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2 動物園でアイラブユー(2億8千万年前)
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頬に当たる空気も爽やかな、初夏。僕の気持ちも爽やかに晴れ渡る。
やるべきことは、やったのだ。
午後三時。
市営動物園の入り口前で待つ僕の目前に、ついに彼女が現れた。
日曜日の午後にふさわしい、目の覚めるような向日葵色のワンピース。赤いベルトで絞められた線の細い腰のくびれが、僕の目に突き刺さる。
――約束より、一時間遅い。
でも今の僕にとって、そんなことは他愛もないことだ。
「あら、まだいたのね」
彼女は何故か溜息がちにそう声を漏らすと、やや幅広の肩をツンと上げた。
「居るに決まってるじゃないですか。記念すべき、僕等の再会の日ですからね……。あ、今チケット買いますから、ちょっと待っててください」
僕は入園チケット購入窓口に、小走りで近づいた。
「大人、一枚」
「え? 一枚でいいんですか?」
「はい。一枚でいいです」
「……では大人一枚、六百円になります」
僕は、窓口に座る大学生のバイトらしきお姉さんから訝し気な視線を浴びながら、財布から小銭を出してチケット一枚分の料金を支払った。
「はい、どうぞ。真奈美さん」
「え? アンタの分は? 私一人で中に入れとでも?」
僕は大袈裟に首を横に振りながら、ちっちっち、と右の人差し指を躍らせた。
「違いますよ。僕にはこれがあるんです」
僕が誇らしげに胸ポケットから取り出したのは、『年間ゴールドパスポート』。要するに、ある程度の金額を払えば、一年間いつでも入場できるというお得な代物だ。大事なものだから、青い革製のパスケースに収めて持ち歩いている。
「アンタ、そんなに動物好きなの? ……まあ、いいわ。とにかく今日はここなのね」
真奈美さんと並び歩いて、入場口を通り過ぎる。
やっぱり彼女も、一人の女子だ。
動物園のフィールドに入った途端に先ほどまでの大人の女の目付きは消え、かつてはそうであったのあろう、ワクワク感を湛えた少女の瞳に変化した。
(やっぱり、ここに来て正解だった!)
そんな風に心の中でガッツポーズしながら歩みを進めている僕に、彼女が不意に疑問を投げかけてくる。
「ちょっとどこ行くの? この動物園といえば、レッサーパンダとかユキヒョウの赤ちゃんとかでしょ」
「ああ……もっとすごいのが、この奥にいます」
「本当に? ふうん……そうなの。知らなかった」
それから奥に進むこと、数分。
ヒールの靴音を園内に響かせて歩くお嬢様の息があがりかけたそのとき、僕らの目前に巨大なコンクリートの建造物――ニホンザルの猿山が現れた。
「猿? ……なんで猿?」
不満を口中に充満させ、まるで冬眠前のリスのように彼女の頬が膨れ始めたそのときだった。
僕が、天に向かって右手を突き上げたのだ。
キキーッ
それを見た猿山の頂上に居た一匹の猿が甲高い音で鳴き声をあげる。そう、奴こそがここのボス。僕の頼れる相棒だ。
と、そのとき相棒は何を思ったか、右手に持っていた赤い玉のようなものをこちらに投げてきた。
びゅん!
猿とは思えないほどの肩の強さ。
それはまるで矢の如く一直線で飛んで来て、僕の右掌に吸い込まれた。恐らくは猿の手の油で磨いたのであろう、ピカピカと光る一個の林檎だった。
キキッ、キキッキ、キーッ!
(ふふっ。ありがとうよ、相棒)
僕とアイツの仲だ。当然、アイツの云うことは手に取るようにわかる。
「これは、この猿山のボスからのあなたへの贈り物――お近づきの印――だそうです。今日の餌の中からとびきり良いモノを残しておいた……。そんな風に彼は云ってます」
「……」
「お受け取り下さい」
「…………」
僕は真奈美さんのほっそりかわいらしい手に、艶々に輝く林檎を手渡した。
両掌で林檎を抱える彼女は今、口を大きく開けたまま、瞬きもしていない。
(彼女が、感動している……。今だ!)
僕は首から紐で下げておいた、かつて小学生の頃の体育の授業で見たような黄色いホイッスルを口に当て、ピピーッと勢いよく吹いた。
一斉にこちらを向く猿山の構成員たち――我が精鋭の騎士たち。
笛の合図を受け、お山の頂点に立つボスがもう一声、キーと鳴いた。
それを聞いたすべての猿たち――老いも若きもオスもメスも――が猿山から姿を現し、僕等の前に整列する。
ピーッ!
僕が再び、小気味良い音で笛を吹く。
すると、猿たちが体操の授業のときの小学生のようにきびきびと動き出して位置を定め、ぴたりと止まって、背中をこちらに向けた。
――その並びは、ある意味を持った文字列を形作っていた。
『ア イ シ テ ル』
人文字ならぬ、猿文字。
猿の背中でできた、ラブレター。
「………………」
感動の嵐が吹き荒れているらしい彼女は、ひたすら黙り込んでいる。
「よっしゃー! ブラボー!」
大成功だった。
僕は、一人の人間ができるあらんかぎりの拍手喝采と背中のリュックに詰め込んでいたたくさんの果物――サクランボにイチゴにミカン――の雨あられを、相棒とその仲間たちに浴びせかけてやった。
ドンナモンダイ! とばかり、満足顔のボスが僕に向かって右手でサム・アップする。
「いやあ、見てくれました? これを仕込むのに三週間もかかりましたよ。エサ代もすっごくかかって……」
「……」
とそのとき横から現れたのは、ベテラン飼育員らしき白髪交じりの中年オヤジだった。
「ちょっと、お客さん! 困りますよ、勝手にそんな芸を仕込んだら……。あ、そうか、アンタのせいだな。最近エサが勝手に投げ込まれていたのは――」
そんな悲痛な飼育員オヤジの台詞を僕は最後まで聞くことはできなかった。
沈黙のエベレストとでもいうべき巨大山脈のような雄々しさを持つ彼女の口元が、遂に動いたからである。
「榊原祐樹! アンタ、バッカじゃないの? これをやるために、わざわざここに通ったってこと? 大体、その告白は何なの? ぜんっぜん、気が利いてないわよ。この程度の内容で私に告白るなんて、二億八千万年早いわッ!」
彼女は良い匂いのする残り香と、ビリビリに引き裂かれた入場券だけを残し、僕の視界から陽炎のように消えていった。
(今日もダメだった……)
がっくりとうなだれた僕の肩を、叩いた者があった。さっきの、飼育員だった。
「まあ、元気出せよ」
手渡された、一本のバナナ。
「それ、猿用のモノだけどやるよ……結構甘いんだぜ」
「ありがとう……ありがとう、飼育員さん」
バナナの皮を剥き、カプリとやる。
(うん、甘い)
晴天の昼下がりのはずなのに、僕の視界にだけ、何故か雨が降る。
と、そのとき感じた、背後から近づく気配。
(俺の背後に立つな!)
そんな常套的セリフも言えないくらい、元気のない自分に情けなさを感じる。
「キミ、榊原祐樹クンだね? ふふっ……全部見ていたよ。残念だったな。私の名は――まあいい。どうせ、云ってもわからないだろうし……。また会うこともあるかもしれないが、そのときはよろしく」
そう勝手に云い放つと、動物園だというのに一目で高級な生地とわかる黒光りしたフォーマルスーツを着こなしたその長身の男は、くるっと踵を返して去って行った。
「誰だ、あの変なヤツ……。胸ポケットにバラの花が刺さってたし」
「さあ……。会ったことがあるような気もしますけど、わかりませんね」
「じゃあ、気にしなくてもいいか」
「ええ、僕はちっとも気にしませんよ」
はっはっは……
僕と飼育員さんの渇いた笑いが、辺りにこだまする。
(少し打たれ強くなった……かも)
大きな溜息をひとつ吐き出した僕は、予約していた今晩のワインバー・ディナーをキャンセルするため、スマホを手に取ったのだった。
キミに届けたい、永久の愛を。猿の背中で書いたラブレター
―続く―
やるべきことは、やったのだ。
午後三時。
市営動物園の入り口前で待つ僕の目前に、ついに彼女が現れた。
日曜日の午後にふさわしい、目の覚めるような向日葵色のワンピース。赤いベルトで絞められた線の細い腰のくびれが、僕の目に突き刺さる。
――約束より、一時間遅い。
でも今の僕にとって、そんなことは他愛もないことだ。
「あら、まだいたのね」
彼女は何故か溜息がちにそう声を漏らすと、やや幅広の肩をツンと上げた。
「居るに決まってるじゃないですか。記念すべき、僕等の再会の日ですからね……。あ、今チケット買いますから、ちょっと待っててください」
僕は入園チケット購入窓口に、小走りで近づいた。
「大人、一枚」
「え? 一枚でいいんですか?」
「はい。一枚でいいです」
「……では大人一枚、六百円になります」
僕は、窓口に座る大学生のバイトらしきお姉さんから訝し気な視線を浴びながら、財布から小銭を出してチケット一枚分の料金を支払った。
「はい、どうぞ。真奈美さん」
「え? アンタの分は? 私一人で中に入れとでも?」
僕は大袈裟に首を横に振りながら、ちっちっち、と右の人差し指を躍らせた。
「違いますよ。僕にはこれがあるんです」
僕が誇らしげに胸ポケットから取り出したのは、『年間ゴールドパスポート』。要するに、ある程度の金額を払えば、一年間いつでも入場できるというお得な代物だ。大事なものだから、青い革製のパスケースに収めて持ち歩いている。
「アンタ、そんなに動物好きなの? ……まあ、いいわ。とにかく今日はここなのね」
真奈美さんと並び歩いて、入場口を通り過ぎる。
やっぱり彼女も、一人の女子だ。
動物園のフィールドに入った途端に先ほどまでの大人の女の目付きは消え、かつてはそうであったのあろう、ワクワク感を湛えた少女の瞳に変化した。
(やっぱり、ここに来て正解だった!)
そんな風に心の中でガッツポーズしながら歩みを進めている僕に、彼女が不意に疑問を投げかけてくる。
「ちょっとどこ行くの? この動物園といえば、レッサーパンダとかユキヒョウの赤ちゃんとかでしょ」
「ああ……もっとすごいのが、この奥にいます」
「本当に? ふうん……そうなの。知らなかった」
それから奥に進むこと、数分。
ヒールの靴音を園内に響かせて歩くお嬢様の息があがりかけたそのとき、僕らの目前に巨大なコンクリートの建造物――ニホンザルの猿山が現れた。
「猿? ……なんで猿?」
不満を口中に充満させ、まるで冬眠前のリスのように彼女の頬が膨れ始めたそのときだった。
僕が、天に向かって右手を突き上げたのだ。
キキーッ
それを見た猿山の頂上に居た一匹の猿が甲高い音で鳴き声をあげる。そう、奴こそがここのボス。僕の頼れる相棒だ。
と、そのとき相棒は何を思ったか、右手に持っていた赤い玉のようなものをこちらに投げてきた。
びゅん!
猿とは思えないほどの肩の強さ。
それはまるで矢の如く一直線で飛んで来て、僕の右掌に吸い込まれた。恐らくは猿の手の油で磨いたのであろう、ピカピカと光る一個の林檎だった。
キキッ、キキッキ、キーッ!
(ふふっ。ありがとうよ、相棒)
僕とアイツの仲だ。当然、アイツの云うことは手に取るようにわかる。
「これは、この猿山のボスからのあなたへの贈り物――お近づきの印――だそうです。今日の餌の中からとびきり良いモノを残しておいた……。そんな風に彼は云ってます」
「……」
「お受け取り下さい」
「…………」
僕は真奈美さんのほっそりかわいらしい手に、艶々に輝く林檎を手渡した。
両掌で林檎を抱える彼女は今、口を大きく開けたまま、瞬きもしていない。
(彼女が、感動している……。今だ!)
僕は首から紐で下げておいた、かつて小学生の頃の体育の授業で見たような黄色いホイッスルを口に当て、ピピーッと勢いよく吹いた。
一斉にこちらを向く猿山の構成員たち――我が精鋭の騎士たち。
笛の合図を受け、お山の頂点に立つボスがもう一声、キーと鳴いた。
それを聞いたすべての猿たち――老いも若きもオスもメスも――が猿山から姿を現し、僕等の前に整列する。
ピーッ!
僕が再び、小気味良い音で笛を吹く。
すると、猿たちが体操の授業のときの小学生のようにきびきびと動き出して位置を定め、ぴたりと止まって、背中をこちらに向けた。
――その並びは、ある意味を持った文字列を形作っていた。
『ア イ シ テ ル』
人文字ならぬ、猿文字。
猿の背中でできた、ラブレター。
「………………」
感動の嵐が吹き荒れているらしい彼女は、ひたすら黙り込んでいる。
「よっしゃー! ブラボー!」
大成功だった。
僕は、一人の人間ができるあらんかぎりの拍手喝采と背中のリュックに詰め込んでいたたくさんの果物――サクランボにイチゴにミカン――の雨あられを、相棒とその仲間たちに浴びせかけてやった。
ドンナモンダイ! とばかり、満足顔のボスが僕に向かって右手でサム・アップする。
「いやあ、見てくれました? これを仕込むのに三週間もかかりましたよ。エサ代もすっごくかかって……」
「……」
とそのとき横から現れたのは、ベテラン飼育員らしき白髪交じりの中年オヤジだった。
「ちょっと、お客さん! 困りますよ、勝手にそんな芸を仕込んだら……。あ、そうか、アンタのせいだな。最近エサが勝手に投げ込まれていたのは――」
そんな悲痛な飼育員オヤジの台詞を僕は最後まで聞くことはできなかった。
沈黙のエベレストとでもいうべき巨大山脈のような雄々しさを持つ彼女の口元が、遂に動いたからである。
「榊原祐樹! アンタ、バッカじゃないの? これをやるために、わざわざここに通ったってこと? 大体、その告白は何なの? ぜんっぜん、気が利いてないわよ。この程度の内容で私に告白るなんて、二億八千万年早いわッ!」
彼女は良い匂いのする残り香と、ビリビリに引き裂かれた入場券だけを残し、僕の視界から陽炎のように消えていった。
(今日もダメだった……)
がっくりとうなだれた僕の肩を、叩いた者があった。さっきの、飼育員だった。
「まあ、元気出せよ」
手渡された、一本のバナナ。
「それ、猿用のモノだけどやるよ……結構甘いんだぜ」
「ありがとう……ありがとう、飼育員さん」
バナナの皮を剥き、カプリとやる。
(うん、甘い)
晴天の昼下がりのはずなのに、僕の視界にだけ、何故か雨が降る。
と、そのとき感じた、背後から近づく気配。
(俺の背後に立つな!)
そんな常套的セリフも言えないくらい、元気のない自分に情けなさを感じる。
「キミ、榊原祐樹クンだね? ふふっ……全部見ていたよ。残念だったな。私の名は――まあいい。どうせ、云ってもわからないだろうし……。また会うこともあるかもしれないが、そのときはよろしく」
そう勝手に云い放つと、動物園だというのに一目で高級な生地とわかる黒光りしたフォーマルスーツを着こなしたその長身の男は、くるっと踵を返して去って行った。
「誰だ、あの変なヤツ……。胸ポケットにバラの花が刺さってたし」
「さあ……。会ったことがあるような気もしますけど、わかりませんね」
「じゃあ、気にしなくてもいいか」
「ええ、僕はちっとも気にしませんよ」
はっはっは……
僕と飼育員さんの渇いた笑いが、辺りにこだまする。
(少し打たれ強くなった……かも)
大きな溜息をひとつ吐き出した僕は、予約していた今晩のワインバー・ディナーをキャンセルするため、スマホを手に取ったのだった。
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