少年ペット契約

眠りん

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五話 高値で買われたい

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 ここに来て五日。すっかりフェラは慣れたし、精液も飲めるようになって、尻穴も太いディルドを受け入れられるようになった。
 昨日は乳首開発って言われて、ずっとバイブで乳首を振動させられたけど。
 擽ったいくらいで、何も反応出来なかった。

「感じられなくてごめんなさい」

 って謝ると、八千代さんが「人それぞれ体質は違うから」と慰めてくれた。
 感じられない代わりに、感じてる演技指導をされた。

 本当は一週間から二週間かかる調教だけど、オレは五日で終了。明日にはオークションで売られる事になった。

 どうか一千万円以上で売れますように──。うちは無宗教だけど、どこの誰かも分からない神様に祈る。
 お母さんの負担がなくなればいいな。お父さんは血は繋がってないらしいし、あんまり可愛がられた記憶もないけど、お父さんと一緒でお母さんが幸せならそれで──。

 気付いたら涙が流れてた。声を押し殺して服の袖で涙を拭く。ティッシュもあるけど、ゴミ回収の時に泣いたって気付かれたくない。
 もう十二歳なんだ。子供じゃないんだから泣いたらダメだ。なんでかな、ここに来てから涙脆くなった気がする。


 翌日、オレを迎えに来たのは八千代さんだった。

「よぉ、覚悟は決まったか?」

「覚悟はとっくにしてるよ! 今日はオレにつきっきりなの? 皆の調教しなくて大丈夫?」

「はは。本当にお前くらいだよ、こっちの心配してくるの。問題ない。今日は別の奴が調教するからな。
 見送りは担当がする事になってるんだ」

「そっか! 最後に八千代さんに会えて良かったよ」

「そんなに気に入られるとは思わなかった」

「それは八千代さんが優しいからだよ? ここに来て、初めてオレに優しくしてくれた。だから僕も頑張れたんだ。
 ね、八千代さんは今幸せ?」

「……どうだろうな? 俺の事はどうでもいいだろ」

「だって八千代さんはオレの幸せを願ってくれたでしょ。オレも八千代さんが幸せになりますようにって願うよ」

 その時だ、オレの身体が締め付けられた。八千代さんに抱き締められてる。強いけど心地が良い。
 八千代さんの心臓の音。ずっと聞いていたいのにな。

 八千代さんに顎を掴まれて上を向かされた。キスをされる。このままずっと八千代さんといられたらよかったな。
 焦ってエッチの勉強頑張って五日で調教終了したけど、こんな事なら出来ないフリして二週間ずっと八千代さんと一緒にいたかった。

 強がりでもいい、オレは最後に八千代さんに笑顔を見せた。
 八千代さんがオレを思い出す時、泣いてる顔を思い出して欲しくないから。にーっと歯を見せて笑うんだ。

「八千代さん、オレ、八千代さんの事忘れないよ。ずっと、ずっと。好きになった人の事は、ぜーったい忘れないからね!」

 泣いてたのは八千代さんの方だった。最初はぶっきらぼうで、やる気のなさそうな顔をしてたのにね。

 そしてオレは車で運ばれた。連れていかれたのは、どこか豪華なホテルの地下だ。
 夜になってオークションが開始された。

 オレとは違う子供が他に二人。二人とも女の子だ。舞台袖で控えている。私語は厳禁で大人しく全裸で立たされている。
 少し覗くとお客さんは上等なスーツを着たおじさんばっかりだ。良い人に高値で買ってもらえないかなぁ。
 なんて、そう上手くはいかないよね。

「こら! 顔見せはまだなんだから、あんまり舞台近くに立つなよ」

 スタッフに腕を掴まれて引っ張られた。
 少しくらいいーじゃんか。

 舞台上では司会の人が明るげに何かを話した後、一人の女の子が舞台の上に連れて行かれた。
 オレより年下みたいだ。小学四年生とか、それくらいの年に見える。

「ひぃ、ぐすっ……ぐすっ……」

 女の子は舞台の上に座らされ、黒服の男二人がかりで両足を開かされていた。
 舞台の背景には、女の子の股が映し出されており、いかに綺麗な処女であるかを説明されていた。
 女の子は泣きながらされるがままだったけど、たくさんの声が上がって、一億って叫んだ人が競り落とした。

 同じような事をもう一人の女の子もされていた。その子は強気な目付きをしており、キッと前を睨みつけている。
 ざわつきながらも、一千万、五千万、と手を挙げていったが、「その目付きが良い、三億!」と言い出した客に買われた。

 次はオレの番だ。黒服に言われた通りに壇上の真ん中まで歩く。客は十人ほどだ。皆豪華なソファーに座っててちょっと羨ましい。
 全裸を見られるのはちょっと恥ずかしいな。

 座らされる前にオレは客達に叫んだ。

「あっ、あの! オレ、お母さんを助けなきゃいけないんです!
 なのでなるべく高値で買って欲しいです。な、なるべく痛いのも耐えるので、その金額に見合った仕事が出来るように頑張ります!」

 それを言うと、黒服に座らされ、両足を大きく広げさせられた。
 カメラが向いている。オレの後ろではチンチンとアナルがドアップで丸見えになっているんだろう。

「おっ、オレが説明しますね! オレは小山内文和、十二歳です。
 オレのおチンチンはまだ精通してません。後ろも、誰のものも入れた事はありません。
 ご……ご主人様の手で初めてをもらって欲しいです」

 オレの説明は不十分だったようで、黒服のお兄さんがもっと詳しく説明してくれた。
 お客さんは沢山声を上げてくれて、オレは五億で購入された。

 これでお母さんの借金なくなったかな。もう追われないで済むかな。
 安心して生活出来るようになってくれたらいいな。オレ頑張るから。
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