11 / 58
第9話 赤い靴をささげる少年
しおりを挟む
「ついでだから、少し町を歩きたいわ」
「いいですね!」
ステラが嬉しそうに同意する。
リアムはにこりとして、ルシアに言った。
「迷子にならないように手をつなぐことが条件です」
ルシアはぷくりと頬を膨らませる。
「迷子になんてならないわ。もう子どもじゃないのよ」
「…さようでございますか。では、町歩きはなしということで」
「えっ!いやよ。…手をつなぐわ。それならいいんでしょう?」
リアムは満足そうに手を差し出した。
仕方なくルシアはリアムの手を取った。
それをステラは生温かい目で見ていた。
リアムはステラの視線を感じてもどこ吹く風で、ルシアの手を握った。
「それで、どちらへ?」
「まずは今流行っているお菓子を食べてみたいわ。黒くてお山みたいな形と聞いたの」
「お嬢様、それはたぶんカヌレのことですわ」
「そう、それよ!リアムは知っている?」
「もちろんでございます。ではカヌレを売っているお店へ参りましょう」
リアムの案内でカヌレ店へと向かうと、そこには小さな菓子屋があった。
道路に面してショーケースが置いてあり、たくさんのカヌレが並べてあった。
イートインコーナーはなく、すぐに食べたい客は近くの公園のベンチに座って食べている。
噂通り人気があるようで行列ができている。
「私が買ってきますので、お嬢様とリアムさんはベンチで待っていてください」
「わかったわ」
ステラが列に並び、リアムはベンチにハンカチを敷いた。
「お嬢様、こちらへどうぞ」
「ありがとう」
ルシアが座ると、リアムはすぐそばに立った。
待っている間、ルシアは辺りを見回し、路傍に立つ少年の銅像に目を止めた。
この少年の像は、赤い靴をささげる少年、と題されている。
むかしむかし、赤い靴を履いていた女の子が異国の船に乗せられた際に、靴が脱げてしまったそうな。
少年はその女の子に恋をして、落ちた靴を拾い持ち主を探して異国へ渡ったとかなんとか。
「この靴に足がぴったり入る女の子を探しているのです」
「そんなの、たくさんいるだろ?」
といったやり取りがあったとかなかったとか。
そういう謂れのある銅像である。
ルシアはこの逸話を聞いて、幼いころから疑問に思うことがあった。
「ねぇ、リアム。あの少年が探している女の子は、なぜ異国の船に乗せられたの?靴が落ちても拾えないくらい急いでいたの?」
リアムはしばし顎に手を当て考えた後、ルシアが思いもしなかったストーリーを語った。
「私が思うに…少女は人さらいに遭ったのでしょう。この銅像が建てられたのは20年ほど前ですが、元となった物語がいつ頃の話なのかはわかっていません。銅像が建った数年前は、隣の大陸から異国人が上陸しては人をさらって行くという事件が頻発していた時期に当たります。少女がさらわれて連れ去られたと考えるのが妥当かと」
ルシアは衝撃を受けて目を見開いている。
「…そうだったの?さらわれた人たちは、どうなってしまったの?」
「さあ…。奴隷にされた者もいたでしょう」
「20年前だったら、お父様はもう爵位を継いでこの領地を治めていたはずだわ。そんな犯罪をお父様は見逃してしまったの?」
「旦那様は若くして爵位を継いだばかりで仕事に忙殺されていたと聞いています。このような犯罪がまかり通っているとは知らなかったか、知っても手が回らなかったのでしょう」
「そうだったの…」
領地で起きていた事件に衝撃を受け、少しだけルシアがしょんぼりしてしまった。
「…私と出会った日のことを覚えていますか?」
「リアムと出会った日?ええ、少し」
リアムとルシアが出会ったのは10年前、ルシアが6歳だった時だ。
父の視察に付いて行った町中で、いつの間にかお供のメイドたちとはぐれて迷子になってしまったことがある。
どんどん裏道を進んでしまい途方に暮れた時だった。
見ず知らずの男に腕をつかまれ、どこかへ連れて行かれそうになったルシアを助け出したのがリアムだった。
「お嬢様は裏道に迷い込まれ、私が通りがかった時、怪しい男に担ぎ上げられていました。運が悪ければさらわれていたことでしょう」
「…そうだったわ。とてもおそろしかったわ」
ルシアは大きな男に腕をつかまれ、抵抗する間もなく担がれたことを思い出した。
リアムがいなければどうなっていたことか。
「お嬢様を助け大通りまで連れてきたところで、家の者たちがお嬢様を見つけ無事に帰れたわけですが、その後、旦那様は人身売買組織を徹底的に壊滅させたのですよ」
「え?そうだったの?知らなかったわ」
「お嬢様の耳には入れなかったのでしょう。捕まった男たちはスパニエル大陸のポルタの地下組織とつながりがあったようです。赤い靴の少女も、もしかしたらポルタに連れて行かれたのかもしれませんね」
「ポルタ…」
スパニエル大陸の国々とは交易がある。
ここサガンの港から船が出て、スパニエル大陸の最南端に位置するアンダレジア国に着く。
スパニエル大陸から届く珍しい品々が、子どもの頃からルシアは大好きだった。
ポルタは内陸に位置するため、直接の往来はなく、ポルタの物産品が届くことはあまりない。
そんな異国から、人さらいがオーウェルズ国に入り込んでいることが、ルシアには実感できなかった。
「この10年間は幼い子供の行方不明はほとんど起きていませんでした。国内の人身売買組織は完全につぶされたためです。ところがここ最近、また数名の行方不明者が出ているのですよ。再び悪党どもが巣食っているのではないかと」
「まぁ…そんなこと知らなかったわ。もっと市井のことを勉強しなくては駄目ね」
そんなやり取りをしていると、ようやくカヌレを買えたステラが二人のもとへやって来た。
「お待たせしました!できたてですよ!」
「わぁ!甘い香りがするわ。ありがとう、ステラ」
「どういたしましてです」
三人はベンチに並んで座り、カヌレを美味しくいただいたのだった。
「いいですね!」
ステラが嬉しそうに同意する。
リアムはにこりとして、ルシアに言った。
「迷子にならないように手をつなぐことが条件です」
ルシアはぷくりと頬を膨らませる。
「迷子になんてならないわ。もう子どもじゃないのよ」
「…さようでございますか。では、町歩きはなしということで」
「えっ!いやよ。…手をつなぐわ。それならいいんでしょう?」
リアムは満足そうに手を差し出した。
仕方なくルシアはリアムの手を取った。
それをステラは生温かい目で見ていた。
リアムはステラの視線を感じてもどこ吹く風で、ルシアの手を握った。
「それで、どちらへ?」
「まずは今流行っているお菓子を食べてみたいわ。黒くてお山みたいな形と聞いたの」
「お嬢様、それはたぶんカヌレのことですわ」
「そう、それよ!リアムは知っている?」
「もちろんでございます。ではカヌレを売っているお店へ参りましょう」
リアムの案内でカヌレ店へと向かうと、そこには小さな菓子屋があった。
道路に面してショーケースが置いてあり、たくさんのカヌレが並べてあった。
イートインコーナーはなく、すぐに食べたい客は近くの公園のベンチに座って食べている。
噂通り人気があるようで行列ができている。
「私が買ってきますので、お嬢様とリアムさんはベンチで待っていてください」
「わかったわ」
ステラが列に並び、リアムはベンチにハンカチを敷いた。
「お嬢様、こちらへどうぞ」
「ありがとう」
ルシアが座ると、リアムはすぐそばに立った。
待っている間、ルシアは辺りを見回し、路傍に立つ少年の銅像に目を止めた。
この少年の像は、赤い靴をささげる少年、と題されている。
むかしむかし、赤い靴を履いていた女の子が異国の船に乗せられた際に、靴が脱げてしまったそうな。
少年はその女の子に恋をして、落ちた靴を拾い持ち主を探して異国へ渡ったとかなんとか。
「この靴に足がぴったり入る女の子を探しているのです」
「そんなの、たくさんいるだろ?」
といったやり取りがあったとかなかったとか。
そういう謂れのある銅像である。
ルシアはこの逸話を聞いて、幼いころから疑問に思うことがあった。
「ねぇ、リアム。あの少年が探している女の子は、なぜ異国の船に乗せられたの?靴が落ちても拾えないくらい急いでいたの?」
リアムはしばし顎に手を当て考えた後、ルシアが思いもしなかったストーリーを語った。
「私が思うに…少女は人さらいに遭ったのでしょう。この銅像が建てられたのは20年ほど前ですが、元となった物語がいつ頃の話なのかはわかっていません。銅像が建った数年前は、隣の大陸から異国人が上陸しては人をさらって行くという事件が頻発していた時期に当たります。少女がさらわれて連れ去られたと考えるのが妥当かと」
ルシアは衝撃を受けて目を見開いている。
「…そうだったの?さらわれた人たちは、どうなってしまったの?」
「さあ…。奴隷にされた者もいたでしょう」
「20年前だったら、お父様はもう爵位を継いでこの領地を治めていたはずだわ。そんな犯罪をお父様は見逃してしまったの?」
「旦那様は若くして爵位を継いだばかりで仕事に忙殺されていたと聞いています。このような犯罪がまかり通っているとは知らなかったか、知っても手が回らなかったのでしょう」
「そうだったの…」
領地で起きていた事件に衝撃を受け、少しだけルシアがしょんぼりしてしまった。
「…私と出会った日のことを覚えていますか?」
「リアムと出会った日?ええ、少し」
リアムとルシアが出会ったのは10年前、ルシアが6歳だった時だ。
父の視察に付いて行った町中で、いつの間にかお供のメイドたちとはぐれて迷子になってしまったことがある。
どんどん裏道を進んでしまい途方に暮れた時だった。
見ず知らずの男に腕をつかまれ、どこかへ連れて行かれそうになったルシアを助け出したのがリアムだった。
「お嬢様は裏道に迷い込まれ、私が通りがかった時、怪しい男に担ぎ上げられていました。運が悪ければさらわれていたことでしょう」
「…そうだったわ。とてもおそろしかったわ」
ルシアは大きな男に腕をつかまれ、抵抗する間もなく担がれたことを思い出した。
リアムがいなければどうなっていたことか。
「お嬢様を助け大通りまで連れてきたところで、家の者たちがお嬢様を見つけ無事に帰れたわけですが、その後、旦那様は人身売買組織を徹底的に壊滅させたのですよ」
「え?そうだったの?知らなかったわ」
「お嬢様の耳には入れなかったのでしょう。捕まった男たちはスパニエル大陸のポルタの地下組織とつながりがあったようです。赤い靴の少女も、もしかしたらポルタに連れて行かれたのかもしれませんね」
「ポルタ…」
スパニエル大陸の国々とは交易がある。
ここサガンの港から船が出て、スパニエル大陸の最南端に位置するアンダレジア国に着く。
スパニエル大陸から届く珍しい品々が、子どもの頃からルシアは大好きだった。
ポルタは内陸に位置するため、直接の往来はなく、ポルタの物産品が届くことはあまりない。
そんな異国から、人さらいがオーウェルズ国に入り込んでいることが、ルシアには実感できなかった。
「この10年間は幼い子供の行方不明はほとんど起きていませんでした。国内の人身売買組織は完全につぶされたためです。ところがここ最近、また数名の行方不明者が出ているのですよ。再び悪党どもが巣食っているのではないかと」
「まぁ…そんなこと知らなかったわ。もっと市井のことを勉強しなくては駄目ね」
そんなやり取りをしていると、ようやくカヌレを買えたステラが二人のもとへやって来た。
「お待たせしました!できたてですよ!」
「わぁ!甘い香りがするわ。ありがとう、ステラ」
「どういたしましてです」
三人はベンチに並んで座り、カヌレを美味しくいただいたのだった。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
子ども扱いしないでください! 幼女化しちゃった完璧淑女は、騎士団長に甘やかされる
佐崎咲
恋愛
旧題:完璧すぎる君は一人でも生きていけると婚約破棄されたけど、騎士団長が即日プロポーズに来た上に甘やかしてきます
「君は完璧だ。一人でも生きていける。でも、彼女には私が必要なんだ」
なんだか聞いたことのある台詞だけれど、まさか現実で、しかも貴族社会に生きる人間からそれを聞くことになるとは思ってもいなかった。
彼の言う通り、私ロゼ=リンゼンハイムは『完璧な淑女』などと称されているけれど、それは努力のたまものであって、本質ではない。
私は幼い時に我儘な姉に追い出され、開き直って自然溢れる領地でそれはもうのびのびと、野を駆け山を駆け回っていたのだから。
それが、今度は跡継ぎ教育に嫌気がさした姉が自称病弱設定を作り出し、代わりに私がこの家を継ぐことになったから、王都に移って血反吐を吐くような努力を重ねたのだ。
そして今度は腐れ縁ともいうべき幼馴染みの友人に婚約者を横取りされたわけだけれど、それはまあ別にどうぞ差し上げますよというところなのだが。
ただ。
婚約破棄を告げられたばかりの私をその日訪ねた人が、もう一人いた。
切れ長の紺色の瞳に、長い金髪を一つに束ね、男女問わず目をひく美しい彼は、『微笑みの貴公子』と呼ばれる第二騎士団長のユアン=クラディス様。
彼はいつもとは違う、改まった口調で言った。
「どうか、私と結婚してください」
「お返事は急ぎません。先程リンゼンハイム伯爵には手紙を出させていただきました。許可が得られましたらまた改めさせていただきますが、まずはロゼ嬢に私の気持ちを知っておいていただきたかったのです」
私の戸惑いたるや、婚約破棄を告げられた時の比ではなかった。
彼のことはよく知っている。
彼もまた、私のことをよく知っている。
でも彼は『それ』が私だとは知らない。
まったくの別人に見えているはずなのだから。
なのに、何故私にプロポーズを?
しかもやたらと甘やかそうとしてくるんですけど。
どういうこと?
============
「番外編 相変わらずな日常」
いつも攻め込まれてばかりのロゼが居眠り中のユアンを見つけ、この機会に……という話です。
※転載・複写はお断りいたします。
魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
悪役令嬢の生産ライフ
星宮歌
恋愛
コツコツとレベルを上げて、生産していくゲームが好きなしがない女子大生、田中雪は、その日、妹に頼まれて手に入れたゲームを片手に通り魔に刺される。
女神『はい、あなた、転生ね』
雪『へっ?』
これは、生産ゲームの世界に転生したかった雪が、別のゲーム世界に転生して、コツコツと生産するお話である。
雪『世界観が壊れる? 知ったこっちゃないわっ!』
無事に完結しました!
続編は『悪役令嬢の神様ライフ』です。
よければ、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m
生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~
こひな
恋愛
市川みのり 31歳。
成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。
彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。
貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。
※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる