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眠りん

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十六話 肉体関係

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 匠の両足を大きく開いて、最大限に勃起している自身の肉棒を、勢いよく尻穴の奥に突き入れた。

「ひぁぁん! あっ、あっ、あっ、んっ、あんっ、あっ、あん、あっ……」

 乱暴に中を擦ると、匠は気持ち良さげに身体を躍動させ、皇樹を求めた。
 皇樹は今まで一度も匠が気持ち良くなるように、考えて動いた事はない。自分の快楽だけを優先させてきた。

 自分より匠の快楽を優先させてみたら、今まで見れなかった匠の艶美な姿を見る事が出来た。
 皇樹はそれが嬉しくて、もっと匠を悦ばせる事が出来れば振り向いてくれるかもしれない──そんな期待を抱いた。

「ここがいいのか? どうして欲しい?」

「やっ──僕の身体、好きに使って下さい。僕が感じるとか、何も気にせず……皇樹様が射精する為に、僕を使ってぇ!」

「だから嫌なんだって。俺は匠をイかせたい。なぁ、ダメなのかよ?」

 ふと、ベッドヘッドの隅に電マが置いてあるのが見えた。
 皇樹は一度匠の中から肉棒を出して、ベッドの上に置いてある電マを手に取った。コードは繋がれているようで、スイッチを上下させると弱か強かを選べる。
 強にして、電マを匠の肉棒の先端に当てた。

「ひぃっ、ひぁぁぁぁぁっ!」

 快感が強いようで、匠は目を剥いてよがり始めた。電マを亀頭の周りに押し付けてくるくると回したり、陰茎や陰嚢に当てていると、匠が電マを掴んで離そうとする。

「おい、命令だ。抵抗するな。射精しても逃げるなよ」

「ひゃ、ひぁい!! あああああぁぁぁぁぁっ!!」

 絶叫が皇樹の耳を劈く。近くにあるタオルを匠の口に押し込み、浴衣の帯で匠の両手を縛って、ベッドヘッドに繋いだ。
 今にも閉じそうな両足だが、再び匠の中に肉棒を入れて、奥まで入れてしまえば皇樹の胴が邪魔して閉じられなくなった。

「んんんんんんっ!!」

 叫び声もタオルに吸収され、抵抗も出来ない。これで匠はどう足掻いても逃げる事が出来ない。ボロボロと涙を流しているが、確かに匠は快楽に悦んでいる。
 命令されて、辛い事をさせられている事への興奮からなのだろうが、頭が働いていない時に言う事を聞かせようとする、皇樹の魂胆でもあった。


 電マの振動から、皇樹の肉棒まで快楽が響くと、すぐに匠の中に性を吐き出した。
 好きに射精されるのも嬉しいようで、一瞬幸せそうに笑顔になった。
 だが、電マの苦しさからまた顔が歪んだ。

 匠は蜜口から白濁液を吐き出した。腹だけではなく胸や、顔にまで精液が飛んでいった。
 皇樹は頬を流れる精液を顔中に広げるように塗りたくった。

「喜べザーメンパックだ。汚れてる匠も綺麗だな。後で俺のザーメンもいっぱいかけてやるからな」

 匠は目に涙を浮かべてコクコクと頷いた。だが、早く電マを何とかして欲しいようで、必死な目で皇樹に訴えた。
 ──電マを止めて欲しい。そう思っているだろう。だが、皇樹は止めない。

 強く振動している電マを亀頭に当て続けた。
 すると、匠の身体がガクガクと震え、透明な液体がプシャーッ!! と噴き出した。
 匠の顔、胸、腹、その周囲に潮が撒き散り、出し切ると匠の四肢はグタッと力が抜けた。

 皇樹は電マを止めると、匠の顔の上に立ち、肉棒を握って上下に擦った。
 淫らな匠の姿は、すぐに興奮させて射精へと誘う。先端から零れる白濁液は少しずつ落ちていき、匠の顔を白い花のように綺麗に穢したのだった。


 翌日朝になって目が覚めた二人は、ホテルから出て近くのカフェで一緒に朝食を食べた。

「昨日は悪かったな。これ、匠に用意していたプレゼントだ」

 長方形の片手で収まるサイズの箱を匠に手渡した。箱にはブルーのリボンが巻かれており、皇樹が何時間も考えて、ラッピングにもお金を掛けて力を入れたものだ。
 誰かの為にここまで用意するのは初めての事だった。

 匠は一度受け取ったが、箱に筆記体でお洒落に記載されている店のロゴを見て、皇樹に返してきた。

「こんな高価なもの……受け取れません」

 匠はファッションやブランドが好きな女性と同じ位の知識があり、それが海外のメンズ向けのハイブランド商品だと分かるらしい。

「受け取るくらいいいだろ? じゃあ命令してやろうか?」

「……命令されても拒否しますよ? そもそも、どうして僕なんかにここまでしているんですか?」

「なんかって言うなよ。君が大事な人だから、適当に出来るわけないだろ。……喜んでくれたら嬉しいと思ったんだよ」

 どんな女性も皇樹を見れば恋に落ちていたし、今まで乱暴した女性が騒がないのは、皇樹に惚れていた子ばかりだ。
 皇樹に逆らった為に痛い目を見せた女性には、最後まではせず、脅す程度にしていた。

 だから匠には特に酷い性暴行をしたわけだが、自分に惚れていると思った相手が、実は惚れていなかった上に嫌われているという経験はした事がなかったのだ。

「喜ばないのでお返しします。僕は、皇樹様の奴隷ですから」
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