勇者パーティーに科学者はいらないと追放されたが魔力を無限に生成する方法を編み出して無双する !私の設立した研究者ギルドは婚約者でいっぱいです

シマッシマ

文字の大きさ
上 下
1 / 4

第1話 追放

しおりを挟む
冒険者ギルドにて。
「お前は追放する」
テーブルを、どん、と叩き追放を宣言した。

「その理由を論理的に説明してください」
「お前はまず戦闘ができない。その時点で論外だ。王様に一緒に冒険しろと言われたがもう無理だ。それにあーしろこーしろってうるせーんだよ」
追放を宣言したのは勇者パーティーのリーダーである、勇者モティッシュ。

「貴方の賢ぶってるその喋り方がイライラするのよ!誰でもできるようなことを得意げに披露したり、もううんざり」
それに同調するように魔術師のサンハが罵る。

「科学者って実際なんの役にも立たないだろ?逆に何ができるっていうんだよ」
それに続けて盾役のシーツが罵る

だが科学者のサイエンは反論する。
「もうすぐ魔力の深層にたどり着くことができるんだ。そうすれば世界を大きく進歩させることができる」

「なに言ってんだテメェ、そういうのは良いからさっさと出ていってくれない?」

科学者サイエンはパーティーを追い出された。それと同時に冒険者資格を剥奪された。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

サイエンのステータス
HP30
攻撃力28
魔力122
俊敏17
運794
知力64289

スキル《鑑定(超)》《生成(超)》

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

平均のステータス

HP100
攻撃力100
魔力100
俊敏100
運100
知力100


◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆

追い出されたことだし、今日は、冒険のせいで滞っていた研究の続きをやるとするか。

魔力は空気中に含まれていることが判明している。空気を圧縮することによって魔力の密度が濃くなっていたからな。あとはどのような原理でその魔力に働きかけることができるか・・・ということだが。それは人間が魔法を使う際に生じる変化に目を向ければ良い。

例えば詠唱。魔法を使う際に詠唱をする事によって効率化している。あとは想像。魔法を使う想像をするのだ。これに共通しているのは、脳が生物電気と言う電気信号を送っていると言うことだ。

それを証明するように、魔物の電気ウナギは魔法能力に長けている。おそらく生物電気を使いこなしているからだろう。よって電気によって魔力が作用することがわかったわけだ。

次はどうやって魔力を思いのままに操るか。それは人間の持つ電気信号の力を、電気ウナギ並みに強くする方法。だがそれは現実的ではない。

次に思いついたのが、魔力を体内に摂取する方法。体内から直接魔力に信号を送る事によって効率よく魔法が行使できる。つまり魔力の塊を飲む事に成功すれば良いのだ。

魔力が反応するのは電気信号があるから。つまり電気信号に集まる。もうなにを作れば良いかわかるよな。


そう。『発電板』だ。


これで大量の魔力を集める。それを飲み込めば、私は立派な魔法使いという事だ。

そしてあらかじめ用意しておいた発電板がここにあります。
早速起動させてみよう。

ビビビビビ

皿の中に小さな紫色の結晶ができてきた。奥ゆかしく輝くそれは、まるで宝石のようである。

一時間ほど放置した。すると皿いっぱいの魔力結晶が溢れていた。
「おぉ、実験成功していればこれが魔力の塊のはずだ。これを体内に取り込めば…」

マッドサイエンティストと呼ばれようがかまわない。私はその物質を取り込んだ。

「味はないみたいだな。まぁ予想通りなんだがな。味があったら魔法を使う際に味を感じる可能性があるからな」

さ、剥奪された冒険者資格を取り戻しにいこう。サイエンは冒険者ギルドへと赴いた。

◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆

「冒険者登録をしに来た」

「ップ、さっき資格を剥奪された人じゃないですか。また冒険者になるんですか?戦えないのに」
受付嬢はさっきの話を聞いていたらしく、冒険者登録をしに来たサイエンを嘲笑った。

「冒険者登録をしていた方が研究対象を近くで観察できるからな」
「はいはいそうですか。では水晶に手を乗せてください。またあのゴミステータスが見れるんですね」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

サイエンのステータス

HP10000
攻撃力10000
魔力1683748294763
俊敏10000
運794
知力64289

魔法。《パーフェクトマジック》詳細→全ての魔法を完璧に操れる。

◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆

「はぁああああああ!?なんですかこのステータスとスキルは!!一体なにをしたんですか?」
「少し世界の常識を覆しただけだよ。科学者として当然のことをしたまでさ」

サイエンは強化魔法で自身のステータスを強化していた。
すでに無限に操ることのできるようになった魔力なのだからやりたい放題だ。

「すみませんでした。どうか、どうか私が貴方様を嘲笑った事を秘密にしてはいただけないでしょうか。何でもします。どうか今の立場だけは失いたくないんです。皆様本当によくしてくださってますし、何より同僚とも仲がいいんです」

「よくそんな幸せ者が人を馬鹿にできたな。1ついう事を聞いたら許してやろう」
「はい!何なりと」


「『研究者ギルド』を設立したい」

こうして始まるのであった。

『ハーレム』生活が
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

俺だけ成長限界を突破して強くなる~『成長率鈍化』は外れスキルだと馬鹿にされてきたけど、実は成長限界を突破できるチートスキルでした~

つくも
ファンタジー
Fランク冒険者エルクは外れスキルと言われる固有スキル『成長率鈍化』を持っていた。 このスキルはレベルもスキルレベルも成長効率が鈍化してしまう、ただの外れスキルだと馬鹿にされてきた。 しかし、このスキルには可能性があったのだ。成長効率が悪い代わりに、上限とされてきたレベル『99』スキルレベル『50』の上限を超える事ができた。 地道に剣技のスキルを鍛え続けてきたエルクが、上限である『50』を突破した時。 今まで馬鹿にされてきたエルクの快進撃が始まるのであった。

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

処理中です...