、案の定サフタール殿は微妙そうな顔をしていましたね……」
「仕方ありません、同性婚は一般的とは言えませんから」
「それだけじゃないと思いますけどね……」
イルダフネの城塞を後にする、ディルクとクレマティス。
祝福こそされたものの、サフタールの反応は微妙だった。
(まぁ、俺だって大公閣下から『クレマティス将軍と結婚しろ』と言われた時は驚いたからな……)
男との結婚。
それも相手は次期大公クレマティス。そして自分は大公妃になる。
ディルクは一応帝国の第八王子だが、身分の低い母親から生まれ、自国では虐げられていた。そんな自分がまさか異国の妃になるとは。
ディルクは、隣りに立つ美丈夫の顔を見上げる。
(クレマティス将軍……)
恵まれた血統に、戦神の彫像のように美しく勇ましい容姿。顔立ちこそ美麗だが、中身は岩のように堅物で、戦以外はポンコツなクレマティスのことを思う。
(本当は、女と結婚したかっただろうに)
ディルクから見れば、クレマティスは一般的な性嗜好を持つ男に思えた。それが大公の鶴の一声で男の自分と結婚することになってしまった。
しかしクレマティスは男と結婚することになっても、不平不満一つ漏らさなかった。
(すげぇな、将軍は……。俺が将軍だったら、ぜったい大公閣下に文句言ってたな)
ディルクは主にストメリナのせいで女性不信に陥っていた。女を好きになれる気がまるでしない。アザレアと結婚したいと思っていたのは、彼女と自分の母親を重ね、助け出したいと思ったからだ。アザレアのことが本気で好きだったわけではない。
では男ならば好きになれるのかと自身に問うても、答えは出ない。
ディルクは生きるために身を削りすぎて、自分の嗜好が分からなくなっているのだ。
ただ一つ、言えることがある。
自分よりも、確実にクレマティスの方が大事だ。
彼を幸せにしたいと思う。
視線に気がついたクレマティスが、柔らかく微笑みながらこちらを見下ろす。
「ディルク様、疲れましたか? よろしければお運びしますが」
ほら、と軍服に包まれた太い腕を広げるクレマティスに、ディルクは渋い顔をする。
「……将軍、いい加減子ども扱いはやめてくださいよ」
(二十八歳の将軍からみれば、二十歳の俺なんかガキにしか見えないんだろうけど……。過保護すぎるだろ)
元々クレマティスは過保護なところがあったが、二週間前に結婚が決まってから更に過保護に拍車が掛かったような気がする。
「申し訳ありません、ディルク様。子ども扱いをしているつもりはないのですが、あなたを見ているとどうしてもこう……何かしてあげたくなるのです」
「俺が可愛くて仕方がないと?」
ディルクはからかうつもりで言ったのだが。
「……そうです」
クレマティスは視線を斜め下に落とすと、ディルクの問いを肯定した。
今度はディルクが赤面する。
「は、はぁ!? 何認めちゃってんの!?」
「も、申し訳ありません! でも、あなたが可愛いのです」
「…………」
いきなりの溺愛宣言に、ディルクは顔から火を吹く思いがした。
「お、俺もあんたのことがかっこいいと思ってますよ……」
「ディルク様……」
「でも、子ども扱いはほどほどにしてくださいよ。恥ずかしいんだから!」
「分かりました。己を律します」
(己を律しないといけないのか……)
クレマティスほどの軍人になると、相手を守りたいという気持ちを、逆に抑えないといけないのかもしれない。
(これから、この人のことをもっと理解していかないとな……俺は妻になるのだから)
81
お気に入りに追加
2,561
あなたにおすすめの小説
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【コミカライズ決定】地味令嬢は冤罪で処刑されて逆行転生したので、華麗な悪女を目指します!~目隠れ美形の天才王子に溺愛されまして~
胡蝶乃夢
恋愛
婚約者である王太子の望む通り『理想の淑女』として尽くしてきたにも関わらず、婚約破棄された挙句に冤罪で処刑されてしまった公爵令嬢ガーネット。
時間が遡り目覚めたガーネットは、二度と自分を犠牲にして尽くしたりしないと怒り、今度は自分勝手に生きる『華麗な悪女』になると決意する。
王太子の弟であるルベリウス王子にガーネットは留学をやめて傍にいて欲しいと願う。
処刑された時、留学中でいなかった彼がガーネットの傍にいることで運命は大きく変わっていく。
これは、不憫な地味令嬢が華麗な悪女へと変貌して周囲を魅了し、幼馴染の天才王子にも溺愛され、ざまぁして幸せになる物語です。
所詮、わたしは壁の花 〜なのに辺境伯様が溺愛してくるのは何故ですか?〜
しがわか
ファンタジー
刺繍を愛してやまないローゼリアは父から行き遅れと罵られていた。
高貴な相手に見初められるために、とむりやり夜会へ送り込まれる日々。
しかし父は知らないのだ。
ローゼリアが夜会で”壁の花”と罵られていることを。
そんなローゼリアが参加した辺境伯様の夜会はいつもと雰囲気が違っていた。
それもそのはず、それは辺境伯様の婚約者を決める集まりだったのだ。
けれど所詮”壁の花”の自分には関係がない、といつものように会場の隅で目立たないようにしているローゼリアは不意に手を握られる。
その相手はなんと辺境伯様で——。
なぜ、辺境伯様は自分を溺愛してくれるのか。
彼の過去を知り、やがてその理由を悟ることとなる。
それでも——いや、だからこそ辺境伯様の力になりたいと誓ったローゼリアには特別な力があった。
天啓<ギフト>として女神様から賜った『魔力を象るチカラ』は想像を創造できる万能な能力だった。
壁の花としての自重をやめたローゼリアは天啓を自在に操り、大好きな人達を守り導いていく。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
愛なんてどこにもないと知っている
紫楼
恋愛
私は親の選んだ相手と政略結婚をさせられた。
相手には長年の恋人がいて婚約時から全てを諦め、貴族の娘として割り切った。
白い結婚でも社交界でどんなに噂されてもどうでも良い。
結局は追い出されて、家に帰された。
両親には叱られ、兄にはため息を吐かれる。
一年もしないうちに再婚を命じられた。
彼は兄の親友で、兄が私の初恋だと勘違いした人。
私は何も期待できないことを知っている。
彼は私を愛さない。
主人公以外が愛や恋に迷走して暴走しているので、主人公は最後の方しか、トキメキがないです。
作者の脳内の世界観なので現実世界の法律や常識とは重ねないでお読むください。
誤字脱字は多いと思われますので、先にごめんなさい。
他サイトにも載せています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる