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「これで本戦出場者が決まったか」
決勝戦を終え、京夜たちのいる席に戻ってきた零がそう言う。
Bブロックの決勝戦が終わったあと、Aブロック2位の加藤とBブロック2位の環が本戦出場を掛けて試合を行った。
リングはAブロックの決勝戦と同じで複数の建物や小さな壁などがあるステージになっており、姿を消せる加藤と、固体を操作できる環には双方の能力を活かせるステージとなっていた。
開始と同時に加藤は能力を使って姿を消すが、環が最初から本気を出して12匹の蛇を出し、それを思い切り振り回したことによってリング内の遮蔽は全て破壊され、それに巻き込まれた加藤は大ダメージを受けて敗北してしまった。
しかも環は僕との戦いで学んだのか12匹の蛇の内3匹を自分の直ぐ側に待機させており裏を取られた場合でも直ぐに対処出来るようにしている。
それは僕との戦いで12匹の蛇を全て攻撃に回したが為に蛇が間に合わず裏取りに対応出来ずに負けた事からの事だろう。
環は経験は少ないが経験から学ぶ速度は凄まじいらしく、そこに関しては尊敬している。
まあ、瞬殺されてしまった加藤は少し気の毒に思うが。
ともあれ、これで2区からの本戦出場のメンバーは僕と京夜、それと環に決定した。
本戦は約1ヶ月後の夏休み初日から2日間にかけてあるらしく、それまでは対策でも練っておくか。
「零、京夜。・・・おめ」
そんなことを考えていると席に座っていた玲奈が僕と京夜にそんな祝いの言葉をかけてくる。
「おう、ありがとな」
「ありがとうございます」
僕と京夜はそれに感謝してそう返す。
「じゃ、皆で打ち上げでも行きましょうよ!」
「お、いいな!」
すると瑠衣がそんな提案をしてきて、僕もそれに賛成する。
「玲奈、店で打ち上げしていいか?」
「・・・うん、いいよ」
「サンキューな!」
打ち上げをするなら玲奈の店でしたかった僕は玲奈に許可を貰いテンションが上がる。
「じゃ、玲奈が店を閉める9時からやるからその時間には集まってろよ!」
「分かった」
「分かりました!」
「・・・おーけー」
「今日さ・・・2区高の予選で優勝してさ、このあと事務所のみんなで玲奈の店で打ち上げするんだよ」
6月も下旬になり、周りからチラホラとセミの鳴き声も聞こえてくる中、零は静かな声で独りそう語る。
ここは10年前に起こった「史上最悪の能力犯罪」と呼ばれる大規模テロの被害者達の遺体が眠る霊園だ。
この霊園には約5000体の遺体が眠っており、かなりの広さだ。
零は目の前の墓の前に持って来たりんごジュースを1本取り出して置く。
「ほら、母さん・・・好きだっただろ?このりんごジュース」
このりんごジュースはテロに巻き込まれて亡くなった零の母が生前愛飲していたものだ。
零は何かしら特別な事があると、ここにりんごジュースを持ってきて墓の前でその話を喋る。
「母さん、僕強くなったんだよ。だから・・・」
そこまで言いかけた所で零は横から誰かがこちらに歩いてきている気配に気づく。
そちらを見ると男性がおり、年齢は20代半ばくらいに見えてスーツを着ており、少し顔が良い事以外特に特徴的な部分が無いことから普通のサラリーマンの様な印象を受ける。
男はここから数基手前の墓の前に止まり、手を合わせだす。
お祈りを終えたらしい男は墓の周りを掃除したりしている。
数分かけて掃除を終えたらしい男はこちらを向いて話かけてくる。
「今日は墓参りですか?」
「そうですね、僕の母の墓なんですよ」
僕がそう返すと男は表情を暗くしてこう言う。
「そうなんですか。私はかつての友達・・・いや、仲間たちの墓参りに来たんですよ」
「・・・ん?」
僕は違和感に気づく、"仲間たち"ということは複数人居るはずなのに墓は一つだけしかないという事に。
みんな一緒に埋葬してるのかと思ったが、僕は男に訪ねてみる。
「何で墓は1基しか無いんですか?」
その質問に男は答える。
「仲間は8人居たんですけどね、遺体が残ってたのは1人だけだったんですよ・・・」
「そうだったんですか・・・」
僕は無神経な質問だったなと反省しつつ、その墓の前に立ちお祈りをする。
「ありがとうございます。きっとこいつらも喜んでますよ」
男はそう言って振り返り、歩きだす。
「じゃあ私はこれで」
「はい」
男が立ち去り、自分も母に別れを言って帰ろうとしたとき、地面に紙切れが落ちていることに気がつく。
「何だこれ?」
僕はデジャヴを感じつつ、その紙切れを拾う。
「名刺・・・?」
それは先程の男の物だと思われる名刺だった___
「「かんぱ~い!」」
閉店後の店内、僕と京夜と玲奈と瑠衣の4人は校内予選の優勝祝い兼、打ち上げをしていた。
この店は基本カウンター席なため大きなテーブルは1つしかない。
僕たちはその四角い大きなテーブルを囲い、乾杯をする。
まあ、「かんぱい」と言ったの僕と瑠衣だけだった上に誰もお酒は飲んでいない(ていうか飲めない)のだが。
テーブルの上にデリバリーで頼んだ沢山の料理があり、それをみんなで食べる。
「いや~!やっぱり京夜の能力は凄いな!」
「そうですよね!」
「・・・うん」
と、京夜の試合を振り返ってみんなで褒めたり。
「零さんも強かったですね!」
「流石だな」
「・・・当然」
と、僕もみんなから褒められたり。
「玲奈さんって美人ですよね!」
「お前も結構美人だぞ?」
「・・・え?」
「お?」
「・・・・・」
と、京夜が天然でそんな事を言ったり。
そんなことをしている内に時間もどんどん進んでいき、気付けば日付が変わっていた。
「・・・もうこんな時間か~!」
「そろそろ解散するか?」
「・・・そうする」
「楽しかったです!」
打ち上げを終わることにして食べ物のゴミや食器を片付ける。
「じゃ、後は僕たちで片付けておくから京夜は瑠衣を送ってやってくれ」
流石に真夜中に女の子を1人で帰らせる訳にもいかないため、京夜に送って行って貰うことにする。
「ありがとうございました!」
「じゃあ行ってくる」
「行ってら~」
京夜と瑠衣はそう言って店を出る。
「楽しかったな」
「・・・そうだね」
玲奈と2人きりになった店内で僕がそう呟く。
「まさか京夜があんなことを言うとはな」
「・・・そうだね」
僕は先程の京夜の発言を思い出しながらそう言う。
京夜は思った事を素直に口に出してしまうことがあり、先程はそれが「瑠衣も結構美人」ということを口に出してしまい瑠衣が照れていた。
「・・・零は、私のことを美人だと、思う?」
「そりゃもちろん?」
「・・・そう」
僕がそう答えると玲奈は少し嬉しそうにしながら残りの片付けを始める。
「ああ、僕もやるよ」
それを見た僕は直ぐに片付けの手伝いを始める。
「ふぃ~疲れました!」
優香さんに稽古を付けてもらった瑠衣は汗をタオルで拭きながらタクシーに乗る。
「座席に汗つけんなよ?」
僕は瑠衣にそう注意してタクシーに乗る。
いつも優香さんの稽古の送り迎えは京夜がやっているのだが、今日は優香さんに話したいことがあったため僕が付いて来ていた。
「優香さんと何を話してたんですか?」
「・・・ん~?秘密」
瑠衣の質問に僕はそう返して、タクシーの座席を倒し、身体を横にする。
「じゃ、ついたら起こしてくれ」
そう言って寝ようとしたのだが、そこでスマホの着信音が鳴る。
「ん・・・?なんだ?」
僕がスマホの画面を見るとそこには一言、京夜からのメッセージが来ていた。
『依頼だ』
と___
決勝戦を終え、京夜たちのいる席に戻ってきた零がそう言う。
Bブロックの決勝戦が終わったあと、Aブロック2位の加藤とBブロック2位の環が本戦出場を掛けて試合を行った。
リングはAブロックの決勝戦と同じで複数の建物や小さな壁などがあるステージになっており、姿を消せる加藤と、固体を操作できる環には双方の能力を活かせるステージとなっていた。
開始と同時に加藤は能力を使って姿を消すが、環が最初から本気を出して12匹の蛇を出し、それを思い切り振り回したことによってリング内の遮蔽は全て破壊され、それに巻き込まれた加藤は大ダメージを受けて敗北してしまった。
しかも環は僕との戦いで学んだのか12匹の蛇の内3匹を自分の直ぐ側に待機させており裏を取られた場合でも直ぐに対処出来るようにしている。
それは僕との戦いで12匹の蛇を全て攻撃に回したが為に蛇が間に合わず裏取りに対応出来ずに負けた事からの事だろう。
環は経験は少ないが経験から学ぶ速度は凄まじいらしく、そこに関しては尊敬している。
まあ、瞬殺されてしまった加藤は少し気の毒に思うが。
ともあれ、これで2区からの本戦出場のメンバーは僕と京夜、それと環に決定した。
本戦は約1ヶ月後の夏休み初日から2日間にかけてあるらしく、それまでは対策でも練っておくか。
「零、京夜。・・・おめ」
そんなことを考えていると席に座っていた玲奈が僕と京夜にそんな祝いの言葉をかけてくる。
「おう、ありがとな」
「ありがとうございます」
僕と京夜はそれに感謝してそう返す。
「じゃ、皆で打ち上げでも行きましょうよ!」
「お、いいな!」
すると瑠衣がそんな提案をしてきて、僕もそれに賛成する。
「玲奈、店で打ち上げしていいか?」
「・・・うん、いいよ」
「サンキューな!」
打ち上げをするなら玲奈の店でしたかった僕は玲奈に許可を貰いテンションが上がる。
「じゃ、玲奈が店を閉める9時からやるからその時間には集まってろよ!」
「分かった」
「分かりました!」
「・・・おーけー」
「今日さ・・・2区高の予選で優勝してさ、このあと事務所のみんなで玲奈の店で打ち上げするんだよ」
6月も下旬になり、周りからチラホラとセミの鳴き声も聞こえてくる中、零は静かな声で独りそう語る。
ここは10年前に起こった「史上最悪の能力犯罪」と呼ばれる大規模テロの被害者達の遺体が眠る霊園だ。
この霊園には約5000体の遺体が眠っており、かなりの広さだ。
零は目の前の墓の前に持って来たりんごジュースを1本取り出して置く。
「ほら、母さん・・・好きだっただろ?このりんごジュース」
このりんごジュースはテロに巻き込まれて亡くなった零の母が生前愛飲していたものだ。
零は何かしら特別な事があると、ここにりんごジュースを持ってきて墓の前でその話を喋る。
「母さん、僕強くなったんだよ。だから・・・」
そこまで言いかけた所で零は横から誰かがこちらに歩いてきている気配に気づく。
そちらを見ると男性がおり、年齢は20代半ばくらいに見えてスーツを着ており、少し顔が良い事以外特に特徴的な部分が無いことから普通のサラリーマンの様な印象を受ける。
男はここから数基手前の墓の前に止まり、手を合わせだす。
お祈りを終えたらしい男は墓の周りを掃除したりしている。
数分かけて掃除を終えたらしい男はこちらを向いて話かけてくる。
「今日は墓参りですか?」
「そうですね、僕の母の墓なんですよ」
僕がそう返すと男は表情を暗くしてこう言う。
「そうなんですか。私はかつての友達・・・いや、仲間たちの墓参りに来たんですよ」
「・・・ん?」
僕は違和感に気づく、"仲間たち"ということは複数人居るはずなのに墓は一つだけしかないという事に。
みんな一緒に埋葬してるのかと思ったが、僕は男に訪ねてみる。
「何で墓は1基しか無いんですか?」
その質問に男は答える。
「仲間は8人居たんですけどね、遺体が残ってたのは1人だけだったんですよ・・・」
「そうだったんですか・・・」
僕は無神経な質問だったなと反省しつつ、その墓の前に立ちお祈りをする。
「ありがとうございます。きっとこいつらも喜んでますよ」
男はそう言って振り返り、歩きだす。
「じゃあ私はこれで」
「はい」
男が立ち去り、自分も母に別れを言って帰ろうとしたとき、地面に紙切れが落ちていることに気がつく。
「何だこれ?」
僕はデジャヴを感じつつ、その紙切れを拾う。
「名刺・・・?」
それは先程の男の物だと思われる名刺だった___
「「かんぱ~い!」」
閉店後の店内、僕と京夜と玲奈と瑠衣の4人は校内予選の優勝祝い兼、打ち上げをしていた。
この店は基本カウンター席なため大きなテーブルは1つしかない。
僕たちはその四角い大きなテーブルを囲い、乾杯をする。
まあ、「かんぱい」と言ったの僕と瑠衣だけだった上に誰もお酒は飲んでいない(ていうか飲めない)のだが。
テーブルの上にデリバリーで頼んだ沢山の料理があり、それをみんなで食べる。
「いや~!やっぱり京夜の能力は凄いな!」
「そうですよね!」
「・・・うん」
と、京夜の試合を振り返ってみんなで褒めたり。
「零さんも強かったですね!」
「流石だな」
「・・・当然」
と、僕もみんなから褒められたり。
「玲奈さんって美人ですよね!」
「お前も結構美人だぞ?」
「・・・え?」
「お?」
「・・・・・」
と、京夜が天然でそんな事を言ったり。
そんなことをしている内に時間もどんどん進んでいき、気付けば日付が変わっていた。
「・・・もうこんな時間か~!」
「そろそろ解散するか?」
「・・・そうする」
「楽しかったです!」
打ち上げを終わることにして食べ物のゴミや食器を片付ける。
「じゃ、後は僕たちで片付けておくから京夜は瑠衣を送ってやってくれ」
流石に真夜中に女の子を1人で帰らせる訳にもいかないため、京夜に送って行って貰うことにする。
「ありがとうございました!」
「じゃあ行ってくる」
「行ってら~」
京夜と瑠衣はそう言って店を出る。
「楽しかったな」
「・・・そうだね」
玲奈と2人きりになった店内で僕がそう呟く。
「まさか京夜があんなことを言うとはな」
「・・・そうだね」
僕は先程の京夜の発言を思い出しながらそう言う。
京夜は思った事を素直に口に出してしまうことがあり、先程はそれが「瑠衣も結構美人」ということを口に出してしまい瑠衣が照れていた。
「・・・零は、私のことを美人だと、思う?」
「そりゃもちろん?」
「・・・そう」
僕がそう答えると玲奈は少し嬉しそうにしながら残りの片付けを始める。
「ああ、僕もやるよ」
それを見た僕は直ぐに片付けの手伝いを始める。
「ふぃ~疲れました!」
優香さんに稽古を付けてもらった瑠衣は汗をタオルで拭きながらタクシーに乗る。
「座席に汗つけんなよ?」
僕は瑠衣にそう注意してタクシーに乗る。
いつも優香さんの稽古の送り迎えは京夜がやっているのだが、今日は優香さんに話したいことがあったため僕が付いて来ていた。
「優香さんと何を話してたんですか?」
「・・・ん~?秘密」
瑠衣の質問に僕はそう返して、タクシーの座席を倒し、身体を横にする。
「じゃ、ついたら起こしてくれ」
そう言って寝ようとしたのだが、そこでスマホの着信音が鳴る。
「ん・・・?なんだ?」
僕がスマホの画面を見るとそこには一言、京夜からのメッセージが来ていた。
『依頼だ』
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