花言葉を俺は知らない

李林檎

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温もりに抱かれて.

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33ベッドに移動してハイドにお尻の穴を弄られるとは思わず驚いて「汚いよ!」と言うとハイドは汚いと思ってなくて証拠に舐められた。
男同士はそこで愛し合うなんて知らずなんでハイドは知ってるのかと不安な顔をすると気付いたハイドが「男同士で付き合ってる知り合いに聞いた」と言っていた。

最初は異物感が凄くて、ハイドはちゃんと気持ちよくなれるか心配だったが性器の裏を擦られてビリビリと全身が痺れるような強い快楽に怖くて泣いた。
ハイドは瞬の頭を撫でて心配して「やめるか?」と言ってきた。
瞬はハイドと一つになりたくて首を横に振り口付けた。
そして充分に解れたのかハイドの形のいい綺麗な指が出て行った。

滑りを良くするために使ったローションみたいなのが指を濡らしていて恥ずかしくてギュッとシーツを掴み目を瞑る。

「瞬、愛してる…挿れてもいいか?」

「う、ん…いいよ、俺も愛してる」

もう一度口付けをして、指とは比べ物にならない大きさのものが中に入る。
念入りに解したからか痛みはなかったが最初は苦しくて息を吐くのを忘れていたからハイドに「ゆっくりでいい、吐いて」と言われ呼吸を繰り返し徐々に落ち着いていく。
すると今度は中がもどかしく感じてしまった。

ハイドは瞬が心配で動かないから瞬は足をハイドの腰に絡み奥まで導く。

ハイドはいきなりの快感に眉を寄せる。
瞬もビクビクと身体が反応する。

「…もう、大丈夫だから…動いていいよ?」

「瞬っ」

さっきので余裕がなくなったのかいつもとは違う獣のような口付けに腰を掴まれ強い快楽が瞬の頭を支配した。
片方の手はしっかりとお互いの指に絡めて身体のどこもかしこもくっついていた。
何度もイっても足りず、このまま溶けてしまいたいとすら思った。
結局その日は部屋に呼ばれた朝から、食事や休憩を入れつつ夜遅くまで繋がっていた。

そして初めてした後の瞬の色気は平凡なのに凶器並みで落ち着くまでハイドがボディーガードをしていた。
瞬はハイドが一緒にいてくれて嬉しかった。

何故今、そんな事を思い出すのだろうか。
きっとニオイが温もりが、ハイドそっくりだったのだろう。






ーーー

目を覚ますと目の前には焚き火があった。
死んだのだろうか、いや…それにしては感覚がハッキリしている。
しかし、あんな大怪我したのに何処も痛くなかった。

洞窟らしいが痛くないようにイノリが寝ていた場所に毛布が敷いてあった。
誰かが助けてくれたのかと周りをキョロキョロと見て、息を忘れるほど驚いた。

「…ハイド、さん」

ずっと会いたくて、会いたくなかった人がそこにいた。
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