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番外編
③仕返し
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伊吹は一切恐怖を感じなかった。
母親と同じ様に、父親に搾取されるのだと分かっても、それをただ受け入れた。
裸にされて、全身を舐められた。気持ち悪さと不快感で顔を歪ませる。「やめて」と拒絶すると頬を殴られた。
伊吹の、子供にしては育った成長期のペニスを無理矢理勃たされ、尻穴も無理矢理こじあけられた。
小さな子供の身体で大人の肉棒を受け入れるには穴が小さい。だが、父親はそんな事は意にも介さずに自身の肉棒を伊吹の尻穴に押し込み、奥まで挿入した。
「ぅあぁぁっ! 痛い……痛いよ、父さん、痛いぃっ」
「うるせぇぞ千夏子! 千夏子は下でチンポ咥えたら喜ぶんだよ。笑えよ、おちんぽ気持ち良いって言えっ!」
「痛い」
「まだ嘘つくか!」
「俺は千夏子じゃねぇよ!」
「このっ……! お前が言う事聞くまで、痛い事してやる」
父親が伊吹の首を絞めながら、激しく腰を動かした。伊吹の尻穴からは血が出ており、痛みしか感じられない。
もう限界だった。父親の言うようにする事も出来ず、ただ苦しむ事しか出来ない。
涙が零れていく。これは母親が流した涙の一割にも満たないと思う事で辛さに耐えられた。
「お前は千夏子なんだ。今日から、俺の妻だ……!」
内心父親を哀れみ、軽蔑しながら意識を手放した。
翌日登校すると、瑞希が伊吹の異変にすぐ気付いた。
「何かあった?」
殴られて頬が赤くなっているのは誰が見ても明らかだが、瑞希はそんな事で心配などしない男だ。
伊吹が元気ない、そういう時だけ心配する。
「なんか、父さんの会社がなくなって、父さんがおかしくなった。俺の事千夏子って呼んでくる。
あ、千夏子っていうのは俺の母さんでさ、昨日から俺千夏子なんだって。エッチさせられた」
説明をすると、瑞希は素っ頓狂な声を上げた。
「はぁ? エッチって何?」
「エッチはセックスの事だよ」
「セックス! 知ってる! よくうちの親が夜になると布団の中で何かしてるの、航がセックスだって言ってた!」
「なんで弟の方が詳しいんだよ」
伊吹はスマホを取り出して、セーフモードのかかっていないインターネットから、いかがわしいサイトを瑞希に見せた。
「何やってるんだろうな? これ。親に聞いてもはぐらかされるんだよなぁ」
「俺も詳しくは知らね。昨日は、ケツの穴にちんぽ入れられてさ、父さんがちんぽからザーメン出したらコレが終わった」
「ザーメンって何?」
伊吹はまた他のいかがわしいサイトを開き、女性の顔が白く汚れている画像を見せた。
「この白いの。ちんぽから出てくるんだ。ザーメンっていうの。同じクラスの河中が出たって言ってたよ。俺は出なかったけど」
「ふーん? あ、じゃあさ、やられた分お父さんに仕返ししなきゃだね?」
瑞希は楽しそうに笑いながら言った。伊吹も楽しくなってきた。
「あはははっ、さすが瑞希! やるか?」
「やろう! 仕返しする内容決めてさ、決まり次第決行しようよ」
「おうっ!」
その日から、性に関する勉強をした。性的暴行をしてきた父親に対し、それ以上の仕返しをする為だ。
伊吹は学校から帰ると父親に命令された通り、不慣れながらも家事をした。仕事がなくなってから、家政婦を解雇したのだ。
そして、父親が帰ってきたらセックスの相手をした。
「おらっ、俺が奥まで犯してやったら何て言うんだ?」
「痛い」
「てめぇっ! 気持ち良いって言えよっ!」
父親に腹を殴られる。最初は顔を殴られていたが、段々腹や背中等を殴られる様になった。
伊吹は絶対に父親に屈しなかった。母親の痛みを思えば、たった数日痛めつけられただけなので、まだ苦しみは足りないと思った。
だが、このまま相手をし続けてやるつもりはない。
決行日。準備万端の瑞希が学校帰り、一緒に伊吹の家に寄った。居間に入ると案の定父親はいた。立ち上がって意地悪そうな笑みを浮かべて伊吹に近寄ってくる。
伊吹を虐待しようとしていたらしい父親だったが、その後ろから現れた瑞希の姿を見て、すぐに外面の優しい顔を見せた。
「伊吹、お帰りなさい。君は伊吹の友達かな?」
……──だが。
瑞希はセロハンテープを持ち、父親の後ろから両手を後ろに持っていくと、両手の親指同士をセロハンテープでグルグルに巻いた。
子供の行動に、すぐ反応出来なかったらしい父親が驚愕して怒鳴り始めた。
「何をするんだ!? 外せ! 外せよ!」
親指同士を繋げてしまえばテープは取れない。どう足掻いても両手は使えない。
どう拘束するかをネットで調べて、伊吹で何度か練習した。
瑞希は父親の尻を蹴り、床の上に倒すと頭に足を乗せた。
「おい、お前が僕の友達苦しめてる奴だそうだな? 伊吹がされた事、利子を倍にして返してやるから覚悟しろ」
瑞希はやる気満々で楽しそうな笑顔を浮かべている。言っている事の意味が分からない伊吹は首を傾げる。
「利子を倍って何?」
「分からん。なんかカッコイイと思って使ってる」
「へぇ~」
父親は大声で騒いでいたが、二人は完全に無視をした。
伊吹が父親の肩を持ち、瑞希が縛り上げた両足を持って寝室へと運んだ。
上半身をベッドにうつ伏せにさせ、下半身は膝を床に着けて、膝立ちさせている。
「お前っ! 父親に何をする気だ!? やめろ! ただじゃおかないぞ!?」
騒いでいる父親の怒鳴り声には一切反応しない。瑞希がハサミを取り出し、父親の服やズボン、下着を全て切って全裸にした。
一番ノリノリで楽しんでいるのは瑞希だった。
「さぁて、復讐の時間だよっ」
母親と同じ様に、父親に搾取されるのだと分かっても、それをただ受け入れた。
裸にされて、全身を舐められた。気持ち悪さと不快感で顔を歪ませる。「やめて」と拒絶すると頬を殴られた。
伊吹の、子供にしては育った成長期のペニスを無理矢理勃たされ、尻穴も無理矢理こじあけられた。
小さな子供の身体で大人の肉棒を受け入れるには穴が小さい。だが、父親はそんな事は意にも介さずに自身の肉棒を伊吹の尻穴に押し込み、奥まで挿入した。
「ぅあぁぁっ! 痛い……痛いよ、父さん、痛いぃっ」
「うるせぇぞ千夏子! 千夏子は下でチンポ咥えたら喜ぶんだよ。笑えよ、おちんぽ気持ち良いって言えっ!」
「痛い」
「まだ嘘つくか!」
「俺は千夏子じゃねぇよ!」
「このっ……! お前が言う事聞くまで、痛い事してやる」
父親が伊吹の首を絞めながら、激しく腰を動かした。伊吹の尻穴からは血が出ており、痛みしか感じられない。
もう限界だった。父親の言うようにする事も出来ず、ただ苦しむ事しか出来ない。
涙が零れていく。これは母親が流した涙の一割にも満たないと思う事で辛さに耐えられた。
「お前は千夏子なんだ。今日から、俺の妻だ……!」
内心父親を哀れみ、軽蔑しながら意識を手放した。
翌日登校すると、瑞希が伊吹の異変にすぐ気付いた。
「何かあった?」
殴られて頬が赤くなっているのは誰が見ても明らかだが、瑞希はそんな事で心配などしない男だ。
伊吹が元気ない、そういう時だけ心配する。
「なんか、父さんの会社がなくなって、父さんがおかしくなった。俺の事千夏子って呼んでくる。
あ、千夏子っていうのは俺の母さんでさ、昨日から俺千夏子なんだって。エッチさせられた」
説明をすると、瑞希は素っ頓狂な声を上げた。
「はぁ? エッチって何?」
「エッチはセックスの事だよ」
「セックス! 知ってる! よくうちの親が夜になると布団の中で何かしてるの、航がセックスだって言ってた!」
「なんで弟の方が詳しいんだよ」
伊吹はスマホを取り出して、セーフモードのかかっていないインターネットから、いかがわしいサイトを瑞希に見せた。
「何やってるんだろうな? これ。親に聞いてもはぐらかされるんだよなぁ」
「俺も詳しくは知らね。昨日は、ケツの穴にちんぽ入れられてさ、父さんがちんぽからザーメン出したらコレが終わった」
「ザーメンって何?」
伊吹はまた他のいかがわしいサイトを開き、女性の顔が白く汚れている画像を見せた。
「この白いの。ちんぽから出てくるんだ。ザーメンっていうの。同じクラスの河中が出たって言ってたよ。俺は出なかったけど」
「ふーん? あ、じゃあさ、やられた分お父さんに仕返ししなきゃだね?」
瑞希は楽しそうに笑いながら言った。伊吹も楽しくなってきた。
「あはははっ、さすが瑞希! やるか?」
「やろう! 仕返しする内容決めてさ、決まり次第決行しようよ」
「おうっ!」
その日から、性に関する勉強をした。性的暴行をしてきた父親に対し、それ以上の仕返しをする為だ。
伊吹は学校から帰ると父親に命令された通り、不慣れながらも家事をした。仕事がなくなってから、家政婦を解雇したのだ。
そして、父親が帰ってきたらセックスの相手をした。
「おらっ、俺が奥まで犯してやったら何て言うんだ?」
「痛い」
「てめぇっ! 気持ち良いって言えよっ!」
父親に腹を殴られる。最初は顔を殴られていたが、段々腹や背中等を殴られる様になった。
伊吹は絶対に父親に屈しなかった。母親の痛みを思えば、たった数日痛めつけられただけなので、まだ苦しみは足りないと思った。
だが、このまま相手をし続けてやるつもりはない。
決行日。準備万端の瑞希が学校帰り、一緒に伊吹の家に寄った。居間に入ると案の定父親はいた。立ち上がって意地悪そうな笑みを浮かべて伊吹に近寄ってくる。
伊吹を虐待しようとしていたらしい父親だったが、その後ろから現れた瑞希の姿を見て、すぐに外面の優しい顔を見せた。
「伊吹、お帰りなさい。君は伊吹の友達かな?」
……──だが。
瑞希はセロハンテープを持ち、父親の後ろから両手を後ろに持っていくと、両手の親指同士をセロハンテープでグルグルに巻いた。
子供の行動に、すぐ反応出来なかったらしい父親が驚愕して怒鳴り始めた。
「何をするんだ!? 外せ! 外せよ!」
親指同士を繋げてしまえばテープは取れない。どう足掻いても両手は使えない。
どう拘束するかをネットで調べて、伊吹で何度か練習した。
瑞希は父親の尻を蹴り、床の上に倒すと頭に足を乗せた。
「おい、お前が僕の友達苦しめてる奴だそうだな? 伊吹がされた事、利子を倍にして返してやるから覚悟しろ」
瑞希はやる気満々で楽しそうな笑顔を浮かべている。言っている事の意味が分からない伊吹は首を傾げる。
「利子を倍って何?」
「分からん。なんかカッコイイと思って使ってる」
「へぇ~」
父親は大声で騒いでいたが、二人は完全に無視をした。
伊吹が父親の肩を持ち、瑞希が縛り上げた両足を持って寝室へと運んだ。
上半身をベッドにうつ伏せにさせ、下半身は膝を床に着けて、膝立ちさせている。
「お前っ! 父親に何をする気だ!? やめろ! ただじゃおかないぞ!?」
騒いでいる父親の怒鳴り声には一切反応しない。瑞希がハサミを取り出し、父親の服やズボン、下着を全て切って全裸にした。
一番ノリノリで楽しんでいるのは瑞希だった。
「さぁて、復讐の時間だよっ」
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