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つがう
※第十一話
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ルノはホントにダメダメで、オレの気持ちを分かっているようで分かっていない。
「私はミカエルのモノなら飲んでも平気なのに。むしろ飲みたいのに」
大胆なことをブーブー言ってくるオレのアルファ。
アルファで侯爵さまのルノワールは女みたいな顔に色白の肌、銀色の長髪はサラサラのキラキラでホントに綺麗。
とても高位貴族らしいアルファさまだ。
しっかりと鍛えている体はたくましいから、首から下は戦士や騎士と同じくらいかそれ以上にムッキムキだ。
「ダメッたらダメ」
オレの股の間に収まっている美しいアルファは、見た目も良くて身分もあって。
それに比べてオレはどうだ?
爵位もないし、見た目だってオメガとしての魅力すらない。
肝心のヒートだって、来るかどうか分からない。
なのに、なのに。
このアルファったら、オレにベタ惚れだ。
ダメでしょ? ダメだろ?
「オレは……ダメなオメガなのに……」
涙がポロポロとオレの目からこぼれていく。
情けない。
ヒートがくるかどうか分からない自分が情けなくて泣いてしまうなんて、情けない。
ほら、ルノだって困ってる。
「ミカエル? どうした?」
綺麗な眉毛が八の字を描いて垂れさがる。
戸惑っている瞳がオレを覗き込む。
「ンッ……ぁ……」
ちゃんと言わなきゃいけないのに、言葉はノドの辺りでグルグルしてる。
こんなオレをルノに見られたくなくて、手の平の下に隠れるようにして顔を覆う。
「ミカエル?」
ルノは声までイイ。
時々顔を出す残念アルファなルノだって、別に悪いトコじゃない。
ルノは自分を取り繕わないのだ。
そのまんま。
だから、言葉が足りなくて残念に見えるだけ。
アルファなのに、甘えるし、頼るし、気が利かないし、他にもいっぱい残念に見える所はあるけれど。
そのまんまを受け入れてしまう度量の広さがあるせいでもあるのだ。
ルノのご両親が亡くなった経緯は、国王さまから聞いて知っている。
国王さまは自分が未熟なせいでルノのご両親が亡くなることになったと後悔されていた。
だけど、ルノから責められたことは一度もないと言っていた。
王太子を守るのは貴族の義務で、その義務を果たせた両親はホッとしているだろうから謝られるようなことでも、責めるようなことでもないとルノは言っていたそうだ。
ソレを受け入れてしまえるルノは強い。
この話をオレが知っていることをルノに言うつもりはない。
オレには教えないとルノは言っていたそうだから黙っとく。
「どうした? 泣くことはないだろう?」
ルノが耳元で囁く。
この強くて優秀なのに残念なアルファ。
「オレで……いいの?」
「ん?」
ポロポロと涙のこぼれる目を必死で開ければ、優しい瞳がオレを覗き込んでいた。
「ルノは……オレなんかでいいのかよ」
一瞬だけ大きく目を見開いたルノは、ふっと優しい笑みを浮かべた。
「ミカエルは『オレなんか』ではないよ。私のオメガだ」
ルノの長い指が涙を拭っていく。
「だってオレ……ヒートもまともに来ないし……子どもだって出来るかどうか分からない」
「別にいいよ」
ルノから発せられる優しいオーラがオレを包み込んでいくようだ。
なのに、オレは子どものように唇を尖らせて言う。
「よくない」
子どもだ。
とても子どもっぽい。
そして甘えてる。
自覚はあるけどオレは自分を止められない。
「子どもは親戚筋から養子をとればいい。無理して作る必要なんてない」
大きな手がオレの髪を撫でている。
オレはいま、ルノに甘やかされている。
「ルノぉ……」
「ハハッ。泣かないで。泣く必要なんてないから」
ルノは笑いながらオレをギュッと抱きしめた。
それでも泣き止まないオレを組み敷いたまま、ルノはキスの雨を降らせる。
髪や額にキスを降らせながらルノは言う。
「ふふ。練習だと思ってエッチなこといっぱいして、待っていよう」
「もぅっ」
オレはルノの体に回した手で彼の背中をパシパシ叩く。
なんでそこで練習エッチを持ちだすかなぁ?
もう、もう。オレのアルファときたら、もうっ。
「ふふふ。暴れん坊の手は捕まえちゃえ」
ルノは指と指を絡ませるようにしてオレの手を捕まえた。
オレの手は、ルノと同じくらいの大きさだ。
大き過ぎて可愛げのないオレの手。
「こんなに薄っぺらで儚げな手をしているのに、どうしてオメガとして魅力がないなんて思うかな?」
ルノが親指でオレの手の平をそっと撫でる。
「ンッ」
ささやかな刺激なのに、背筋がゾクッとする。
「ミカエル、私のオメガ。キミはどこをとっても素敵なオメガだよ?」
口元に持っていったオレの手に、ルノはキスを落とした。
「この髪も綺麗だし」
どうってことない薄茶の髪にキス。
「このオデコも頬も……鼻も目も。綺麗で可愛い」
口にした順番に、愛おしむように柔らかく唇が触れていく。
「触り心地のよい肌に、触り甲斐のあるエッチな体。最高だよね」
全身を埋めるように降ってくるキス・キス・キス。
「ふふ、くすぐったいよルノ」
涙は乾ききらないけれど、オレはルノの腕の中で笑っていた。
「ん?」
キスの雨を降らせていたルノが動きを止め、顔を上げた。
不思議そうな顔をして、ルノがオレを眺める。
その顔は、おや? と、いうものから笑みへと変わっていく。
ルノは嬉しさと驚きに溢れた笑みを輝かせながら言う。
「ふふふ、ミカエル。ヒート、来てるじゃない」
「へっ?」
「気付かない? この香り」
ルノに指摘されて気付く、華やかな甘い香り。
花のような香りの奥に少し重たい匂いを奥に隠したような。
熟れた果物のような香りが自分から発せられているのが分かった。
「これ……ヒート?」
えっ?
ヒート来た?
オレの作った『ヒートくるきっとくるZ』の効果でた?
自然のリズムにせよ、魔法薬の効果にせよ、嬉しい。
たまらない多幸感がオレを包む。
「ふふ。まだ発情とまではいかないけど。いい香り」
ルノが寝そべったオレを包むようにして抱きしめ、肩口あたりに顔を埋めて深呼吸している。
あまり匂いを嗅がれると恥ずかしい。
でもコレで……。
「ねぇ、ルノ?」
「ん?」
ルノが顔を上げてオレを見る。
その目を見ながら言おうかな、と、思っていたのに。
急に恥ずかしくなったオレは、パフッとルノの胸に顔を埋めた。
「ん? ナニ? 甘えたいの?」
ルノはクスクス笑った。
そうじゃないけど、そうかもしれない。
オレは上目遣いでルノを見ながら言う。
「これで赤ちゃんできる?」
頭がコテンと右に傾く。
オレの癖だ。
ちゃんと目を見て聞いたのに、赤く頬を染めたルノはわずかに震えながらオレを見て固まっている。
なぜ?
「うっ」
なんだかルノがうめき声を上げたな、と、思ったら。オレの顔に何かかかった。
「ゲッ」
ルノのお上品な口から珍しくお下品な音が出た。
「……」
コレはアレですね。
正式名称『精液』と呼ばれるモノですね。
独特の匂いがオレの鼻に届いた。
「うわっ、ごめ……あっ、どうしようっ」
慌てふためくルノ。
ついさっきまでの包容力満点アルファ、どこいった?
オレは黙ったまま、体にかかったルノの体液を魔法で洗浄する。
「あぁ、ごめん。ごめんね」
ルノはアワアワしながらオレの上で焦っている。
わーん、オレのアルファが残念可愛い。
「ンッ……ふぅ、……ッ」
そう思った途端、背筋がゾクリと震えて腹の中に熱が灯った。
オレってとんだ変態っ。
「ホントごめんね」
オレは上半身をグイッと持ち上げると、焦って謝り続けているルノの首をグッと抱き寄せて、その唇に熱いキスをした。
「私はミカエルのモノなら飲んでも平気なのに。むしろ飲みたいのに」
大胆なことをブーブー言ってくるオレのアルファ。
アルファで侯爵さまのルノワールは女みたいな顔に色白の肌、銀色の長髪はサラサラのキラキラでホントに綺麗。
とても高位貴族らしいアルファさまだ。
しっかりと鍛えている体はたくましいから、首から下は戦士や騎士と同じくらいかそれ以上にムッキムキだ。
「ダメッたらダメ」
オレの股の間に収まっている美しいアルファは、見た目も良くて身分もあって。
それに比べてオレはどうだ?
爵位もないし、見た目だってオメガとしての魅力すらない。
肝心のヒートだって、来るかどうか分からない。
なのに、なのに。
このアルファったら、オレにベタ惚れだ。
ダメでしょ? ダメだろ?
「オレは……ダメなオメガなのに……」
涙がポロポロとオレの目からこぼれていく。
情けない。
ヒートがくるかどうか分からない自分が情けなくて泣いてしまうなんて、情けない。
ほら、ルノだって困ってる。
「ミカエル? どうした?」
綺麗な眉毛が八の字を描いて垂れさがる。
戸惑っている瞳がオレを覗き込む。
「ンッ……ぁ……」
ちゃんと言わなきゃいけないのに、言葉はノドの辺りでグルグルしてる。
こんなオレをルノに見られたくなくて、手の平の下に隠れるようにして顔を覆う。
「ミカエル?」
ルノは声までイイ。
時々顔を出す残念アルファなルノだって、別に悪いトコじゃない。
ルノは自分を取り繕わないのだ。
そのまんま。
だから、言葉が足りなくて残念に見えるだけ。
アルファなのに、甘えるし、頼るし、気が利かないし、他にもいっぱい残念に見える所はあるけれど。
そのまんまを受け入れてしまう度量の広さがあるせいでもあるのだ。
ルノのご両親が亡くなった経緯は、国王さまから聞いて知っている。
国王さまは自分が未熟なせいでルノのご両親が亡くなることになったと後悔されていた。
だけど、ルノから責められたことは一度もないと言っていた。
王太子を守るのは貴族の義務で、その義務を果たせた両親はホッとしているだろうから謝られるようなことでも、責めるようなことでもないとルノは言っていたそうだ。
ソレを受け入れてしまえるルノは強い。
この話をオレが知っていることをルノに言うつもりはない。
オレには教えないとルノは言っていたそうだから黙っとく。
「どうした? 泣くことはないだろう?」
ルノが耳元で囁く。
この強くて優秀なのに残念なアルファ。
「オレで……いいの?」
「ん?」
ポロポロと涙のこぼれる目を必死で開ければ、優しい瞳がオレを覗き込んでいた。
「ルノは……オレなんかでいいのかよ」
一瞬だけ大きく目を見開いたルノは、ふっと優しい笑みを浮かべた。
「ミカエルは『オレなんか』ではないよ。私のオメガだ」
ルノの長い指が涙を拭っていく。
「だってオレ……ヒートもまともに来ないし……子どもだって出来るかどうか分からない」
「別にいいよ」
ルノから発せられる優しいオーラがオレを包み込んでいくようだ。
なのに、オレは子どものように唇を尖らせて言う。
「よくない」
子どもだ。
とても子どもっぽい。
そして甘えてる。
自覚はあるけどオレは自分を止められない。
「子どもは親戚筋から養子をとればいい。無理して作る必要なんてない」
大きな手がオレの髪を撫でている。
オレはいま、ルノに甘やかされている。
「ルノぉ……」
「ハハッ。泣かないで。泣く必要なんてないから」
ルノは笑いながらオレをギュッと抱きしめた。
それでも泣き止まないオレを組み敷いたまま、ルノはキスの雨を降らせる。
髪や額にキスを降らせながらルノは言う。
「ふふ。練習だと思ってエッチなこといっぱいして、待っていよう」
「もぅっ」
オレはルノの体に回した手で彼の背中をパシパシ叩く。
なんでそこで練習エッチを持ちだすかなぁ?
もう、もう。オレのアルファときたら、もうっ。
「ふふふ。暴れん坊の手は捕まえちゃえ」
ルノは指と指を絡ませるようにしてオレの手を捕まえた。
オレの手は、ルノと同じくらいの大きさだ。
大き過ぎて可愛げのないオレの手。
「こんなに薄っぺらで儚げな手をしているのに、どうしてオメガとして魅力がないなんて思うかな?」
ルノが親指でオレの手の平をそっと撫でる。
「ンッ」
ささやかな刺激なのに、背筋がゾクッとする。
「ミカエル、私のオメガ。キミはどこをとっても素敵なオメガだよ?」
口元に持っていったオレの手に、ルノはキスを落とした。
「この髪も綺麗だし」
どうってことない薄茶の髪にキス。
「このオデコも頬も……鼻も目も。綺麗で可愛い」
口にした順番に、愛おしむように柔らかく唇が触れていく。
「触り心地のよい肌に、触り甲斐のあるエッチな体。最高だよね」
全身を埋めるように降ってくるキス・キス・キス。
「ふふ、くすぐったいよルノ」
涙は乾ききらないけれど、オレはルノの腕の中で笑っていた。
「ん?」
キスの雨を降らせていたルノが動きを止め、顔を上げた。
不思議そうな顔をして、ルノがオレを眺める。
その顔は、おや? と、いうものから笑みへと変わっていく。
ルノは嬉しさと驚きに溢れた笑みを輝かせながら言う。
「ふふふ、ミカエル。ヒート、来てるじゃない」
「へっ?」
「気付かない? この香り」
ルノに指摘されて気付く、華やかな甘い香り。
花のような香りの奥に少し重たい匂いを奥に隠したような。
熟れた果物のような香りが自分から発せられているのが分かった。
「これ……ヒート?」
えっ?
ヒート来た?
オレの作った『ヒートくるきっとくるZ』の効果でた?
自然のリズムにせよ、魔法薬の効果にせよ、嬉しい。
たまらない多幸感がオレを包む。
「ふふ。まだ発情とまではいかないけど。いい香り」
ルノが寝そべったオレを包むようにして抱きしめ、肩口あたりに顔を埋めて深呼吸している。
あまり匂いを嗅がれると恥ずかしい。
でもコレで……。
「ねぇ、ルノ?」
「ん?」
ルノが顔を上げてオレを見る。
その目を見ながら言おうかな、と、思っていたのに。
急に恥ずかしくなったオレは、パフッとルノの胸に顔を埋めた。
「ん? ナニ? 甘えたいの?」
ルノはクスクス笑った。
そうじゃないけど、そうかもしれない。
オレは上目遣いでルノを見ながら言う。
「これで赤ちゃんできる?」
頭がコテンと右に傾く。
オレの癖だ。
ちゃんと目を見て聞いたのに、赤く頬を染めたルノはわずかに震えながらオレを見て固まっている。
なぜ?
「うっ」
なんだかルノがうめき声を上げたな、と、思ったら。オレの顔に何かかかった。
「ゲッ」
ルノのお上品な口から珍しくお下品な音が出た。
「……」
コレはアレですね。
正式名称『精液』と呼ばれるモノですね。
独特の匂いがオレの鼻に届いた。
「うわっ、ごめ……あっ、どうしようっ」
慌てふためくルノ。
ついさっきまでの包容力満点アルファ、どこいった?
オレは黙ったまま、体にかかったルノの体液を魔法で洗浄する。
「あぁ、ごめん。ごめんね」
ルノはアワアワしながらオレの上で焦っている。
わーん、オレのアルファが残念可愛い。
「ンッ……ふぅ、……ッ」
そう思った途端、背筋がゾクリと震えて腹の中に熱が灯った。
オレってとんだ変態っ。
「ホントごめんね」
オレは上半身をグイッと持ち上げると、焦って謝り続けているルノの首をグッと抱き寄せて、その唇に熱いキスをした。
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