917 / 1,316
第21章 神の試練と預言者
第917話 廃墟で行われていた事は
しおりを挟む
廃墟となった城壁の中で動いている連中は、その格好からサロールと同じこの地域のイル=フェロ信徒なのは間違いないだろう。
見えているのは一部だけなので、総勢は分からないが少なくとも十人はいるだろうか。
イル=フェロ信徒はこの火山地帯では地中に潜む熱気の精霊を使役出来るので、オレにとってもかなり厄介な相手だ。
出来る限り邪魔はされたくない。
「いったいどうしたんだ?」
「あちらを見て下さい」
オレが廃墟の中を指し示すと、サロールもどうやら気づいたらしい。
「あいつらは何をしているんだ?」
「何かを探しているようですね。ひょっとするとわたしたちを探しているのかも」
このままやり過ごすのが一番簡単だが、探しているのが何なのかは確認したいな。
仮にサロールを追っていたとしても普通に考えて、オレの事まで連絡が伝わっているはずがない。
オレひとりならこっそりと近づき、様子を探るぐらいなら出来るだろう。
「ここで待っていて下さい。何をしているのか調べてきます」
「待て。お前が行くのか?」
「サロールさんは聖地にたどり着いて、神意を確かめる使命があるのでしょう? こんなところで無駄な戦いをするべきではありませんよ」
「何を言うか。偉大なるイル=フェロはいかなる苦難にも正面から向かい、誰にも負ける事なき強者を求めておいでだ。この程度でひるむようなものを神がお認めになるはずがない!」
サロールはその鍛えられた身を見せつけるかのごとき勢いで歩み出す。
あちゃあ。やぶ蛇かよ。
しかし神と対面するためは、立ちはだかる苦難を全部正面から乗り越えねばならないとなると、確かに聖地に向かった者がほとんど生きて帰れないのは当然か。
「待って下さい。その乗り越えねばならない苦難というのはあくまでも聖地へ向かう道にあるものではないのですか? あちらの人たちは別にわたしたちに立ちはだかっているワケでは無いですよ」
「むう。まあいいだろう……ここはお前に任せよう」
とりあえず納得してくれたようだし、ここは急いでいくか。
まずは『穏身』の魔法をかける。これで自分から発見されるような事をしない限り、見つかる可能性はほとんど無くなる。
ただし相手に魔術師がいれば魔法そのものが察知される事はありうるので、絶対に安心というわけでもないけどな。
その上でオレは廃墟に近づく。
こんな廃墟に足を踏み入れるのはしょっちゅうだけど、何度やっても慣れるもんじゃないな。オレの場合は、人間だけで無く廃墟に棲まう亡霊や精霊、場合によってはかつての守護神まで出てくるのだから面倒くさい。
城壁はあちこち崩壊しているので、隙間から何をしているのか確認するのはさほど難しい事では無い。
遠目では連中はどうやら廃墟をあさっているらしい。
どうやら人探しではないようだ。
一安心ではあるが、今後は逆に気になるな。
力を第一に重んじるイル=フェロ信徒がこんなところで何を探しているのか。
ここは火山活動で埋もれてしまった街の廃墟だから、見つかる可能性があるのは鉱物か金属類ぐらいだろう。
サロールも粗末な装身具をつけている事から、彼らも人間なので身なりもある程度、興味はあるのは間違いない。
しかし大勢で廃墟を掘り返してまで、宝石類を探すとも思えない。
外部との交易もしていない様子だから、宝石類は彼らにとって『ただの綺麗な石』でしかないのだ。
そうすると探しているのは、古い武器や防具ぐらいだろうか?
普通だったら金属もほとんど朽ちている筈だが、魔法のアイテムならば残っている可能性はあるな。
そんなわけでオレはもう少し近づいて確認することにした。
もたもたした動きからすると、どうやら探している連中はあまり真剣に取り組んでいるわけではないようだ。
その表情を見る限り『自分たちはなぜこんなことをしているのか?』と言わんばかりに不満を抱いているぞ。
恐らく理由も分からず、誰かに命じられるままに何かを探しているのだろう。
古いヒーローものだったら、下っ端の戦闘員がオレの隠れているところに近づいてきて、わざわざ真相に繋がるヒントを話してくれるものだが、もちろんそんなに都合良くいく事はあり得ない。
ここは危険があるかもしれないが、彼らのリーダーらしき相手を探すべきだな。
そう思って中に入り込むと、彼らの指揮をしているのはかなり屈強な戦士だ。
力の信奉者であるイル=フェロ信徒達に望まぬ事を強制出来るのは、相応の腕力がある人間だけだろう。
「おい! お前らもっと真剣に探せ!」
どうもかなり苛立っている様子だな。
リーダーらしき戦士の足下には、部下達が廃墟から引っ張り出してきたと思しきガラクタの類いが雑多に並べられている。
一応は『魔法眼』で確認したが、特に魔力などは無いようだ。
考古学者なら価値を見いだすかもしれないけど、少なくともイル=フェロ信徒が欲しがるものではないな。
ここが普通の地なら、ちょっと声をかけて話を聞くことも出来るのだが、ここではそんな事をするワケにもいかない。
だがここでリーダーは改めて思わぬ事を叫ぶ。
「これは偉大なるシャンサのご命令によるものだぞ! 分かっているのか!」
むう。この廃墟の捜索はサロールの言う『偽りの預言者シャンサ』の命によるものなのか?
その真意はよく分からないが、やはり普通のイル=フェロ信徒にとっては理解しがたい事を考えている可能性があるぞ。
見えているのは一部だけなので、総勢は分からないが少なくとも十人はいるだろうか。
イル=フェロ信徒はこの火山地帯では地中に潜む熱気の精霊を使役出来るので、オレにとってもかなり厄介な相手だ。
出来る限り邪魔はされたくない。
「いったいどうしたんだ?」
「あちらを見て下さい」
オレが廃墟の中を指し示すと、サロールもどうやら気づいたらしい。
「あいつらは何をしているんだ?」
「何かを探しているようですね。ひょっとするとわたしたちを探しているのかも」
このままやり過ごすのが一番簡単だが、探しているのが何なのかは確認したいな。
仮にサロールを追っていたとしても普通に考えて、オレの事まで連絡が伝わっているはずがない。
オレひとりならこっそりと近づき、様子を探るぐらいなら出来るだろう。
「ここで待っていて下さい。何をしているのか調べてきます」
「待て。お前が行くのか?」
「サロールさんは聖地にたどり着いて、神意を確かめる使命があるのでしょう? こんなところで無駄な戦いをするべきではありませんよ」
「何を言うか。偉大なるイル=フェロはいかなる苦難にも正面から向かい、誰にも負ける事なき強者を求めておいでだ。この程度でひるむようなものを神がお認めになるはずがない!」
サロールはその鍛えられた身を見せつけるかのごとき勢いで歩み出す。
あちゃあ。やぶ蛇かよ。
しかし神と対面するためは、立ちはだかる苦難を全部正面から乗り越えねばならないとなると、確かに聖地に向かった者がほとんど生きて帰れないのは当然か。
「待って下さい。その乗り越えねばならない苦難というのはあくまでも聖地へ向かう道にあるものではないのですか? あちらの人たちは別にわたしたちに立ちはだかっているワケでは無いですよ」
「むう。まあいいだろう……ここはお前に任せよう」
とりあえず納得してくれたようだし、ここは急いでいくか。
まずは『穏身』の魔法をかける。これで自分から発見されるような事をしない限り、見つかる可能性はほとんど無くなる。
ただし相手に魔術師がいれば魔法そのものが察知される事はありうるので、絶対に安心というわけでもないけどな。
その上でオレは廃墟に近づく。
こんな廃墟に足を踏み入れるのはしょっちゅうだけど、何度やっても慣れるもんじゃないな。オレの場合は、人間だけで無く廃墟に棲まう亡霊や精霊、場合によってはかつての守護神まで出てくるのだから面倒くさい。
城壁はあちこち崩壊しているので、隙間から何をしているのか確認するのはさほど難しい事では無い。
遠目では連中はどうやら廃墟をあさっているらしい。
どうやら人探しではないようだ。
一安心ではあるが、今後は逆に気になるな。
力を第一に重んじるイル=フェロ信徒がこんなところで何を探しているのか。
ここは火山活動で埋もれてしまった街の廃墟だから、見つかる可能性があるのは鉱物か金属類ぐらいだろう。
サロールも粗末な装身具をつけている事から、彼らも人間なので身なりもある程度、興味はあるのは間違いない。
しかし大勢で廃墟を掘り返してまで、宝石類を探すとも思えない。
外部との交易もしていない様子だから、宝石類は彼らにとって『ただの綺麗な石』でしかないのだ。
そうすると探しているのは、古い武器や防具ぐらいだろうか?
普通だったら金属もほとんど朽ちている筈だが、魔法のアイテムならば残っている可能性はあるな。
そんなわけでオレはもう少し近づいて確認することにした。
もたもたした動きからすると、どうやら探している連中はあまり真剣に取り組んでいるわけではないようだ。
その表情を見る限り『自分たちはなぜこんなことをしているのか?』と言わんばかりに不満を抱いているぞ。
恐らく理由も分からず、誰かに命じられるままに何かを探しているのだろう。
古いヒーローものだったら、下っ端の戦闘員がオレの隠れているところに近づいてきて、わざわざ真相に繋がるヒントを話してくれるものだが、もちろんそんなに都合良くいく事はあり得ない。
ここは危険があるかもしれないが、彼らのリーダーらしき相手を探すべきだな。
そう思って中に入り込むと、彼らの指揮をしているのはかなり屈強な戦士だ。
力の信奉者であるイル=フェロ信徒達に望まぬ事を強制出来るのは、相応の腕力がある人間だけだろう。
「おい! お前らもっと真剣に探せ!」
どうもかなり苛立っている様子だな。
リーダーらしき戦士の足下には、部下達が廃墟から引っ張り出してきたと思しきガラクタの類いが雑多に並べられている。
一応は『魔法眼』で確認したが、特に魔力などは無いようだ。
考古学者なら価値を見いだすかもしれないけど、少なくともイル=フェロ信徒が欲しがるものではないな。
ここが普通の地なら、ちょっと声をかけて話を聞くことも出来るのだが、ここではそんな事をするワケにもいかない。
だがここでリーダーは改めて思わぬ事を叫ぶ。
「これは偉大なるシャンサのご命令によるものだぞ! 分かっているのか!」
むう。この廃墟の捜索はサロールの言う『偽りの預言者シャンサ』の命によるものなのか?
その真意はよく分からないが、やはり普通のイル=フェロ信徒にとっては理解しがたい事を考えている可能性があるぞ。
0
お気に入りに追加
1,780
あなたにおすすめの小説
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
人間不信の異世界転移者
遊暮
ファンタジー
「俺には……友情も愛情も信じられないんだよ」
両親を殺害した少年は翌日、クラスメイト達と共に異世界へ召喚される。
一人抜け出した少年は、どこか壊れた少女達を仲間に加えながら世界を巡っていく。
異世界で一人の狂人は何を求め、何を成すのか。
それはたとえ、神であろうと分からない――
*感想、アドバイス等大歓迎!
*12/26 プロローグを改稿しました
基本一人称
文字数一話あたり約2000~5000文字
ステータス、スキル制
現在は不定期更新です
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる