乱交パーティー出禁の男

眠りん

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一章

六話 苦痛と快楽

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 今まで処女だった翠の尻穴は小さなアナルパールでも苦しそうで、翠は眉間に皺を寄せ、汗を滲ませながら異物の侵入に耐えている。

 途中、翠が両手首のみで自重を支えるのは無理だと判断し、翠の身体を支えながら足枷を外した。
 既に息も絶え絶えとなっている翠は、抵抗する余力もなく、伊吹にされるがままだ。
 地に足を着けられると楽になったようで、息が落ち着いた。
 手首には擦り傷が出来てしまっていた。

「あぁ手首に少し擦過傷が出来てしまいましたね。これも自業自得なんですよ。
 ルールが守れない人の身体にどんな傷が出来ようと、こちらは保証しませんから」

 その言葉に少し会場がザワついた。

「それだと、伊吹君の判断ミスで大怪我させても彼の責任という事になってしまうのかい?」

 客の一人が焦った様子で質問すると、伊吹は客席に向かって答えた。

「確実にこちらの落ち度があれば、俺が責任持ちますよ。ご心配なさらず。慣れてるんで」

 伊吹が舞台袖にいる店長に合図を送ると、椅子を持ってきた。翠の両腕の拘束も解く。
 エックス字拘束器具の前に椅子を置き、そこに翠を座らせる。
 エックス字の上の両端から長めの鎖を取り付け、下に垂らす。腕を拘束する為の革ベルトが付いており、翠を座らせたまま両腕を上にあげてベルトで繋いだ。

 先程よりは断然楽な姿勢だろう。
 そして、両足を上に持ち上げて、椅子の左右の手摺に足首をそれぞれ縄で縛る。
 アナルパールが覗いている尻穴が客に向いている。体勢が楽だからだろう、翠は羞恥に顔を赤らめ、視線を客席から背けていた。


 伊吹はアナルパールのサイズを徐々に太くしていった。その度に苦しむ翠の様子に、客達もニヤニヤした顔で見つめていた。

 用意した一番大きいサイズのアナルパールを出し入れして、翠が少し慣れてきたところで、ディルドに持ち替えた。
 直径三センチ、長さ十センチ程のディルドにローションを塗ると、翠の尻穴に無遠慮に奥まで突き刺した。

「ぅぐうぅっ!!」

 段々奥へ奥へと範囲を広げていき、苦しいのか翠は唸る事しか出来ない。歯を食いしばって耐えるのみだ。
 そんな姿を見せるだけでも悪くはないのだが、もう少し泣き叫んでくれないと、客達も飽きが来る。

 伊吹は一旦ディルドを入れたままにし、レザー製のペニス用のベルトを取り出して見せた。

「スイ君、こっち見て」

「……?」

 翠は訝しげに伊吹の持っているベルトを見つめている間に、不意打ちで翠の陰茎をなぞった。
 前立腺の刺激からか、少し上を向きかけている肉棒は、触ると一瞬ビクリと揺れる。
 
「大きくなってるね。気持ちいい?」

「わ、分かりません」

「でも、なんか余裕そうだよね? これ追加してもいい?」

 伊吹がスイに見せた物は、男なら一部の被虐嗜好者を除き誰もが嫌がるものだ。
 男性器を縛り付けるタイプのレザー製の貞操帯である。

「俺に拒否権あるんですか?」

「ないよ」

 伊吹はニコニコしながら、スイのペニスをキツめにベルトで縛り付けた。ペニスを勃たせようとするものならば、激痛が走るであろう。
 その苦痛には需要があるのだ。客へのサービスを兼ねている。

 今入っているディルドを抜くと、ぽっかりと穴が広がった。少しずつ開いていくその穴に、伊吹が二本の指を入れると、ペニスがピクリと反応する。それだけで翠は痛がっていた。

「いづっ……うぅ」

 次に入れる大きなディルドには、催淫剤入りのローションを付けた。
 勢いよく奥まで入れると、また翠が唸った。

 今までは入れるだけだったが、次は穴を広げるように……というより、催淫剤を塗り込むようにディルドをグリグリと回したり、腸壁を擦った。

「どうだ? まだいけるだろう?」

「ぅあああっ」

 翠の口からずっと聞こえなかった悲鳴がようやく聞けた。徐々に効いてきている催淫剤のせいでペニスが大きくなり始めたのだ。
 だが、ペニスを大きくする事は地獄の痛みを味わう事でもある。翠の目には涙が浮かばせている。

「ルールを破るとね、こんな酷い目に遭うんだよ? 分かった?」

 翠はコクコクと頷くが、それで許すわけがない。

「返事!」

 伊吹は赤く張り詰めている翠のペニスをぎゅっと握った。

「いっだあああぁぁっ!!」

 激痛に悶えながらも、ペニスは小さくならない。
 その隙に、今用意している中で一番大きい直径五センチ、長さ二十センチのディルドをゆっくりと奥まで入れていった。

 途中で何度か中から抵抗されて止まったが、伊吹は容赦なく奥の奥まで回しながら入れていった。
 初心者がなかなか入れる事のない長さのディルドだ。S字結腸付近まで到達すると、翠は気持ち悪そうに嘔吐いていたが、ペニスの痛みの方が辛いらしく、悶絶している。

「ぎゃあああっ! いだ、いだい、いだいです! いだいぃぃぃっ!!」

 ボロボロ泣きながら首をフルフルと振って痛みに耐える翠。それを見るだけで伊吹の肉棒も大きくなった。
 レザー製のズボンは、硬くなる肉棒を許してはくれない。流れ弾のようにジンジンと痛みを受けてしまう。だが、伊吹はその痛みに歓喜した。

 伊吹はドMである。それも超が付く程の被虐願望と、破滅願望を持っており、気持ち良くなる為なら死を選ぼうとして、叱られるような男である。

 翠とは違い、伊吹は性器の痛みはご褒美だ。この公開SMショーは伊吹自身がされたい事の一部を相手にしているに過ぎない。
 これでもまだ、素人相手なので我慢している。

「コイツの反応、良すぎ」

  ゾクゾクと興奮が増していく。翠の胸に爪を立て、血が滲む程の力でゆっくりと引っ掻いた。

「ぎゃあああああっ!!」

「すげー良い。もっと叫んで、苦しめてやるから」

 伊吹は恍惚とした眼差しで、翠のペニスに巻いたベルトを外し、ディルドをズルリと一気に抜いた。
 その瞬間……翠のペニスからは精液が噴出し、黒い床を白く汚す。伊吹はそんな痛みに耐える翠の姿にも見惚れた。

 人間は誰しもSとMの両方の要素を持っている。問題はその人がどちらの趣向に傾いているかだ。
 例え翠がサディストであったとしても、伊吹はそれを調教してマゾヒストの要素を強める事が出来る。SがMに転向する事はよくある事だ。
 ルール違反さえ侵さなければ、ドMに育てて、瑞希と共に可愛がっていただろうに。
 そこだけが残念だ。

 客席から拍手が湧き上がった。盛り上がりは最高潮であった。
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