愛する家庭を守るため 病んだ妻が決断したのは「夫を娘にする」事だった

高崎三吉

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 入ってきた最初の男はどちらかと言うとやせていて貧弱な体格だった。
 彼はナオミの前まで歩いていく。
 ナオミは男が彼女に近づくのを見たとき、目の前で起こっていることに最大限の注意を取り戻した。
 男を見て、彼女の精神にはわずかな興奮と喜びがわき上がる。
 そして彼がモデルであるかのように、いくつかの異なったポーズを作って、それから自分の衣類を脱ぎ始めた。
 男が完全に裸になった時、ナオミは喜びと興奮が増加するのを感じた。しかし彼女はまだそれに抵抗することが可能であった。

「順調だわ。全ては計画通りよ。それでは次ね」

 ミチコの合図と共に二番目の男が最初の男と交替した。
 最初の男と異なり、今度の男はハンサムで身体は大きく、そして筋骨たくましかった。
 そしてナオミはその姿を見て、息を呑む。
 ミチコはこの男へのナオミの反応における重要な相違を見ることができた。
 ナオミは明らかに、前の男より彼が好みだったのだ。
 彼がシャツを脱いだとき、ナオミの興奮と幸福度は大きく増加した。
 そして立派な男の象徴を見せびらかすため、男がズボンと下着を脱いだときには、一気にナオミの興奮は高まった。
 だがその興奮に対し、ナオミは逆らっていた。

(は……恥ずかしい。こんなことはいや……)

 ナオミは男の象徴を求める彼女自身があまりに恥ずかしかった。
 しかし愛欲の衝動は時間と共に増大していく一方で、今まさに彼女の羞恥心は押し流されようとしていたのだ。
 だから彼女はしっかりその足を組んで、他のことについて考えようとした。
 けれども大きい男のシンボルは彼女の心の隅々まで広がって、それ以外の事を考えるのを拒絶していた。 
 このときナオミは全力で自分の性欲に抵抗していた。

「さあ。どうなるかしらね?」

 機械の示すデータはナオミの羞恥心と性欲が両方とも増大し、激しくせめぎ合っている事を示していた。

「あまり男に奥手でも困るわね。もう少しばかり性欲を増やすべきかしら」

 ミチコがそう思って男に去るように命じようとした時、ナオミは性欲に屈した。
 ナオミは躊躇いつつもゆっくりと男のシンボルをその手で触り、なで始めた。
 その間、彼女は自分がそれを舐めている光景を胸に描き続けた。

(1回だけ……1回だけ舐めて味見するだけだから……)

 ナオミは口を開いて、ついに男の象徴の先端を舐めた。

(ああ! まるで天国にいるような!)

 ナオミは自分が本当に男の象徴を舐めるのが好きだった事を理解したのだ。 
 彼女は自分が舐めるの止められない事にすぐに気付いた。
 舐めるごとにその範囲は増え、舌が触れている時間は長くなっていく。
 羞恥心は増大していたが、性欲はそれを上回る勢いで増えていた。
 ついに性欲に完全に屈して、我慢できなくなってナオミは男の象徴をその口の中に入れた。

 彼女はその味が、感触が、そして匂いが好きだった。
 男のごわごわした陰部の毛が彼女にもたらしたくすぐったい感覚までもが好きだった。
 それらは全て精神操作装置によって、ナオミの心に刻み込まれたものだったが、もう彼女にとってはそんな事はまるで気にならなかった。
 数分間、固くなった象徴を吸った後、男はナオミの口の中に放った。
 それを飲んだ瞬間、ナオミは激しいオルガスムを感じていた。

「いいわね。素晴らしい出来よ」

 ナオミについてほぼ完璧な羞恥心と性欲のバランスを見いだしたと思って、ミチコは自分自身に大いに満足していた。

「だけど男との愛の連想は強化した方がいいわね」

 ここでミチコはナオミに激しいオルガスムを与えるように機械を操作した。
 この瞬間から、彼女は男のシンボルとの触れ合いをオルガスムと結びつけて考えるようになるだろう。

 その後、男の垂れ下がったシンボルを口から出したところで、ナオミの興奮は深い羞恥心によって抑えられるレベルに下がった。

(恥ずかしい……もう二度とこんな恥ずかしい事はしたくない……)

 彼女の心の一部はまだ男とその象徴を欲した、しかし今度は羞恥心がそれを抑えた。

 男のたくましいシンボルはもう一度、天に向けて屹立した。
 けれども今度はナオミは抵抗する事が可能だった。
 そして二番目の男は去って行った。

 その後、ミチコは驚異を感じながら三番目の男を見た。
 彼は特別にこのテストのために変化させられたのだ。
 男の外見はケイとよく似ていた。
 この男に現在は四歳であるケイの息子であるユウキの遺伝子を与えたことで、彼をユウキが二十四歳まで成長した姿に変えたのだ。

「あれが未来のユウキ……」

 ケイはナオミに接近した男に過去の自分自身、男だった頃の面影を見た。
  遺伝学的にこの男が彼女の息子の二十年を経た姿であることは知っていたが、同時に彼女の息子ではないことも分かっていた。
 それは遺伝子とは関係ないものだった。

「あ……ああ!」

 三番目の男を見たとき、ナオミは圧倒された。
 彼女は猛烈な熱情と興奮、そして何より深い愛までも感じたのだ。
 男は近寄るとナオミの手をつかんで、ゆっくりと自分に向かって彼女を引っ張った。
 たくましい腕がナオミの身体を抱きしめたとき、彼女は身を焦がす興奮に全てを委ねること以外、何も考えられない状態になっていた。
 男がキスをすると、ナオミは口を開けて彼の舌を受け入れた。
 ナオミは心の底から男とのキスが好きだった。
 キスは数分の間続いた後、次に男の唇は下方へ動く。
 男が首を軽く噛んだときナオミはそれもまた気持ちよかった。
 次に男が右の胸を弄びながら、左の胸にキスすると、彼女は信じがたいほどの喜びを感じていた。
 更に男の口は彼女の腹を過ぎてもっと下の秘部まで降りていった。
 大いなる恥じらいにもかかわらず、ナオミは全世界のいかなるものよりもこの男の全てが欲しかったのだ。
 その性欲は彼女を支配し、男の股間のシンボルに手を伸ばし、つかんで取り出すと、膝を落としてためらわず口に入れた。
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