55 / 89
第四章「姫様の盾になる男」
55.ロレンツの忠告
しおりを挟む
コンコン……
ロレンツはそのネガーベル王城最上階に位置する豪華な装飾がついたドアをノックした。ドアの隣には『聖騎士団長エルグ・ジャスター』と刻まれたプレートが掲げられている。
「どなたでしょうか?」
エルグの付き人である女性がドア越しに尋ねる。
「ロレンツだ」
「ロレンツ?」
誰だか分らない付き人。
「姫さんの『護衛職』だ」
「……しばしお待ちを」
付き人はそんな約束はないはずと思いながらも、そう答えるとどこかへ歩き出ししばらくして戻って来てドアを開き言った。
「ようこそおいでくださいました、ロレロレ様」
対応したのは若く美しい女性。聖騎士団長の傍に仕え身の回りの世話をするのが仕事だ。エルグが入り口までやって来て言う。
「これはこれはロレロレ殿。お越し頂けて嬉しいよ。さ、入ってくれ」
「ああ、邪魔する」
ロレンツはネガーベル軍最高司令官の部屋に、躊躇なくドカドカと入る。
王城最上階に位置する聖騎士団長の部屋。
その展望は広いネガーベルの大地を見渡すことができ、有事の際にもいち早く対処できる。
室内には歴史が刻まれた調度品が多数置かれ、国王と同じ職人が手掛けた天蓋付きのベッド。広い机の上には難しい本や重ねられた無数の書類。中央には金色の刺繍が美しいソファーが置かれている。
「さあ、座ってくれ。紅茶でいいかな?」
「無用だ。すぐに出て行く」
ロレンツは一切表情を変えずにそう言うと、中央のソファーにドカッと座った。
(な、なに? この人……)
付き人である女はその初めて見る太々しい態度に唖然とした。
仮にもネガーベル最高司令官の部屋。これまでやって来る貴族達は、皆、引きつった顔で平身低頭になりおろおろしていた。こんなに堂々としている人間は初めてである。
エルグがロレンツの正面に座って言った。
「ミスガリア産の最高級茶葉があったんだが、残念だ」
ミスガリアと聞いてロレンツが尋ねる。
「戦争をやるそうだな。あんたは行かないのか?」
エルグがそのサラサラの赤い髪をかき上げながら答える。
「我が軍は優秀でね。私が行かなくとも問題ないだろう。間もなくかな、到着は」
エルグは付き人が用意した紅茶を手にしてその芳醇な香りを楽しんでから口にする。そしてロレンツに尋ねる。
「そんな用事じゃないんだろ? ここに来たのは」
腕を組んだままじっとエルグを見ていたロレンツが小さく頷いて答える。
「ああ、そうだ。単刀直入に言おう。ミンファは俺が雇った」
(は?)
ティーカップを持っていたエルグの手が止まる。
「うちの家政婦に来て貰うことになった。ちょうど人手が欲しくてよお。あの嬢ちゃん、料理も上手くて子供の扱いもいい。俺としては有り難いことだ」
(何を言っているのだ、この男は……!?)
ミンファは自分がリービス家にまで赴いて『ロレロレ攻略』を命じた女。それがその男の家政婦になったとは。だが頭の切れるエルグはすぐに事情を察した。
(ミンファが裏切ったか。だがあの女には例の呪いが掛けてある。それはどうなった? いやそれよりロレロレがここに来たってことは、吐いたか……)
エルグは顔では笑みを浮かべながら内心怒りの炎に包まれていた。
裏切り、白状、寝返り。
エルグが最も嫌いなことであった。ロレンツに言う。
「なぜ、それを私に?」
真剣な眼差しのエルグ。ロレンツもそれに応えるように鋭い眼差しになって言う。
「忠告だ。俺にしようとしたことは咎めない。だが、今後彼女に近付くようならば……」
ロレンツの体から漆黒のオーラが放出される。
「おめえさんを斬る」
(!!)
エルグは動けなかった。
ネガーベル聖騎士団長に対する暴言。普通なら直ぐに捕らえて刑罰を受けさせるほどの蛮行。
だが彼はそんなことを考える余裕など一欠片もなかった。エルグは自分の首にゆっくりと触れ、繋がっていることに安堵した。
(斬られたかと思った。何なんだ、この男は……)
微動たりしていないロレンツ。
しかし目の前に座るエルグの首を一度、斬った。その精神を支配し、その中で。ロレンツが言う。
「他人を道具か何かと思ってるのか? ちょっと火遊びが過ぎるぜ。もし、この先俺の周りの人間に詰まらねえことするようだったら……」
エルグは脂汗を流しながら黙ってロレンツを見つめる。
「その首、今度はきちんと落とす」
エルグはそのまま固まって動かない。ロレンツが立ち上がりながら笑顔で言った。
「俺の用事はそんなところだ。じゃあな」
そう言って部屋の隅で立ち尽くす付き人の女性に軽く手を上げて部屋を出て行く。
「はあ、はあ、はあ……」
エルグは呪縛が解けたかのような顔をして下を向いて息を整えた。
全身から汗が吹き出し、サラサラの赤髪はその汗で乱れてしまっている。いつも余裕をもった顔も引きつったまま硬直して動かない。
恐怖。
ロレンツから発せられる邪を纏ったオーラ。
百戦錬磨と自負していたエルグが、その覇気だけで相手に飲み込まれてしまった。以前人質を確保していたレイガルト卿が『恐ろしい』と青い顔をしていたのも間違いなく今の男の仕業だろう。
(危険だ。危険すぎる。姫はどこからあんな助っ人を連れて来たんだ……)
ロレンツが去り、少し冷静になったエルが考える。
(味方に引き込みたい。是が非でもジャスター家の力になって欲しい。でなければ、やはりあの危険人物は消すべきだろう……)
エルグはソファーに座ったままじっとひとり考えこんだ。
彼の付き人であるその女は、初めて見るであろうエルグの怯えた姿に驚きただ立ち尽くしていた。
ネガーベル王城正門前。
そこに異国の服装を纏ったふたりの男が現れた。門兵が槍や剣を構えて威嚇しながら大声で言う。
「その服はマサルト!! 何用だ!!」
マサルト国軍軍団長ゲルガーとその部下であるゴードン歩兵団長は、自国の軍服を着たまま堂々と言い放った。
「我々はマサルト国王の勅使!! ネガーベル国王にお取次ぎ頂きたい!!!」
そう言ってマサルト国王直筆で国印の入った書状を掲げて見せる。門兵のひとりがふたりに近付き、その書状を受け取りすぐに上官へ手渡す。それを読んだ上官がふたりの元へ歩み寄り軽く頭を下げてから言った。
「貴国の書状、確かに受け取った。王城へご案内する。こちらへ」
ふたりはお礼を言い、先を歩く上官の後について門をくぐった。
「アンナ様!!」
公務室で仕事をしていたアンナに、部屋に戻ってきた侍女のリリー大きな声で言った。一緒にいてコーヒーを飲んでいたロレンツもその声に少し驚いて顔を上げる。アンナが言う。
「どうしたのですか、リリー?」
いつも冷静なリリーが息を切らしている。アンナの前にやって来て呼吸を整えたリリーがアンナに言う。
「マサルトが、マサルト王国が同盟の申し入れの為に、姫に謁見したいと城に訪れています!!」
「マサルトが……?」
驚くアンナ。リリーが答える。
「はい、マサルト軍の軍団長と歩兵団長のふたりが来ているとか……」
ロレンツはその役職を聞いてさすがに驚いた。アンナも真面目な顔をしてその報告を聞く。
他国からの使者。
国王代理になってまだ数か月のアンナにとって、それは初めての外交であった。そしてその相手が敵国であり、ロレンツの出身国、さらにロレンツにとっては見知った人物であった。
ロレンツはそのネガーベル王城最上階に位置する豪華な装飾がついたドアをノックした。ドアの隣には『聖騎士団長エルグ・ジャスター』と刻まれたプレートが掲げられている。
「どなたでしょうか?」
エルグの付き人である女性がドア越しに尋ねる。
「ロレンツだ」
「ロレンツ?」
誰だか分らない付き人。
「姫さんの『護衛職』だ」
「……しばしお待ちを」
付き人はそんな約束はないはずと思いながらも、そう答えるとどこかへ歩き出ししばらくして戻って来てドアを開き言った。
「ようこそおいでくださいました、ロレロレ様」
対応したのは若く美しい女性。聖騎士団長の傍に仕え身の回りの世話をするのが仕事だ。エルグが入り口までやって来て言う。
「これはこれはロレロレ殿。お越し頂けて嬉しいよ。さ、入ってくれ」
「ああ、邪魔する」
ロレンツはネガーベル軍最高司令官の部屋に、躊躇なくドカドカと入る。
王城最上階に位置する聖騎士団長の部屋。
その展望は広いネガーベルの大地を見渡すことができ、有事の際にもいち早く対処できる。
室内には歴史が刻まれた調度品が多数置かれ、国王と同じ職人が手掛けた天蓋付きのベッド。広い机の上には難しい本や重ねられた無数の書類。中央には金色の刺繍が美しいソファーが置かれている。
「さあ、座ってくれ。紅茶でいいかな?」
「無用だ。すぐに出て行く」
ロレンツは一切表情を変えずにそう言うと、中央のソファーにドカッと座った。
(な、なに? この人……)
付き人である女はその初めて見る太々しい態度に唖然とした。
仮にもネガーベル最高司令官の部屋。これまでやって来る貴族達は、皆、引きつった顔で平身低頭になりおろおろしていた。こんなに堂々としている人間は初めてである。
エルグがロレンツの正面に座って言った。
「ミスガリア産の最高級茶葉があったんだが、残念だ」
ミスガリアと聞いてロレンツが尋ねる。
「戦争をやるそうだな。あんたは行かないのか?」
エルグがそのサラサラの赤い髪をかき上げながら答える。
「我が軍は優秀でね。私が行かなくとも問題ないだろう。間もなくかな、到着は」
エルグは付き人が用意した紅茶を手にしてその芳醇な香りを楽しんでから口にする。そしてロレンツに尋ねる。
「そんな用事じゃないんだろ? ここに来たのは」
腕を組んだままじっとエルグを見ていたロレンツが小さく頷いて答える。
「ああ、そうだ。単刀直入に言おう。ミンファは俺が雇った」
(は?)
ティーカップを持っていたエルグの手が止まる。
「うちの家政婦に来て貰うことになった。ちょうど人手が欲しくてよお。あの嬢ちゃん、料理も上手くて子供の扱いもいい。俺としては有り難いことだ」
(何を言っているのだ、この男は……!?)
ミンファは自分がリービス家にまで赴いて『ロレロレ攻略』を命じた女。それがその男の家政婦になったとは。だが頭の切れるエルグはすぐに事情を察した。
(ミンファが裏切ったか。だがあの女には例の呪いが掛けてある。それはどうなった? いやそれよりロレロレがここに来たってことは、吐いたか……)
エルグは顔では笑みを浮かべながら内心怒りの炎に包まれていた。
裏切り、白状、寝返り。
エルグが最も嫌いなことであった。ロレンツに言う。
「なぜ、それを私に?」
真剣な眼差しのエルグ。ロレンツもそれに応えるように鋭い眼差しになって言う。
「忠告だ。俺にしようとしたことは咎めない。だが、今後彼女に近付くようならば……」
ロレンツの体から漆黒のオーラが放出される。
「おめえさんを斬る」
(!!)
エルグは動けなかった。
ネガーベル聖騎士団長に対する暴言。普通なら直ぐに捕らえて刑罰を受けさせるほどの蛮行。
だが彼はそんなことを考える余裕など一欠片もなかった。エルグは自分の首にゆっくりと触れ、繋がっていることに安堵した。
(斬られたかと思った。何なんだ、この男は……)
微動たりしていないロレンツ。
しかし目の前に座るエルグの首を一度、斬った。その精神を支配し、その中で。ロレンツが言う。
「他人を道具か何かと思ってるのか? ちょっと火遊びが過ぎるぜ。もし、この先俺の周りの人間に詰まらねえことするようだったら……」
エルグは脂汗を流しながら黙ってロレンツを見つめる。
「その首、今度はきちんと落とす」
エルグはそのまま固まって動かない。ロレンツが立ち上がりながら笑顔で言った。
「俺の用事はそんなところだ。じゃあな」
そう言って部屋の隅で立ち尽くす付き人の女性に軽く手を上げて部屋を出て行く。
「はあ、はあ、はあ……」
エルグは呪縛が解けたかのような顔をして下を向いて息を整えた。
全身から汗が吹き出し、サラサラの赤髪はその汗で乱れてしまっている。いつも余裕をもった顔も引きつったまま硬直して動かない。
恐怖。
ロレンツから発せられる邪を纏ったオーラ。
百戦錬磨と自負していたエルグが、その覇気だけで相手に飲み込まれてしまった。以前人質を確保していたレイガルト卿が『恐ろしい』と青い顔をしていたのも間違いなく今の男の仕業だろう。
(危険だ。危険すぎる。姫はどこからあんな助っ人を連れて来たんだ……)
ロレンツが去り、少し冷静になったエルが考える。
(味方に引き込みたい。是が非でもジャスター家の力になって欲しい。でなければ、やはりあの危険人物は消すべきだろう……)
エルグはソファーに座ったままじっとひとり考えこんだ。
彼の付き人であるその女は、初めて見るであろうエルグの怯えた姿に驚きただ立ち尽くしていた。
ネガーベル王城正門前。
そこに異国の服装を纏ったふたりの男が現れた。門兵が槍や剣を構えて威嚇しながら大声で言う。
「その服はマサルト!! 何用だ!!」
マサルト国軍軍団長ゲルガーとその部下であるゴードン歩兵団長は、自国の軍服を着たまま堂々と言い放った。
「我々はマサルト国王の勅使!! ネガーベル国王にお取次ぎ頂きたい!!!」
そう言ってマサルト国王直筆で国印の入った書状を掲げて見せる。門兵のひとりがふたりに近付き、その書状を受け取りすぐに上官へ手渡す。それを読んだ上官がふたりの元へ歩み寄り軽く頭を下げてから言った。
「貴国の書状、確かに受け取った。王城へご案内する。こちらへ」
ふたりはお礼を言い、先を歩く上官の後について門をくぐった。
「アンナ様!!」
公務室で仕事をしていたアンナに、部屋に戻ってきた侍女のリリー大きな声で言った。一緒にいてコーヒーを飲んでいたロレンツもその声に少し驚いて顔を上げる。アンナが言う。
「どうしたのですか、リリー?」
いつも冷静なリリーが息を切らしている。アンナの前にやって来て呼吸を整えたリリーがアンナに言う。
「マサルトが、マサルト王国が同盟の申し入れの為に、姫に謁見したいと城に訪れています!!」
「マサルトが……?」
驚くアンナ。リリーが答える。
「はい、マサルト軍の軍団長と歩兵団長のふたりが来ているとか……」
ロレンツはその役職を聞いてさすがに驚いた。アンナも真面目な顔をしてその報告を聞く。
他国からの使者。
国王代理になってまだ数か月のアンナにとって、それは初めての外交であった。そしてその相手が敵国であり、ロレンツの出身国、さらにロレンツにとっては見知った人物であった。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
愛しのお姉様(悪役令嬢)を守る為、ぽっちゃり双子は暗躍する
清澄 セイ
ファンタジー
エトワナ公爵家に生を受けたぽっちゃり双子のケイティベルとルシフォードは、八つ歳の離れた姉・リリアンナのことが大嫌い、というよりも怖くて仕方がなかった。悪役令嬢と言われ、両親からも周囲からも愛情をもらえず、彼女は常にひとりぼっち。溢れんばかりの愛情に包まれて育った双子とは、天と地の差があった。
たった十歳でその生を終えることとなった二人は、死の直前リリアンナが自分達を助けようと命を投げ出した瞬間を目にする。
神の気まぐれにより時を逆行した二人は、今度は姉を好きになり協力して三人で生き残ろうと決意する。
悪役令嬢で嫌われ者のリリアンナを人気者にすべく、愛らしいぽっちゃりボディを武器に、二人で力を合わせて暗躍するのだった。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる