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二十一話 好きな気持ち
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高校卒業間近。大学受験も終わってホッとした頃、オレは受験よりも大事なイベントでドキドキワクワクソワソワしていた。
雪夜の出所日だ。今日は学校を休んだ。
拓音に頼んで車を出してもらって、刑務所の前で待機した。
拓音が運転席にいるのはもちろんで、オレは助手席に座ってる。
ちょっと眠くて目を擦る。雪夜に会えると思うとソワソワして落ち着かなくて、昨日は全然眠れなかった。
月に一度は面会に行ってたから、雪夜に会うは久しぶりでもなんでもない。
刑務所の面会って平日の日中だけだから、学校を午前中だけ休んで、拓音に連れて行ってもらってたからね。
それでも会えなくてずっとずっと寂しかった。今日をずっと待ってたんだ。
「雪夜に会うのドキドキする~」
「ようやくだな」
拓音も何故かにこやかだ。今日で拓音とのペット生活も終わるもんな。
寂しそうじゃないのがつまらないけど。
「うん。この二年間長かったなぁ」
「俺はあっという間に過ぎていったけど。堂島さんとこのまま家に帰るって事でいいのか?」
オレは大きく頷いた。オレの荷物は全部雪夜の家に移したし、雪夜を迎えられるように掃除もした。
冷蔵庫にも食材を入れておいたから、今日は精一杯おもてなしがしたい。
拓音は、オレ達が引っ越すまで見つかるまで雪夜も一緒にマンションに住んでいいって言ってくれた。
やっぱり近所の人達の目も気になるし、雪夜が戻ったら余計に後ろ指さされそうだから、拓音の提案は嬉しいけど、オレと雪夜で断った。
あんまり迷惑もかけられないし。オレは雪夜と二人きりがいいし。
待っていると、刑務官が大きな門を開いて、雪夜が出てきた。
いてもたってもいられなくて、車を降りて走る。
「雪夜!」
オレの顔を見た雪夜がパッと笑顔になった。
刑務所入ってからずっと髪型は坊主だったけど、今はスポーツ刈りになってる。
五十近いし、くたびれたオッサンって感じだけど、どんな姿でも雪夜が一番好きなんだ。
オレは思い切り雪夜に抱き着いた。
「フミ、ようやく君の身体に触れられた」
「うん。オレもずっと、雪夜と抱き合いたかったよ」
どれくらいだろう、時間が止まったみたいにずっと抱き合った。気が済んだら雪夜と手を繋いで車へと向かう。
雪夜と二人で手を繋いだまま後部座席に座った。
「井上さん、本当に今までありがとうございました」
雪夜は後ろから頭を下げた。
「いえいえ。こちらこそ、フミにはお世話になりましたから」
拓音がそう言いながらエンジンをかけて、車を走らせる。
「今日から二人きりだね」
「フミ……」
オレが雪夜の肩に寄り添う。手もずっと繋いだまま離さない。空気を読んでくれたのかな、拓音は何も言わずに運転してくれた。
車を三十分走らせてようやくオレと雪夜の家に着いた。
「拓音、本当にありがとうね」
「いや、こちらこそ」
「たまに遊びに行っていい?」
「一応家族みたいなもんだし。堂島さんが嫌でなければ」
何故か拓音が雪夜に心配そうな顔を向けた。何か問題あるのかな?
「全然構いませんよ。フミがしたいようにすればいい」
また連絡するって事で話を終えると、拓音はじゃあなって行ってしまった。
ドライだなーって思うけど、オレと拓音の仲はそんなもんだよね。
あとはペット契約の事について、一度拓音に話に行かなければ。
今は雪夜の事で頭いっぱいだったから、後回しにしたけど。オレはもう拓音のペットじゃないから、契約破棄しないとね。
電話で契約書捨てといてって言えばいいかな?
「久々の家だよ、雪夜!」
「綺麗にしていてくれたんだね。ありがとう」
「んーん! 当然の事だよ!」
雪夜の手を引いて家に入る。雪夜が逮捕された時と変わらないままにしてある。
変わった事は栞ちゃんとサクラがいない事だけ。
これからは二人きりか。まだそわそわしちゃうなぁ。
「雪夜は座っててね」
ダイニングテーブルの椅子に雪夜には座っててもらって、雪夜が好きだったコーヒーを淹れる。
よくオレと栞ちゃんと雪夜の三人で食べてたお菓子も用意して、テーブルに置いた。
「懐かしいな」
「でしょ。栞ちゃんがいなくて寂しいけど。これからは二人家族なんだし、二人で支え合っていきたいね」
「その事なんだが、フミ」
雪夜は何故か言いにくそうな顔でオレを見つめてきた。なんだろう? もしかして刑務所の中にいる内に好みが変わった? でも刑務所って嗜好品って出ない気がするけどな。
「何? お菓子これじゃダメだった? コーヒーの好み変わったとか?」
「違うんだ。どちらも好きなものだし、フミが用意してくれて嬉しいよ」
「良かった。何か心配事でもあるの?」
雪夜は言いにくそうに口を開いた。
「フミは二年もあんなかっこいい人と暮らしてて、やっぱり若い人が良いと思ったんじゃないか?」
「え? 何が?」
「だからね。フミ、これからは普通の親子でいよう。これからフミの世界は広がっていくんだ。
こんな五十路のオジサンに構ってる時間はない筈だよ」
自信がなさそうに俯く雪夜。何言ってるか意味が分からないよ。
「うーん? 拓音と一緒だったから、オレが拓音に惚れたとか思ってる?」
「それは分からないけど。こんなオジサンといるよりは、楽しかったんじゃないかな?」
ムカつく。雪夜がオレにどれだけ愛されてるか分かってない事がムカつく。
オレは思いっきり椅子を後ろに引いて立ち上がった。椅子の足と床が擦れる音が聞き苦しいけど、知るか。
「バカ言わないで! 雪夜といられなくて、オレがどれだけ辛かったか分からないだろ?
確かに拓音は優しかったよ。オレを助けてくれたお礼に、抱いていいって言った事もある」
「フミ! そんな風に自分の身体を道具みたいにしてはいけない!
それで、井上さんは君を受け入れたのか?」
「ううん。拓音は女の人が好きだし、オレのお母さんと結婚したし。でもそれ以前に、オレが拓音に抱かれたいのか? って聞いてくれた。
その時オレは雪夜の事が頭に浮かんで、嫌だなって思ったんだ」
オレは言いながら雪夜の隣まで歩いた。雪夜の手を握って、立ち上がらせる。椅子がガタンッ! って倒れたけど知らない。
今は雪夜の事しか見えない。
困惑してる雪夜を引っ張って、雪夜の寝室に連れて行った。刑務所に入るまで何度も抱き合ったベッド。
今日は雪夜と飽きるまでイチャイチャしようって思ってたから、ベッドは綺麗だよ。
オレの言う通りにしてくれる雪夜を、ベッドに寝かせて、その上に覆い被さった。
雪夜はまだ困惑していて、目がキョロキョロ色んな方に向けている。
オレを見ろよ。
「雪夜、今日をずっと待ってた」
雪夜の唇にキスをする。たまにオナニーはしてたけど、雪夜とセックスしたかったからずっと浮気もせずに性欲我慢してたんだよ。
「君をこんな風にしてしまったのは俺の責任だな」
「そーだね。だから責任取ってオレを愛してよ。それとも、もう子供じゃないから嫌?
雪夜ってロリコンでショタコンだもんねぇ。もう十八歳になる俺なんて恋愛対象外?」
「そんな事……。フミは魅力的な人だよ。ずっと君の笑顔に癒された。励まされた。年齢なんて関係ない」
「良かった」
何気にオレにとっての一番の悩みって年齢の事だった。大人になったからもう興味ないとか言われるかもって。
だから今すっごくホッとしてる。
「オレは雪夜が好き! 大好き! 雪夜は、オレの好きな人リストの中の、固定リストの中の、絶対不動の一位なんだよ」
「プッ、なんだそれ」
ようやく雪夜が笑ってくれた。肩を揺らしながら、楽しそうに。だからオレも笑った。
雪夜の手が伸びて、オレの頬を撫でた。愛おしそうな目でオレを見つめてくる。
ほら、やっぱり雪夜だってオレの事好きなんでしょ。見れば分かるよ。
───────────────────
次で最終話です。
ちょっと長くなるかもです。
その後にオマケを一話出して終わりますので、よろしくお願いします。
雪夜の出所日だ。今日は学校を休んだ。
拓音に頼んで車を出してもらって、刑務所の前で待機した。
拓音が運転席にいるのはもちろんで、オレは助手席に座ってる。
ちょっと眠くて目を擦る。雪夜に会えると思うとソワソワして落ち着かなくて、昨日は全然眠れなかった。
月に一度は面会に行ってたから、雪夜に会うは久しぶりでもなんでもない。
刑務所の面会って平日の日中だけだから、学校を午前中だけ休んで、拓音に連れて行ってもらってたからね。
それでも会えなくてずっとずっと寂しかった。今日をずっと待ってたんだ。
「雪夜に会うのドキドキする~」
「ようやくだな」
拓音も何故かにこやかだ。今日で拓音とのペット生活も終わるもんな。
寂しそうじゃないのがつまらないけど。
「うん。この二年間長かったなぁ」
「俺はあっという間に過ぎていったけど。堂島さんとこのまま家に帰るって事でいいのか?」
オレは大きく頷いた。オレの荷物は全部雪夜の家に移したし、雪夜を迎えられるように掃除もした。
冷蔵庫にも食材を入れておいたから、今日は精一杯おもてなしがしたい。
拓音は、オレ達が引っ越すまで見つかるまで雪夜も一緒にマンションに住んでいいって言ってくれた。
やっぱり近所の人達の目も気になるし、雪夜が戻ったら余計に後ろ指さされそうだから、拓音の提案は嬉しいけど、オレと雪夜で断った。
あんまり迷惑もかけられないし。オレは雪夜と二人きりがいいし。
待っていると、刑務官が大きな門を開いて、雪夜が出てきた。
いてもたってもいられなくて、車を降りて走る。
「雪夜!」
オレの顔を見た雪夜がパッと笑顔になった。
刑務所入ってからずっと髪型は坊主だったけど、今はスポーツ刈りになってる。
五十近いし、くたびれたオッサンって感じだけど、どんな姿でも雪夜が一番好きなんだ。
オレは思い切り雪夜に抱き着いた。
「フミ、ようやく君の身体に触れられた」
「うん。オレもずっと、雪夜と抱き合いたかったよ」
どれくらいだろう、時間が止まったみたいにずっと抱き合った。気が済んだら雪夜と手を繋いで車へと向かう。
雪夜と二人で手を繋いだまま後部座席に座った。
「井上さん、本当に今までありがとうございました」
雪夜は後ろから頭を下げた。
「いえいえ。こちらこそ、フミにはお世話になりましたから」
拓音がそう言いながらエンジンをかけて、車を走らせる。
「今日から二人きりだね」
「フミ……」
オレが雪夜の肩に寄り添う。手もずっと繋いだまま離さない。空気を読んでくれたのかな、拓音は何も言わずに運転してくれた。
車を三十分走らせてようやくオレと雪夜の家に着いた。
「拓音、本当にありがとうね」
「いや、こちらこそ」
「たまに遊びに行っていい?」
「一応家族みたいなもんだし。堂島さんが嫌でなければ」
何故か拓音が雪夜に心配そうな顔を向けた。何か問題あるのかな?
「全然構いませんよ。フミがしたいようにすればいい」
また連絡するって事で話を終えると、拓音はじゃあなって行ってしまった。
ドライだなーって思うけど、オレと拓音の仲はそんなもんだよね。
あとはペット契約の事について、一度拓音に話に行かなければ。
今は雪夜の事で頭いっぱいだったから、後回しにしたけど。オレはもう拓音のペットじゃないから、契約破棄しないとね。
電話で契約書捨てといてって言えばいいかな?
「久々の家だよ、雪夜!」
「綺麗にしていてくれたんだね。ありがとう」
「んーん! 当然の事だよ!」
雪夜の手を引いて家に入る。雪夜が逮捕された時と変わらないままにしてある。
変わった事は栞ちゃんとサクラがいない事だけ。
これからは二人きりか。まだそわそわしちゃうなぁ。
「雪夜は座っててね」
ダイニングテーブルの椅子に雪夜には座っててもらって、雪夜が好きだったコーヒーを淹れる。
よくオレと栞ちゃんと雪夜の三人で食べてたお菓子も用意して、テーブルに置いた。
「懐かしいな」
「でしょ。栞ちゃんがいなくて寂しいけど。これからは二人家族なんだし、二人で支え合っていきたいね」
「その事なんだが、フミ」
雪夜は何故か言いにくそうな顔でオレを見つめてきた。なんだろう? もしかして刑務所の中にいる内に好みが変わった? でも刑務所って嗜好品って出ない気がするけどな。
「何? お菓子これじゃダメだった? コーヒーの好み変わったとか?」
「違うんだ。どちらも好きなものだし、フミが用意してくれて嬉しいよ」
「良かった。何か心配事でもあるの?」
雪夜は言いにくそうに口を開いた。
「フミは二年もあんなかっこいい人と暮らしてて、やっぱり若い人が良いと思ったんじゃないか?」
「え? 何が?」
「だからね。フミ、これからは普通の親子でいよう。これからフミの世界は広がっていくんだ。
こんな五十路のオジサンに構ってる時間はない筈だよ」
自信がなさそうに俯く雪夜。何言ってるか意味が分からないよ。
「うーん? 拓音と一緒だったから、オレが拓音に惚れたとか思ってる?」
「それは分からないけど。こんなオジサンといるよりは、楽しかったんじゃないかな?」
ムカつく。雪夜がオレにどれだけ愛されてるか分かってない事がムカつく。
オレは思いっきり椅子を後ろに引いて立ち上がった。椅子の足と床が擦れる音が聞き苦しいけど、知るか。
「バカ言わないで! 雪夜といられなくて、オレがどれだけ辛かったか分からないだろ?
確かに拓音は優しかったよ。オレを助けてくれたお礼に、抱いていいって言った事もある」
「フミ! そんな風に自分の身体を道具みたいにしてはいけない!
それで、井上さんは君を受け入れたのか?」
「ううん。拓音は女の人が好きだし、オレのお母さんと結婚したし。でもそれ以前に、オレが拓音に抱かれたいのか? って聞いてくれた。
その時オレは雪夜の事が頭に浮かんで、嫌だなって思ったんだ」
オレは言いながら雪夜の隣まで歩いた。雪夜の手を握って、立ち上がらせる。椅子がガタンッ! って倒れたけど知らない。
今は雪夜の事しか見えない。
困惑してる雪夜を引っ張って、雪夜の寝室に連れて行った。刑務所に入るまで何度も抱き合ったベッド。
今日は雪夜と飽きるまでイチャイチャしようって思ってたから、ベッドは綺麗だよ。
オレの言う通りにしてくれる雪夜を、ベッドに寝かせて、その上に覆い被さった。
雪夜はまだ困惑していて、目がキョロキョロ色んな方に向けている。
オレを見ろよ。
「雪夜、今日をずっと待ってた」
雪夜の唇にキスをする。たまにオナニーはしてたけど、雪夜とセックスしたかったからずっと浮気もせずに性欲我慢してたんだよ。
「君をこんな風にしてしまったのは俺の責任だな」
「そーだね。だから責任取ってオレを愛してよ。それとも、もう子供じゃないから嫌?
雪夜ってロリコンでショタコンだもんねぇ。もう十八歳になる俺なんて恋愛対象外?」
「そんな事……。フミは魅力的な人だよ。ずっと君の笑顔に癒された。励まされた。年齢なんて関係ない」
「良かった」
何気にオレにとっての一番の悩みって年齢の事だった。大人になったからもう興味ないとか言われるかもって。
だから今すっごくホッとしてる。
「オレは雪夜が好き! 大好き! 雪夜は、オレの好きな人リストの中の、固定リストの中の、絶対不動の一位なんだよ」
「プッ、なんだそれ」
ようやく雪夜が笑ってくれた。肩を揺らしながら、楽しそうに。だからオレも笑った。
雪夜の手が伸びて、オレの頬を撫でた。愛おしそうな目でオレを見つめてくる。
ほら、やっぱり雪夜だってオレの事好きなんでしょ。見れば分かるよ。
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