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「ふふふっ。気づいてたんや?」
嬉しそうに笑いながら橙と葵晴の頭を
わしゃわしゃと撫でてる。
『当たり前や!ソファーで寝て、俺らが運んだ後は一緒に寝な絶対すぐ起きるやん!』
『オレらがしてた話しどこから聞いてた?』
ん?って言いながら、花は僕とるぅの間に座った。
「花?いつも俺がソファーから運んだ後もすぐに起きてたんか?」
るぅが花の頭にスリスリしてる。
僕は、花の手にスリスリしてる。
「いつも、僕ら一緒に寝てたから大丈夫やったんか?」
「うん。一緒に寝てくれたから大丈夫やったよ。今日は、一人やったから目が覚めた。話は、ん~とあたしが1人で泣いてたって橙が話してるどこら辺?」
『『序盤やん!!』』
「そうやで?なぁ…あたしも話ししてええかな?」
僕とるぅ
橙と葵晴
みんなの手をギューって
花が握って…
「みんな、ありがとう。
橙…葵晴…あたしの大事にしたい人たちを家族として認めてくれてありがとう。
けいちゃん…るぅちゃん…あたしがずっと大事にしてきた息子らの言葉を、真っ直ぐに聞いてくれてありがとう。
けいちゃん。息子らと一緒にあたしを愛したいって気持ちめっちゃ嬉しい。
るぅちゃん。あたしと一緒に息子らを全力で信じて全力で守りたいって気持ちめっちゃ嬉しい。
ずっと3人で、生きてきたやん?
橙?葵晴?ずっとあたしらって世界中で一番幸せやなぁって思ってたんやけどなぁ…
まだ、まだ幸せになれるみたいやで?
5人で全力で幸せになろうな。
あたしホンマ幸せや。」
にひひって笑う花を見て
この顔は、僕とるぅとだけの時には見せてくれてへんかった。
橙と葵晴がいるとこんな表情もするんやな。
僕とるぅは、これから花のいろんなことを知っていく。
花も僕らのこと、知っていく。
喧嘩することもあるんかなぁ。
拗ねたり、凹んだり、イライラしたり…
そんな気持ちも楽しみになるくらい
花と橙と橙晴との時間を求めてる。
喧嘩することを、想像してそれを楽しみやって思えるのってどうなんや?
今までの、僕らは穏やかに静かに2人だけで過ごすことばかり望んでた。
視線に怯え、何気ない言葉に勝手に傷ついて、2人以外は敵ばっかりで味方なんかおらへんって決めつけてた。
もしかしたら、気づかなかっただけで
僕らを否定する人ばっかりじゃ無かったかも知れんな。
同じように、2人だけの世界で生きてる人たちもおったかも知れん。
花たちとの出会い。
こんな短い時間やで?
しゃーのに、僕らの気持ちをこんなに優しく穏やかで…どこでも呼吸できるようにしてくれた。
心の奥から、ポカポカしてガチガチしてたのがふにゃふにゃって
花の笑顔みたいや。
花?
僕らもホンマに幸せやで。
「ふふふっ。気づいてたんや?」
嬉しそうに笑いながら橙と葵晴の頭を
わしゃわしゃと撫でてる。
『当たり前や!ソファーで寝て、俺らが運んだ後は一緒に寝な絶対すぐ起きるやん!』
『オレらがしてた話しどこから聞いてた?』
ん?って言いながら、花は僕とるぅの間に座った。
「花?いつも俺がソファーから運んだ後もすぐに起きてたんか?」
るぅが花の頭にスリスリしてる。
僕は、花の手にスリスリしてる。
「いつも、僕ら一緒に寝てたから大丈夫やったんか?」
「うん。一緒に寝てくれたから大丈夫やったよ。今日は、一人やったから目が覚めた。話は、ん~とあたしが1人で泣いてたって橙が話してるどこら辺?」
『『序盤やん!!』』
「そうやで?なぁ…あたしも話ししてええかな?」
僕とるぅ
橙と葵晴
みんなの手をギューって
花が握って…
「みんな、ありがとう。
橙…葵晴…あたしの大事にしたい人たちを家族として認めてくれてありがとう。
けいちゃん…るぅちゃん…あたしがずっと大事にしてきた息子らの言葉を、真っ直ぐに聞いてくれてありがとう。
けいちゃん。息子らと一緒にあたしを愛したいって気持ちめっちゃ嬉しい。
るぅちゃん。あたしと一緒に息子らを全力で信じて全力で守りたいって気持ちめっちゃ嬉しい。
ずっと3人で、生きてきたやん?
橙?葵晴?ずっとあたしらって世界中で一番幸せやなぁって思ってたんやけどなぁ…
まだ、まだ幸せになれるみたいやで?
5人で全力で幸せになろうな。
あたしホンマ幸せや。」
にひひって笑う花を見て
この顔は、僕とるぅとだけの時には見せてくれてへんかった。
橙と葵晴がいるとこんな表情もするんやな。
僕とるぅは、これから花のいろんなことを知っていく。
花も僕らのこと、知っていく。
喧嘩することもあるんかなぁ。
拗ねたり、凹んだり、イライラしたり…
そんな気持ちも楽しみになるくらい
花と橙と橙晴との時間を求めてる。
喧嘩することを、想像してそれを楽しみやって思えるのってどうなんや?
今までの、僕らは穏やかに静かに2人だけで過ごすことばかり望んでた。
視線に怯え、何気ない言葉に勝手に傷ついて、2人以外は敵ばっかりで味方なんかおらへんって決めつけてた。
もしかしたら、気づかなかっただけで
僕らを否定する人ばっかりじゃ無かったかも知れんな。
同じように、2人だけの世界で生きてる人たちもおったかも知れん。
花たちとの出会い。
こんな短い時間やで?
しゃーのに、僕らの気持ちをこんなに優しく穏やかで…どこでも呼吸できるようにしてくれた。
心の奥から、ポカポカしてガチガチしてたのがふにゃふにゃって
花の笑顔みたいや。
花?
僕らもホンマに幸せやで。
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