41 / 58
第五章「告白と告白と、告白」
41.強い男、なの?
しおりを挟む
「姉さん……」
クリスマスムードが漂う街。その中でタケルと優花の前に現れたショートカットの大人びた女性を見て優花が言った。優花の姉が言う。
「おはよ、優花」
「姉さん、どうしてここに……?」
優花の姉、桐島茜は腕を組んだままふたりに近付いて言う。
「ちょっとあなたが心配でね」
優花が真剣な顔になって言う。
「まさかつけてきたの?」
「まあ、そんなとこ」
優花が怒りの表情となって言う。
「どうしてそんなことするのよ!!」
「それよりさあ……」
茜は優花の隣に立つタケルの前に行くと左右、上下にゆらゆら揺れながら見つめて言う。
「彼が面談の相手の?」
「違うわっ!!!」
即答する優花。その表情ははっきりと怒気を含んでいる。タケルが優花に尋ねる。
「な、なあ、優花。この人って……」
「私は姉よ。優花の姉の茜って言うの。よろしくね」
茜は優花が答えるよりも先に自己紹介をした。タケルが返す。
「あ、俺、一条タケルって言います。よろしく……」
優花よりずっと大人びた女性。優花とはまた違った美しさを持つ女性。そんな茜の前で陰キャ寄りのタケルは少しおどおどとする。優花はそんなタケルの様子を見て更にむっとして言う。
「で、姉さん。一体何の用なの?」
茜は腕を組んだまま再びタケルをじろじろと見つめながら言う。
「これじゃあ、ダメそうね」
(え?)
意外過ぎる茜の言葉にタケルが凍り付く。優花が大きな声で言う。
「な、何を言っているの、姉さん!! 意味分かんない!!!」
たったこれだけのやり取りで、タケルは先日の彼女の父親の件と合わせて優花の家族関係が上手く行っていないことを理解した。茜が言う。
「もっとねえ、やっぱりもっと強い男じゃないと。こんなヘタレ君じゃあ、ねえ……」
何を言っているのか理解できない。
タケルは初対面の茜を見ながら思った。優花が言う。
「姉さんの趣味を押し付けないでよ。タケル君はね……」
「認めない」
「え?」
茜はふたりをじっと見つめて言う。
「私は認めないわ。こんな弱そうな男。桐島家じゃやって行けない」
優花が前に出て言い返す。
「姉さんに認められなくてもいいわ!! 私が認めるから!!!」
一歩も引こうとしない妹に茜が言う。
「彼で納得させられるの? お父さんを」
「……」
家柄や体裁ばかりを気にする父親。今は取引先でもある格上の名家結城家のことで頭が一杯である。茜が言う。
「あのお父さんを押しのけてまでもあなたを奪い取る覚悟はあるのかな~?」
(何の話をしているんだ? 納得とか奪い取るとか……)
唯一話の意味が分からないタケルが考える。優花が答える。
「タケル君は強いのよ!!」
「強い?」
茜が少し首を傾げて口にする。
「そう、強いの!」
「あのお父さんを追いやれるの?」
「たぶん……」
茜が今度は嘲笑するような顔になって言う。
「じゃあ、ダメね。タケル君だっけ? 残念だけど優花のことは……」
「今度、見に来て!!」
茜の言葉を遮るようにして優花が言う。茜が尋ねる。
「何を?」
「今月、開盛大学ってところで柔道の公開練習があるの。それにタケル君が参加するんだけど、姉さん。それを見に来てよ」
「柔道? 彼は柔道やってるの?」
「そうよ。強いんだから」
「ふ~ん」
そう言いながら再びタケルをじろじろと見つめる茜。
「あ、あの、俺……」
姉妹のやり取りに呆然とするタケル。茜が言う。
「いいわ。優花がそこまで言うのなら見に行ってあげる」
「約束よ」
「ええ」
茜は小さく頷くとタケルに言った。
「タケル君、優花が欲しいのなら、本気で取りに来なさいよ。じゃあね」
茜はそうって軽く手を上げ人混みの中へと消えて行った。優花が言う。
「ごめんね、急に」
優花は申し訳なさそうな顔をタケルに向ける。
「あ、ああ、いいんだけど。ちょっと良く分からないな。説明してよ」
「うん……」
優花は歩きながら家庭の事情を話した。お見合じみた面談のこと、体裁ばかりを気にする父親のこと。もちろん結城レンのことは伏せながら。タケルが言う。
「面談? マジかよ……」
この現代にそんな政略結婚のようなことが行われてることに驚きを隠せないタケル。優花が言う。
「も、もちろんそんなのしないよ! 私はタケル君のものだから!!」
そう言ってタケルの腕にしがみ付く優花。ふわっと風に揺れる栗色の髪からいい香りが漂う。タケルが答える。
「う、うん。ありがと。でもお姉さんは心配してここに来てくれたんだね」
「……そうなるのかな?」
「多分」
「うん、そう思うことにするよ」
ふたりは腕を組みながら買い物へと出かけた。
「先輩、先輩、一条せんぱーい!!」
週明けの月曜日。大学のカフェで中島と次の講義までの間の時間を潰していたタケルに、元気な声が掛けられた。
「ん、雫ちゃん」
青いショートカットの雫。頭にはトレードマークの青のリボンがついている。雫がふたりのところに来て言う。
「せんぱ~い。再来週って、公開練習に行くんですよね~?」
「え、何で知ってるの??」
開盛大学での一条家の公開練習。今のところタケルの周りでそれを知るのは優花ぐらいである。中島が尋ねる。
「一条君、公開練習って何?」
「あ、ああ、まあ、その、大学とか高校とか行って柔道やるの」
「ふーん」
あまり興味がなさそうに答える中島。対照的に雫は目を輝かせて言う。
「先輩も行くんですよね!! わあ、楽しみ!!」
そう言いながらすすっとタケルの近くへ行き、空いている椅子へ座る。タケルが尋ねる。
「なんで知ってるの? 俺が出るって」
雫はタケルの体に顔を近づけながら言う。
「見たんです。くんがくんが……」
そう言いながらタケルの体臭の匂いを嗅ぎ始める。
「ちょ、ちょっと雫ちゃん! 何やって……、って何を見たの?」
「SNS。お兄さんの。くんがくんが……」
雫は既に恍惚の表情を浮かべて頬を赤くしている。
「SNS? ああ、あれか!!」
タケルは柔道の練習中に兄の慎太郎がスマホで何やら一生懸命更新していたのを思い出す。
(柔道のことSNSに上げていたんか!! 気付かなかった……)
「私も見に行きますからね!!」
十分に体臭を満喫した雫がタケルの腕に手を絡めて笑顔で言う。タケルが引きつった顔で答える。
「そ、そうなの……?」
「はい、誰でも入場可能なんで!!」
そう言ってタケルに向かって微笑む雫。それを見ていた中島がぼそっと言う。
「なあ、一条君」
「な、なんだよ?」
「なんかもう、めっちゃリア充じゃない?」
「り、リア充??」
かつて『非モテ同盟』を結んでいた中島とタケル。しかし今となっては彼女無しの中島に対してタケルはミスコングランプリの優花に美少女柔道部マネージャーの雫、そしてロリ巨乳で元中島の彼女である理子にまである意味迫られている。中島が言う。
「そうだよ、リア充。確かにそれだけ柔道が強ければモテるとは思うけどなあ……、なんか、はあ……」
中島はそんな自分に目もくれない雫を見て更にため息をつく。タケルが言う。
「お、おい、勘違いするなよ! 俺の彼女は優花だけであって、それ以外は……」
「先輩……」
それを聞いた雫が悲しそうな顔をしてタケルに言う。
「な、なに……?」
戸惑うタケルが小さな声で答える。
「私にあんなことをしておいて、酷いです……」
「あんなこと!?」
中島が目の色を変えて言う。
「な、なに!? あんなことって??」
優花となら思い当たるふしはある。だけど雫と『あんなこと』をした記憶はない。雫は悲しそうな顔で言う。
「そうですか。先輩は覚えてもいないんですね……」
「いや、だから俺が何をして……」
「いいんです! 私は優花さんにも認められた『二番目の彼女』ですから!! そしていつか必ず『一番目の彼女』になりますから!! なんなら今でもいいですよ!!」
「あ、いや、だからさ……」
そう言おうとした時、雫は時計を見てふたりに言う。
「あー、もう講義の時間だ!! じゃあまたね~、せんぱーい!!」
「あ、ちょ、ちょっと雫ちゃん!?」
「ああ、忘れてた! 今日の部活ヨロで~す!!」
そう言って雫は笑顔と共に消えて行った。
「いい子なんだけどなあ……」
「僕もそう思うよ……」
中島はタケルがぼそっと言ったその言葉を素直に同意した。
クリスマスムードが漂う街。その中でタケルと優花の前に現れたショートカットの大人びた女性を見て優花が言った。優花の姉が言う。
「おはよ、優花」
「姉さん、どうしてここに……?」
優花の姉、桐島茜は腕を組んだままふたりに近付いて言う。
「ちょっとあなたが心配でね」
優花が真剣な顔になって言う。
「まさかつけてきたの?」
「まあ、そんなとこ」
優花が怒りの表情となって言う。
「どうしてそんなことするのよ!!」
「それよりさあ……」
茜は優花の隣に立つタケルの前に行くと左右、上下にゆらゆら揺れながら見つめて言う。
「彼が面談の相手の?」
「違うわっ!!!」
即答する優花。その表情ははっきりと怒気を含んでいる。タケルが優花に尋ねる。
「な、なあ、優花。この人って……」
「私は姉よ。優花の姉の茜って言うの。よろしくね」
茜は優花が答えるよりも先に自己紹介をした。タケルが返す。
「あ、俺、一条タケルって言います。よろしく……」
優花よりずっと大人びた女性。優花とはまた違った美しさを持つ女性。そんな茜の前で陰キャ寄りのタケルは少しおどおどとする。優花はそんなタケルの様子を見て更にむっとして言う。
「で、姉さん。一体何の用なの?」
茜は腕を組んだまま再びタケルをじろじろと見つめながら言う。
「これじゃあ、ダメそうね」
(え?)
意外過ぎる茜の言葉にタケルが凍り付く。優花が大きな声で言う。
「な、何を言っているの、姉さん!! 意味分かんない!!!」
たったこれだけのやり取りで、タケルは先日の彼女の父親の件と合わせて優花の家族関係が上手く行っていないことを理解した。茜が言う。
「もっとねえ、やっぱりもっと強い男じゃないと。こんなヘタレ君じゃあ、ねえ……」
何を言っているのか理解できない。
タケルは初対面の茜を見ながら思った。優花が言う。
「姉さんの趣味を押し付けないでよ。タケル君はね……」
「認めない」
「え?」
茜はふたりをじっと見つめて言う。
「私は認めないわ。こんな弱そうな男。桐島家じゃやって行けない」
優花が前に出て言い返す。
「姉さんに認められなくてもいいわ!! 私が認めるから!!!」
一歩も引こうとしない妹に茜が言う。
「彼で納得させられるの? お父さんを」
「……」
家柄や体裁ばかりを気にする父親。今は取引先でもある格上の名家結城家のことで頭が一杯である。茜が言う。
「あのお父さんを押しのけてまでもあなたを奪い取る覚悟はあるのかな~?」
(何の話をしているんだ? 納得とか奪い取るとか……)
唯一話の意味が分からないタケルが考える。優花が答える。
「タケル君は強いのよ!!」
「強い?」
茜が少し首を傾げて口にする。
「そう、強いの!」
「あのお父さんを追いやれるの?」
「たぶん……」
茜が今度は嘲笑するような顔になって言う。
「じゃあ、ダメね。タケル君だっけ? 残念だけど優花のことは……」
「今度、見に来て!!」
茜の言葉を遮るようにして優花が言う。茜が尋ねる。
「何を?」
「今月、開盛大学ってところで柔道の公開練習があるの。それにタケル君が参加するんだけど、姉さん。それを見に来てよ」
「柔道? 彼は柔道やってるの?」
「そうよ。強いんだから」
「ふ~ん」
そう言いながら再びタケルをじろじろと見つめる茜。
「あ、あの、俺……」
姉妹のやり取りに呆然とするタケル。茜が言う。
「いいわ。優花がそこまで言うのなら見に行ってあげる」
「約束よ」
「ええ」
茜は小さく頷くとタケルに言った。
「タケル君、優花が欲しいのなら、本気で取りに来なさいよ。じゃあね」
茜はそうって軽く手を上げ人混みの中へと消えて行った。優花が言う。
「ごめんね、急に」
優花は申し訳なさそうな顔をタケルに向ける。
「あ、ああ、いいんだけど。ちょっと良く分からないな。説明してよ」
「うん……」
優花は歩きながら家庭の事情を話した。お見合じみた面談のこと、体裁ばかりを気にする父親のこと。もちろん結城レンのことは伏せながら。タケルが言う。
「面談? マジかよ……」
この現代にそんな政略結婚のようなことが行われてることに驚きを隠せないタケル。優花が言う。
「も、もちろんそんなのしないよ! 私はタケル君のものだから!!」
そう言ってタケルの腕にしがみ付く優花。ふわっと風に揺れる栗色の髪からいい香りが漂う。タケルが答える。
「う、うん。ありがと。でもお姉さんは心配してここに来てくれたんだね」
「……そうなるのかな?」
「多分」
「うん、そう思うことにするよ」
ふたりは腕を組みながら買い物へと出かけた。
「先輩、先輩、一条せんぱーい!!」
週明けの月曜日。大学のカフェで中島と次の講義までの間の時間を潰していたタケルに、元気な声が掛けられた。
「ん、雫ちゃん」
青いショートカットの雫。頭にはトレードマークの青のリボンがついている。雫がふたりのところに来て言う。
「せんぱ~い。再来週って、公開練習に行くんですよね~?」
「え、何で知ってるの??」
開盛大学での一条家の公開練習。今のところタケルの周りでそれを知るのは優花ぐらいである。中島が尋ねる。
「一条君、公開練習って何?」
「あ、ああ、まあ、その、大学とか高校とか行って柔道やるの」
「ふーん」
あまり興味がなさそうに答える中島。対照的に雫は目を輝かせて言う。
「先輩も行くんですよね!! わあ、楽しみ!!」
そう言いながらすすっとタケルの近くへ行き、空いている椅子へ座る。タケルが尋ねる。
「なんで知ってるの? 俺が出るって」
雫はタケルの体に顔を近づけながら言う。
「見たんです。くんがくんが……」
そう言いながらタケルの体臭の匂いを嗅ぎ始める。
「ちょ、ちょっと雫ちゃん! 何やって……、って何を見たの?」
「SNS。お兄さんの。くんがくんが……」
雫は既に恍惚の表情を浮かべて頬を赤くしている。
「SNS? ああ、あれか!!」
タケルは柔道の練習中に兄の慎太郎がスマホで何やら一生懸命更新していたのを思い出す。
(柔道のことSNSに上げていたんか!! 気付かなかった……)
「私も見に行きますからね!!」
十分に体臭を満喫した雫がタケルの腕に手を絡めて笑顔で言う。タケルが引きつった顔で答える。
「そ、そうなの……?」
「はい、誰でも入場可能なんで!!」
そう言ってタケルに向かって微笑む雫。それを見ていた中島がぼそっと言う。
「なあ、一条君」
「な、なんだよ?」
「なんかもう、めっちゃリア充じゃない?」
「り、リア充??」
かつて『非モテ同盟』を結んでいた中島とタケル。しかし今となっては彼女無しの中島に対してタケルはミスコングランプリの優花に美少女柔道部マネージャーの雫、そしてロリ巨乳で元中島の彼女である理子にまである意味迫られている。中島が言う。
「そうだよ、リア充。確かにそれだけ柔道が強ければモテるとは思うけどなあ……、なんか、はあ……」
中島はそんな自分に目もくれない雫を見て更にため息をつく。タケルが言う。
「お、おい、勘違いするなよ! 俺の彼女は優花だけであって、それ以外は……」
「先輩……」
それを聞いた雫が悲しそうな顔をしてタケルに言う。
「な、なに……?」
戸惑うタケルが小さな声で答える。
「私にあんなことをしておいて、酷いです……」
「あんなこと!?」
中島が目の色を変えて言う。
「な、なに!? あんなことって??」
優花となら思い当たるふしはある。だけど雫と『あんなこと』をした記憶はない。雫は悲しそうな顔で言う。
「そうですか。先輩は覚えてもいないんですね……」
「いや、だから俺が何をして……」
「いいんです! 私は優花さんにも認められた『二番目の彼女』ですから!! そしていつか必ず『一番目の彼女』になりますから!! なんなら今でもいいですよ!!」
「あ、いや、だからさ……」
そう言おうとした時、雫は時計を見てふたりに言う。
「あー、もう講義の時間だ!! じゃあまたね~、せんぱーい!!」
「あ、ちょ、ちょっと雫ちゃん!?」
「ああ、忘れてた! 今日の部活ヨロで~す!!」
そう言って雫は笑顔と共に消えて行った。
「いい子なんだけどなあ……」
「僕もそう思うよ……」
中島はタケルがぼそっと言ったその言葉を素直に同意した。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
「南風の頃に」~ノダケンとその仲間達~
kitamitio
青春
合格するはずのなかった札幌の超難関高に入学してしまった野球少年の野田賢治は、野球部員たちの執拗な勧誘を逃れ陸上部に入部する。北海道の海沿いの田舎町で育った彼は仲間たちの優秀さに引け目を感じる生活を送っていたが、長年続けて来た野球との違いに戸惑いながらも陸上競技にのめりこんでいく。「自主自律」を校訓とする私服の学校に敢えて詰襟の学生服を着ていくことで自分自身の存在を主張しようとしていた野田賢治。それでも新しい仲間が広がっていく中で少しずつ変わっていくものがあった。そして、隠していた野田賢治自身の過去について少しずつ知らされていく……。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
自称未来の妻なヤンデレ転校生に振り回された挙句、最終的に責任を取らされる話
水島紗鳥
青春
成績優秀でスポーツ万能な男子高校生の黒月拓馬は、学校では常に1人だった。
そんなハイスペックぼっちな拓馬の前に未来の妻を自称する日英ハーフの美少女転校生、十六夜アリスが現れた事で平穏だった日常生活が激変する。
凄まじくヤンデレなアリスは拓馬を自分だけの物にするためにありとあらゆる手段を取り、どんどん外堀を埋めていく。
「なあ、サインと判子欲しいって渡された紙が記入済婚姻届なのは気のせいか?」
「気にしない気にしない」
「いや、気にするに決まってるだろ」
ヤンデレなアリスから完全にロックオンされてしまった拓馬の運命はいかに……?(なお、もう一生逃げられない模様)
表紙はイラストレーターの谷川犬兎様に描いていただきました。
小説投稿サイトでの利用許可を頂いております。
如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。
乙男女じぇねれーしょん
ムラハチ
青春
見知らぬ街でセーラー服を着るはめになったほぼニートのおじさんが、『乙男女《おつとめ》じぇねれーしょん』というアイドルグループに加入し、神戸を舞台に事件に巻き込まれながらトップアイドルを目指す青春群像劇! 怪しいおじさん達の周りで巻き起こる少女誘拐事件、そして消えた3億円の行方は……。
小説家になろうは現在休止中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる