乱交パーティー出禁の男

眠りん

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三章

三十話 小悪魔ビッチ

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 瑞希は口を塞がれて、車へと乗せられた。すぐに背負っていたリュックを取られ、背中の後ろで両手首に手錠が掛けられる。
 瑞希が暴れないように二人がかりで身体を押さえ付けられているが、抵抗するつもりもない。
 塞がれた口が離されるのを待った。

(久しぶりに拉致られたなぁ。今回は何が目的なんだろう?)

 瑞希にとって誘拐事件はそこまで珍しい事ではない。大方、プレイ料金が払えないか、払いたくないけど犯したいという脳味噌下半身な奴か、嫉妬や恨みを買った誰かの指示で報復される復讐屋のどちらかだろう。

(面倒臭。コイツらのチンポが僕好みなら良いんだけど)

 瑞希の口を押さえていた男が手を離した。どうやら猿轡で塞ごうとしているようだ。
 口を塞がれると面倒だ。

「ねぇ?」

 と声を掛けた。

「騒ぐな!」

 瑞希の口を塞いでいた男だ。ネズミのような顔立ちをしており、身体も瑞希程ではないが小柄な方だ。

「騒いでないでしょ。大人しく言う事聞くから、もう少し楽な体勢にしてくれる? 息苦しくて死にそう」

「わ、悪い」

 ネズミ顔よりはガッシリとした筋肉質な体型の男が謝りながら、瑞希を座らせた。
 右に筋肉質の男、左にネズミ顔の男、瑞希は真ん中に挟まれた。

「手ぇこんなだと寄りかかれないよ。座りにくいなぁ」

 瑞希が不満を口にすると、筋肉質の男は手錠も外した。

「ありがとね。優しいんだ? 優しい人、僕好きだよ」

 瑞希が笑顔で筋肉質の男に礼を言うと、男は少し顔を赤くしてそっぽを向いた。

「お前ら、しっかりしろよ。ターゲットに絆されてどうすんだよ!?」

 運転手が苛立ちの様子を見せた。この中では一番若いだろうか、二十代標準体型の若者といった感じだ。後ろからでは詳しくは見えないが。

「あ、大丈夫だよ。僕ね、こうやって誘拐されるの慣れてるから。お兄さん達も僕を犯したいんでしょ?
 僕もお兄さん達のおチンポにしか興味ないから安心してね」

 三人とも「はぁ?」という様子だ。犯したいだけの脳味噌下半身男ではないらしい。

「じゃーあ。僕のフェラでお兄さん達をその気にさせてあげるね」

 最初にネズミ顔の男のズボンのファスナーを下ろし、男性器を取り出した。
 ふにゃりと柔らかい。口に含むと尿の味がした。舐めたり吸ったりしているとすぐに大きくなる。

「うっ……彼女より断然上手い……」

 ネズミ顔の男がそう漏らした。彼女がいるという事は、ノンケらしい。
 復讐屋だろうか。

「おっきいですね。僕、おっきいの好きぃ」

 なるべく高い声で言ってやる。童顔で中学生に間違われる瑞希の容姿であれば、ボーイッシュな女子のように見えてもおかしくない。
 服装は辛口だが。

「僕のオマンコが、ウズウズしてるよぉ。お兄さん、僕とヤっちゃう?」

「いっ、いいのか!?」

「お前! 彼女にチクるぞ!」 

 すぐに運転席から怒号が飛ぶ。

「か、彼女……。悪ぃが、俺彼女一筋だから……」

 ネズミ顔の男も頭を掻いて断ってきた。
 瑞希は心の中で舌打ちをし、ネズミ顔の男の男性器は放置して、次は筋肉質の男にモーションをかける。

「ざーんねん。ねぇ、お兄さんのおチンポも……味見したいなぁ」

 瑞希が筋肉質の男に顔を向ける。既に筋肉質の男の男性器は勃起態勢だ。男は窓の外を眺めながらこちらを見ようともしないが、ファスナーを広げて、勝手に男性器を取り出しても抵抗はない。

「いただきます」

 鈴口から透明な蜜が溢れている。吸いながらしゃぶり、時折上目線を向けると目が合った。
 男の顔は真っ赤になり、男性器も更に固くなった。

「お兄さんは我慢汁多くて美味しいな。おっきくて、僕好みの味」

 褒めていると後ろから尻を掴まれた。

「俺のチンポはどうだったよ?」

 ネズミ顔の男が嫉妬したようだ。瑞希を奪われまいと、尻を掴んで離さない。

「おっきくて好きだけど、我慢汁あんまり出ないよねぇ」

「なら出してやるよ」

 ネズミ顔の男は瑞希の頭を掴むと、自分の方を向かせて、瑞希の顔に射精しようと自慰をする。

「だめー!」

 瑞希は自慰をする手を止めた。

「顔にかけられたくないってか? お前に拒否権ねぇんだよ!」

「違うの! 僕の目の前にあるおチンポはぜーんぶ、僕が射精させてあげるの。
 一人でイっちゃやだよ~!」

 瑞希が泣きそうになり、手の甲で目を擦ると、ネズミ顔の男は狼狽えた。

「わ、悪い! お前に射精してもらうわ。その代わりどこに出しても文句言うなよ」

「うんっ。僕の頭でも顔でも、お腹でもお尻の中でも、どこにでも出していいんだよ。
 皆のザーメンシャワー浴びさせてね」

 いかにも頭の悪そうなビッチを装うが、まだ折れない奴がいる。運転手だ。
 だが、目的地に到着したらしく、停車をした。窓から外を見ると周りは何もない路地裏のようだ。停車した場所はどこかの駐車場らしいが、建物は廃墟となっている。取り壊し途中のビルが放置され、そのまま風化されてしまったかのようだ。

「降りろ! 騒いでも無駄だぞ。周りは何も無いし、人も通らないからな!」

 運転手が瑞希を押さえながら恫喝する。

「ちょっと待って。僕のリュックも一緒に持ってっていい?」

「はあ? そんなん許すわけ……」

「中に玩具とか色々入ってるよ。僕に使ってもいいし、心配ならスマホ没収してくれて構わないし」

「何を企んでやがる?」

「皆で楽しみたいだけ。今までSM店で仕事してたの、ね? その道具使って僕で遊んでいいからさ」

「ドMか? そんな情報……」

「情報?」

 ネズミ顔の男が訝しむが、瑞希が聞くと押し黙ってしまった。誰かに頼まれた刺客の可能性が高いと踏む。

「バカ! コイツに情報与えんな! おい、ついてこい」

 運転手の男がネズミ顔の男に叱責した後に、瑞希は手を引かれて中に入ると、床に突き飛ばされた。
 瑞希はドサリと土や埃まみれの地面に倒れ込む

「お、おいっ! 何するんだ!」

 ネズミ顔が運転手の男に立ち塞がって文句を言い、筋肉質の男が瑞希の身体を支えている。

「コイツのハニートラップに引っかかってんじゃねぇよ! このバカども!」

「違……。ハニートラップなんかじゃ……。僕、ほんとに、ほんとに男性のおチンポが好きなんですっ。
 あなたのおチンポも僕に下さい」

 瑞希は膝立ちで運転手の男の膝に縋り付き、ズボンごと下ろした。
 すると、大きなイチモツが堂々と上を向いた状態で出てきたのだ。

(なーんだ。僕に欲情しない男が翠君以外にもいるんだと思って焦ったじゃん)

 瑞希は嘘はついているものの、エッチな事をしたいアピールは本物だ。だから嘘を見抜く事に長けているのであろう運転手も、瑞希の行動には困惑しているようだ。
 ここから逃げ出す為に淫乱を装っているのではないのかと。
 嘘ではない嘘は見破れまいと、瑞希は心の中でほくそ笑みながら、その男性器に舌を這わせた。

「あっ……運転手さんの、おちんぽ、熱くて、ビンビンで、僕好みぃ」

 音を立ててしゃぶる。八年かけた性技だ。プライドもある。今までフェラされた中で一番上手いと言わせる! と、目的は変わっていた。

 ジュポジュポ、グチュグチュと下品に音を立てながら、男の感じる場所を狙ってしゃぶる。そうしている内に、ネズミ顔の男に服を脱がされる。

「綺麗な肌してんな。女みてぇな」

 上を脱がされ、ズボンも脱がされる。下着はゲイ向けのセクシー下着だ。それも脱がされ、靴下と靴も脱がされた。
 全裸の姿だ。

「エロ……」

「僕のお尻、柔らかいからすぐ入るよ。入れてもいいですよ」

 許可した途端、ズンッとすぐに誰かの肉棒が突き刺さる。大きさと形的にネズミ顔の男だろう。

「あんっ、おっきい……」

「なんだよこの中。本当に男のケツか? マンコと変わらねぇぜ」

(ははは。そんなわけないだろ)

 と、内心突っ込みながらも瑞希はフェラを続ける。後ろはガンガンと容赦なく腰を打ち付けてきており、少し苛立ったが我慢した。
 運転手が耐えきれずに瑞希に口内発射をした。

「んんっ……運転手さんのミルク、おいしい」

 瑞希が口から少し精液を流しながら、それを指で掬って舐め取る。その様子を見た運転手が瑞希の頭を両手で掴んで無理矢理口の中に突っ込んできた。
 瑞希はすかさず陰茎に歯を立てた。

「いづっ!?」

「だめだよぉ! そんな乱暴にしたら、次は噛み切るつもりで噛むよ? 言う事聞いてくれないなら、さっきみたいな気持ちいいフェラはしてあげない」

「うぅ……。どうしたらまた舐めてくれる?」

 最後まで瑞希を不審な目で見ていた運転手だが、今や瑞希の機嫌を取る事に必死だ。

「次は後ろで待ってるお兄さんの舐めるから、運転手さんは右手でコスってあげる。舐めるのは、次運転手さんが僕のアナルを犯した後ね。お掃除フェラしてあげるね!」

「分かった。でも、運転手って呼ぶのやめろよ。俺、仁科にしなっていうんた」

「仁科、何さん?」

翔瑠かける!」

「じゃあ翔瑠君。これからは僕の言う事ちゃんと聞いてね?」

「分かった!」

(ちょっろ!)

 瑞希は心の中でガッツポーズをした。彼らが心を開くもの時間の問題だ。

「俺は永田優介ながたゆうすけ!」

 と、ネズミ顔の男までわざわざ聞いてもいないのに名前を明かした。

「俺、高梨耕平たかなしこうへい

 筋肉質の男も永田に続く。

「翔瑠君に、優介君に、耕平君だねっ! 僕の事は瑞希って呼んでね」

 ここまで上手くいくと思っていなかった為、心の中でガッツポーズをした。
 そして、耕平のフェラをしながら、右手は翔瑠の男性器を扱き、後ろの穴は優介に犯されていた。

「僕っ、こうやって皆でイチャイチャしながら楽しくプレイするの好きだなぁ」

「瑞希さんは、鬼畜なドSって聞いてたけど、聞いた話となんか違うよな」

 誰から聞いた情報だろうか。それも後で聞き出さなければ。エッチでメロメロに見せても理性は留める。

「それは仕事だからですよぉ。店長が可愛い僕がドSな方がギャップで人気取れるって、無茶振りしてきてぇ。
 僕、本当はまったりエッチするの大好きなの」

 と、瑞希が甘い言葉を囁く。三人は俄然やる気が出たようで、誰が先に瑞希をイかせるかで牽制し合う程だ。

 三人は射精をすると場所を交換し、瑞希は休まる暇もないまま様々な体位で輪姦されたり、耕平に持ってきてもらった自分のリュックから、新品のローターやバイブを出して、彼らに使わせたりもした。
 身体は土や埃で汚れに塗れているというのに、三人の男は萎える事もなく、寧ろその姿に興奮している。

 最後に三人同時に頭から精液を浴びせられ、瑞希はうっとりと幸せそうな顔を浮かべていた。
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