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かつてない討伐報告
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「嘘だろ…」
「本当に王都に着きやがった」
「テレウサちゃんありがとう!」
「むー」
テレウサちゃんは相変わらず照れている。可愛いやつだ。
「スーは私達を案内してね」
「わかった」
早く着いて嬉しいはずなのに、ご主人様が凄すぎて複雑な気持ちになる勇者と魔王。
エリからしたらいつものことなので、何も驚いていない。
「なぁ、あいつら今どこから出てきたんだ?」
「さぁ、スキルテレポートでも持ってるんじゃないか?」
「そんなレジェンドスキル、魔王以外が持ってるわけないだろ」
「冗談で言っただけじゃん」
◆◇
「ここが城だ」
「大きい!ここ私の家にしようかな」
「え?マジでいってる?ワンチャンできそうだから怖いわ」
「それなー王様を召喚獣にするとかやりかねないからなー」
勇者と魔王が若干仲良くなりつつある。そんなたわいもない会話をして正門までくると。
「何者だ!って!?勇者様!?無事だったんですか!?それに後ろの2人は?」
「深呼吸して聞けよ?魔王と魔王を従えている者だ」
「え?魔王って少女だったんですか?それならこの強そうなツノのお兄さんが倒せるのも納得…」
何やら誤解している門番
「違う違う、逆だって!この少女が、魔王をペットにしたの!」
「またまた、相変わらずご冗談が好きですねぇ…ま、入っても大丈夫でしょう」
「なんだよ『ま、入っても大丈夫でしょう』って。もうちょっとしっかり門番しろよ」
なんだかんだ城に入れた3人は、メイドや執事にジロジロ見られながら王室に向かった。
コンコンコン
「勇者スーです」
「おぉ、無事じゃったか、入っていいぞ」
ガチャ
「こんにちは!紹介します!こっちが魔王で、こっちが魔王をペットにした者です」
かつて聞いたことのないパワーワードに戸惑いながらも、またいつもの冗談かと胸を撫で下ろす。
「はっはっは、王室に漫才をしにくるのももう慣れたわい」
「いや、本当に魔王なんです…ほら、なんかやって!」
すると魔王城龍鬼は亜空間から剣を取り出し空間を切り裂き、その狭間に入ると王の目の前から姿を現した。
「これは!レジェンドスキル…本物の魔王なのか!まさか!和解に成功したと言うのか!?」
「違います、この子のペットになったのです。その代償として私もこの子のペットになってしまいました…」
なんか召喚獣にされた。じゃ格好がつかないので、身を犠牲にし、代償として魔王を手懐けたと言うふうに印象を操作した勇者スー。
「そうじゃったか…その少女が…いや納得できるかい!意味わからんわい!何故少女が魔王をペットにできるんじゃ!!取り敢えず世界が平和になった事を世界に公表しよう。魔王城龍鬼は倒された。それでいいな!」
全員頷いた。
「用件は済んだか、さ、仲間のもとに行ってやれ」
「はい。失礼しました」
「困ったのぉ…勇者と魔王を自在に操ることができるとかもう世界1の恐怖じゃよ…」
国王はもはや魔王よりも少女の方に恐れをなしていた。
「今から勇者パーティーの住処に行くけどいいか?」
「見て見たい!」
「魔王が勇者パーティーの根城に行くのは前代未聞だな」
◆◇
コンコンコン
「勇者スーだ!」
ガチャ
「スー!!生きてたのね!!」
「あぁ、お前らも生きててよかったよ」
「勇者スー!!」
感動的だ。この出会いは少女アクティーフの力がなければ無かったかもしれない。召喚したおかげで生き残れた。ま、召喚獣にされてしまってはいるが。
何かを思いついた様なアクティーフは部屋に入り、こう唱えるのだった。
「私のペットになりたまえ『範囲フェアトラーク』」
「まてええええええええ!それだけはするなああああああああ」
「本当に王都に着きやがった」
「テレウサちゃんありがとう!」
「むー」
テレウサちゃんは相変わらず照れている。可愛いやつだ。
「スーは私達を案内してね」
「わかった」
早く着いて嬉しいはずなのに、ご主人様が凄すぎて複雑な気持ちになる勇者と魔王。
エリからしたらいつものことなので、何も驚いていない。
「なぁ、あいつら今どこから出てきたんだ?」
「さぁ、スキルテレポートでも持ってるんじゃないか?」
「そんなレジェンドスキル、魔王以外が持ってるわけないだろ」
「冗談で言っただけじゃん」
◆◇
「ここが城だ」
「大きい!ここ私の家にしようかな」
「え?マジでいってる?ワンチャンできそうだから怖いわ」
「それなー王様を召喚獣にするとかやりかねないからなー」
勇者と魔王が若干仲良くなりつつある。そんなたわいもない会話をして正門までくると。
「何者だ!って!?勇者様!?無事だったんですか!?それに後ろの2人は?」
「深呼吸して聞けよ?魔王と魔王を従えている者だ」
「え?魔王って少女だったんですか?それならこの強そうなツノのお兄さんが倒せるのも納得…」
何やら誤解している門番
「違う違う、逆だって!この少女が、魔王をペットにしたの!」
「またまた、相変わらずご冗談が好きですねぇ…ま、入っても大丈夫でしょう」
「なんだよ『ま、入っても大丈夫でしょう』って。もうちょっとしっかり門番しろよ」
なんだかんだ城に入れた3人は、メイドや執事にジロジロ見られながら王室に向かった。
コンコンコン
「勇者スーです」
「おぉ、無事じゃったか、入っていいぞ」
ガチャ
「こんにちは!紹介します!こっちが魔王で、こっちが魔王をペットにした者です」
かつて聞いたことのないパワーワードに戸惑いながらも、またいつもの冗談かと胸を撫で下ろす。
「はっはっは、王室に漫才をしにくるのももう慣れたわい」
「いや、本当に魔王なんです…ほら、なんかやって!」
すると魔王城龍鬼は亜空間から剣を取り出し空間を切り裂き、その狭間に入ると王の目の前から姿を現した。
「これは!レジェンドスキル…本物の魔王なのか!まさか!和解に成功したと言うのか!?」
「違います、この子のペットになったのです。その代償として私もこの子のペットになってしまいました…」
なんか召喚獣にされた。じゃ格好がつかないので、身を犠牲にし、代償として魔王を手懐けたと言うふうに印象を操作した勇者スー。
「そうじゃったか…その少女が…いや納得できるかい!意味わからんわい!何故少女が魔王をペットにできるんじゃ!!取り敢えず世界が平和になった事を世界に公表しよう。魔王城龍鬼は倒された。それでいいな!」
全員頷いた。
「用件は済んだか、さ、仲間のもとに行ってやれ」
「はい。失礼しました」
「困ったのぉ…勇者と魔王を自在に操ることができるとかもう世界1の恐怖じゃよ…」
国王はもはや魔王よりも少女の方に恐れをなしていた。
「今から勇者パーティーの住処に行くけどいいか?」
「見て見たい!」
「魔王が勇者パーティーの根城に行くのは前代未聞だな」
◆◇
コンコンコン
「勇者スーだ!」
ガチャ
「スー!!生きてたのね!!」
「あぁ、お前らも生きててよかったよ」
「勇者スー!!」
感動的だ。この出会いは少女アクティーフの力がなければ無かったかもしれない。召喚したおかげで生き残れた。ま、召喚獣にされてしまってはいるが。
何かを思いついた様なアクティーフは部屋に入り、こう唱えるのだった。
「私のペットになりたまえ『範囲フェアトラーク』」
「まてええええええええ!それだけはするなああああああああ」
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