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第四章「姫様の盾になる男」
51.解呪
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ミンファが『女神の部屋』の前で座るロレンツに声を掛ける少し前。彼女が自分の部屋を出て歩き出したところを、その男が声を掛けた。
「ミンファ殿」
ミンファが驚いて声がした方を振り向く。
「エルグ様……」
聖騎士団長エルグ。自分をロレンツに仕向けたジャスター家の人間。
ロレンツへの気持ちを固め、ほぼその任務を放棄してしまったミンファに動揺が走る。エルグが言う。
「最近報告がないが、作戦はどうなったのかな」
静かな口調。だが圧が強い。
「少しずつですが、進めています……」
ミンファは下を向き答えた。エルグが言う。
「もうあまり時間がない。悠長な事では駄目なんだ。分かるよね?」
「……はい」
ミンファが小さく返事する。
「このままでは君のお父さんの中央進出も夢物語となる。この意味、分かるかい?」
「……はい」
エルグはミンファの着ている腰に大きなリボンのついた少女のようなワンピースを見て言う。
「その魅力的な体を使って落としたらどうだい? あいつも男。十分可能性はあるぞ」
「……」
ミンファは目の前の男と話しているのに嫌悪感を覚えた。だがこれが貴族の政治工作。ここで生きていくにはこのくらいのことは当然なのだろう。でも思う。
(もういいわ。私はそのような世界とは無縁の場所へ行く。ごめんなさい、お父様……)
「これから彼のところへ参ります。失礼します」
ミンファはエルグに頭を下げその場を去った。
恐怖もあったミンファに、最後の最後になって意外な人物が彼女の心を後押しすることとなった。もう迷いはない。ミンファはロレンツを探して城内を歩いた。
「ロレロレ様……」
ミンファはようやくその探し求めていた人物を見つけることができた。
「よお、銀髪の嬢ちゃん」
裏表のない笑顔。
ミンファにはそれが心から透き通った笑顔に見えた。
「何をされているんですか」
「うちの嬢ちゃんが聖女の訓練中でな。待っているところだ」
ミンファはロレンツの傍へと歩み寄る。
鼻に漂う男の汗の匂い。短く斬られた銀髪が少ししっとりと濡れている。くたびれたシャツがその逞しい肌に密着し、見ているだけでミンファの心を落ち着かせなくする。
ミンファがにっこりと笑って答える。
「そうですか。『護衛職』も大変ですね」
「そんなことはない。楽しくやらせて貰ってるよ」
そう言って笑うロレンツの顔が子供のように見えた。ロレンツが言う。
「また何か、した方がいいのか?」
ミンファはそれを首にかけた真珠のような首飾りを握り締めながら答える。
「いいえ、少しお話を聞いて貰えませんか」
「話? まあ、俺は構わねえが……」
ミンファはそれに笑顔で応えるとロレンツの隣に座った。
「私ね、小さい頃から大切に育てられて、ずっと人見知りだったんです」
「ああ……」
「だからこうやって男の人と話す機会なんてほとんどなかったですし、経験もないんですよ」
「そうか」
ロレンツは抑揚のない声で答える。
「でも私ももう子供ではなくなり、色々な事をしなければならなくなったんです。領主の娘として」
無言のロレンツ。ミンファが言う。
「私、ある人をね、ある男の人を落として来いって言われちゃって。でもその人って凄い人なんです。聖騎士団長様でも敵わなかった魔物をやっつけちゃうし、悪い賊もあっと言う間に捕らえちゃうし、無口なんだけどちゃんと相手の心を受け止めてくれるし、この国のお姫様を守る役目なんかもしちゃってるんです。凄いでしょ……?」
「嬢ちゃん……」
最後は涙声になったミンファ。ぼろぼろと止まらない涙が彼女の膝を濡らす。
「私ね、その人を落とさなきゃいけないんだけど、ううっ、そんなの私には無理で……、絶対にダメって言われていたんだけど、私、自分の心をもうこれ以上抑えきれなくって……」
ミンファがロレンツの方を真っ直ぐ向く。そしてにっこり笑いながら言った。
「あなたが好きです。ロレロレ様……」
「嬢ちゃん……」
そう言った瞬間、ミンファが胸を押さえながらその呼吸が激しくなる。
「うっ、ううっ、うぐぐぐっ……」
「おい、どうした!?」
力なくロレンツに倒れ掛かるミンファを抱きかかえながらロレンツが思う。
(これはこの間と同じ状況、いや、それ以上に悪いか。確か持病とか、……いや、違う。これは!?)
ロレンツは苦しそうに悶えるミンファを抱きながらある異変に気付く。
(この感じは呪い!? 死臭を漂わせる呪いの類。まさか、この嬢ちゃん……)
ロレンツが言う。
「嬢ちゃん、これは呪いなんだな!? 違うかっ!!」
ミンファは苦しい中でもやはり何も隠せないと思いつつ答える。
「私ね、誰かを愛すると……、死んじゃうんです。だから愛せなかった。でも、ううっ、そんなのは無理なんですよね……」
ミンファはロレンツの腕の中で更に苦痛に顔を歪める。
(人を愛すると死ぬ呪いだと……!?)
ロレンツに躊躇いはなかった。
「嬢ちゃん、今、楽にしてやる」
ロレンツはミンファを壁にもたれ掛からせると、自分は立ち上がりその前に仁王立ちとなる。
(ロレロレ様……)
虚ろな目でミンファはその憧れの人を見上げる。
(呪剣……)
ロレンツは右手にその忌々しい漆黒の剣を発現させる。
(真っ黒な剣。ロレロレ様が時々使う、黒い剣……、そうか私、これで楽になるんだ……)
ミンファは薄れゆく意識の中で、最後は最愛の人に楽にして貰えることを幸せに思った。ロレンツが言う。
「これで大丈夫だ」
そのまま突きの構えを取ったロレンツは、一切の迷いもなく呪剣をミンファの胸に突き刺した。
グサッ!!
漆黒の剣がミンファの体に突き刺さる。それと同時に彼女の首に掛かっていた首飾りが切れて落ちた。
(痛みすら感じない。このまま私は、もう、これで……)
ミンファの目から涙がこぼれる。
(終了)
剣を突き刺したロレンツはすぐに剣を収める。そしてミンファの頭を撫でながら言った。
「もう大丈夫だ」
(え?)
そう言われたミンファが胸の苦しみ、いやそれどころか剣で刺された痛みすら感じないことに驚く。
「あれ、あれ、これって……?」
ミンファは胸に手をやる。
(えっ!? 傷口がない??)
胸に手をやったミンファはそこに傷口どころか、血の一滴も出ていないことに驚いた。呪いによる苦しみも消えている。唖然とするミンファにロレンツが言う。
「俺もな、呪いみたいなの、持っててよ。さっきの黒い剣。あれがそうなんだ」
震えるミンファが言う。
「何を言って……」
「俺の剣は引力みたいに他者の呪いを吸い取ることができる。お前の呪いは俺が貰った。安心しろ」
「えっ、貰ったって……」
意味が分からず混乱するミンファ。ロレンツが再度ミンファの頭を撫でながら言う。
「お前さんはまだ若い。たくさん生きて恋をしろ」
「それって、それって……」
ミンファの目から再度ぼろぼろと涙がこぼれる。そして震える声で言った。
「あなたが誰も愛せなくなったってこと、なんですか……」
ロレンツが無言となる。
ミンファが大声で泣きながら言う。
「どうして、どうしてそんなことするんですか!!! 私が、私が……」
ロレンツが答える。
「俺は一度死んだ人間。多くの罪を犯してきた人間だ。俺にそんなものはもう必要ない」
「そんな訳ないでしょ!!!!」
(え?)
それは開かれた『女神の部屋』のドアから響いた。
「嬢ちゃん……」
ロレンツが首を向けると目を真っ赤にしたアンナが立っている。アンナがロレンツに近付きながら言う。
「そんなの、そんなの、いい訳ないでしょ……」
アンナはロレンツの目の前まで来ると、頭をその胸につけて小さく言った。
「ミンファ殿」
ミンファが驚いて声がした方を振り向く。
「エルグ様……」
聖騎士団長エルグ。自分をロレンツに仕向けたジャスター家の人間。
ロレンツへの気持ちを固め、ほぼその任務を放棄してしまったミンファに動揺が走る。エルグが言う。
「最近報告がないが、作戦はどうなったのかな」
静かな口調。だが圧が強い。
「少しずつですが、進めています……」
ミンファは下を向き答えた。エルグが言う。
「もうあまり時間がない。悠長な事では駄目なんだ。分かるよね?」
「……はい」
ミンファが小さく返事する。
「このままでは君のお父さんの中央進出も夢物語となる。この意味、分かるかい?」
「……はい」
エルグはミンファの着ている腰に大きなリボンのついた少女のようなワンピースを見て言う。
「その魅力的な体を使って落としたらどうだい? あいつも男。十分可能性はあるぞ」
「……」
ミンファは目の前の男と話しているのに嫌悪感を覚えた。だがこれが貴族の政治工作。ここで生きていくにはこのくらいのことは当然なのだろう。でも思う。
(もういいわ。私はそのような世界とは無縁の場所へ行く。ごめんなさい、お父様……)
「これから彼のところへ参ります。失礼します」
ミンファはエルグに頭を下げその場を去った。
恐怖もあったミンファに、最後の最後になって意外な人物が彼女の心を後押しすることとなった。もう迷いはない。ミンファはロレンツを探して城内を歩いた。
「ロレロレ様……」
ミンファはようやくその探し求めていた人物を見つけることができた。
「よお、銀髪の嬢ちゃん」
裏表のない笑顔。
ミンファにはそれが心から透き通った笑顔に見えた。
「何をされているんですか」
「うちの嬢ちゃんが聖女の訓練中でな。待っているところだ」
ミンファはロレンツの傍へと歩み寄る。
鼻に漂う男の汗の匂い。短く斬られた銀髪が少ししっとりと濡れている。くたびれたシャツがその逞しい肌に密着し、見ているだけでミンファの心を落ち着かせなくする。
ミンファがにっこりと笑って答える。
「そうですか。『護衛職』も大変ですね」
「そんなことはない。楽しくやらせて貰ってるよ」
そう言って笑うロレンツの顔が子供のように見えた。ロレンツが言う。
「また何か、した方がいいのか?」
ミンファはそれを首にかけた真珠のような首飾りを握り締めながら答える。
「いいえ、少しお話を聞いて貰えませんか」
「話? まあ、俺は構わねえが……」
ミンファはそれに笑顔で応えるとロレンツの隣に座った。
「私ね、小さい頃から大切に育てられて、ずっと人見知りだったんです」
「ああ……」
「だからこうやって男の人と話す機会なんてほとんどなかったですし、経験もないんですよ」
「そうか」
ロレンツは抑揚のない声で答える。
「でも私ももう子供ではなくなり、色々な事をしなければならなくなったんです。領主の娘として」
無言のロレンツ。ミンファが言う。
「私、ある人をね、ある男の人を落として来いって言われちゃって。でもその人って凄い人なんです。聖騎士団長様でも敵わなかった魔物をやっつけちゃうし、悪い賊もあっと言う間に捕らえちゃうし、無口なんだけどちゃんと相手の心を受け止めてくれるし、この国のお姫様を守る役目なんかもしちゃってるんです。凄いでしょ……?」
「嬢ちゃん……」
最後は涙声になったミンファ。ぼろぼろと止まらない涙が彼女の膝を濡らす。
「私ね、その人を落とさなきゃいけないんだけど、ううっ、そんなの私には無理で……、絶対にダメって言われていたんだけど、私、自分の心をもうこれ以上抑えきれなくって……」
ミンファがロレンツの方を真っ直ぐ向く。そしてにっこり笑いながら言った。
「あなたが好きです。ロレロレ様……」
「嬢ちゃん……」
そう言った瞬間、ミンファが胸を押さえながらその呼吸が激しくなる。
「うっ、ううっ、うぐぐぐっ……」
「おい、どうした!?」
力なくロレンツに倒れ掛かるミンファを抱きかかえながらロレンツが思う。
(これはこの間と同じ状況、いや、それ以上に悪いか。確か持病とか、……いや、違う。これは!?)
ロレンツは苦しそうに悶えるミンファを抱きながらある異変に気付く。
(この感じは呪い!? 死臭を漂わせる呪いの類。まさか、この嬢ちゃん……)
ロレンツが言う。
「嬢ちゃん、これは呪いなんだな!? 違うかっ!!」
ミンファは苦しい中でもやはり何も隠せないと思いつつ答える。
「私ね、誰かを愛すると……、死んじゃうんです。だから愛せなかった。でも、ううっ、そんなのは無理なんですよね……」
ミンファはロレンツの腕の中で更に苦痛に顔を歪める。
(人を愛すると死ぬ呪いだと……!?)
ロレンツに躊躇いはなかった。
「嬢ちゃん、今、楽にしてやる」
ロレンツはミンファを壁にもたれ掛からせると、自分は立ち上がりその前に仁王立ちとなる。
(ロレロレ様……)
虚ろな目でミンファはその憧れの人を見上げる。
(呪剣……)
ロレンツは右手にその忌々しい漆黒の剣を発現させる。
(真っ黒な剣。ロレロレ様が時々使う、黒い剣……、そうか私、これで楽になるんだ……)
ミンファは薄れゆく意識の中で、最後は最愛の人に楽にして貰えることを幸せに思った。ロレンツが言う。
「これで大丈夫だ」
そのまま突きの構えを取ったロレンツは、一切の迷いもなく呪剣をミンファの胸に突き刺した。
グサッ!!
漆黒の剣がミンファの体に突き刺さる。それと同時に彼女の首に掛かっていた首飾りが切れて落ちた。
(痛みすら感じない。このまま私は、もう、これで……)
ミンファの目から涙がこぼれる。
(終了)
剣を突き刺したロレンツはすぐに剣を収める。そしてミンファの頭を撫でながら言った。
「もう大丈夫だ」
(え?)
そう言われたミンファが胸の苦しみ、いやそれどころか剣で刺された痛みすら感じないことに驚く。
「あれ、あれ、これって……?」
ミンファは胸に手をやる。
(えっ!? 傷口がない??)
胸に手をやったミンファはそこに傷口どころか、血の一滴も出ていないことに驚いた。呪いによる苦しみも消えている。唖然とするミンファにロレンツが言う。
「俺もな、呪いみたいなの、持っててよ。さっきの黒い剣。あれがそうなんだ」
震えるミンファが言う。
「何を言って……」
「俺の剣は引力みたいに他者の呪いを吸い取ることができる。お前の呪いは俺が貰った。安心しろ」
「えっ、貰ったって……」
意味が分からず混乱するミンファ。ロレンツが再度ミンファの頭を撫でながら言う。
「お前さんはまだ若い。たくさん生きて恋をしろ」
「それって、それって……」
ミンファの目から再度ぼろぼろと涙がこぼれる。そして震える声で言った。
「あなたが誰も愛せなくなったってこと、なんですか……」
ロレンツが無言となる。
ミンファが大声で泣きながら言う。
「どうして、どうしてそんなことするんですか!!! 私が、私が……」
ロレンツが答える。
「俺は一度死んだ人間。多くの罪を犯してきた人間だ。俺にそんなものはもう必要ない」
「そんな訳ないでしょ!!!!」
(え?)
それは開かれた『女神の部屋』のドアから響いた。
「嬢ちゃん……」
ロレンツが首を向けると目を真っ赤にしたアンナが立っている。アンナがロレンツに近付きながら言う。
「そんなの、そんなの、いい訳ないでしょ……」
アンナはロレンツの目の前まで来ると、頭をその胸につけて小さく言った。
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