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第20章 とある国と聖なる乙女
第874話 新たな伝説を前にして
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連続した公子暗殺未遂を阻止して、平然としているオレが『アルタシャの噂の出所が実は王妃だった』という話で驚くのは、傍目にはそりゃ不自然に見えるだろうな。
だが何しろそっちはオレ自身の事だし、それに加えてあの王妃がそんな噂を流す意味がつかめなかったので驚かずにはいられなかった。
スコテイが誤った情報をつかんでいるだけかもしれないが、ひょっとしたらオレに対して何かカマをかけてみた可能性もある。
そしてオレの表情が変わったのを見て、スコテイは小さく頷く。
「お前にとってはやはり『聖女教会の英雄』の事が優先であって、この国については後回しなのかね? もしや聖女教会から調査を求められたのはその件か?」
やっぱり何か誤解されているようだ。
恐らく王妃やアイウーズに件と『アルタシャ』に対する反応の違いから、そう考えたのだろうな。いつもの事だが一見合理的な結論でも、その中身がまるで現実とはかけ離れているものである。
もっともいくら何でも目の前にいるオレがその『アルタシャ本人』だと考える方がどうかしているけどな。
「王妃様がなぜそんな噂を流したのかご存じなのですか?」
「そんな事が分かっていたら、お前に王妃殿下の周囲を調べさせるはずも無いだろう」
それもそうか。しかし王妃に直接問うても答えそうにないから、学長かサーシェルに尋ねてみるか。
「もしもお前の目的が『アルタシャ』の事であれば、この国にかの女英雄がいないことは分かっただろう。本当に噂通りの人物ならば我らの目にとまらぬ筈が無いからな」
いや。『目にとまる』どころか、当人があんたの目の前にいるんだけどな。
よくあるパターンなら、こちらは顔を伏せて必死で笑いを堪えるところだろうけど、全く笑えない状況だよ。
「ただ本当に『アルタシャ』がその評判通りの人物であるなら、是非とも出てきて欲しいところであるがな」
「その理由をお教え願えますか……」
本当に王妃が噂を流した当人だとしても『アルタシャ』が姿を見せたからと言って、ひれ伏して非をわびたりはしないだろう。
「聞くところによるとアルタシャは普段は温厚で極めて慈悲深い人物だが、いったん怒るととてつもなく恐ろしい力を発揮するらしい」
おい? オレは確かに過去、無数の恨みも買ってきたけど『とてつもなく恐ろしい』とまで言われる程の事をした覚えは無いぞ。
偽者がいい加減な話を広めているのか?
いや。今まで聞いて来たオレの噂も、ほとんどは全く根も葉もない話ではなかった事からすると――
「アルタシャは先日、ヒュールの町を襲った怪物に対し、天をつくほどの巨躯に変異して激しく戦い、その魔物を討ち果たしたそうだ」
やっぱりあのときの話かよ!
ガン○ム並のサイズになって戦っていたから、そんな話が広まるのは当然か。
ひょっとするとまた尾ひれがついて、ウルト○マン並に大きくなって怪獣と肉弾戦をするような設定が付け加えられているかもしれん。
しばらくしたら巨大化して空を飛び、スペ○ウム光線でも放たないとアルタシャとは認めないとか、そんな事になるかもしれないな。
まあオレ自身は別にそれでも大して困らないけどさ。
「その話が本当だとしても、この国に協力するとは思えませんが……」
「それぐらいは分かっている。かの女傑や地位や名誉、富にはまったく頓着せず、苦境にある人間を助けるためにのみ行動するそうだからな。だが民衆にとってその名は『希望の星』でもあるのだよ」
少なくとも『アルタシャ』に関して、王妃がスコテイと全く異なる情報を得ているとは考えにくい。
そうするとやっぱり何も知らない民衆に対して、そんな噂を流して支持を獲得しようと考えているのだろうか。
「そんなわけで私のような善良な人間がこれだけ苦労しているのだから、かの女傑が噂通りならば、救いの手の一つぐらいは期待してもいいだろう」
「あなたが期待しているのはそれだけですか?」
「アルタシャは絶世の美女であり、行く先々で英雄と見込んだ男を『恋人』にしているそうだが、そちらも夢を見てもバチは当たるまい」
あんたにバチを当てる気は無いが、とっととくたばれとは言いたくなるな。
ただスコテイの言葉は冗談めかしているが、オレにはかなりの程度本心が含まれているように感じられる。
恐らくこの男なりに国の行く末に対して危惧しているのだろう。
「とにかく王妃殿下の動向について何かあったらすぐに私に連絡しろ」
「分かりました」
いったん同意してオレはスコテイの元を去りつつ、ひとまず情報を整理しよう。
これまでにオレが聞いた限りでは、この国は大きく分けて現国王派と前国王派に分断されている。
現国王派は現在の主流派だが国王は単なる神輿に過ぎず、さらなる勢力拡大を目論んで、国内の宗教勢力が有している秘密を国が掌握しようとしているらしい。
一方で前国王派というか王妃派は現状維持で国内の安定を望んでいて王妃達が活動している――ただし別に平和主義者というわけでもない。
あとそれ以外にアイウーズを襲撃した勢力も存在するわけだ。
オレの立場的には『よりマシ』と言うことで、王妃派に協力したいところなのだが『アルタシャ』に関する噂の真実が分かるまで軽率には動けないな。
だがこの国でも思っていたより『アルタシャ』の名の影響は大きそうだ。
うまくすれば状況を打開出来るかもしれないけど、スコテイと違って期待はせずに頭の片隅に置いておくことにしよう。
だが何しろそっちはオレ自身の事だし、それに加えてあの王妃がそんな噂を流す意味がつかめなかったので驚かずにはいられなかった。
スコテイが誤った情報をつかんでいるだけかもしれないが、ひょっとしたらオレに対して何かカマをかけてみた可能性もある。
そしてオレの表情が変わったのを見て、スコテイは小さく頷く。
「お前にとってはやはり『聖女教会の英雄』の事が優先であって、この国については後回しなのかね? もしや聖女教会から調査を求められたのはその件か?」
やっぱり何か誤解されているようだ。
恐らく王妃やアイウーズに件と『アルタシャ』に対する反応の違いから、そう考えたのだろうな。いつもの事だが一見合理的な結論でも、その中身がまるで現実とはかけ離れているものである。
もっともいくら何でも目の前にいるオレがその『アルタシャ本人』だと考える方がどうかしているけどな。
「王妃様がなぜそんな噂を流したのかご存じなのですか?」
「そんな事が分かっていたら、お前に王妃殿下の周囲を調べさせるはずも無いだろう」
それもそうか。しかし王妃に直接問うても答えそうにないから、学長かサーシェルに尋ねてみるか。
「もしもお前の目的が『アルタシャ』の事であれば、この国にかの女英雄がいないことは分かっただろう。本当に噂通りの人物ならば我らの目にとまらぬ筈が無いからな」
いや。『目にとまる』どころか、当人があんたの目の前にいるんだけどな。
よくあるパターンなら、こちらは顔を伏せて必死で笑いを堪えるところだろうけど、全く笑えない状況だよ。
「ただ本当に『アルタシャ』がその評判通りの人物であるなら、是非とも出てきて欲しいところであるがな」
「その理由をお教え願えますか……」
本当に王妃が噂を流した当人だとしても『アルタシャ』が姿を見せたからと言って、ひれ伏して非をわびたりはしないだろう。
「聞くところによるとアルタシャは普段は温厚で極めて慈悲深い人物だが、いったん怒るととてつもなく恐ろしい力を発揮するらしい」
おい? オレは確かに過去、無数の恨みも買ってきたけど『とてつもなく恐ろしい』とまで言われる程の事をした覚えは無いぞ。
偽者がいい加減な話を広めているのか?
いや。今まで聞いて来たオレの噂も、ほとんどは全く根も葉もない話ではなかった事からすると――
「アルタシャは先日、ヒュールの町を襲った怪物に対し、天をつくほどの巨躯に変異して激しく戦い、その魔物を討ち果たしたそうだ」
やっぱりあのときの話かよ!
ガン○ム並のサイズになって戦っていたから、そんな話が広まるのは当然か。
ひょっとするとまた尾ひれがついて、ウルト○マン並に大きくなって怪獣と肉弾戦をするような設定が付け加えられているかもしれん。
しばらくしたら巨大化して空を飛び、スペ○ウム光線でも放たないとアルタシャとは認めないとか、そんな事になるかもしれないな。
まあオレ自身は別にそれでも大して困らないけどさ。
「その話が本当だとしても、この国に協力するとは思えませんが……」
「それぐらいは分かっている。かの女傑や地位や名誉、富にはまったく頓着せず、苦境にある人間を助けるためにのみ行動するそうだからな。だが民衆にとってその名は『希望の星』でもあるのだよ」
少なくとも『アルタシャ』に関して、王妃がスコテイと全く異なる情報を得ているとは考えにくい。
そうするとやっぱり何も知らない民衆に対して、そんな噂を流して支持を獲得しようと考えているのだろうか。
「そんなわけで私のような善良な人間がこれだけ苦労しているのだから、かの女傑が噂通りならば、救いの手の一つぐらいは期待してもいいだろう」
「あなたが期待しているのはそれだけですか?」
「アルタシャは絶世の美女であり、行く先々で英雄と見込んだ男を『恋人』にしているそうだが、そちらも夢を見てもバチは当たるまい」
あんたにバチを当てる気は無いが、とっととくたばれとは言いたくなるな。
ただスコテイの言葉は冗談めかしているが、オレにはかなりの程度本心が含まれているように感じられる。
恐らくこの男なりに国の行く末に対して危惧しているのだろう。
「とにかく王妃殿下の動向について何かあったらすぐに私に連絡しろ」
「分かりました」
いったん同意してオレはスコテイの元を去りつつ、ひとまず情報を整理しよう。
これまでにオレが聞いた限りでは、この国は大きく分けて現国王派と前国王派に分断されている。
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あとそれ以外にアイウーズを襲撃した勢力も存在するわけだ。
オレの立場的には『よりマシ』と言うことで、王妃派に協力したいところなのだが『アルタシャ』に関する噂の真実が分かるまで軽率には動けないな。
だがこの国でも思っていたより『アルタシャ』の名の影響は大きそうだ。
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