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第六章「悪魔のルコ」
48.悪魔のルコ
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ルコは大人しい女の子であった。
孤児院に来て大人しくなる子は多いが、彼女は根っからの人見知りであまり喋らない女の子だった。
「ルコ、そこの皿取ってくれ」
「はい、レー兄様」
そんなルコが唯一心から信頼する人間、それが長兄レフォード。孤児院に来てからずっと無視をしていた彼女も、一生懸命面倒を見てくれた彼にいつしか氷のようなその心も溶けていった。
ひとりでいることも多かったルコ。
ある日、レフォードが孤児院の廊下の隅で蹲って泣いている彼女に気付いた。
「どうしたんだ?」
心配そうな顔で尋ねるレフォード。顔を上げ目を真っ赤にしたルコが尋ねる。
「……私が分かるの?」
(ん?)
背中まであった紫の長い髪がばっさりボブカットのように短く切られている。レフォードは確か今日は『散髪の日』だと聞いていたのを思い出す。
「ルコだろ? なに言ってる」
涙を浮かべていたルコが目を輝かせて言う。
「分かるの? こんなに髪を切られちゃったのに分かるの?」
「当たり前だろ。どうやったらお前を間違える」
ルコが笑顔になって言う。
「ありがと、レー兄様」
レフォードはよく意味が分からなかったが、泣き止んだルコの手を取りみんなの部屋へと戻った。
「レフォード、ルコちゃんの身受け先が決まったわ……」
ここミスガルド孤児院に居たらいずれは来るであろう別れの時。もちろんルコにも身受け話が持ち上がる。いつも隠れて情報を流してくれるミーアにレフォードが尋ねる。
「身受け先はどこ?」
「……」
沈黙。その時間がレフォードに悪い想像を働かせる。
「まさか、あまり良くない場所とか?」
黙っていたミーアが小さな声で言う。
「ええ、実は……」
「!!」
それは孤児院でも噂になっている劣悪な環境で使用人を働かせる下級貴族。ロリコンだと言う噂もあり、まだ幼いルコに白羽の矢が立ってしまったようだ。レフォードが首を振って言う。
「そんなところに行かせるわけにはいかないよ!!」
「ええ、分かってるわ……」
とは言え、主任使用人であるミーアでも身受け先の決定権などあるはずがない。レフォードがミーアに言う。
「ありがとう、教えてくれて!! 俺、ちょっと出掛ける」
「あ、レフォード!!」
ミーアは駆け足で去って行くレフォードの背中を力なく見つめた。
「……確かここらに、あった!!!」
レフォードはそのまま外に飛び出し森を駆け抜け、じめっとした密林へとやって来て『ある物』を探していた。それは湿った地面に生える黒い草。禍々しさすら感じるその草を抜き、急ぎ孤児院へと戻る。
「ルコ!!!」
孤児院に戻るとレフォードはルコを大声で呼んだ。
「なに? レー兄様」
部屋から出て来たルコ。まだ幼き彼女。自分にこれから何が起こるのかはもちろん知らない。レフォードがルコの手を取り、人に見られぬよう急ぎ孤児院裏へと連れて行く。戸惑うルコ。レフォードに尋ねる。
「どうしたの? レー兄様……」
少し怖さを感じていたルコ。真剣なレフォードの顔を見て言う。
「ルコ、今すぐこの草を顔や腕や足に擦り付けるんだ」
「え?」
レフォードの手には黒い草。とても普通の草には思えない。
「どうしてなの?」
「いいから!!」
時間の猶予はない。レフォードは自らその草を自分の顔に擦り付ける。
「大丈夫。俺を信じろ!!」
「う、うん……」
真っ黒になったレフォードの顔を見て少し安心したルコが、レフォードの手にあった黒い草を取り同じように自分の体へ擦り付ける。それを見たレフォードが頷いて言う。
「今夜一緒に医務室に行く。いいな、一緒だぞ」
「え、あ、うん……」
よく分からないまま返事をするルコだが、その意味はその日の夕方に理解することとなる。
(これ、なに……??)
夕方、ルコは朝レフォードと黒い草を塗った個所に大きくて赤い発心が幾つもできていることに気付いた。気のせいか熱もあるようで立ち上がるとふらつく。そこへ部屋にやって来たレフォードが言う。
「ルコ、大丈夫か?」
「あ、レー兄様……、!!」
ルコは長兄の顔を見て驚いた。
「その顔……」
ルコと同じように真っ赤な発心が顔中にできている。レフォードがルコの腕を掴んで言う。
「さ、行くぞ。医務室」
「うん……」
ルコは兄弟達が心配そうに見つめる中、レフォードと共に歩き出す。
「流行病ね。他人に触れないように」
医務室の女医がふたりを見てすぐにそう言った。質素な薬のようなものを渡されてから女医が言う。
「そっちの子は……、ああ、これじゃあしばらく身受けできないわね。早く治してちょうだい」
「はい……」
ルコが小さな声で返事をする。
流行病の孤児は完治するまで身受けができないのがルール。身受け先ももちろんそのような子供に来て貰っては困るからだ。
「ありがとうございます」
レフォードが医務室を出ながら頭を下げて言う。
「レー兄様……」
熱で頭がぼんやりするルコ。そんな彼女の頭を撫でながらレフォードが言う。
「ごめんな。辛い思いさせちゃって。でも数日寝れば治まるから。無理はするなよ」
「うん……」
レフォードはふらつくルコを背負い歩き始める。長兄のしたことの意味がよく理解できないルコ。それでも彼を疑うことなく信じていた。
そして後日、ルコは悪名高い貴族への身受けが決まっていた自分がキャンセルされたことを知る。彼女はようやく黒い草を塗られた意味を理解し、心から長兄に感謝した。
数年後、そんなルコも無事にラフェル王国の地方商家であるサーガル家へと身受けされることとなった。平凡な商家。年齢の近い使用人が数名いて、ルコも一生懸命働いていた。ただある時、彼女に異変が起きる。
「あれ? ルコ、なにその頭……??」
昼休みに一緒に賄いを食べていた女の子がルコの頭を指差して言う。
「え? なに??」
意味が分からないルコ。女の子が言う。
「それ、なんなの? 角……??」
「え!?」
そう言われたルコが慌てて自分の手を頭にやる。
「なに、これ……」
手に当たるふたつの尖った突起物。小さなそれは正に角のようである。女の子が戸惑いながら言う。
「ルコちゃん、あなた、一体何者……?」
その目はこれまで一緒に働いて来た仲間を見る目とは違い、何か汚物でも見るような目であった。
「うわー!! ルコだ!! 悪魔のルコだ!!!!」
その日よりルコへの苛めが始まった。
サーガル家当主は角の生えたルコに困惑しつつも、人手不足もあり当面これまで通り使用人として働くことを認めた。ただその扱いは家畜以下であった。
「ここが、私の寝場所……」
ルコに与えられた場所。それは屋敷の外にある厩舎の一角にある藁が積まれていた部屋であった。扉も窓もない異臭漂う吹きっさらしの部屋。凍えるような冬の夜もルコはひとり藁を纏い、寒さを耐え忍んだ。
(レー兄様、会いたい……、レー兄様……)
そんな時はいつも孤児院で優しくしてくれた長兄を思い出す。また帰りたい。ただ同時に思う。
(こんな私を見たら、嫌われちゃうかな……)
理解し難い頭の角。何なのか全く分からないが、変わってしまった自分が今彼に会うことは一種の恐怖であった。辛い日々。それでもまた長兄に会える日を楽しみにルコは耐えていた。
そして運命の日が訪れる。
「なあ、知ってるか。ルコの件……」
その日、ルコは厩舎の奥で仕事をしていた。そこへやって来たサーガル家の先輩使用人。ルコがいることに気付かずに話し続ける。
「あいつ、多分魔族って噂だけど……」
「ああ、そうらしいな」
ルコが反射的に厩舎の壁に身を隠す。自分の噂。薄々気付いていた『魔族』と言う言葉。心臓が飛び出しそうになりながら使用人の言葉を聞く。
「多分あいつの母親って隣町にいた女だろ?」
「ああ、魔族と子供作った馬鹿だろ?」
「そうそう。村人になぶり殺された女だ」
(!!)
ルコの体が震える。
彼女は自分の母親とは生き別れたと聞いている。貧しさか病気か理由は知らない。父親がいなくなり自分を孤児院に預けたと。使用人が言う。
「あいつも殺されるのか?」
「ああ、あんな醜い奴、早かれ遅かれいずれはな」
使用人達は笑いながら厩舎を後にする。
「そんな、そんなこと……」
ルコを感じたことのない絶望と怒りが覆った。
孤児院に来て大人しくなる子は多いが、彼女は根っからの人見知りであまり喋らない女の子だった。
「ルコ、そこの皿取ってくれ」
「はい、レー兄様」
そんなルコが唯一心から信頼する人間、それが長兄レフォード。孤児院に来てからずっと無視をしていた彼女も、一生懸命面倒を見てくれた彼にいつしか氷のようなその心も溶けていった。
ひとりでいることも多かったルコ。
ある日、レフォードが孤児院の廊下の隅で蹲って泣いている彼女に気付いた。
「どうしたんだ?」
心配そうな顔で尋ねるレフォード。顔を上げ目を真っ赤にしたルコが尋ねる。
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「ルコだろ? なに言ってる」
涙を浮かべていたルコが目を輝かせて言う。
「分かるの? こんなに髪を切られちゃったのに分かるの?」
「当たり前だろ。どうやったらお前を間違える」
ルコが笑顔になって言う。
「ありがと、レー兄様」
レフォードはよく意味が分からなかったが、泣き止んだルコの手を取りみんなの部屋へと戻った。
「レフォード、ルコちゃんの身受け先が決まったわ……」
ここミスガルド孤児院に居たらいずれは来るであろう別れの時。もちろんルコにも身受け話が持ち上がる。いつも隠れて情報を流してくれるミーアにレフォードが尋ねる。
「身受け先はどこ?」
「……」
沈黙。その時間がレフォードに悪い想像を働かせる。
「まさか、あまり良くない場所とか?」
黙っていたミーアが小さな声で言う。
「ええ、実は……」
「!!」
それは孤児院でも噂になっている劣悪な環境で使用人を働かせる下級貴族。ロリコンだと言う噂もあり、まだ幼いルコに白羽の矢が立ってしまったようだ。レフォードが首を振って言う。
「そんなところに行かせるわけにはいかないよ!!」
「ええ、分かってるわ……」
とは言え、主任使用人であるミーアでも身受け先の決定権などあるはずがない。レフォードがミーアに言う。
「ありがとう、教えてくれて!! 俺、ちょっと出掛ける」
「あ、レフォード!!」
ミーアは駆け足で去って行くレフォードの背中を力なく見つめた。
「……確かここらに、あった!!!」
レフォードはそのまま外に飛び出し森を駆け抜け、じめっとした密林へとやって来て『ある物』を探していた。それは湿った地面に生える黒い草。禍々しさすら感じるその草を抜き、急ぎ孤児院へと戻る。
「ルコ!!!」
孤児院に戻るとレフォードはルコを大声で呼んだ。
「なに? レー兄様」
部屋から出て来たルコ。まだ幼き彼女。自分にこれから何が起こるのかはもちろん知らない。レフォードがルコの手を取り、人に見られぬよう急ぎ孤児院裏へと連れて行く。戸惑うルコ。レフォードに尋ねる。
「どうしたの? レー兄様……」
少し怖さを感じていたルコ。真剣なレフォードの顔を見て言う。
「ルコ、今すぐこの草を顔や腕や足に擦り付けるんだ」
「え?」
レフォードの手には黒い草。とても普通の草には思えない。
「どうしてなの?」
「いいから!!」
時間の猶予はない。レフォードは自らその草を自分の顔に擦り付ける。
「大丈夫。俺を信じろ!!」
「う、うん……」
真っ黒になったレフォードの顔を見て少し安心したルコが、レフォードの手にあった黒い草を取り同じように自分の体へ擦り付ける。それを見たレフォードが頷いて言う。
「今夜一緒に医務室に行く。いいな、一緒だぞ」
「え、あ、うん……」
よく分からないまま返事をするルコだが、その意味はその日の夕方に理解することとなる。
(これ、なに……??)
夕方、ルコは朝レフォードと黒い草を塗った個所に大きくて赤い発心が幾つもできていることに気付いた。気のせいか熱もあるようで立ち上がるとふらつく。そこへ部屋にやって来たレフォードが言う。
「ルコ、大丈夫か?」
「あ、レー兄様……、!!」
ルコは長兄の顔を見て驚いた。
「その顔……」
ルコと同じように真っ赤な発心が顔中にできている。レフォードがルコの腕を掴んで言う。
「さ、行くぞ。医務室」
「うん……」
ルコは兄弟達が心配そうに見つめる中、レフォードと共に歩き出す。
「流行病ね。他人に触れないように」
医務室の女医がふたりを見てすぐにそう言った。質素な薬のようなものを渡されてから女医が言う。
「そっちの子は……、ああ、これじゃあしばらく身受けできないわね。早く治してちょうだい」
「はい……」
ルコが小さな声で返事をする。
流行病の孤児は完治するまで身受けができないのがルール。身受け先ももちろんそのような子供に来て貰っては困るからだ。
「ありがとうございます」
レフォードが医務室を出ながら頭を下げて言う。
「レー兄様……」
熱で頭がぼんやりするルコ。そんな彼女の頭を撫でながらレフォードが言う。
「ごめんな。辛い思いさせちゃって。でも数日寝れば治まるから。無理はするなよ」
「うん……」
レフォードはふらつくルコを背負い歩き始める。長兄のしたことの意味がよく理解できないルコ。それでも彼を疑うことなく信じていた。
そして後日、ルコは悪名高い貴族への身受けが決まっていた自分がキャンセルされたことを知る。彼女はようやく黒い草を塗られた意味を理解し、心から長兄に感謝した。
数年後、そんなルコも無事にラフェル王国の地方商家であるサーガル家へと身受けされることとなった。平凡な商家。年齢の近い使用人が数名いて、ルコも一生懸命働いていた。ただある時、彼女に異変が起きる。
「あれ? ルコ、なにその頭……??」
昼休みに一緒に賄いを食べていた女の子がルコの頭を指差して言う。
「え? なに??」
意味が分からないルコ。女の子が言う。
「それ、なんなの? 角……??」
「え!?」
そう言われたルコが慌てて自分の手を頭にやる。
「なに、これ……」
手に当たるふたつの尖った突起物。小さなそれは正に角のようである。女の子が戸惑いながら言う。
「ルコちゃん、あなた、一体何者……?」
その目はこれまで一緒に働いて来た仲間を見る目とは違い、何か汚物でも見るような目であった。
「うわー!! ルコだ!! 悪魔のルコだ!!!!」
その日よりルコへの苛めが始まった。
サーガル家当主は角の生えたルコに困惑しつつも、人手不足もあり当面これまで通り使用人として働くことを認めた。ただその扱いは家畜以下であった。
「ここが、私の寝場所……」
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そんな時はいつも孤児院で優しくしてくれた長兄を思い出す。また帰りたい。ただ同時に思う。
(こんな私を見たら、嫌われちゃうかな……)
理解し難い頭の角。何なのか全く分からないが、変わってしまった自分が今彼に会うことは一種の恐怖であった。辛い日々。それでもまた長兄に会える日を楽しみにルコは耐えていた。
そして運命の日が訪れる。
「なあ、知ってるか。ルコの件……」
その日、ルコは厩舎の奥で仕事をしていた。そこへやって来たサーガル家の先輩使用人。ルコがいることに気付かずに話し続ける。
「あいつ、多分魔族って噂だけど……」
「ああ、そうらしいな」
ルコが反射的に厩舎の壁に身を隠す。自分の噂。薄々気付いていた『魔族』と言う言葉。心臓が飛び出しそうになりながら使用人の言葉を聞く。
「多分あいつの母親って隣町にいた女だろ?」
「ああ、魔族と子供作った馬鹿だろ?」
「そうそう。村人になぶり殺された女だ」
(!!)
ルコの体が震える。
彼女は自分の母親とは生き別れたと聞いている。貧しさか病気か理由は知らない。父親がいなくなり自分を孤児院に預けたと。使用人が言う。
「あいつも殺されるのか?」
「ああ、あんな醜い奴、早かれ遅かれいずれはな」
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