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第二十一話 誹謗中傷男、ハッシー確保!
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強引に捕まえて話してみるか、次の日にそう言い出したのは海斗くんだった、少し落ち込んでいた美波を元気づけようとしているのだろう。やっぱり優しいな。
「でも身元なんて掴めるの?」
「まあやってみるよ」
誹謗中傷コメントする奴の中から、ユーチューブコメントのアカウント名と同じ名前、アイコンでツイッターをやっている奴をまずは探して、その中から場所を特定できそうなやつを洗う、豆にツイートしている人間なら場所の特定や人物像、上手く行けば住んでいる所まで特定できると海斗くんは言った。
「こいつはいいぞ、ハッシー」
『令和のヤリマン女』
『こいつの偏差値四十無い』
『急にイメチェンしたのは男に媚びるため、笑』
中々の頻度でコメントをしているハッシーは、ツイッターも高頻度で更新していた、その内容から東京都豊島区の椎名町で毎日晩ご飯を食べている事が分かる、場所は駅前の立ち食いそば屋が殆どで乗せるかき揚げが毎回違う。
「ここの蕎麦屋ちょっと有名なんだよ、かき揚げの種類が豊富で、しかも美味い、一度食ったことがある」
おそらくハッシーは椎名町に住んでいる、わざわざ毎日途中下車してまで立ち食い蕎麦を食う奴がいるとは考えにくいし、会社や学校がある駅でもないと海斗くんは予想した。
「では狩りに出掛けますかお嬢様」
善は急げとさっそくその日の夕方に椎名町に向かった、小さな駅舎には出口が二つ、蕎麦屋の反対側は小さなスーパーがある、しばらく味のある町並みをブラブラと散歩した、本当にハッシーに会えるのだろうか、会って自分は何を言うのか、少なくとも文句を言いたいわけではない、知りたいのだ、なぜそんな事をするのか。
二十時十五分、ハッシーのツイートが更新された、立ち食いスタイルのカウンターでスマホをいじっているのは一人だけ、ツイートされた春菊の天ぷらを乗せた蕎麦を啜っている三十代のサラリーマンの横に海斗くんが並んだ。海斗くんはかけ蕎麦だ。言われた通りハッシーのツイッターにコメントした。
『春菊の天ぷら美味しそうですね』
ハッシーらしき男のスマホが震える、コメントが来たら通知が届くように設定しているようだ、蕎麦をすすりながらスマホをイジると満足そうに頷いた。
「つけるぞ」
蕎麦屋を出ると海斗くんが足早に男を追っていく、なんだかすごく楽しそうだ。
「ねえ、本当にあの人なの?」
「ツイッターを確認した時のアイコンがハッシーだった」
ピンクの丸に白抜きでハッシーと書かれたロゴは確かに目立つので見間違うと言うことはないだろう。男は住宅街をどんどん進んでいった、暗い道を重い足取りで前に進む、私達は五メートル程距離を取っているが後ろを振り向かれたらすぐにバレる、あいにく気にする素振りはないが。
「ハッシーさんこんにちは」
「でも身元なんて掴めるの?」
「まあやってみるよ」
誹謗中傷コメントする奴の中から、ユーチューブコメントのアカウント名と同じ名前、アイコンでツイッターをやっている奴をまずは探して、その中から場所を特定できそうなやつを洗う、豆にツイートしている人間なら場所の特定や人物像、上手く行けば住んでいる所まで特定できると海斗くんは言った。
「こいつはいいぞ、ハッシー」
『令和のヤリマン女』
『こいつの偏差値四十無い』
『急にイメチェンしたのは男に媚びるため、笑』
中々の頻度でコメントをしているハッシーは、ツイッターも高頻度で更新していた、その内容から東京都豊島区の椎名町で毎日晩ご飯を食べている事が分かる、場所は駅前の立ち食いそば屋が殆どで乗せるかき揚げが毎回違う。
「ここの蕎麦屋ちょっと有名なんだよ、かき揚げの種類が豊富で、しかも美味い、一度食ったことがある」
おそらくハッシーは椎名町に住んでいる、わざわざ毎日途中下車してまで立ち食い蕎麦を食う奴がいるとは考えにくいし、会社や学校がある駅でもないと海斗くんは予想した。
「では狩りに出掛けますかお嬢様」
善は急げとさっそくその日の夕方に椎名町に向かった、小さな駅舎には出口が二つ、蕎麦屋の反対側は小さなスーパーがある、しばらく味のある町並みをブラブラと散歩した、本当にハッシーに会えるのだろうか、会って自分は何を言うのか、少なくとも文句を言いたいわけではない、知りたいのだ、なぜそんな事をするのか。
二十時十五分、ハッシーのツイートが更新された、立ち食いスタイルのカウンターでスマホをいじっているのは一人だけ、ツイートされた春菊の天ぷらを乗せた蕎麦を啜っている三十代のサラリーマンの横に海斗くんが並んだ。海斗くんはかけ蕎麦だ。言われた通りハッシーのツイッターにコメントした。
『春菊の天ぷら美味しそうですね』
ハッシーらしき男のスマホが震える、コメントが来たら通知が届くように設定しているようだ、蕎麦をすすりながらスマホをイジると満足そうに頷いた。
「つけるぞ」
蕎麦屋を出ると海斗くんが足早に男を追っていく、なんだかすごく楽しそうだ。
「ねえ、本当にあの人なの?」
「ツイッターを確認した時のアイコンがハッシーだった」
ピンクの丸に白抜きでハッシーと書かれたロゴは確かに目立つので見間違うと言うことはないだろう。男は住宅街をどんどん進んでいった、暗い道を重い足取りで前に進む、私達は五メートル程距離を取っているが後ろを振り向かれたらすぐにバレる、あいにく気にする素振りはないが。
「ハッシーさんこんにちは」
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