ブラックドラゴン『専門配信者』を名乗る男を釣りだと思っていたら、ガチで倒していた件 〜ブラックドラゴンに関しては誰にも負けないゲコリーヌ〜

シマッシマ

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視聴者は思った。俺でもブラックドラゴン倒せんじゃね?と

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ゲコリーヌとキャバ嬢星野は、ブラックドラゴンの住処までやって来た。

「思ったよりでかい…ちょっと怖いかも」
「見慣れてくると可愛いって思えるんだよ」

“ちょっと怖いってなんだよwめちゃくちゃ怖いだろ”
”俺だったら見ただけで失禁するわ”
“見慣れても可愛いとは思わんだろ“

1つのエリアに3体わいているので、1匹だけを誘き寄せる事にした。
小石を当てて、1匹を誘導する。

「来た!星野さんやっちゃってください!」

キャバ嬢の星野はブラックドラゴンの隙を見て足に攻撃するも、弾かれてしまう。
(そうだ!リラックスしないと!)

もう1度攻撃を当てると、ズサッという鈍い音が鳴り、鱗を貫通して肉に剣が食い込んだことがわかった。
(噛みついてくる!)

キャバ嬢の星野は元々そこまで弱いわけでもないので、練習どうりに避けると、冷静に頸動脈を狙って剣を突き刺した。

ブラックドラゴンは苦痛に声を上げる。血が滴りびちゃびちゃと音を鳴らす。この血は健康にいいので、売ったら高い。だが今回は倒すのがメインなのでそんなことは気にしない。

初心者向けのやり方だと、あとは待っていれば弱ってくるはずだが、もう片方の頸動脈も斬ろうと判断した星野。

だが、左足を斬った瞬間、ブラックドラゴンが蹴りを入れて来たので、キャバ嬢の星野が吹っ飛んでしまう。

“やばいやばい”
“ゲコリーヌ早く助けろ!“
”洒落にならないって!”

ドラゴンブレスを吐こうとするブラックドラゴンにすかさずゲコリーヌが激痛のツボに剣を突き刺す。

ドラゴンブレスを吐くことに失敗し、口が爆発したブラックドラゴンは倒れて暴れている。

起き上がったキャバ嬢の星野は、ゲコリーヌに押してもらった急所、頸を攻撃する。

ブラックドラゴンはピクピクと痙攣し、やがて動かなくなった。
「やったか!」

“すげぇ!ガチで倒した!“
”肝を冷やした”
“冷や汗がとまらねぇ“
”見てるこっちが息できなくなるよ”
”「やったか」っていうのやめろww”
“ゲコリーヌ、ナイスサポート“
”でも完全に1人で倒せたわけではないか“
“冷静に考えると2人で倒せるだけで凄いぞ”
“Bランクハンターがほぼ1人でブラックドラゴン倒したのって世界初じゃね?“
”Sランクでも1人で倒せないぞww”

「よく頑張った!ブラックドラゴン討伐おめでとう!」
「ありがとう!本当に嬉しい!早く友達に自慢したい!」
「倒してみてどうだった?」
「危ないところもあったけど、意外と倒しやすかったかも!」
「そうでしょ!ブラックドラゴンちゃんは覚えれば誰でも倒せるからね」

キャバ嬢星野の度胸がすごいのもあるが、ゲコリーヌの説明や、専門的な知識のおかげで倒すことができた。これは数多くのギルドの注目が集まった。
ゲコリーヌが変態的強さなだけで、うちのギルドでは討伐不可だと思っていたことも、これからは討伐対象として視野に入れることができるかもしれないという革命を生んだ。

ゲコリーヌは今まで数多くのギルドからの勧誘を受けたが、自分程度の人間はギルドに向いてないと断って来た。配信でもよく、俺はギルドに向いてないと言っているので、次第に勧誘も少なくなっていた。

しかし、この瞬間に、ブラックドラゴンをほぼソロの状態で倒す事にできるという貴重な人材が生まれた。
この人材を多くのギルドが見逃すわけがなかった。

その日、キャバ嬢星野は、多くの勧誘を受けたという。

”ちょっと俺ブラックドラゴン討伐してくるわ”
“キャバ嬢に出来たら俺にもできるんじゃね?“
”待て、早まるな!死ぬぞ!“

「次回は、割り箸1本でブラックドラゴン倒してみようと思います!」

”は?“
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