嘘つきな俺たち

あとがき

　ここまでお読みいただきありがとうございます！
　無事完結出来ました。

　途中、これ完結無理じゃないか？　と思った時もありました。
　全然違うストーリーになりそうになったり、どう終わらすかで一番悩みましたね。

　どうでもいい自分の話ですが、プライベートでメンタル最悪状態で、もう書ける気がしなかったんですね。
　でも、辛い時期を乗り越えて、潤君と怜治君をどうしたいのか、どうなって欲しいのかをゆっくり考える時間が出来てようやく完結までいきました。

　お義父さん放置しましたが。まぁ彼は大人なので自分でどうにか乗り越えてくれるだろうと思います。
　いつか潤君と和解するといいですね。

　この作品を書こうと思ったのが、自分の内にある悪い感情とか悪い考えとか、それを隠して過ごしている人って多いだろうと思った事からです。
　潤君は、お母さんが「自分の中の嫌な感情を笑顔で隠す」ところを見て、親の真似をしました。
　自分の性格の悪さを理解し、それを見せないよう笑顔で隠しました。

　妹、風花とは親や周囲の人より距離が近かったので、たまに裏の一面を見せてビビらせてしまったようですが、「嫌い」と言いつつ心を許していた人であったのです。

　その悪い一面を全て見ても、それでも相手を「愛してる」と言えればそれは本物の愛なのではないかと。
　そう信じてこの作品を書きました。

　ですが、現実問題そう甘くないですね。
　どんな好きな人でも嫌な一面は「嫌い」なんですよね。
　この作品を通して色々考えさせられました。

　逆に怜治は天の邪鬼で、普段はストレートに感情を出せるのに、好きな人の前ではつい思っている事と逆の事を言ってしまいます。
　潤と怜治の自発的な嘘つきVS意図しない嘘つきの構図ですね。
　本当はラブコメにしたかったのが、私のメンタルの調子でシリアスになったりするんですねぇ。
　無事完結してホッとしております。

　ここまで読んでくださって本当にありがとうございます！
　他の作品も読んでいただけると嬉しいです。