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第五章「業火の魔女ヴァーナ」
45.笑顔
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「ギャギャギャハハハっ!!!?? 燃えろ、燃えろ燃えろ燃えろ、燃えてぇえええ、爆ぜろぉおおおおお!!!!!」
限界解除と魔力暴走が再び発動してたヴァーナ。身に着けた真っ赤なタイトドレスとその深紅の髪同様に、周囲のすべてを業火で赤く染め上げる。
「ああああああぁ、楽じいぃいい、楽じイィイイ、全部消えろぉ、燃えて消えろぉおおおお!!!」
手にしたショールを狂ったように回し、業火の舞を始めるヴァーナ。上級魔族ドリューが引き連れてきた魔物軍はほぼ壊滅、大将のドリュー自身も這う這うの体で後方へと避難する。
「こんなイカれ女、誰が倒せるんだよ!!!」
深手を負い、飛ぶことすらままならないドリューが畏怖の念を抱きながら叫ぶ。魔物や魔族以上に狂った存在。普通の者では戦う前から心折られる。ドリューの側近がやって来て言う。
「ドリュー様!! 撤退の指示を!! もうこれ以上の戦闘は無理です!!!」
ドリューが改めて周りを見ると魔物は壊滅し、上位種である魔族が数体残るのみとなっていた。苦痛の表情を浮かべながらドリューが言う。
「撤退だ。無念だが、退くしかない……」
「はっ!」
ドリューは側近に肩を支えられながら業火の海の中、撤退を始めた。
「ヴァーナちゃん!! ヴァーナちゃん、もう止めてっ!!!!!」
負傷したゲルチが部下に支えられながら叫ぶ。
離れた場所で狂ったように舞を舞うヴァーナ。明らかに限界を超えた魔力放出。意識はあるようだがあの状態では彼女自身が危ない。ゲルチは何もできない自分が情けなくなり、地面に両膝をつき涙を流す。
「ヴァーナちゃん、ごめん。私、何もしてあげられなくて……、!?」
そんなゲルチの目に、遠方から彼女に近付くひとりの影の姿が映る。灼熱の海、業火の炎。そんな真っ赤に燃える大地を迷うことなく真っすぐヴァーナの方へと歩いて行く。
(誰? あんな火の中を……、魔族?? いえ、違うわ。邪気が感じられない。一体誰なの……??)
百戦錬磨で元ヴェスタ公国歩兵隊長のゲルチですら目を疑うその人物。ヴァーナ以外の者を全て焼き尽くす火の海を躊躇うことなく歩いて行く。
「ヒャハハハーーーーーっ!!! ……あれええ?? なになに~???」
暴走しながらも僅かな意識が残っているヴァーナ。ようやく自分に向かって歩み寄るその陰に気付いた。
「なになになになにナニナニぃいいいい??? 消えろよぉ!! 消えろよぉおおおお!!!!!!」
ヴァーナの周りに更に強い魔力が集まる。
「赤稲妻の衝撃ぅうううう!!!!」
真っ赤に燃える炎の稲妻が男に直撃する。
「きゃはははっ!!! そぉれええ!! 深紅の火山の舞ぅうううう!!!!」
同時に男の足元から吹き上がる灼熱のマグマ。
「あああああぁ!!?? まだいるのぉおお?? きゃきゃきゃ!!! はーーーーい、赤く燃え滾る隕石ぅ!!!!!」
そして極めつけの業火の隕石。真っ赤な空を割るようにして現れた巨大な隕石が男の頭上へと落ちていく。
「ヴァーナちゃん……、もう止めて……」
無力なゲルチが顔を両手で覆って涙を流す。ヴァーナが壊れてしまうのが怖かった。楽しい思い出がゲルチの頭に蘇る。
「ギャハハハああああ!!! 楽しいぃい!! 楽じいぃい!!! みんな燃えろおお、燃えて消えろおおおお!!!」
ヴァーナは狂ったように笑い赤いショールを手に舞い続け、魔法を放つ。
「ヒャホホホホっ!!! まだぁ、いるのおお??? 死ね死ね死ね死ね死ね死ねええ!!!!!」
ヴァーナは自分に向かって歩いて来る男の影に向かって魔法を連発する。
「業火の斬撃!! 灼熱の業火!!! 火炎、火炎……」
ヴァーナが全力で業火魔法を撃ち続ける。だが止まらない男の歩み。ヴァーナが更に魔法を放つ。
「ファイア、ファイアー……」
「いい加減にしろ!!! ボケッ!!!!」
ガン!!!
「ぎゃ!! 痛だーーーい!!!!」
振り上げられた男の拳がヴァーナの頭に落とされる。げんこつされ、我に返ったヴァーナが周りをきょろきょろ見た後で、目の前に立つ『青髪の男』を見上げる。
「え、え、え、ええ……、レー兄ぃ????」
唖然とするヴァーナ。同時に辺り一面を覆っていた業火が消えて行く。レフォードが今度はヴァーナの頭をコンと軽くげんこつで叩きながら言う。
「あれほど火遊びはするなって言っただろ」
「レ、レーーーーー兄ぃいいい!!!!」
ヴァーナが目を真っ赤にしながらレフォードに抱き着く。レフォードもヴァーナを抱きしめながら今度はその頭を撫でながら言う。
「まったく……、まあ、でもすまなかった。お前に辛い思いをさせちまったようで」
「ううっ、うわあああああん!! レー兄ぃいい、会いたかったよおおおお!!!!!」
ヴァーナは力一杯レフォードを抱きしめ、ありったけの声を上げて泣いた。
周囲が焦土と化しまだ火もくすぶる黒い大地の上で、レフォードとヴァーナが抱きしめ合って数年ぶりの再会を確かめ合う。
「もぉ!! ヴァーナちゃん、あんなにお兄ちゃんに抱き着いて!!!」
その様子をラフェル王国軍の中から見ていたミタリアが赤いツインテールを大きく揺らしながら怒って言う。ヴァーナはひとつ上の姉。孤児院時代は仲も良く、よく一緒にレフォードについて歩いていた仲。ガイルが言う。
「仕方ねえだろ。久しぶりの再会だし。お前もああやって嬉しくて泣いたんだろ? 少しぐらい我慢しろ」
「う゛ぅ……」
ガイルの言わんことは分かるミタリア。だが大好きな兄が兄弟とは言え他の女と抱き合う姿はやはり納得がいかない。ガイルが苦笑しながら小声で言う。
「ここにルコでもいたら、まあ、そりゃ大変なことになるだろうな~」
「ば、馬鹿なこと言わないで!! お兄ちゃんは私のものなの!!!」
ミタリアが腕を組んで頬を膨らましプンプンと怒る。
対照的にシルバー以下、正騎士団の兵士達は目の前で起こった出来事に頭の理解が追い付いていなかった。
(レフォードさんは不死身なのか!? どうしてあれだけ業火魔法を食らってピンピンしているんだ……????)
正騎士団長エークの兄だとは知っている。前回のヴェスタ公国との戦いでその強さも知っている。だからと言って先程の無双はどう考えても理解できない。怪我の手当てを終えたガードがやって来てシルバーに言う。
「なあ、シルバー。あいつ人間なのか?」
「ふっ、それは今私も考えていたところだよ」
ふたりはひとまずこの桁違いの戦いが終わったことに安堵して笑った。
「誰なの……、あの男??」
同じくレフォード達を遠くから見つめるひとりの男。全身傷だらけのビキニパンツのゲルチ。最強魔法使いヴァーナの集中攻撃を受けても顔色ひとつ変えない男。
(何か強力な結界?? いえ、腰に付けた剣から察するに剣士のようね……)
ゲルチは謎の男の出現に混乱していた。
あの誰にも心を開かないヴァーナがあんなに大きな声を上げ抱き着いて泣いている。ちょっとした嫉妬心がゲルチに芽生えるが、それよりも先にあの男が誰なのか知りたい好奇心が彼を動かす。ゲルチがゆっくりとふたりの元へと歩き声を掛ける。
「ねえ、ヴァーナちゃん。その男は誰なの……??」
まだ敵か味方か、どこの国の者かも分からない青髪の男。ヴァーナが心開くと言うことは悪い者ではないと思いつつゲルチが尋ねる。レフォードに抱き着いたまま、ヴァーナが笑顔になって答える。
「私の兄貴、レー兄だよ!!」
(え、兄貴!!??)
孤児院出身だと聞いていたゲルチ。兄弟の出現に一瞬頭が混乱する。そして次の発言は更に彼を驚かせた。
「私ね、もう戦争止める。もうラフェルと戦わない。レー兄に言われたから」
ゲルチはその言葉に心底驚くと同時に、こんなに素敵な笑顔をして話す彼女を見てどきどきが止まらなくなった。
限界解除と魔力暴走が再び発動してたヴァーナ。身に着けた真っ赤なタイトドレスとその深紅の髪同様に、周囲のすべてを業火で赤く染め上げる。
「ああああああぁ、楽じいぃいい、楽じイィイイ、全部消えろぉ、燃えて消えろぉおおおお!!!」
手にしたショールを狂ったように回し、業火の舞を始めるヴァーナ。上級魔族ドリューが引き連れてきた魔物軍はほぼ壊滅、大将のドリュー自身も這う這うの体で後方へと避難する。
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「撤退だ。無念だが、退くしかない……」
「はっ!」
ドリューは側近に肩を支えられながら業火の海の中、撤退を始めた。
「ヴァーナちゃん!! ヴァーナちゃん、もう止めてっ!!!!!」
負傷したゲルチが部下に支えられながら叫ぶ。
離れた場所で狂ったように舞を舞うヴァーナ。明らかに限界を超えた魔力放出。意識はあるようだがあの状態では彼女自身が危ない。ゲルチは何もできない自分が情けなくなり、地面に両膝をつき涙を流す。
「ヴァーナちゃん、ごめん。私、何もしてあげられなくて……、!?」
そんなゲルチの目に、遠方から彼女に近付くひとりの影の姿が映る。灼熱の海、業火の炎。そんな真っ赤に燃える大地を迷うことなく真っすぐヴァーナの方へと歩いて行く。
(誰? あんな火の中を……、魔族?? いえ、違うわ。邪気が感じられない。一体誰なの……??)
百戦錬磨で元ヴェスタ公国歩兵隊長のゲルチですら目を疑うその人物。ヴァーナ以外の者を全て焼き尽くす火の海を躊躇うことなく歩いて行く。
「ヒャハハハーーーーーっ!!! ……あれええ?? なになに~???」
暴走しながらも僅かな意識が残っているヴァーナ。ようやく自分に向かって歩み寄るその陰に気付いた。
「なになになになにナニナニぃいいいい??? 消えろよぉ!! 消えろよぉおおおお!!!!!!」
ヴァーナの周りに更に強い魔力が集まる。
「赤稲妻の衝撃ぅうううう!!!!」
真っ赤に燃える炎の稲妻が男に直撃する。
「きゃはははっ!!! そぉれええ!! 深紅の火山の舞ぅうううう!!!!」
同時に男の足元から吹き上がる灼熱のマグマ。
「あああああぁ!!?? まだいるのぉおお?? きゃきゃきゃ!!! はーーーーい、赤く燃え滾る隕石ぅ!!!!!」
そして極めつけの業火の隕石。真っ赤な空を割るようにして現れた巨大な隕石が男の頭上へと落ちていく。
「ヴァーナちゃん……、もう止めて……」
無力なゲルチが顔を両手で覆って涙を流す。ヴァーナが壊れてしまうのが怖かった。楽しい思い出がゲルチの頭に蘇る。
「ギャハハハああああ!!! 楽しいぃい!! 楽じいぃい!!! みんな燃えろおお、燃えて消えろおおおお!!!」
ヴァーナは狂ったように笑い赤いショールを手に舞い続け、魔法を放つ。
「ヒャホホホホっ!!! まだぁ、いるのおお??? 死ね死ね死ね死ね死ね死ねええ!!!!!」
ヴァーナは自分に向かって歩いて来る男の影に向かって魔法を連発する。
「業火の斬撃!! 灼熱の業火!!! 火炎、火炎……」
ヴァーナが全力で業火魔法を撃ち続ける。だが止まらない男の歩み。ヴァーナが更に魔法を放つ。
「ファイア、ファイアー……」
「いい加減にしろ!!! ボケッ!!!!」
ガン!!!
「ぎゃ!! 痛だーーーい!!!!」
振り上げられた男の拳がヴァーナの頭に落とされる。げんこつされ、我に返ったヴァーナが周りをきょろきょろ見た後で、目の前に立つ『青髪の男』を見上げる。
「え、え、え、ええ……、レー兄ぃ????」
唖然とするヴァーナ。同時に辺り一面を覆っていた業火が消えて行く。レフォードが今度はヴァーナの頭をコンと軽くげんこつで叩きながら言う。
「あれほど火遊びはするなって言っただろ」
「レ、レーーーーー兄ぃいいい!!!!」
ヴァーナが目を真っ赤にしながらレフォードに抱き着く。レフォードもヴァーナを抱きしめながら今度はその頭を撫でながら言う。
「まったく……、まあ、でもすまなかった。お前に辛い思いをさせちまったようで」
「ううっ、うわあああああん!! レー兄ぃいい、会いたかったよおおおお!!!!!」
ヴァーナは力一杯レフォードを抱きしめ、ありったけの声を上げて泣いた。
周囲が焦土と化しまだ火もくすぶる黒い大地の上で、レフォードとヴァーナが抱きしめ合って数年ぶりの再会を確かめ合う。
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「ば、馬鹿なこと言わないで!! お兄ちゃんは私のものなの!!!」
ミタリアが腕を組んで頬を膨らましプンプンと怒る。
対照的にシルバー以下、正騎士団の兵士達は目の前で起こった出来事に頭の理解が追い付いていなかった。
(レフォードさんは不死身なのか!? どうしてあれだけ業火魔法を食らってピンピンしているんだ……????)
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「なあ、シルバー。あいつ人間なのか?」
「ふっ、それは今私も考えていたところだよ」
ふたりはひとまずこの桁違いの戦いが終わったことに安堵して笑った。
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同じくレフォード達を遠くから見つめるひとりの男。全身傷だらけのビキニパンツのゲルチ。最強魔法使いヴァーナの集中攻撃を受けても顔色ひとつ変えない男。
(何か強力な結界?? いえ、腰に付けた剣から察するに剣士のようね……)
ゲルチは謎の男の出現に混乱していた。
あの誰にも心を開かないヴァーナがあんなに大きな声を上げ抱き着いて泣いている。ちょっとした嫉妬心がゲルチに芽生えるが、それよりも先にあの男が誰なのか知りたい好奇心が彼を動かす。ゲルチがゆっくりとふたりの元へと歩き声を掛ける。
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まだ敵か味方か、どこの国の者かも分からない青髪の男。ヴァーナが心開くと言うことは悪い者ではないと思いつつゲルチが尋ねる。レフォードに抱き着いたまま、ヴァーナが笑顔になって答える。
「私の兄貴、レー兄だよ!!」
(え、兄貴!!??)
孤児院出身だと聞いていたゲルチ。兄弟の出現に一瞬頭が混乱する。そして次の発言は更に彼を驚かせた。
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