31 / 139
番外編
⑥裏切り
しおりを挟む
伊吹は昼休み、瑞希のクラスへ顔を出した。
「なーあ、瑞希ぃ。今日の放課後暇?」
「伊吹。久しぶり。特に用はないけど?」
瑞希の予定なら大体知っているので、今日予定が何もない事は最初から分かっていた。
「付き合って欲しいところがあるんだ」
「いいよ。そういや、最近お前いじめてないし、今日いたぶってやるか」
「いや、いいよ」
伊吹が断ると、瑞希は伊吹の異変に気付いた。今までなら断るなんて有り得なかったからだ。
「……? なんか、伊吹……どうした?」
「なにが?」
「お前が最近なにやら楽しそうなのは知ってた。けど、なんかおかしい。
変な事に巻き込まれてないよな?」
「うん」
「本当か? 嘘だったら後で酷いぞ」
その言葉で伊吹は自身の肉棒がピクっと動き、期待をしてしまった。後で酷い事をされるなら嘘をついた方がいいと。
「嘘つかないよ。ちょーっと買い物に付き合って欲しいだけ」
「ふーん? まぁ買い物くらい付き合ってやるけど」
「ありがとう! じゃあ放課後な!」
意気揚々と自分の教室に戻り、放課後の事を思い浮かべた。どんなプレイになるのかという期待。瑞希も一緒に犯されるならもっと楽しいだろう、そんな風に思っていたのだ。
放課後、伊吹は瑞希を連れてリーダーの家へ行った。
「この家、何?」
勿論、すぐに瑞希は怪しんだ。
「先輩の家だよ」
「買い物は?」
「先輩とも行く約束してて、先に部屋で準備してから行くんだよ。一緒に来て」
「……」
瑞希は完全に訝しむ顔になり、帰ろうとしたが、伊吹がそれをさせない。
瑞希の手を強く掴んで、先輩の家に入る。
「や、伊吹、怖いっ。何? 何しに来たんだよ? 伊吹!!」
「いいから。来て、大丈夫だから」
嫌がる瑞希を二階の部屋まで強引に連れて行ったのだ。部屋に入ると八人の三年生が二人を待っていた。
「うわっ、可愛いっ! 友達って、女の子じゃん!」
「学ラン着てるでしょ。男っスよ」
「見えねぇ! 女が男装してるのにしきれてない、みたいな」
全員がまじまじと伊吹と瑞希に視線を送っていた。
華奢な瑞希はガタイのいい三人の先輩に腕や肩を掴まれて抵抗出来ない。
「やっ、何するんですか? 伊吹……伊吹っ!」
「瑞希も一緒に楽しも?」
「楽しむって、何を……?」
瑞希が困惑していると、リーダーが立ち上がり、伊吹の腹目掛けて殴った。
「あっ……」
伊吹は一度は腹を押さえて苦しむ様子を見せたが、制服を脱いで全裸になった。
「先輩方……俺の身体、サンドバッグにして下さい」
伊吹は学ランとシャツを脱いで、痣だらけの身体を見せた。服で隠れる場所は大体の場所が変色している。腕には切り傷もあった。
「お前……っ! 僕のせいか? 僕がお前の事、痛めつけなかったから……」
「ううん。瑞希の責めも大好きだよ。でも、先輩達の容赦ない暴力も好きなの」
「ざけんな! こいつらはお前の身体の事なんにも考えてねぇだろ! 骨とか折れる可能性だってあるんだぞ!?
僕なら加減してやれる。だから、もうやめるんだ!」
「瑞希ちゃんっていうんだ? 可愛いね」
「あ、瑞希は俺と違ってドSで痛みには弱いので、痛めつけるのはナシでお願いします」
伊吹がそう言うと、三年生達は頷いた。
「そうなん? 分かった。まぁ俺らはヤれればいいよ」
「やだよ、伊吹。ねぇ、何されんの僕? やめて……──」
瑞希は制服を脱がされるとすぐに両腕を後ろで縛られ、無理矢理キスをされていた。
萎えたままだったが、性奴隷が勃起しようがしまいが関係ない三年生達は、瑞希の尻穴を拡張して、何人もで回されている。
「伊吹……やめさせて……伊吹……」
瑞希は泣きながら伊吹に助けを求めていたが、伊吹はもう瑞希を見ていなかった。
両腕を羽交い締めにされて、胴体を殴られたり、蹴られる。肉棒は固くなってしまい、痛みに喘いだ。
「はぁ……もっと痛くしてくださぁい」
「これ以上痛めつけようないんだけど。そうだ、乳首にピアスでもするか?」
「いいですね」
貫通される痛みを想像して伊吹はニコニコしたが、瑞希は、犯されているにも関わらず伊吹に怒鳴った。
「お、おい伊吹! そんなとこ、知らない奴に穴開けさせたらぜってぇ許さねぇよ!?」
「先輩方、すみません。瑞希がああ言ってるので、乳首にピアスは付けられないです」
その様子を見て不思議に思った先輩が伊吹に問う。
「二人とも実はどういう関係? 付き合ってるの?」
「だから友達ですって。先輩方と会うまでは、ずっと瑞希が俺を虐めてくれていたんですよ。
でも、先輩方にあんな事されて俺気付いたんです」
「伊吹……」
瑞希は犯されている間ずっと伊吹を見つめていた。何が伊吹を変えたのか、犯されている尻穴も口の中も、何も感じない。
伊吹の言葉だけに意識を向けている。
「俺、人間じゃないみたいに扱われるの、すげー興奮するんです。サンドバッグにされて、先輩方のストレスのはけ口になってボロボロになるのが特に好きです。
皆に回されて、便器みたいな扱いされるのも、好きです。
瑞希は俺を大事にしてくれるけど、俺は先輩達の方が良いです。それを瑞希にも知ってもらいたいんです」
伊吹はにっこりと楽しげに瑞希に微笑んだが、瑞希の頬は涙が伝っていた。
「なーあ、瑞希ぃ。今日の放課後暇?」
「伊吹。久しぶり。特に用はないけど?」
瑞希の予定なら大体知っているので、今日予定が何もない事は最初から分かっていた。
「付き合って欲しいところがあるんだ」
「いいよ。そういや、最近お前いじめてないし、今日いたぶってやるか」
「いや、いいよ」
伊吹が断ると、瑞希は伊吹の異変に気付いた。今までなら断るなんて有り得なかったからだ。
「……? なんか、伊吹……どうした?」
「なにが?」
「お前が最近なにやら楽しそうなのは知ってた。けど、なんかおかしい。
変な事に巻き込まれてないよな?」
「うん」
「本当か? 嘘だったら後で酷いぞ」
その言葉で伊吹は自身の肉棒がピクっと動き、期待をしてしまった。後で酷い事をされるなら嘘をついた方がいいと。
「嘘つかないよ。ちょーっと買い物に付き合って欲しいだけ」
「ふーん? まぁ買い物くらい付き合ってやるけど」
「ありがとう! じゃあ放課後な!」
意気揚々と自分の教室に戻り、放課後の事を思い浮かべた。どんなプレイになるのかという期待。瑞希も一緒に犯されるならもっと楽しいだろう、そんな風に思っていたのだ。
放課後、伊吹は瑞希を連れてリーダーの家へ行った。
「この家、何?」
勿論、すぐに瑞希は怪しんだ。
「先輩の家だよ」
「買い物は?」
「先輩とも行く約束してて、先に部屋で準備してから行くんだよ。一緒に来て」
「……」
瑞希は完全に訝しむ顔になり、帰ろうとしたが、伊吹がそれをさせない。
瑞希の手を強く掴んで、先輩の家に入る。
「や、伊吹、怖いっ。何? 何しに来たんだよ? 伊吹!!」
「いいから。来て、大丈夫だから」
嫌がる瑞希を二階の部屋まで強引に連れて行ったのだ。部屋に入ると八人の三年生が二人を待っていた。
「うわっ、可愛いっ! 友達って、女の子じゃん!」
「学ラン着てるでしょ。男っスよ」
「見えねぇ! 女が男装してるのにしきれてない、みたいな」
全員がまじまじと伊吹と瑞希に視線を送っていた。
華奢な瑞希はガタイのいい三人の先輩に腕や肩を掴まれて抵抗出来ない。
「やっ、何するんですか? 伊吹……伊吹っ!」
「瑞希も一緒に楽しも?」
「楽しむって、何を……?」
瑞希が困惑していると、リーダーが立ち上がり、伊吹の腹目掛けて殴った。
「あっ……」
伊吹は一度は腹を押さえて苦しむ様子を見せたが、制服を脱いで全裸になった。
「先輩方……俺の身体、サンドバッグにして下さい」
伊吹は学ランとシャツを脱いで、痣だらけの身体を見せた。服で隠れる場所は大体の場所が変色している。腕には切り傷もあった。
「お前……っ! 僕のせいか? 僕がお前の事、痛めつけなかったから……」
「ううん。瑞希の責めも大好きだよ。でも、先輩達の容赦ない暴力も好きなの」
「ざけんな! こいつらはお前の身体の事なんにも考えてねぇだろ! 骨とか折れる可能性だってあるんだぞ!?
僕なら加減してやれる。だから、もうやめるんだ!」
「瑞希ちゃんっていうんだ? 可愛いね」
「あ、瑞希は俺と違ってドSで痛みには弱いので、痛めつけるのはナシでお願いします」
伊吹がそう言うと、三年生達は頷いた。
「そうなん? 分かった。まぁ俺らはヤれればいいよ」
「やだよ、伊吹。ねぇ、何されんの僕? やめて……──」
瑞希は制服を脱がされるとすぐに両腕を後ろで縛られ、無理矢理キスをされていた。
萎えたままだったが、性奴隷が勃起しようがしまいが関係ない三年生達は、瑞希の尻穴を拡張して、何人もで回されている。
「伊吹……やめさせて……伊吹……」
瑞希は泣きながら伊吹に助けを求めていたが、伊吹はもう瑞希を見ていなかった。
両腕を羽交い締めにされて、胴体を殴られたり、蹴られる。肉棒は固くなってしまい、痛みに喘いだ。
「はぁ……もっと痛くしてくださぁい」
「これ以上痛めつけようないんだけど。そうだ、乳首にピアスでもするか?」
「いいですね」
貫通される痛みを想像して伊吹はニコニコしたが、瑞希は、犯されているにも関わらず伊吹に怒鳴った。
「お、おい伊吹! そんなとこ、知らない奴に穴開けさせたらぜってぇ許さねぇよ!?」
「先輩方、すみません。瑞希がああ言ってるので、乳首にピアスは付けられないです」
その様子を見て不思議に思った先輩が伊吹に問う。
「二人とも実はどういう関係? 付き合ってるの?」
「だから友達ですって。先輩方と会うまでは、ずっと瑞希が俺を虐めてくれていたんですよ。
でも、先輩方にあんな事されて俺気付いたんです」
「伊吹……」
瑞希は犯されている間ずっと伊吹を見つめていた。何が伊吹を変えたのか、犯されている尻穴も口の中も、何も感じない。
伊吹の言葉だけに意識を向けている。
「俺、人間じゃないみたいに扱われるの、すげー興奮するんです。サンドバッグにされて、先輩方のストレスのはけ口になってボロボロになるのが特に好きです。
皆に回されて、便器みたいな扱いされるのも、好きです。
瑞希は俺を大事にしてくれるけど、俺は先輩達の方が良いです。それを瑞希にも知ってもらいたいんです」
伊吹はにっこりと楽しげに瑞希に微笑んだが、瑞希の頬は涙が伝っていた。
0
お気に入りに追加
309
あなたにおすすめの小説



体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。



ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる