19 / 38
第十八話 悪党の日常
しおりを挟む
よれたスーツを敢えてハンガーには掛けずにリビングのソファに放おった、神経質な白石は普段シワひとつ無いスーツにシャツを着用しているが、スカウトの時だけは安物のスーツと何の素材で出来ているのか全くわからない革靴、腕にはガチャガチャで出て来そうな陳腐な腕時計をしていた。
「パパー」
寝室で寝ていた好美が、しゃがんだ白石の首根っこに絡みついてくる、今年で三歳になる実娘のあまりの可愛さに気を失いそうだった。
「このみちゃん、パパの事待っててくれたの?」
「うん」
悪党にだって家族はいる、当たり前のように結婚して子供がいる方が多数派だ。
「もー、あとちょっとで寝る所だったのに」
妻の佳子がやれやれ、といった仕草で寝室から出てきた、シルクのパジャマにカーディガンを肩から羽織っている。
好美は寝付きが悪いらしく、妻は寝かし付けるのに毎日苦労しているようだ。普段帰りが遅い白石は娘の寝顔しか拝見する事が出来ない、今日は赤羽から直帰したので何時もよりかなり早い帰宅だ、お陰で好美と話す事が出来た。
「好美、もう寝るわよ」
「やだ、パパと遊ぶ」
ソファに座った白石の太ももに乗っかって動こうとしない好美を妻が叱ろうとする前に制した。
「まあまあ、たまには少しくらい良いだろ」
「もぅ」
頬っぺたを膨らませながら怒る妻は、贔屓目に見ても美しかった、そのままキッチンに入ると白石の晩酌の準備に取り掛かる。
プロ級に料理が上手い妻は、掃除、洗濯、子育てを何の文句も言わずにこなす、同僚の中には風呂掃除やゴミ捨ては旦那の仕事だの、家事は折半だの宣うゴミのような嫁がいるらしいが白石には考えられなかった。
男は毎日、外で家族を養うために全力で戦っている、戦い疲れて帰宅した戦士に家事をやらせる――。一体何を考えているのだろうか。
そんな不遇な待遇を受けているにも関わらず、へらへらと嫁は怖いから、などと口にしているヤワな男をみると根性を叩き直したくなる。
ダイニングテーブルに座ると、キンキンに冷やされたグラスと冷たい瓶ビールが出てくる。
流石分かっている、ビールとグラスが冷えているのは当然だ、しかし瓶まで用意できる妻は中々いないだろう、処理に困るし、何より重い。
極端な話、冷やしてしまえば瓶だろうが缶だろう分からないかも知れない。しかし瓶の方が美味しいに違いない、旦那に少しでも美味しいビールを飲ませてあげたい、と思う彼女の心意気が味を何倍にもするのだ。
「好美もジュース飲むー」
白石の隣にチョコンと座った娘は足をぶらぶらさせながら上目遣いで懇願してくる、かわいい、こんな可愛い子にお願いされて断れる人間なんているのだろうか。
「好美はだめよ、おねしょするから」
「しないー、してないー」
本当だよ、した事ないよ、と白石に訴えかけてくる。この年にしてすでに女なのだろう、恥じらいがあるようだ。
冷奴に揚げ浸しのナス、ひじきにほうれん草のお浸し、中年の白石の体の事も考えられたツマミが次々に並ぶ、どれも完璧な味付けだ。
「ご飯食どうする、良いお肉あるけど」
カウンターキッチンから妻が訪ねてきた、もう少し飲んだらお願いするよ、と頼むと駄々をこねる好美を寝室に無理やり連れて行った。
名残惜しいがあまり自分勝手な事は言えない、子育ては妻に全て任せてある。
『三万円だしますよ』
クククッ、白石は佐藤のセリフを思い出すと声を出して笑った、とんだお人好し、いや、あれは単なる見栄っ張りだな。
あの手の人間は懐柔しやすい、情に訴えかければ直ぐに協力するだろう、自分の為より人の為、自己犠牲の精神は悪党達の餌にしかならない。
しかし――。
途中で現れた、佐藤の知り合い、確かタケシと呼ばれていた、あの男は油断ならない。あれは人間を鼻から疑ってかかるタイプ、言わば我々の側の人間の雰囲気を漂わせていた。
「意外に直ぐに寝たわ」
寝室から戻ってきた妻が横に座ると、ビールを酌してくれる。
「佳子も飲んだらどうだ」
「じゃあ、いただこうかしら」
キッチンからグラスを持ってくると手酌でビールを注いで白石と乾杯した。
「今日は営業だったのね?」
ソファに放ったスーツに目をやってから、妻が話しかけてきた、新規営業の時は安いスーツ、商談の時は高級スーツと妻は理解している、もっとも商談とは闇競艇の事だが本当の仕事など妻は知らない。
闇競艇の時に高価なスーツを着用するのは当然だろう、一億以上の金を賭ける人間が安い格好をしている筈がない。新規営業の時に見窄らしい身なりにするのは『ヘルメス』はあくまでも慈善団体、選手を護る為に存在する非営利団体なのだ、儲かっているような振る舞いはNGだ。
もっとも、本当に選手から徴収した資金だけで運営していたら、資金はすぐに底をつくだろう。そういった意味では嘘は無いと言えた。
「ああ、何とか契約出来たよ」
白石は家賃とは別に生活費として毎月、百万円を妻に渡していた、一般的な家庭からすれば破格の金額だろう。しかし、妻が美しさを保つ為、娘が最高峰の教育を受ける為には仕方がない。
闇競艇で使用する資金は当然、組織から提供されたものだ。当たり前だが勝った金が白石に転がり込む訳では無い、どの道、闇競艇で稼いだ金などそのまま表に出す訳にはいかない。
資金洗浄された後に組織の人間に振り分けられているのだ、現在幹部の直ぐ下にいる白石の年収が一億なので、上の連中はその数倍と見込んでいる。
「そうなんだ、さすがコウちゃん」
娘がいない時、妻は白石をあだ名で呼ぶ、行燈とした世界に身を埋めている人間としては家で家族と過ごしている時だけがまともな思考を蘇らせる。
「そろそろ、二人目が欲しくないか」
暗に夜の営みを提案すると、照れ笑いを浮かべながら妻は頷いた。
「じゃあ、シャワー浴びてくるよ」
すぐにでも妻に飛び掛かりたい欲求を我慢して浴室に向かった。
「コウちゃん、ご飯はー」
「後で食べるー」
背中で返事を返すと「もー」と妻の嬉しそうな声が耳に届いた。
悪党にだって家族はいる――。
家族を護る為なら何だってするだろう、ある意味では一般の人間よりもその想いは強いかも知れない、それはきっと自分が行なっている悪事を認めているからに他ならない。
「パパー」
寝室で寝ていた好美が、しゃがんだ白石の首根っこに絡みついてくる、今年で三歳になる実娘のあまりの可愛さに気を失いそうだった。
「このみちゃん、パパの事待っててくれたの?」
「うん」
悪党にだって家族はいる、当たり前のように結婚して子供がいる方が多数派だ。
「もー、あとちょっとで寝る所だったのに」
妻の佳子がやれやれ、といった仕草で寝室から出てきた、シルクのパジャマにカーディガンを肩から羽織っている。
好美は寝付きが悪いらしく、妻は寝かし付けるのに毎日苦労しているようだ。普段帰りが遅い白石は娘の寝顔しか拝見する事が出来ない、今日は赤羽から直帰したので何時もよりかなり早い帰宅だ、お陰で好美と話す事が出来た。
「好美、もう寝るわよ」
「やだ、パパと遊ぶ」
ソファに座った白石の太ももに乗っかって動こうとしない好美を妻が叱ろうとする前に制した。
「まあまあ、たまには少しくらい良いだろ」
「もぅ」
頬っぺたを膨らませながら怒る妻は、贔屓目に見ても美しかった、そのままキッチンに入ると白石の晩酌の準備に取り掛かる。
プロ級に料理が上手い妻は、掃除、洗濯、子育てを何の文句も言わずにこなす、同僚の中には風呂掃除やゴミ捨ては旦那の仕事だの、家事は折半だの宣うゴミのような嫁がいるらしいが白石には考えられなかった。
男は毎日、外で家族を養うために全力で戦っている、戦い疲れて帰宅した戦士に家事をやらせる――。一体何を考えているのだろうか。
そんな不遇な待遇を受けているにも関わらず、へらへらと嫁は怖いから、などと口にしているヤワな男をみると根性を叩き直したくなる。
ダイニングテーブルに座ると、キンキンに冷やされたグラスと冷たい瓶ビールが出てくる。
流石分かっている、ビールとグラスが冷えているのは当然だ、しかし瓶まで用意できる妻は中々いないだろう、処理に困るし、何より重い。
極端な話、冷やしてしまえば瓶だろうが缶だろう分からないかも知れない。しかし瓶の方が美味しいに違いない、旦那に少しでも美味しいビールを飲ませてあげたい、と思う彼女の心意気が味を何倍にもするのだ。
「好美もジュース飲むー」
白石の隣にチョコンと座った娘は足をぶらぶらさせながら上目遣いで懇願してくる、かわいい、こんな可愛い子にお願いされて断れる人間なんているのだろうか。
「好美はだめよ、おねしょするから」
「しないー、してないー」
本当だよ、した事ないよ、と白石に訴えかけてくる。この年にしてすでに女なのだろう、恥じらいがあるようだ。
冷奴に揚げ浸しのナス、ひじきにほうれん草のお浸し、中年の白石の体の事も考えられたツマミが次々に並ぶ、どれも完璧な味付けだ。
「ご飯食どうする、良いお肉あるけど」
カウンターキッチンから妻が訪ねてきた、もう少し飲んだらお願いするよ、と頼むと駄々をこねる好美を寝室に無理やり連れて行った。
名残惜しいがあまり自分勝手な事は言えない、子育ては妻に全て任せてある。
『三万円だしますよ』
クククッ、白石は佐藤のセリフを思い出すと声を出して笑った、とんだお人好し、いや、あれは単なる見栄っ張りだな。
あの手の人間は懐柔しやすい、情に訴えかければ直ぐに協力するだろう、自分の為より人の為、自己犠牲の精神は悪党達の餌にしかならない。
しかし――。
途中で現れた、佐藤の知り合い、確かタケシと呼ばれていた、あの男は油断ならない。あれは人間を鼻から疑ってかかるタイプ、言わば我々の側の人間の雰囲気を漂わせていた。
「意外に直ぐに寝たわ」
寝室から戻ってきた妻が横に座ると、ビールを酌してくれる。
「佳子も飲んだらどうだ」
「じゃあ、いただこうかしら」
キッチンからグラスを持ってくると手酌でビールを注いで白石と乾杯した。
「今日は営業だったのね?」
ソファに放ったスーツに目をやってから、妻が話しかけてきた、新規営業の時は安いスーツ、商談の時は高級スーツと妻は理解している、もっとも商談とは闇競艇の事だが本当の仕事など妻は知らない。
闇競艇の時に高価なスーツを着用するのは当然だろう、一億以上の金を賭ける人間が安い格好をしている筈がない。新規営業の時に見窄らしい身なりにするのは『ヘルメス』はあくまでも慈善団体、選手を護る為に存在する非営利団体なのだ、儲かっているような振る舞いはNGだ。
もっとも、本当に選手から徴収した資金だけで運営していたら、資金はすぐに底をつくだろう。そういった意味では嘘は無いと言えた。
「ああ、何とか契約出来たよ」
白石は家賃とは別に生活費として毎月、百万円を妻に渡していた、一般的な家庭からすれば破格の金額だろう。しかし、妻が美しさを保つ為、娘が最高峰の教育を受ける為には仕方がない。
闇競艇で使用する資金は当然、組織から提供されたものだ。当たり前だが勝った金が白石に転がり込む訳では無い、どの道、闇競艇で稼いだ金などそのまま表に出す訳にはいかない。
資金洗浄された後に組織の人間に振り分けられているのだ、現在幹部の直ぐ下にいる白石の年収が一億なので、上の連中はその数倍と見込んでいる。
「そうなんだ、さすがコウちゃん」
娘がいない時、妻は白石をあだ名で呼ぶ、行燈とした世界に身を埋めている人間としては家で家族と過ごしている時だけがまともな思考を蘇らせる。
「そろそろ、二人目が欲しくないか」
暗に夜の営みを提案すると、照れ笑いを浮かべながら妻は頷いた。
「じゃあ、シャワー浴びてくるよ」
すぐにでも妻に飛び掛かりたい欲求を我慢して浴室に向かった。
「コウちゃん、ご飯はー」
「後で食べるー」
背中で返事を返すと「もー」と妻の嬉しそうな声が耳に届いた。
悪党にだって家族はいる――。
家族を護る為なら何だってするだろう、ある意味では一般の人間よりもその想いは強いかも知れない、それはきっと自分が行なっている悪事を認めているからに他ならない。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
和泉と六郎の甘々な日々 ~実は和泉さんが一方的に六郎さんに甘えてるだけと言う説も有るけど和泉さんはそんな説にはそっぽを向いている~
くろねこ教授
ライト文芸
ふにゃーんと六郎さんに甘える和泉さん。ただそれだけの物語。
OL和泉さん。
会社では鬼の柿崎主任と怖れられる彼女。
だが、家では年上男性の六郎さんに甘やかされ放題。
ふにゃーんが口癖の和泉さんだ。
タイムトラベル同好会
小松広和
ライト文芸
とある有名私立高校にあるタイムトラベル同好会。その名の通りタイムマシンを制作して過去に行くのが目的のクラブだ。だが、なぜか誰も俺のこの壮大なる夢を理解する者がいない。あえて言えば幼なじみの胡桃が付き合ってくれるくらいか。あっ、いやこれは彼女として付き合うという意味では決してない。胡桃はただの幼なじみだ。誤解をしないようにしてくれ。俺と胡桃の平凡な日常のはずが突然・・・・。
気になる方はぜひ読んでみてください。SFっぽい恋愛っぽいストーリーです。よろしくお願いします。
せやさかい
武者走走九郎or大橋むつお
ライト文芸
父の失踪から七年、失踪宣告がなされて、田中さくらは母とともに母の旧姓になって母の実家のある堺の街にやってきた。母は戻ってきただが、さくらは「やってきた」だ。年に一度来るか来ないかのお祖父ちゃんの家は、今日から自分の家だ。
そして、まもなく中学一年生。
自慢のポニーテールを地味なヒッツメにし、口癖の「せやさかい」も封印して新しい生活が始まてしまった。
失われた君の音を取り戻す、その日まで
新野乃花(大舟)
ライト文芸
高野つかさの恋人である朝霧さやかは、生まれた時から耳が全く聞こえなかった。けれど彼女はいつも明るく、耳が聞こえない事など一切感じさせない性格であったため、つかさは彼女のその姿が本来の姿なのだろうと思っていた。しかしある日の事、つかさはあるきっかけから、さやかが密かに心の中に抱えていた思いに気づく。ある日つかさは何のけなしに、「もしも耳が聞こえるようになったら、最初に何を聞いてみたい?」とさかかに質問した。それに対してさやかは、「あなたの声が聞きたいな」と答えた。その時の彼女の切なげな表情が忘れられないつかさは、絶対に自分がさかやに“音”をプレゼントするのだと決意する。さやかの耳を治すべく独自に研究を重ねるつかさは、薬を開発していく過程で、さやかの耳に隠された大きな秘密を知ることとなる…。果たしてつかさはいつの日か、さやかに“音”をプレゼントすることができるのか?
日給二万円の週末魔法少女 ~夏木聖那と三人の少女~
海獺屋ぼの
ライト文芸
ある日、女子校に通う夏木聖那は『魔法少女募集』という奇妙な求人広告を見つけた。
そして彼女はその求人の日当二万円という金額に目がくらんで週末限定の『魔法少女』をすることを決意する。
そんな普通の女子高生が魔法少女のアルバイトを通して大人へと成長していく物語。
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
もう一度『初めまして』から始めよう
シェリンカ
ライト文芸
『黄昏刻の夢うてな』ep.0 WAKANA
母の再婚を機に、長年会っていなかった父と暮らすと決めた和奏(わかな)
しかし芸術家で田舎暮らしの父は、かなり変わった人物で……
新しい生活に不安を覚えていたところ、とある『不思議な場所』の話を聞く
興味本位に向かった場所で、『椿(つばき)』という同い年の少女と出会い、ようやくその土地での暮らしに慣れ始めるが、実は彼女は……
ごく平凡を自負する少女――和奏が、自分自身と家族を見つめ直す、少し不思議な成長物語
姪っコンプレックス
ナギノセン
ライト文芸
三十路を目前に控えた橘宏斗は、姉夫婦の急逝で十五歳の姪を引き取ることになった。
水嶋千紗。宏斗の姉、奈緒美の娘である。
宏斗は、千紗に対して叔父であるよりも遥かに大きな想いを抱いていた。
彼は十六歳の時のバイク事故で生死の境をさまよい、記憶喪失とリハビリで二年近い入院生活を余儀なくされてしまう。
事故直後の集中治療室のベッドに横たわる彼が目を開けて最初に見たものは、彼の頬に小さな右手で触れている赤ん坊の千紗だった。
記憶の欠片を初めて取り戻したのは事故から一年以上もたったある日。姉が千紗を抱いてあやしている姿が、不意に事故前の情景と重なった時だった。
千紗は事故の前後を通して暗闇に沈んでいた彼の光明。無くてはならない存在にその瞬間になった。
心に決するものを秘して千紗を引き取った三十路前男の激変の日常が今始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる